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自分でできる!最高にステキな結婚写真に近づけるための3つのコツ

キレイに写りたい。

ステキな写真にしたい。

誰もがそう思います。そして、いいカメラマンを探すのに必死になります。ですが、あるポイントを見逃していることがとっても多いのです。このポイントを忘れていると、どんなに腕のいいカメラマンを見つけたところでいい結果は得られません。これは絶対です。今回は、そんな超重要ポイントについてお伝えしますね。

今回お届けする内容はこちら

どんなに腕のいいカメラマンでも逆らえない「被写体」とは

被写体こそ最強

知ってますか? 被写体って最強なんです。

突然なんの話だよ。ってあなたは思うかもしれません。でも大丈夫、すっごく当たり前の話をします。当たり前なんですけど、これを理解していない場合がとっても多いので、注意してくださいね。という話です。

カメラマンの技術がどんなに良かろうと、高級で高機能なカメラを使っていようと、被写体には逆らえません。写真は写真なんです。その場にあるものを写すことしかできません。

つまり、「ないもの」は写せないのです。

笑っていない人を笑顔で撮影することはできない

たとえば、笑っていない人を笑顔で撮影はできません。同様に、太っている人をガリガリに撮影することもできませんし、森の中で海の写真を撮ることはできません。

「あるもの」だけを撮影できるのです。

つまり、いい写真に仕上げるには「あなたがいい状態」であることがとっても大切だということなんです。「いい姿勢」であれば当然良く写りますし、「いい笑顔」であればステキに写ります。いい写真を撮影するためにいちばん重要な要素は、実はあなたなのです。

いい結婚写真にするための3つのポイント

漠然と「いい状態」と言われても困ると思うので、3つの視点にまとめてみました。

  • 「自分が写る」という意識をもつこと
  • 一緒に作りあげる姿勢をもつこと
  • スタッフと方向性を合わせる

一つずつ見ていきましょう。

ポイント1:「自分が写る」という意識をもつ

意識で人は変わる

人はちょっとした意識の持ちようで変わります。家の中でリラックスしているときと、会社で働いている時の自分が違うように、意識の持ちようだけでもかなり違います。「なるべく姿勢良くしよう」「なるべく微笑んでいよう」そう思うだけでグッと良くなるのは間違いありません。

ずっと思っているなんてキツイ。そう思う場合はできる範囲で大丈夫です。どのみち、人間はずっと一箇所に意識をキープしたりできません。思い出したらちょっと姿勢を正してみる。思い出したらちょっと微笑む。その程度で大丈夫です。

「それ、友達のカメラには写ってますよ」問題

僕は現役のカメラマンです。結婚写真を撮影しているとよく依頼されるのが「修正してください」という内容(現在は受けていません)。たとえば今回の内容であれば、「姿勢が良かったかのように」直して欲しい。そういう相談があるのです。

でも、ちょっと考えてみてください。「現実では姿勢が悪かった」ってことですよね? スマホで誰でも写真が撮影できて、SNSにアップできるこのご時世、プロの写真を直したところで友人のカメラにはバッチリ写ってますよ。それ。

仮に修正してもバレバレなので、かえって気まずいと思うのです。

心理学的にもよろしくない「言行不一致」

実は、心理学的にもこの手の修正はメンタルに良くない事がわかっていて、他人を信頼できなくなってしまったりする原因になってしまいます。

言行不一致」といって、言っていることとやっていることが一致していない状態がメンタルに悪影響を及ぼします。この場合では「現実には姿勢が悪かった」ということを自覚しているのに、「姿勢が良いように」他人に見せることになります。

この状態では「すごくきれいだね!」と友人に褒められても「嘘をついている」という意識がどこかに出てしまうのです。その結果どうなるかというと、「相手も自分に嘘をついているだろう」という心理に行き着いてしまうのです。

人は自分がやっていることは他人もやっていると考えるので、起こる現象です。今後の人生のためにも避けたほうがいいでしょう。

ポイント2:一緒に作りあげる姿勢をもつこと

繰り返しになりますが、写真は「あなた」を写すものです。

では、カメラマンは何をしているのでしょう? 上手いカメラマンとはなんなのでしょう? その部分に焦点を当てましょう。

カメラマンは隠している

カメラマンはそこにある現実を、ステキになるように「切り取っている」のです。

このときに重要なことは、「現実よりも情報量が減っている」ということ。たとえば、写真になった瞬間の前後はわかりませんよね? 現実には連続した動画のような世界なのに、写真で切り取られてしまうと前後は「想像」することになります。同じように、「音」もしませんし、「香り」もしません。そういった部分は想像で補うことになります。写っていない「画面の外」も同様です。


わかりやすい話では、写真は平面ですが、現実は立体ですよね。カメラがある方向の面は見えますが、被写体の裏側は知ることができません。この特性を利用して「見せたいところだけ見せる」ことが可能です。そして、「隠したいところは写さない」ことも可能です。

そうするとあら不思議。「ステキな写真」なるわけです。

カメラマンは現実を「盛っている」だけ

写真は現実を写すことしかできません。しかし、カメラならではの特性がいくつかあります。

カメラマンはそれらの性質を駆使して、「見せたいところを見せて、隠したいところを隠す」ことで良く見せているのです。ないものは写せませんが、30%増し・50%増しで撮影するのがカメラマンの技術です。

あなたが良くなるほど写真は良くなる

本来、人のステキさは点数で表すことができません。しかし、ここでは数字で仮定しましょう。仮に、あなたのステキさが100点満点のうち、40点だとします。そして、カメラマンは50%増しで写せる技術があるとします。そうすると、最終的な写真のステキさは60点ということになりますね。プラス20点です。

では、同じカメラマンであなたが80点だとどうでしょう? 最終的な写真のステキさは120点になります。プラス40点にもなっていますね。しかも100点を超えています。

現実には、ロケーションやドレス、メイクや天候も影響するのでこんなに簡単な計算ではありません。しかし、それらは「あなたという主役」を強化するものなんです。写真と同じように、あなたがよくなるとそれぞれが50%増しにしてくれると考えるとどうでしょう?

あなたがプラス20点の努力をするだけで、その何倍もの効果があるのです。最終的な合計の点数は200点にも300点にもなる可能性を秘めています。

一緒に作っている感覚が大切

たまにいらっしゃるお客様で「お金を払っているのだから、全部やってくれるのが当然でしょう?」というスタンスの方がいます。ここまで読んでいるあなたならわかると思いますが、非常に撮影しにくい相手です。

最重要パーツは「あなた」なのです。怒っている人を楽しそうに撮影することはできません。つまらなそうにしている人を笑顔に撮影することもできません。

それでも、スタッフは笑わせよう、楽しませようとしてくれるでしょう。でも、本人に楽しむ姿勢がなければ力は発揮できません

スタッフは一緒に最高の結婚式を作り上げる「仲間」です。自分に力を貸してくれる存在です。一緒にやっている感覚をもつだけでグッと結婚式は良くなりますよ!

ポイント3:スタッフと方向性を合わせる

スタッフとは意志の疎通が大切です。

写真では一般的に、笑っていない写真よりも笑っている写真がステキに見えますし、太っているよりも痩せて見えるほうが好まれます。足は長いほうが良いですよね? 通常、こうした「一般論」でカメラマンやスタッフは判断を行っています。

一つずつの内容を全て確認していると、膨大な量の確認をしないといけませんから、これは当然のことと言えます。

特にお客様から要望がない場合、カメラマンはなるべく笑顔で写真が撮れるように工夫をしますし、細身になるように写そうとします。他のポイントについても「8割のお客様がOKしてくれる内容」といった具合で判断をします。

しかし、中には笑っていない写真が好きな人もいますし、太っているパートナーが好きな方もいます。その場合には、スタッフの意図とちぐはぐな関係になってしまいます。

「笑っていないほうが好きなんですよねー」等、自分の意見が違いそうな雰囲気を感じたら伝えるようにしましょう。

まあ、そもそも自分の好みとなるべく近いスタッフを見つけておくことで、その食い違いは防ぐことができます。そういった意味でも良いスタッフを探すことは非常に重要だと言えるでしょう。いずれにしても、考えを伝えることを大切にすればより良い結果が得られるはずです。

まとめ:自分でできる範囲でもかなり写真は変えることができる

いかがですか?

自分自身の行動を変えるだけでかなり結婚写真が変えられることがわかったのではないでしょうか? 結婚写真だけではありません。結婚式そのものだって、同じことです。

ぜひ、いい結婚式をあげるためにも、できることからやってみてはいかがでしょうか?

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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