自分でできる!最高にステキな結婚写真に近づけるための3つのコツ

キレイに写りたい。

ステキな写真にしたい。

誰もがそう思います。そして、いいカメラマンを探すのに必死になります。ですが、あるポイントを見逃していることがとっても多いのです。このポイントを忘れていると、どんなに腕のいいカメラマンを見つけたところでいい結果は得られません。これは絶対です。今回は、そんな超重要ポイントについてお伝えしますね。

どんなに腕のいいカメラマンでも逆らえない「被写体」とは

被写体こそ最強

知ってますか? 被写体って最強なんです。

被写体が最強突然なんの話だよ。ってあなたは思うかもしれません。でも大丈夫、すっごく当たり前の話をします。当たり前なんですけど、これを理解していない場合がとっても多いので、注意してくださいね。という話です。

カメラマンの技術がどんなに良かろうと、高級で高機能なカメラを使っていようと、被写体には逆らえません。写真は写真なんです。その場にあるものを写すことしかできません。

つまり、「ないもの」は写せないのです。

笑っていない人を笑顔で撮影することはできない

たとえば、笑っていない人を笑顔で撮影はできません。同様に、太っている人をガリガリに撮影することもできませんし、森の中で海の写真を撮ることはできません。

「あるもの」だけを撮影できるのです。

つまり、いい写真に仕上げるには「あなたがいい状態」であることがとっても大切だということなんです。「いい姿勢」であれば当然良く写りますし、「いい笑顔」であればステキに写ります。いい写真を撮影するためにいちばん重要な要素は、実はあなたなのです。

いい結婚写真にするための3つのポイント

漠然と「いい状態」と言われても困ると思うので、3つの視点にまとめてみました。

  • 「自分が写る」という意識をもつこと
  • 一緒に作りあげる姿勢をもつこと
  • スタッフと方向性を合わせる

一つずつ見ていきましょう。

ポイント1:「自分が写る」という意識をもつ

意識で人は変わる

人はちょっとした意識の持ちようで変わります。家の中でリラックスしているときと、会社で働いている時の自分が違うように、意識の持ちようだけでもかなり違います。「なるべく姿勢良くしよう」「なるべく微笑んでいよう」そう思うだけでグッと良くなるのは間違いありません。

ずっと思っているなんてキツイ。そう思う場合はできる範囲で大丈夫です。どのみち、人間はずっと一箇所に意識をキープしたりできません。思い出したらちょっと姿勢を正してみる。思い出したらちょっと微笑む。その程度で大丈夫です。

「それ、友達のカメラには写ってますよ」問題

友人のスマホには写っている僕は現役のカメラマンです。結婚写真を撮影しているとよく依頼されるのが「修正してください」という内容(現在は受けていません)。たとえば今回の内容であれば、「姿勢が良かったかのように」直して欲しい。そういう相談があるのです。

でも、ちょっと考えてみてください。「現実では姿勢が悪かった」ってことですよね? スマホで誰でも写真が撮影できて、SNSにアップできるこのご時世、プロの写真を直したところで友人のカメラにはバッチリ写ってますよ。それ。

仮に修正してもバレバレなので、かえって気まずいと思うのです。

心理学的にもよろしくない「言行不一致」

実は、心理学的にもこの手の修正はメンタルに良くない事がわかっていて、他人を信頼できなくなってしまったりする原因になってしまいます。

言行不一致」といって、言っていることとやっていることが一致していない状態がメンタルに悪影響を及ぼします。この場合では「現実には姿勢が悪かった」ということを自覚しているのに、「姿勢が良いように」他人に見せることになります。

言行不一致の恐怖この状態では「すごくきれいだね!」と友人に褒められても「嘘をついている」という意識がどこかに出てしまうのです。その結果どうなるかというと、「相手も自分に嘘をついているだろう」という心理に行き着いてしまうのです。

人は自分がやっていることは他人もやっていると考えるので、起こる現象です。今後の人生のためにも避けたほうがいいでしょう。

ポイント2:一緒に作りあげる姿勢をもつこと

繰り返しになりますが、写真は「あなた」を写すものです。

では、カメラマンは何をしているのでしょう? 上手いカメラマンとはなんなのでしょう? その部分に焦点を当てましょう。

カメラマンは隠している

カメラマンはそこにある現実を、ステキになるように「切り取っている」のです。

このときに重要なことは、「現実よりも情報量が減っている」ということ。たとえば、写真になった瞬間の前後はわかりませんよね? 現実には連続した動画のような世界なのに、写真で切り取られてしまうと前後は「想像」することになります。同じように、「音」もしませんし、「香り」もしません。そういった部分は想像で補うことになります。写っていない「画面の外」も同様です。

カメラマンが隠しているもの
わかりやすい話では、写真は平面ですが、現実は立体ですよね。カメラがある方向の面は見えますが、被写体の裏側は知ることができません。この特性を利用して「見せたいところだけ見せる」ことが可能です。そして、「隠したいところは写さない」ことも可能です。

そうするとあら不思議。「ステキな写真」なるわけです。

カメラマンは現実を「盛っている」だけ

写真は現実を写すことしかできません。しかし、カメラならではの特性がいくつかあります。

カメラマンはそれらの性質を駆使して、「見せたいところを見せて、隠したいところを隠す」ことで良く見せているのです。ないものは写せませんが、30%増し・50%増しで撮影するのがカメラマンの技術です。

あなたが良くなるほど写真は良くなる

本来、人のステキさは点数で表すことができません。しかし、ここでは数字で仮定しましょう。仮に、あなたのステキさが100点満点のうち、40点だとします。そして、カメラマンは50%増しで写せる技術があるとします。そうすると、最終的な写真のステキさは60点ということになりますね。プラス20点です。

では、同じカメラマンであなたが80点だとどうでしょう? 最終的な写真のステキさは120点になります。プラス40点にもなっていますね。しかも100点を超えています。

カメラマンは盛るだけ現実には、ロケーションやドレス、メイクや天候も影響するのでこんなに簡単な計算ではありません。しかし、それらは「あなたという主役」を強化するものなんです。写真と同じように、あなたがよくなるとそれぞれが50%増しにしてくれると考えるとどうでしょう?

あなたがプラス20点の努力をするだけで、その何倍もの効果があるのです。最終的な合計の点数は200点にも300点にもなる可能性を秘めています。

一緒に作っている感覚が大切

たまにいらっしゃるお客様で「お金を払っているのだから、全部やってくれるのが当然でしょう?」というスタンスの方がいます。ここまで読んでいるあなたならわかると思いますが、非常に撮影しにくい相手です。

最重要パーツは「あなた」なのです。怒っている人を楽しそうに撮影することはできません。つまらなそうにしている人を笑顔に撮影することもできません。

それでも、スタッフは笑わせよう、楽しませようとしてくれるでしょう。でも、本人に楽しむ姿勢がなければ力は発揮できません

スタッフは一緒に最高の結婚式を作り上げる「仲間」です。自分に力を貸してくれる存在です。一緒にやっている感覚をもつだけでグッと結婚式は良くなりますよ!

ポイント3:スタッフと方向性を合わせる

スタッフとは意志の疎通が大切です。

写真では一般的に、笑っていない写真よりも笑っている写真がステキに見えますし、太っているよりも痩せて見えるほうが好まれます。足は長いほうが良いですよね? 通常、こうした「一般論」でカメラマンやスタッフは判断を行っています。

一つずつの内容を全て確認していると、膨大な量の確認をしないといけませんから、これは当然のことと言えます。

カメラマンの判断特にお客様から要望がない場合、カメラマンはなるべく笑顔で写真が撮れるように工夫をしますし、細身になるように写そうとします。他のポイントについても「8割のお客様がOKしてくれる内容」といった具合で判断をします。

しかし、中には笑っていない写真が好きな人もいますし、太っているパートナーが好きな方もいます。その場合には、スタッフの意図とちぐはぐな関係になってしまいます。

「笑っていないほうが好きなんですよねー」等、自分の意見が違いそうな雰囲気を感じたら伝えるようにしましょう。

まあ、そもそも自分の好みとなるべく近いスタッフを見つけておくことで、その食い違いは防ぐことができます。そういった意味でも良いスタッフを探すことは非常に重要だと言えるでしょう。いずれにしても、考えを伝えることを大切にすればより良い結果が得られるはずです。

まとめ:自分でできる範囲でもかなり写真は変えることができる

いかがですか?

自分自身の行動を変えるだけでかなり結婚写真が変えられることがわかったのではないでしょうか? 結婚写真だけではありません。結婚式そのものだって、同じことです。

ぜひ、いい結婚式をあげるためにも、できることからやってみてはいかがでしょうか?

KOBATONE 小林嘉明

結婚写真の満足度が最も上がる「撮影指示書」の書き方を、プロカメラマンが教えます

正しく書くと、得をします。

間違えた書き方だと、損をします。

「君の書類、わかりにくいなあ」「このメールじゃ意味がわからない」そんなことを仕事で言われた経験はありませんか?もし心当たりがあれば、要注意です。指示書は名前の通り「指示を出す書類」です。指示が伝わりにくければ意味がありません。結婚写真の指示書の場合、わかりにくいと撮影から内容が抜けてしまう場合だってありえます。そこで今回は、「カメラマンが見やすい指示書」の書き方を伝授しますよ!これでなるべくちゃんと伝わるように書きましょう。

指示書は、伝える相手に見やすいようにまとめよう

撮影指示書だけでなく、結婚式では多くの指示書を書きます。たとえば会場の装飾に関してのイメージを伝える場合や、ケーキのデザインを伝える場合に提出したりします。つまり、いろいろな「読者」がいるということです。写真屋さんが見るのか、ケーキ屋さんが見るのか、花屋さんが見るのか、それぞれでわかりやすい書き方が違うことに注意しましょう。

よく結婚情報誌やネットで紹介されている「指示書の書き方」がありますが、ほとんどは写真屋さん向けではありません。正直、非常に見づらいです。指示書が見づらいと、最終的に見落としが起きやすくなってしまい、写真が撮れなかったという悲しい事態になりかねません。そんな事態を防ぐためにも伝わりやすい書き方が大切なんです。

最高の方法は「要点+おまかせ」を伝えること

そもそも、相手はプロです。あなたよりも詳しいと思っていいです。プロは、たくさんの経験値の中から、あなたにあったベストな方法を導き出して対処してくれようとします。そのため、「判断を邪魔しない」というポイントが最も重要です。詳しくは下記の記事も見てみてください。

指示書の要望を出すほど損をする!?結婚式のカメラマンを決める前に知っておきたい秘密

実際に、ガチガチに決まった細かい指示を出された場合、「あーあ、絶対別の方法が似合うのになあ・・・」なんて思いながら指示通りにやることも少なくありません。

もちろん、より良い方法を提案することもあります。しかし、ガチガチに細かい指示を出された場合、「思い込みによる強い要望」であるケースが非常に多いので、提案そのものを嫌がられてしまうことが多いのです。また、結婚式当日では時間が限られているため、そういった話をする時間すらない場合があります。

「このポイントは撮影して欲しいけど、細かい部分はプロの判断に任せよう」これくらいのスタンスが要望を叶えつつ、プロの技術を最大限引き出せるポイントです。信頼できる技術を持った相手だとわかっているなら、「要点+おまかせ」が一番いいのです。

「要点」の伝え方:カメラマンとあなたの視点は違う

前章は「プロ」の話でしたが、ここからはもう少し具体的な話をするために、カメラマンの話にします。

たとえば、写真の要望書であれば、インスタなどから引っ張ってきた写真を載せたりすると思います。そのときに注意してほしいのが「どれくらいその写真に近づけたいのか?」という点です。

新婦ソロカット

たとえば上記の写真を要望書に貼り付けてあったとして、いろんな要望のパターンが考えられます。

  • 新婦のソロ写真がほしい
  • 光の感じがキレイなものがほしい
  • 森で撮影したい
  • 目線を外した写真がほしい
  • なるべく全てのポイントを「そっくりに」撮影して欲しい
  • なんとなくこんな雰囲気でOK
いま思いつくだけ書きましたが、それなりにパターンがありますよね。特に最後の2つが振り幅があります。本当に「全く同じ」に近づけて撮影して欲しい要望なのか、「なんとなくこんな感じが好き」程度の要望なのかで、対応は全く違ってくるのです。
プロのカメラマンは、あなたが思っているよりもたくさんのポイントを気にしながら撮影しています。1枚の写真を撮影するにも下記のような条件があります。
  • 明るさ
  • ボケ具合・ピントの具合
  • 質感
  • 光の当たり方
  • 構図
  • 立たせ方・ポージング
  • カメラの特性
  • レンズの癖
  • 被写体とのコミュニケーション
  • 前後の流れ
  • 会場との時間調整
  • バッティングしないかどうか
  • 他の写真とのバランス
書いていけばもっと細かくすることもできます。とにかく、たくさんの条件を気にしながら撮影しているのです。つまり、あなたが要望書に載せている写真だけでは「どれくらいの細かさ」で再現すればいいのか、どれくらい自分の裁量で撮影して良いのか、その具合がわからないのです。

「要点」とは、こだわりポイントを一言で表したもの

「後ろ姿の写真が欲しいです。細かい部分はおまかせします。」

「目線を外した全身のカットが欲しいです。あとはカメラマンさんのセンスに任せます。」

こんな指示がわかりやすいです。つまり、欲しいポイントが一言で表せることが大切です。反対に、詳しくは後で書きますが、「一言で言えるくらいまではっきりさせる」ことが大切になってきます。

必ず「おまかせ」は伝えよう

細かいポイントですが、「おまかせ」もちゃんと伝えましょう。カメラマンからすると、言われた時の安心感が違います(笑)

「なんとなく」だけど「こだわる」の禁止!

反対に、一番避けたいこともお伝えしておきましょう。それが、「なんとなく」で「こだわる」ことです。

「なんとなくこんな感じで撮影してください〜」

と言われて撮影して、念の為カメラのモニタで確認してもらうと

「あ〜、なんか違うんですよね〜」

と返ってくる。

この場合には、だいたいもう一度バリエーションを変えて撮影しても同じことの繰り返しになります。なぜなら、お客さま自身が「何を撮ってもらいたいのか」をわかっていないからです。この状態はお互いに非常に不毛な長期戦を挑むことになります。ゴールの決まっていない戦いをしなくてはいけません。「なんだか気持ちが伝わらないカメラマンだなあ」とお客さまは思い、「一体正解はどこなんだ!?」とカメラマンは思う。そんな状況です。

メリットは一つもありません。

そもそも、そんなことをしている間に、他のカットが撮影できる時間があるはずなんです。他の撮影の時間まで潰してしまう、非常に厄介な状態だと言えます。

欲しいポイントを「言葉にできるレベル」まで詰めておくことが大切

だからこそ、撮りたいポイントを一言で言えることが大切になります。上手く言語化できるということは、自分の中で整理できているということです。

「気に入ってるポイントはどこだろう?」

「何を残したいんだろう?」

そういう質問を自分に投げかけてみてください。徐々に答えが見えてくるはずです。ですが、写真を言葉にするのは難しいことです。できないこともあるでしょう。その場合には、「他の撮影に及ぼすデメリット」を思い出していただいて、ある程度のところでOKを出すようにしましょう。時間は限られているのです。

自分の要望がわかっていると満足度は上がる

言葉にできるメリットは他にもあります。自分がどこにこだわりを持っているか? を把握することは、価値観を把握することです。つまり、自分がどこに幸せを感じるのか? がわかることと同義です。これがわかれば、「なんとなく」で撮影をするよりも具体的に自分の目標を設定したり達成することができるので、結婚全体に対する満足度は上がります。

カメラマンに渡す撮影指示書の具体的な書き方

ここからは具体的に「どういうものが見やすいのか」をみていきましょう。

カメラマンの指示書は「動きながら見るもの」

たとえば、会場の花のセッティングを伝える資料であれば、写真をたくさん使ってイメージを色んな角度から伝えてもいいでしょう。一つの写真では伝わらないイメージを複数の写真や言葉から伝えることができます。しかし、カメラマンが見る指示書は「結婚式当日に撮影しながら見る」ものです。動きながら見るものです。あまりたくさんのイメージを盛り込むのは逆効果になってしまうでしょう。

「写真1枚+文章3行以内」がわかりやすい

一つの要望に対して、参考になる写真は多くても2枚程度までにしましょう。わかりにくくなってしまいます。そして、一言でまとめられる内容を言葉で説明しておけば非常に伝わりやすいと思います。「おまかせ」を書くときはここに一緒に書いておいてください。

指示書の内容は、なるべく時系列に整列する

撮影するときは、要望の内容に漏れがないように、指示書にチェックを付けながら撮影することも多いです。つまり、チェックリストとしても機能しているのです。チェックが付けやすいようになるべくキレイに整列していると嬉しいです。よく、大小様々なイメージをランダムに敷き詰めている指示書がありますが、ものすごく見づらいです。

指示書の形

こんな感じ。説明文が、どの写真を指しているのかもわからないようなものも結構あるので、混乱してしまいます。

なるべく撮影指示書は1枚に収まるようにする

指示書の要望を出すほど損をする!?結婚式のカメラマンを決める前に知っておきたい秘密

この記事にも書きましたが、多すぎる要望はかえって撮影の質を下げてしまう結果につながります。なるべく一枚の紙に収まるといいでしょう。また、枚数が多くなるとカメラマンからも見づらい状況を作ってしまいます。撮影中は書類を広げたままにはできないので、2枚以上になると非常に見づらいのです。

撮影指示書が2枚以上になるならシーンで分ける

もし、それでも2枚以上になってしまう場合、紙ごとに分け方を注意してください。区切りのいい場面(シーン)で分かれるようにしてほしいのです。区切りのいい場面とは下記のような場面の間。

  • 2ショット
  • 挙式
  • 披露宴前半(お色直し中座まで)
  • 披露宴後半(お色直し入場後)

僕が実際に受け取ったことのある指示書は最大で10枚オーバーです。確か11枚だったと思います。A4の紙にびっしり書いて11枚です。ここまで読んでいただいたあなたなら、これが見づらいことはわかっていただけると思います。一番困るのが、複数の紙を行ったり来たりしながら確認しなくてはいけない、ということ。挙式中の指示が、1枚目と3枚目と8枚目にランダムに書かれていたらどうでしょう? わかりますよね。非常に見づらいのです。

どこに何が書いてあるのかもわからず、ひたすら紙とにらめっこしながら撮影することになります。指示書の束を取り出し、広げて、要望を探し、完了したものにチェックをして、次の要望を確認して、また束をしまう。この動作をしている間にどれくらい撮影できるでしょうか。頭の中も、そのことでいっぱいです。クリエイティブな撮影はできない状況なんです。

正直言って、これだけ要望を出すと損しています。「指示書は出したほうがお得!たくさん出そう!」って意見をよく見ますが、本当によく考えたほうがいいですよ。本当に。

撮影指示書は、「A4」かつ「四つ折り」で確認できる書き方がベスト!

先にも書きましたが、指示書は動きながら見るものです。だいたい、スーツのポケットや、カメラバッグの中に入れながら撮影をします。つまり、広げながら持っていることは少ないんです。カメラマンの多くは、半分に折るか、四つ折りにしてポケットにいれます。折ったままでも、サッと出してパッとみるだけで内容が確認できたらとっても助かります。

指示書イメージ

こんなイメージです。(字が汚くてすみません・・・)これでも4つのシーンについて書くことができます。シーンで分けて貰えれば、いちいち開くことなく確認ができます。とっても助かりますね。

もちろん、「写真+文章」ではなく、「文章だけ」の場合でもこの書き方は助かります。

カメラマンに親切な指示書であれば、最終的にいい写真になる

いかがでしょう? ポイントはわかっていただけましたか? 最後にもう一度要点だけ箇条書きしておきます。

  • A4用紙
  • 四つ折りで見えるように書く
  • 写真+文字で伝える
  • 自分の欲しいポイントを一言で書く
  • おまかせなら、その程度も書く
  • なるべく要望は少なくする(一枚で収まる量)

以上のことに気をつけて、わかりやすいナイスな指示書を作ってみてくださいね!

いい写真が残せるよう応援しています。

KOBATONE 小林嘉明

追伸1:カメラマンによっては別の書き方がわかりやすい、っていう人もいると思います。そういう場合は合わせてあげてください。

追伸2:要望があれば指示書フォーマット作ろうかな。なんて思っています。

指示書の要望を出すほど損をする!?結婚式のカメラマンを決める前に知っておきたい秘密

その指示書、出す前にちょっと考えてください。

実は、結婚写真の要望は「出せば出すほど損をしている」場合があるのです。撮ってほしい内容を叶えるための指示書が、逆に損につながるとは意外な話です。しかし反面、指示書を出したほうがいい場合も確かに存在します。今回は、損をする場合のケースや、指示書を結婚式のカメラマンに提出したほうがいい場合について、それぞれ解説していきます。ぜひ、カメラマンを選ぶ際の参考にしてみてください。

結婚写真の指示書は、上手いカメラマンに出すと損をします

結論からいいますと、要望書は「実力のあるカメラマンに対して」出すと損をします。なぜなら、カメラマンの実力よりも低い内容を無理やり撮影させることになるからです。ある程度のキャリアがあるカメラマンであれば、それぞれに「スタイル」があります。そのスタイルとぶつかってしまうような内容を指示書として出してしまうと、カメラマンの実力を活かしきれないことになるのです。

ピカソに描き方を指示するか?

たとえば、あなたがパブロ・ピカソに肖像画を描いてもらえるとして、描き方を指定するでしょうか?あの、ピカソです。まあ、絶対しないですよね。描いてもらえば大変名誉なことですし、一体どれくらいの価値になるのかもわからないものになります。ピカソの画風に任せるはずです。素人が「細く描いて!」とか「写実的にして!」なんて言ったらちゃんちゃら可笑しい話です。

もちろん、僕たちカメラマンがピカソと同じなんて言うつもりはありません。さすがに傲慢すぎます(笑)ですが、一応、プロなんです。毎日毎日、写真ばっかり撮影している人間なんです。それなりのスタイルと、こだわりと、実力をもって仕事に挑んでいるのです。高い実力を持ったカメラマンの中には「要望書・指示書は受け付けない」「それは宣戦布告と同じ」と言っている人もいるくらいです。(さすがに過激な意見だと思いますけどね・・・)

「たくさん指示書に書けば、たくさん写真がもらえる」は勘違い

指示書にたくさん内容を書けば、たくさん撮ってもらえる。そう思っている花嫁さんはたくさんいます。ですが、それは勘違いです。撮影には、限られた時間しか割り当てられません。そのため、どれだけテキパキ撮影したとしても、限界の枚数があります。

撮影指示書

つまりこれは、指示書の要望が増えれば、通常時に撮影している内容を行う時間が減ることを意味しています。最終的に、仕上がった写真しかあなたは見ることができないので気が付きませんが、実は「もらえたはずの内容が減っている」ということもあり得るのです

じゃあ、指示書は意味がないのか?そうではありません。ちゃんと出す場所に出せば意味があります。それはここからお話しましょう。

結婚写真の指示書は「実力の低いカメラマン」に出すもの

指示書の効果が高いのは、実力がイマイチなカメラマンに対してです。もう少し正確に言うならば「どんなカメラマンが来るのかわからない状況」で意味を発揮します。そもそも、下手なカメラマンに注文する人はいませんよね? しかし現実に、そういう注文が成立しているのです。ここからは、その状況を理解するために、ブライダル写真全体の話をしましょう。

フリーランスはだいたい上手くて、提携業者はだいたい下手

「結婚式のカメラマンなんてアルバイトがほとんどだ」

「素人同然の腕前のカメラマンが来た」

「全然要望通りじゃない」

そんな話を聞いたことはありませんか? 最近少しずつネットにも結婚式の情報が流れるようになり、なかばゴシップ的な感じでこういった話が聞こえるようになりました。これらの話は事実の面もありつつ、でまかせの面もあります

さて、では、ブライダルカメラマンとはそもそもどういう人間が、どうやってなるものなのでしょう? 簡単にまとめてみましょう。

ブライダルカメラマンになる方法

多くの場合、カメラマンは素人から写真会社に入社して成長します。それは一般的な企業と変わりません。そして同じように、2〜3年すると仕事を一通り覚えるのです。そして、独立する人は独立してフリーランスになり、会社に残る人は残る。という構造です。

中には、会社での経験を積まずに独自の方法でプロになる人もいます。趣味からセンスを磨いて突然プロになるような人です。まあ、このあたりも、大学生から起業しているような人間がいるのと同じと思ってもらえれば想像ができると思います。

提携業者はとにかく「クレームが怖い」

以上の話からわかることは、写真会社(提携業者)には「フリーランスとして独立してやっていける実力の人」と「シロウト同然の人間」が混在しているということです。10年以上のベテランと、写真歴2ヶ月の新人が同じように撮影しています。

そこで、非常に不思議な事が起きます。写真会社は一定のレベルの商品を式場へ供給しなくてはいけないので、「一部の上手い人だけが撮影できる内容」というものは採用しません。つまり、「一番下手な人間でも撮影できる内容」で統一した規格にして商品展開をします。中には「実力を抑えて撮影する」指示を出す企業もあるくらいです。(本当に意味がわかりませんよね)

クレームが怖い

なぜこんなことが起きるのかというと、「クレームが怖い」からです。

「〇〇が撮影できると言っていたのに、できていない」

「見本とあまりに内容が違う」

「高い金を払っているのにレベルが低い」

こういったクレームに怯えているのです。写真業者の上にいる式場やプランニング会社の商品理解の低さもさらに拍車をかけています。必要以上に大騒ぎして、これ以上問題になるようならマージンを上げるだとか、契約を解除するだとか圧力をかけてきます。式場やプランニング会社と、写真業者は完全な上下関係なので、圧力の原因になるクレームを本当に嫌がるのです。結果、「レベル低めで統一した内容」が徹底されるというわけです。

「上手い人に当たる確率の低いガチャ」みたいなもの

  • 上手い人と、下手な人が混ざっている状態
  • 商品の企画はレベルを下げている

写真業者はこんな状態なので、注文時に上手い人に当たるかは完全に確率でしかありません。指名制度があったりしますが、そもそも本当に上手い人なのかを見極める事自体が難しいので、難易度としてはあまり変わらないでしょう。なんとなく予想がつくかもしれませんが、上手い人の人数は少ないです。だって、上手いなら独立してフリーランスになったほうがいいんだから。(ただしビジネススキルが必要になるので、向き不向きがある)。

ちなみに、アルバム見本やサンプル写真として置かれているものは一番うまい人たちが撮った内容の寄せ集めだったりするので、あまり参考になりません。「めちゃめちゃ上手い人に当たって、最高の条件ならこんなもん」くらいに見ておきましょう。完全に、確率任せの「ガチャ」なのです。

でも、フリーランスが全員上手いわけでもない

提携の写真業者が「質が低めなガチャ」だとすると、フリーランスは「質が高めのガチャ」です。そう、すべてのフリーランスが上手なカメラマンというわけではないのです。ただ「提携の写真業者をやめたかったから」やめた人間も混じっています。そういう人間はもちろんレベルが低いことになります。

フリーランスのレベルはだいたい値段に比例する

フォトグラファー

ただし、値段帯によってフリーランスは振り分けることができるので、ここで紹介しておきましょう。

正直な話、ほとんどのカメラマンにはビジネススキルがありません。そのため、価格設定がおかしなことになっている場合がほどんどです。たとえば、「会社に所属していたときの金額より高くしたい」というだけで価格を決めている事が多いのです。

超薄給な孫受けカメラマンの実態

「提携の写真業者のカメラマン」はかなり薄給です。結婚式を一つ撮影して貰える金額はだいたい1.5万円〜3万円くらいでしょう。どうです? かなり少ないと思いませんか? だって、販売価格は20万円くらいするのに。実際に撮影している人間にはこれくらいしか入ってこないのです。なぜなら、このカメラマンは「式場の下請けの下請け」、つまり「孫受け」であるためです。

ですが、いい面もあります。お客さんは式場が確保してくれるので、カメラマンは何もしなくても仕事が入ってきます。他にも、請求書を出したりするような、いろいろな事務処理も、写真会社がやってくれるのでカメラマンはやらなくてOKです。

低価格フリーランスの正体

「孫受けカメラマン」は、ある程度撮影ができるようになると、ちょっと疑問を持ちます。「こんなに撮影できるのに新人と同じ給料はおかしくないか?」と。そして、それだけで独立してしまうのです。

本来であれば、フリーランスは自分でお客さんを確保しなくてはいけません。事務処理等のめんどくさい仕事も、自分でこなさなくてはいけません。そしてなにより、お客さまに「価値」を示す「ブランディング」等もしなくてはいけません。しかし、彼らはあまり考えず、非常に安直な販売方法をとります。

それが、「孫受けより高ければいい」ということです。つまり2万円〜5万円程度で販売します。やっかいなことに、この価格が式場が販売している商品(20万円〜30万円)よりも圧倒的に安いため、飛びつくお客さまが多いので「フリーランスは安くて技術がある」という風評につながってしまっていることです。

アルバイト業者の参入

アルバイトフォトグラファー

また、この価格帯はアルバイトを働かせるのにちょうどいい価格でもあります。写真好きの人間は日本にごまんといますから、日給1万円くらいで雇えるバイトに困ることはありません。3万円で販売しても、1万円給料にして、会社は2万円儲けることができます。この考えで参入してくる業者もいるのです。

恐ろしい話ですね。「完全なシロウト」が撮影するのです。もちろん、質なんてあったもんじゃありません。「ハズレの格安業者に当たった」という噂の正体はほとんどこれだと思います。

高額フリーランスの正体

じゃあ、高額なフリーランスや業者はどういう存在なんでしょう。彼らは12万円〜30万円くらいで販売しています。もっと高い場合もあります。

高く売るためには市場で選ばれるだけの理由が必要です。たとえば、撮影技術であったり、接客であったり、オンリーワンなスタイルであったりします。いずれにしても、その価格で生き残っているということがある程度の実力の保証にもなっています。

お客さまに届けたい価値があり、哲学があり、自分たちの写真スタイルがある。それを実現するために独立したような人たちがこの価格帯のフリーランスです。独立・起業した理由が低価格層とは真逆になるわけです。

高額ゾーンに出してくる低レベル業者もいる

ビジネス的においしければ、参入する企業が必ずいます。そのため、高価格でも技術があまりないような業者もいます。ただし、この価格で生き残れることはまれなので、少数です。

つまり、高額になるほど安心な確率は上がる

確実ではありません。ですが、価格が上がれば、質の低いカメラマンが混ざっている確率は確実に下がります。基準がどこかは、市場価格が変動するのでなんとも言えません。しかし、間違いないのは、結婚式〜披露宴をまるまる撮影するのに「3万円以下」は相当危険です。素人か、アルバイトか、ちょっとやったことありますレベルのカメラマンである確率がかなり高いでしょう。

指示書は本当に必要かもう一度考えよう

いかがでしょう? それなりに実力があるような「高額フリーランス」であれば、ちゃんとしたスタイルを持っている確率が高いので、指示書がかえってデメリットになってしまうのがわかったのではないでしょうか? もちろん、多少の「こういうことがやってみたい」という要望は伝えたほうがいいです。肝心なことは、カメラマンの自由を奪ってガチガチに固めるようなことはしない。ということです。

反対に、格安業者や、会場提携の写真業者の場合には、内容をかっちり伝えておいたほうが安心かもしれません。レベルが低く、撮影ができない場合や、あえて撮影基準が下げられている可能性があるためです。

・・・でもね、そもそも「絶対撮ってほしい内容がたくさんあるけど、可能な限り安い業者にしたい」って無理がありますよね。超高額なカメラマンが撮影した写真を30枚も持ってきて、2万円くらいの格安業者に撮らせるってケースだってあります。そんなの無理です。だったら、最初からそれが可能なレベルのところにお願いすればいいのです。要望を沢山出そうと思っている方は、もう一度よく考えてみてくださいね。

いいカメラマンに出会えるよう応援しています。

KOBATONE 小林嘉明

追伸:ちなみに僕の撮影は格安ではありません。。。

結婚式に向けたダイエットで効果的な目標設定や、モチベーションを科学的に解説!

結婚式までには痩せよう。
あなたもそう思っていませんか?実際、多くの花嫁が結婚式前にはダイエットを行っています。もちろん、新郎も例外ではありません。かっこよくタキシードを着こなすため、体を絞っておきたい。そう思う人は多いのです。しかし、ダイエットはなかなか大変なものです。ストレスを感じたり、むしろ体調を崩してしまうこともあるでしょう。今回は、科学的に証明された方法で、ストレスを軽減しながらパートナーと一緒に体重を落とすための方法を紹介します。

痩せることよりも、健康的になることを目指そう

誰でも、体が資本です。痩せようとして、体調を崩してしまうようなことは本末転倒と言えるでしょう。そのためここでは、あくまで健康的に体重を落とすことを目的とします。簡単に言えば、「運動をする」ということです。どんな運動を選ぶかは自分の性格や、体力と相談して決めてみてください。

ちなみにおすすめはHIITというトレーニングです。 High intensity interval trainingの略で、日本語に直すと高負荷インターバルトレーニングという意味です。自分の好きな運動を組み合わせられる上、家の中で行うことも可能です。さらに、ライトなものでは4分間で完了するものもあるので自分に合わせて組み合わせることができます。 トレーニングについての詳細は書き始めるとブログの記事が何本かになってしまうので、また別の記事で紹介しますね。

なかなか運動を始められない問題

とはいっても、なかなか運動の習慣化は難しいものですよね。僕自身、運動するまでに時間がかかってしまうことがよくありました。運動しちゃえばするんです。。。そう、実は「運動に取り掛かるまで」に時間がかかっているんです。

取り掛かるまでの時間短縮

こんな経験はありませんか?面倒だなと思っていた作業が、実際に手をつけてみたら集中してしまい、スルスル続けてしまった。終わってみれば「 あれ?思ったより簡単だったな。」そう感じた経験です。おそらくほとんどの人が経験あるのではないでしょうか。

心理学的に、人間は「これからやる作業」を「実際よりも難しく見積もる」性質があります。そのため、普段の生活に習慣として組み込まれていない行動はなかなかやりづらいのです。そこで、 第2目標の登場です。

低レベルな第2目標を設定する

ここで触れるう第2目標とは、「サブ目標」といった意味の目標のことです。例えば、あなたがダイエットで取り込む運動を第1目標とします。走ること、縄跳び、筋トレ、水泳、ウォーキング、なんでもいいです。この目標を達成するのは大変ですよね?先に触れた、運動に取り掛かるまでの時間や、ダラダラ癖が出てしまうポイントです。
そこで、「かなりハードルの低い目標」を立ててしまうことをお勧めします。

それが第2目標です。第2目標の目的は、「第2目標をやっていたら第1目標をクリアしていた。」という状況を作ることです。そのため、この第2目標は「かなり簡単な」内容にする方が効果的です。例えば、「ランニングウェアに着替える」「靴を履く」「縄跳びを握る」「5回だけ飛ぶ」「スマホのタイマーを起動する」といった具合です。着替えておいて走らない人はなかなかいないと思いますし、縄跳びをとりあえず5回飛んだら、そのまま1分ぐらいはできるものです。やり始めのハードルをとにかく下げること、それが第2目標の肝です。

イチローも実践したモチベーションを保つ目標の立て方

目標と成果を見られるようにするのは大切なことです。たとえ第1目標は達成できていなくても第2目標は達成できている。そういう日が必ずあります。紙に書いたり、カレンダーに書いたり、スマホのアプリに結果を保存することで、今まで自分が達成してきた成果を見えるようにしておくことがモチベーションアップにつながります。ここでのコツは「累積の内容」にすることです。簡単に言うと、「今までの合計成績にする」ということ。

目標は累積式

日によって調子が悪ければ、全く運動ができない日もあるでしょう。そういう日に自分の行動を振り返り「なんて自分はダメなんだろう」そう思ってしまうと、ストレスにもなります。そして、運動を継続することも難しくなってしまうでしょう。なので、今までの合計成績が分かるようにしたほうがいいのです。野球で有名なイチロー選手は、モチベーションを保つため、自分の成績のあるポイントに注目していたそうです。それは、日によって変わってしまうホームランの数などではなく、今までの安打数の合計に注目すること。そうすることでうまくいかなかった日でもモチベーションを下げずに優れたプレイを継続させることができたのです。

運動するなら一人よりも二人の方が効果的

運動するのは大変、というイメージもあります。しかし反面、運動するとストレスの解消になることも事実です。そしてこのストレス解消の効果をグッと引き上げる方法があります。 2017年にオーストラリアのニューイングランド大学が研究した内容によると、一人で運動するよりも仲間と一緒に運動した方が効果が高いことがわかりました。なんとストレスは26.2%低下し、感情のコントロール能力も26%改善、体調も24.8%良くなったそうです。つまり同じ運動するのであれば、パートナーと一緒に運動した方がストレスも少なく、体調も良くなるということです。

と言っても、毎日パートナーと予定が合うこともないでしょう。厳密に毎日一緒にやる必要はなく、たまに日程が合う日に一緒に運動するのが現実的な取り入れ方ではないでしょうか。また、あまりに運動能力に差がある場合は差が出にくいような運動を取り入れるほうがいいでしょう。少し早歩きのウォーキングは体への負担も少なく、有酸素運動なので脂肪燃焼効果も高いです。ちょっと早歩きで一緒に散歩するつもりで始めてみてはどうでしょうか。

裏技、嘘の開始地点を設定する

上でお話ししたように、今までの目標というのは累積で見た方が効果的です。「自分はこれまでこれくらいやっているんだから、続けないともったいない」「あと少しだな」というような気分になるわけです。しかし、驚いたことに、この達成具合は真実ではなくても効果があるのです。

スタンプカードの実験

コーヒー屋さんのスタンプカードをイメージしてください。よくある、10個のスタンプを集めるとコーヒーが一杯無料になるようなカードです。ある心理学の実験では、このカードを用いて面白いことが分かっています。お客様を二つのグループに分けて、片方のグループには空欄が10個あるスタンプカードを渡します。もう片方のグループには、スタンプを押す欄が12個あるカードを渡します。ただし、二つのスタンプをサービスで既に押してあるのです。どちらもあと10個押せばコーヒーがもらえる状態なので、冷静に考えれば同じ状況です。しかし、最終的にコーヒー一杯を無料で手に入れられた人数は、12個のスタンプカードを渡された方がかなり多かったそうです。(コロンビア大学ビジネススクールの実験より)

これをダイエットに応用するのであれば、現在の体重よりも重かった時期の体重からどれだけ現在体重が下がっているのかを記録する方法も効果がありそうです。60キロから55キロに落とすダイエットをしているとして、現在59キロだとしましょう。つまりあなたはまだ1キロしか痩せていません。しかし、過去にもっと太っていた時期があったなら、そこからの体重の減少を考えてみましょう。最も太っていたときで65キロあったとしたなら、現在6キロも痩せていることになります。このように考えると「もう半分以上達成しているのだから自分でもできそうだな」という気持ちになります。・・・ただ、あまり自分に嘘をつきまくるのもよろしくはないと思うので、現実にあった自分の過去最高の体重で行うといいんじゃないかなと思います。

最終目的は痩せることではなく、幸福度を高めること

ここまで痩せるためのモチベーションアップ、あるいは運動のモチベーションについてご案内しましたが、いかがでしょうか?
何度もいますが、大切なのは痩せることではなくて健康であることです。さらに大きな視点で見るのであれば幸福であることです。僕が運動始めてから感じたことに、メンタル面での変化があります。よく「筋トレをするとポジティブになる」というような内容を聞きますが、あながち嘘ではありません。運動がメンタルに与える影響も多く研究されていますし、実証されています。

健康が一番

ところで、自分が太っていると思っている人にとって一番問題なのは、それ自体がストレスになっていることです。結婚式に関して言うのであれば、周りの目が気になってしまったりすることです。「太って見られているのではないか?」「自分は恥ずかしいことをしているのではないだろうか?」そういう気持ちが出てきてしまい、結婚式を楽しめない。非常に残念ですがそんなケースもあります。でも、だからこそ、運動を奨めたいのです。

そう、結婚式に向けてダイエットをするのは、痩せるためというよりも、ポジティブに結婚式を迎えること、そして結婚した後の生活を幸福に送ること。そう考えてもらえるといいんじゃないかと思います。

実際、ある程度ダイエットを成功させると自信がつきます。自分の力で、行動で、自分自身を変えられる実感が持てるようになるんです。(嘘みたいですが本当です。試してみてください。)そうなるとあら不思議、周りの目があまり気にならなくなります。つまり、さっき書いたような悩みで頭をいっぱいにすることはなくなるんです。
せっかくの結婚式です。どうせなら、楽しく、自身を持って行いたいですよね!

いい結婚式が迎えられるように応援しています!
KOBATONE 小林嘉明