2つ目のブーケ、どうします?
お色直しと同じように、ブーケを持ち変えたい、って意見もありますよね。
素敵ポイントであると同時に、お金のかかるポイントでもあるわけです。そこで今回は、花嫁から頂いた素朴な疑問に答えます。
2つ目のブーケは必要か?
先日お客様と話していて出た話題です。
どうやら2つ目のブーケを頼みたいようなのですが、持っている時間が短いようならやめておこうかと悩んでいる様子。
なるほどなーって感じでした。僕は今までブーケを持っている時間で考えたことがなかったんですよね。
しっかりした考え方だ…(笑)
確かに気になるポイントかと思うので、少し整理してみましょう。
実際ブーケを持っている時間はどれぐらいなのか?
実のところ、ブーケを持っている時間はそれほど長くありません。
というのも、結婚式ではブーケを持っているとできないイベントがあったりするんですよね。
例えば挙式中も指輪交換などを行ったりします。手がふさがっているとできません。なので当然ブーケはアテンドさんに預かってもらったり、ブーケスタンドに置くことになります。
そんなわけで、実はブーケを持っている時間はそこまで長くないのです。
ブーケを持っているイベントから考えてみる
じゃぁブーケはどんなシーンで持っているのか?
一言で言えば「目立つところ」です。
具体的には写真撮影や、入退場ですね。逆にそれ以外の場面ではあまり持ちません。
一例として写真撮影の時間が長くとられている結婚式場を参考に計算しても、1時間ちょっとくらいでしょうか。案外短いですね。
披露宴後の撮影を入れても2時間に満たないかと思います。
ただしブーケは写真にめちゃくちゃ残る
じゃぁコスパ悪いじゃない。と思うかもしれませんが、そうでもありません。
写真にはめちゃくちゃ残るんですよ。
新郎新婦だけで取るツーショット撮影はもちろん、高砂で撮る友達との記念写真でも使います。なので、後から見たときに写真だとずっと持っているような雰囲気に見えるんです。
僕たちカメラマンも、せっかくならきれいに撮ってあげたいもの。
であれば、ブーケが持てるなら持たせてあげたいわけですね。だから写真に残る瞬間にはブーケがかなり多いんです。
ブーケは時間のコスパで考えるべきではない
と言うわけで、そもそも時間のコスパで考えるアイテムではないわけですね。
どちらかと言えば、しっかりと目立つところで華やかさを強力にアピールしてくれるもの。特に友人の近くにいるときに持っていることが多いので、ゲストの印象にも残りやすいアイテムなんですよ。
例えば入退場はゲストの間を通ります。高砂での記念写真も周りに友人たちが集まってくるタイミングなので、距離が近いんですよね。
そんな時に持っているアイテムなので、印象に残りやすいものだと言えるでしょう。
つまり、時間コスパではなく、印象コスパで考えるべきなんです!
特に写真と映像はずっと残るのでしっかり考えましょう。
写真は記憶を作る
ちょっとここで未来を想像してみましょう。
あなたは結婚式を終えて5年ほど経った未来にいます。スマホの中には挙式時の写真がたくさん。ふと見返す機会があり、中身を覗いてみました。
さて、この時どんな思い出し方をするでしょうか?
おそらく、写真を見て、写っているシーンを思い出し、そこから連鎖的に関係する場面を思い出すのではないでしょうか?
例えば友人と2人でピースサインで写っている写真。まず写っている時の風景を思い出し、その友人がガチガチに緊張していたスピーチを思い出す。さらに、それを茶化す周りの友人たちを次から次へと思い出していくんじゃないでしょうか。
つまり、『写真を起点に思い出を思い出す』わけです。
もし、仮に写真が残ってなかったらどうでしょう?
細かい場面を思い出す事はかなり難しいんじゃないでしょうか。
そうなんです。実は『写真によって思い出が作られる』場合があるんです。
なので、写真に写ってるアイテムってかなり重要。ブーケを持って写っているだけで、その思い出が念入りに思い出されます。
かなり重要ってことですね。
ブーケは時間よりも思い出や印象で選ぼう
いかがでしょう。あんまり時間のコスパで考えるべきではないことがわかったんじゃないでしょうか。
それよりも、印象や思い出の価値で考えてもらうと良いと思います。
ブーケ選びの参考にしてみてください。