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年賀状に結婚写真を使いたい人必見!撮影時期と方法まとめ

年賀状用に結婚写真がほしい。そう思っている方も多いのではないでしょうか?特に年末に結婚したなら、その少し後に報告したい。という感じで、タイミング的にも狙いたいところだと思います。しかし、結婚写真は撮影したらすぐにもらえるものではなく、「仕上げの時間」というものがかかります。注意しなくては、年賀状に間に合わない、なんてことにもなりかねません。そこで今回は、年賀状用に結婚写真を使用したい場合の方法と、間に合わなそうな場合の対応策についてお伝えしますよ!

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結婚写真の納期

結婚写真は撮影から納品までだいたい3週間ほどかかる場合が多いです。もちろん、すべての会社がそうではないので、確認が必要です。しかし一般的に、「データのみ」で仕上げても3週間が業界的な平均値だと思います。

データとは写真のことです。詳しくは”

結婚写真のデータとは?素朴な疑問を解決

”で触れています。

年賀状を作る時期から逆算する

ということは、年賀状を本当に年末ギリギリに作ったとしても、12月の頭には撮影をしていないと無理です。年賀状を作る時間を考えたら、11月中というのが妥当な期限と言えるでしょう。

11月は超繁忙期

日本における結婚式が最も盛り上がるのは、10〜11月のシーズンです。どの結婚式場も「てんやわんや」になります。フォトウエディングなどの写真だけを扱う場合も、気候的に安定しているためこの時期が非常に人気です。つまり、何がいいたいのかというと「予約は早めにしなくてはいけない」ということです。

更に逆算して、申込みはいつ頃すべきか?

挙式披露宴を全部やるなら半年以上前が目安

結婚式というのは準備に時間がかかるものなので、かなり前もって準備をする必要があります。平均的に7ヶ月程度は見ておいたほうがいいでしょう。ごくごく稀に、3ヶ月等の短いケースもありますが、ほとんどが「家族の体調を考慮して短くした」とか、そういった事情です。普通に時間をかけてちゃんと準備するなら、半年以上かかると思いましょう。

挙式のみは3ヶ月以上前

挙式だけを行うような場合はもっと短くすむ場合が多いように感じます。手配内容が少ないためです。挙式前3ヶ月程度で予約する人も多いです。あくまで目安なので、実際ははプランニング会社や、神社などの仕組みに左右される部分です。かならず確認が必要になります。もちろん、早ければ余裕ができますから、早いに越したことはありません。

フォトウエディングも3ヶ月以上前にしましょう

フォトウエディングも同様です。3〜2ヶ月前には予約をしていたほうがいい場合が多いです。というのも、近年人気があるフォトウエディングは、件数も多く、人気の会社はすぐに予約が埋まってしまいます。撮影希望日の3〜2ヶ月前に申し込む方が非常に多いので、それよりも前にしておいたほうが確実性が増すでしょう。あまりギリギリに注文してしまうと、撮影場所が制限されたり、お気に入りの会社にお願いできなかったりと、デメリットも増えます。

挙式披露宴をするなら4月くらいまで

以上のことから、結婚式を準備し始める、つまり、式場見学を終えて、結婚式を申し込むのが4月くらいがいいということになります。式場の見学や吟味もあると考えると、年始には準備しておいたほうがいいということになりますね。感覚的には、お正月に「来年の年賀状どうしようか?」というくらい計画的でないといけません。

挙式のみや、フォトウェディングの場合は8月頃まで。

準備期間が短いフォトウェディングや、挙式のみを行うような場合は、夏には予約をしておきたいところです。「写真を撮るだけ」、と侮るなかれ。挙式のみで写真を残すことや、フォトウェディングは今や人気のプランです。夏頃に予約してちょうどいいのです。

といっても、既に時期が過ぎてしまっている場合は?

そんなこと言っても、もうその時期過ぎちゃってるよ。というあなた。いますよね?わかります。では、そんなあなたが年賀状に写真を使えないのかどうかお伝えしましょう。答えは、「写真会社によっては使える」です。実際に、僕もお断りしている内容もありますので、ちょっと注意して読んでいただけると幸いです。

対応方法いろいろ

指定の写真だけ先に納品してもらえるか交渉

年賀状で使いたい写真はだいたい限られています(後述します)。ということで、年賀状で使いたいカットを先に写真担当に知らせてみましょう。もし可能であれば、そのカットだけを、先に渡してもらうことも可能かもしれません。気をつけたいのは、それはかなりイレギュラーだということです。もちろん、断られるケースも多いので、覚悟しましょう。

自分のカメラで撮影してもらう

年賀状で使いたいカットだけを自分で持参したカメラでプロに撮影してもらう方法を取る人もいます。あなたのカメラは、プロのカメラと比較すると画質はいまいちかもしれませんが、ハガキに印刷する程度であれば、最近のデジカメなら十分過ぎる性能があります。会場やカメラマンにお願いして、そこだけ持参のカメラで撮影できるか聞いてみましょう。もちろん、超イレギュラーなことなので、「断られるのが普通」くらいに思っていてください

注意してほしいのは、「そこだけ」にしてほしいことです。

僕もカメラマンとして長いので、こういった内容を頼まれた経験もあるのですが、一番困るのは、「全体的になんとなく撮ってください」「あとで選ぶので、まんべんなくこのカメラでも押してください」といった注文です。

僕は理由を伝えて断るか、特定のカットだけにしてもらうようにしています。なぜなら、撮影中のカメラマンはいろいろなことを意識して撮影しますので、カメラが一台増えるだけでけっこう大変です。もしあなたが「押すだけでしょ?大した手間じゃないだろう」と考えているなら、考えを改めて避けたほうが賢明です。

あくまで僕の場合ですが、撮影のテンポや、表情の新鮮さにも気をつけて撮影しています。もう一台カメラが増えてしまうと、撮影の流れを止めて、もう一台で撮影して……とやることになります。すると撮影が非常にスローになりテンポが悪くなります。被写体であるあなたも退屈してしまうことがあるのです。

うなると何が起こるか?残念なことに、「結果的に残る写真の表情が良くない」等のデメリットが出てきます。撮影全体のクオリティが低下します。要するに、最終的に自分たち新郎新婦が困ってしまうのです。本当にイレギュラーなやり方ということを自覚しましょう。もちろんカメラマンも「撮ってあげたい気持ち」はありますが、自分の撮影の質を落としてしまっては本末転倒なのです。カメラマンの能力をなるべく高く発揮させて、より良く撮影してもらうためにも、お願いする場合は撮ってもらうカットは决めておきましょう。一種類だけ、一箇所だけならたいして問題にはなりませんから、場所を絞ってほしいのです。

納期が早いところに依頼する

そもそも、納期が早いところに依頼するというのも手です。最初の方で、平均的に三週間と伝えましたが、もちろんそれより早い会社もたくさんあります。1週間や、とんでもなく早いところでは、翌日なんてものもあります。もちろん、その場合は編集や仕上げに関してある程度ライトなものになっていると思いますから、そのあたりは条件を飲む必要があります。

友人に撮影してもらう

披露宴中や、前撮りの休憩時間などで、年賀状にしやすいような写真を友人に撮影してもらいましょう。後述する「使いやすい写真」を狙って撮ってもらえば十分使えるはずです。

結婚写真を使った年賀状で、使いやすい写真パターン

年賀状用にデータを先渡ししてもらうにも、自分のカメラで撮影してもらうにも、とにかくカットが決まっていたほうがいいことはわかりましたね?では、どんなカットが使いやすいのか紹介しましょう。もちろん、時期に余裕がある方も参考になりますよ!

俯瞰集合写真

俯瞰集合写真は使いやすいです。楽しい雰囲気ですし、見た人も「ああ、結婚式したんですね」っていうのがわかりやすい。ただ、年賀状を受け取った人の中には「自分呼ばれてないぞ」って状態になる人もいるかもしれないので、それは注意。

ツーショット正面

最も結婚式らしい写真でもあります。やっぱり、「結婚の報告」ですから。THE結婚式って感じの写真が使い勝手がいいです。招待してない友人にも気を使う必要が薄いでしょうし、最も適しているかもしれません。

ツーショットバストアップ

新郎新婦二人のバストアップやウエストアップ(胸・腰から上くらいの写真)で、カメラ目線のものも使いやすいです。全身のものよりも、表情がわかるので、絵柄的にも力があって、一枚で結婚を報告するのに向いています。

和装限定「お辞儀カット」

和装で撮影しているなら、「お辞儀カット」もありです。二人で並んで正座して、お辞儀をしているカットです。「新年のご挨拶」感もあるので、実際に撮影を希望する人も多いです。

年賀状用カット

そもそも年賀状用に撮影するカットもあります。例えば「来年の干支を持つ」とか、「年号の書かれたアイテムを持つ」とか、年賀状用に撮影するカットをあらかじめ予定しておけば、悩まずに済みますね。

年賀状に使いにくいカット

不可能とはいいませんが、使いにくいカットがあります。使うにはセンスが問われたり、問題が起きやすいカットです。紹介しましょう。

各グループでの集合写真

各卓写真や、友人と撮影した記念写真は使いにくいです。よっぽどそのグループが「誰が見ても納得の行く」メンバーでない限りあまりよろしくないでしょう。他の友人との格差を感じさせてしまう可能性があります。使える場面としては、例えば新郎新婦と一緒にバンド活動してる仲間と撮影したものとか、親族みんなで撮影した写真などは使えると思います。

アイテム・イメージ写真

小物を撮影したカットは単体では使いにくいでしょう。自分たち的には結婚式を象徴するようなアイテムでも、他人から見るとちんぷんかんぷんの可能性があります。しかし、まれに、顔を載せるのが恥ずかしい人は結婚指輪の写真で年賀状を作ることもあります。結婚指輪は例外的にアリと言えるかもしれません。

顔がわからないタイプの新郎新婦の写真

素敵に撮れていても、二人の後ろ姿や、シルエットなどはあまり使われません。結婚報告のハガキとしてはあまり向かないからです。顔が見えて、見た人が「ああ、あの子結婚したのね!」ってなる写真のほうが使いやすいのです。使える場合ももちろんありますが、印刷してみたらシルエットが暗すぎた、なんてこともありますので、ピンポイントで依頼するには向かない写真と言えます。

まとめ:11月の結婚式は納期に注意

いかがでしょうか?年賀状に写真を使いたい場合、思っているよりも早い準備が必要だということがお分かりいただけたでしょうか?しかし、今回ここに記載した方法だけがすべてではありません。写真会社や会場によって対応は変わってきますので、どんな方法ができるかご自身の依頼しているところに聞いてみましょう。

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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