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結婚写真の持ち込みとは?理解して後悔なく使おう

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“持ち込み”という言葉を聞いたことがありますか?

結婚式場が用意している写真の内容とは別に、外部の写真屋さんを使うことを「持ち込み」といいます。式場に紹介してもらった写真屋さんに不安がある場合や商品のレベルが低いと感じた場合、価格設定に疑問を覚えた場合や、より高いクオリティーの商品を望む場合、そしてお気に入りの写真屋さんがいる場合などに使える方法です。今回は持ち込みの全体像を紹介します。

持ち込みをするメリット

  • 費用対効果を高くすることができる

  • 自分好みの写真が選べる

  • 会場からの圧力で制限がかからない

この3点が主なメリットです。1つずつ見ていきましょう。

費用対効果が高い

式場でもともとセット販売されている写真は、式場やプランニング会社と提携した写真屋さんが下請けとして受注しているものです。なので全ての商品にマージンが上乗せされており、価格が高額になる傾向があります。僕が経験したことある会社でも、新郎新婦が支払う料金の半分が結婚式場やプランニング会社に持っていかれてしまうところもありました。このマージンのため、写真の価格が内容に比べて高くなる傾向があり、同じ価格を払うのであれば持ち込みの写真屋さんの方が比較的高いクオリティーが得られる傾向にあります。

また、要望への対応力も差が出ます。提携のカメラマンは同じ場所で毎回同じような撮影を繰り返すことが多いため絵柄がいつも同じになってしまいます。実際、ひどいケースではどのシーンで何枚この場所から撮影して、必ずこの大きさで納品、みたいな規定が決まっていて完全に流れ作業の撮影をしている会社もあります。それに対して持ち込み業者はいろいろな会場に入っているため多様な撮影環境で鍛えられています。そのため、画作りや撮影に関してかなりフレキシブルな能力を持っています。

自分好みの写真が選べる

式場に用意されている写真会社は多くても2社程度です。そのためテイストはあまり選べません。

その点、持ち込みであれば世の中にある全ての業者が対象になりますから選択肢は数限りなくあると言っていいでしょう。商品の納品形態や撮影の内容なども会社によって全く違いますのでそういった点から選ぶのもありです。

内容への制限がない

会場と提携している写真業者は、会場からの指示で枚数が制限されていたり撮影内容に制限があったりします。わかりやすいのが写真の枚数による差別化です。

だいたいの会社が高い価格から安い価格までで幅を持たせて商品を販売しています。商品同士の差別化を図るため、プランの間で明確な違いとして枚数に差を設ける場合が多いです。安い商品は300枚撮影ですが、高い商品は500枚も撮影できますよ。みたいな感じです。しかし、そこで枚数に差をつけてしまっているが故に安い商品が高い商品の枚数を超えないようにしなくてはいけないのです。本来、結婚写真は撮影したお客様にしか渡さないものなので、他のお客様が自分より写真枚数が多いかどうかなんてわからないものです。しかし何故か枚数に制限がかけられてしまうことが多いのです。

これに対して持ち込み業者の場合は枚数制限等の縛りはありませんので取りたいだけ枚数をたくさん取ることができる場合が多いです。

他にも、価格の差別化のために撮影場所に制限がされていたりする場合もありますので撮影したい内容が明確にある場合はその場所が含まれていないか気をつける必要があります。

持ち込みをする際の注意点

  • 撮影に制限が入ることがある

  • 持ち込み料設定されている場合がある

  • 調べる手間がかかる

次にデメリットについて一つずつ見ていきましょう。

撮影に制限が入ることがある

会場やプランニング会社側から「いつも入ってるカメラマンのみチャペルは撮影可能です」みたいな発言がよく見受けられます。持ち込みに対しての防止策なんだと思いますが、そもそも当日にそんなことをする意味がわかりません。とにかく制限されてしまうのです。

持ち込みカメラマンはその日初めて会場に行くことも多く、もしかしたら動きが悪く挙式の邪魔になってしまう可能性もあります。会場サイドとしては心配な面もあり、そういう意味ではわからなくもないですが、ほとんどが次回に持ち込ませないための口実です。

実際にあった例として、持ち込みカメラマンは挙式中はゲスト席に座りながらでないと撮影ができない。さらに通常では披露宴終了後に新郎新婦のツーショット撮影がありますが、持ち込みカメラマンだけそれを禁止される。などかなりきつい制限をされる会場も実際にあります。

持ち込み料が設定されていることがある

同じく会場側やプランニング会社側が持ち込みをさせないための施策でもありますが持ち込み料が設定されていることがあります。理由は簡単で、持ち込みされてしまうとマージンが取れないためプランニング会社に利益が発生しないからです。

調べる手間がかかる

持ち込む際には自分で持ち込み業者を調べる必要があります。会社によってシステムが違うので、単純比較は難しく、何を基準に決めるか難しいです。

ある程度の情報を集める必要があるので学習コストがかかります。

以前の記事でなるべく手間を少なく好みの写真業者を見つけられる方法をまとめたのでこちらも参照ください。”すぐできる!実際に写真を見て探せる結婚写真の効率的な探し方の3ステップ

まとめ:持ち込みについての概要

メリット

  1. 費用対効果が高い
  2. 選択の幅が広い
  3. 会場からの圧力で商品が縮小されない

デメリット

  1. 撮影時間や場所の制限を受けることがある
  2. 持ち込み料をかけられることがある
  3. 調べる手間がかかる

写真の持ち込みについてメリットデメリットを並べましたが、自分に合った業者を見つけることができれば最高の体験ができるでしょう。持ち込みを検討する際の参考の一つにしてみてください。

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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