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メイク支度の撮影をするだけで結婚式全体の写真の質が上がる3つの理由

不思議に思いませんか?
メイク撮影って何を撮影するのでしょう?
お化粧中の様子?すっぴん?何のために撮影するんでしょうか?

結婚式に向けてのプランナーさんとの打ち合わせ時や、写真屋さんの商品資料を読んでいる時、「メイクシーン撮影」「お支度撮影」なんて書かれているのを見かけると思います。着替えているところの撮影なんて何を撮るの?そんな疑問も思うでしょう。今回はそんな疑問に答えます!なんと、結婚式の写真全体を底上げする効果もあるんですよ!
もちろん、撮影者によって違いがあるポイントですので、必要があれば実際に撮影される方に確認してみてください。でも、そこまで大きく違わないポイントだと思いますので、参考にしてみてくださいね。

今回お届けする内容はこちら

メイクシーン撮影とは?

メイクシーン撮影とは、新郎新婦が準備用の部屋で着替えたり、ヘアメイクやお化粧、準備していく様子を撮影するものです。

お支度の一例、新郎後ろ姿

結婚式当日の写真撮影プランに含まれたり、含まれなかったりします。
写真屋さんや式場によって撮影できない場合や、撮影可能な条件が異なるので、撮りたい場合には確認が必要です。
例えば、親族と新郎新婦の着替え部屋が一緒になっているような場合は、親族の女性が着替えている様子が写ってしまう可能性があるので、撮影ができなかったりします。

メイク撮影三つのメリット

メイク撮影のメリット1:二人の世界観や空気感を伝えて引き込める

メイクシーン撮影をする大きな理由の一つが「これから始まるよ」という予感を感じさせることにあります。納品される写真やアルバムは結婚式の写真で当日の様子を思い出すことができる商品ですが、メイクの場面や挙式が始まる前の様子があることで「流れ」ができやすくなります。
実際に仕上がった写真を見る時の様子を想像してください。
写真データの場合は、パソコンや携帯・タブレットなどで見ることが多いと思いますが、一度にすべての写真を見ることはできませんよね?一枚ずつ、表示される順番で見るはずです。パソコンであれば写真を大きく表示して、右矢印のキーを押して「次へ」「次へ」なんて感じで見るはずです。
そのときに、順番が重要になります。データを開いたらいきなり披露宴の途中から始まって、挙式中の指輪交換の写真、また披露宴中のケーキカットしてるところ、、、なんて感じは見づらいですよね。当日の様子を思い出すのもなんだかちぐはぐになってしまいます。

だから、映画を見るように、小説を読むように、流れが重要になります。どんな世界の二人なのか、場所はどこなのか、どんな状況なのかを示す必要があるのです。情景描写や舞台背景を描写して見る人を引き込む必要があります。
具体的には、結婚式を行う式場の写真や、用意した会場装飾などの小物、そして準備中で緊張している新郎新婦などの写真です。それらを順番に見ていくことで、写真を見る人は状況を理解し、その世界観に没入できるのです。結婚式の当日の臨場感を体験できるのです。
つまり、予感を感じさせる場面、という意味でメイク撮影は重要なのです。

メイク撮影のメリット2:純粋に「キレイ」

女の子の憧れといわれるお嫁さん。メイク用の鏡の前でプロにメイクをしてもらってキラキラしている様子は、残しておくと嬉しいもの。そんな純粋な理由で撮影する方も多いです。女性はわかると思いますが、メイクは完成直後が一番キレイです。ここがベストな撮影のタイミングでもあるのです。
ちなみに、代表的なカットはリップシーンといって口紅を塗っているところ。

メイク撮影のメリット3:カメラマンとのコミュニケーション

挨拶は大切です。
いきなり何を言っているんだと思うかもしれませんが、挨拶が信頼関係の第一歩なのはご存知の通りです。そして、写真において、信頼関係はとにかく大切です。カメラマンを新郎新婦が信頼してくれるだけで、写真はぐっと良くなります。ホントの話ですよ。だって、嫌な奴に撮影されるのと、好きな人に撮影されるの、どっちがいい顔すると思いますか?答えは簡単ですよね?
そのために重要な時間がメイク撮影なんです。
結婚式当日はとにかく時間がありません。分刻みの予定が組まれていて、スタッフがゆっくりあなたと話ができる時間はないのです。そのため、話ができるところで話をして、なるべく短い時間で関係を構築する必要があります。
そこでちょうどいいのがメイク撮影です。メイク撮影を依頼すれば、カメラマンはメイク室から撮影してくれます。あなたはそこで初めてカメラマンに会うのです。カメラマンと挨拶をして、ちょっと支度様子を撮影してもらいながら、ちょっと談笑しましょう。それだけで、全く会話がない状態とは信頼感に雲泥の差があるのは想像できるはずです。
もちろんメイク撮影から後の撮影も良くなります。一日の撮影のクオリティを上げるためにも、メイク撮影は重要なのです。

メイク撮影をしない選択

あなたが望むのであれば、もちろんメイク撮影をしない選択肢もありです。
実際に僕が撮影した中でも、メイク撮影をしない方の意見を紹介しますね。

ケース1:恥ずかしい

メイクシーン撮影は、基本的に衣装を着た後、ほとんど完成している状態から撮影するものが多いです。下着姿を撮るわけにもいかないですからね。。。それでも、やっぱりなんだか恥ずかしいという理由で撮影しない方もいます。

ケース2:そもそも価値を感じない

稀なケースですが、これもあります。上記のメリットをご案内しても、メリットを特に感じないのであれば撮影する必要はありません。ただ、上記のようなメリットを知らないまま撮影をしない選択をすると後で後悔するので、メリットは把握した上で決めることをおすすめします。

ケース3:忙しい

この場合は結婚式の朝、当日いきなりですが、忙しいから断られたことがあります。
僕は下請けとして、ある会社所属のカメラマンとして撮影に行っていましたが、メイク撮影を絶対しなくてはいけないプランではなかったので快く引き下がりました。どうやら前日に準備がしきれなくて、スピーチなどの原稿をメイク中にまだ書いているとのことでした。その説明で僕は十分に打ち解けられたので、問題はありませんでした。
このケースはメイク撮影の参考に、というより「準備は余裕もってしたほうがいいですよ」って話ですね!

まとめ:撮影可能なら撮影するのがおすすめ

追加料金がかかるところなどもありますが、メリットは多いので共感できるなら撮影するのがおすすめです。最後にもう一度箇条書きでまとめましょう。

  • 写真を見る時に「予感」を感じさせる部分の写真を撮影できる
  • 憧れの花嫁姿を残せる
  • 全体の写真の質にも影響するカメラマンとの信頼関係を築ける

以上です!ぜひ参考に考えてみてくださいね!
KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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