親族紹介、やり方は決めていますか?
「え?親族紹介?考えてなかった」「親族紹介のやり方って何?」そんな風に思いませんでしたか?大丈夫、そう思うことも多いくらい見落としがちなのがこの親族紹介です。確かに、結婚式や披露宴に比べて印象が薄いですよね。でも、親族や家族からするとちょっと目立つタイミングでもあるので気を遣う部分でもあります。実際、親族紹介がスムーズに運ばずにちょっとした問題になることがあります。今回は、そうならないために事前に確認しておくポイントも紹介しますね。親族紹介を控えたお父さんにも必見の記事ですよ!
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覚悟しておきたい「親族紹介でよくあるトラブル」
- 親族が遅刻する
- 紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする
- 名前が覚えられない(紹介者が)
- 紹介時の呼び方で困る
- 車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する
- 友人の扱い(親族以外)で困る
結婚式の親族紹介とは
概要
これから結婚してつながるふたつの親族を紹介し合うイベントです。
形式
新郎新婦それぞれの「お父さん、もしくは親族の代表の方が親族を全員紹介する」形式が一般的です。しかし、かっちりした決まり事ではないので、他の形式でも大丈夫です。例えば「新郎新婦自身がそれぞれの親族を紹介する形」や「自己紹介」の形式もあります。
新郎新婦が参加しない場合もあります。その場合、新郎新婦はその間に2ショットの撮影などを行っていたりします。
タイミング
挙式の前に行います。親族集合写真と連続の場合が多いです。
結婚式での親族紹介の順番(全体)
新郎家から紹介して、新婦家を紹介します。婿養子の場合には逆にすることもありますが、最近はあまりこだわらない人が多いです。しかし、親族に形式にこだわる人がいる可能性もありますので、心配なら開始時に一言入れておくと安心でしょう。「慣例にならって新郎側から始めます」などの一言で十分かと思います。
結婚式での親族紹介の順番(身内)
基本順
- お父さん
- お母さん
- 兄弟(上から順番)
- 残りの親族
昔は礼儀として「一番最後に紹介者自身の紹介をする」という流れもありましたが、最近はそんなこともありません。例えばお父さんが紹介していても、上記の順番で自分自身も紹介します。
新郎新婦の紹介
新郎新婦を紹介したりする場合もあります。その場合はお父さんの前、つまり最初に紹介します。例えば「新郎の山田太郎です。そして私が太郎の父、山田一郎です」みたいな感じです。
主役だからなのか、新郎新婦の紹介をしない場合もあります。まあ、結婚式自体が自己紹介みたいなものですしね(笑)
既婚者、妻帯者の場合
兄弟や親族に既婚者がいて、家族がいる場合は、まとめて紹介します。
例えば、兄弟が山田一郎・二郎・三郎・四郎だとしましょう。新郎が一郎さんです。三郎さんには奥さんと娘さんがいます。すると順番は
- 一郎(新郎)
- お父さん
- お母さん
- 二郎
- 三郎
- 三郎妻
- 三郎娘
- 四郎
このようになります。親族内にいても新郎親族、新婦親族を軸に紹介しましょう。
場所
親族紹介は小さな部屋を用意して行う場合が多いです。ですが、これも決まりはありません。近年人気のゲストハウスやレストランウエディングでは、このような部屋がない場合も多いので、導線で決める場合が多いです。例えば、親族紹介の直後に親族での集合写真を撮影する場合、写真室や撮影用のスペースで行う場合も多いです。
親族紹介の席順
上で説明した順番で紹介を行うので、紹介する順番で並びます。両方の親族が対面になるように並ぶ場合が多いですが、場所の都合上そうならないこともあります。例えばチャペル等で行うケースもあるのですが、その場合にはチャペルの椅子に座って行います。チャペルの椅子は祭壇の方向(神様のいる方)を向いているので、対面にはなりません。
結婚式での親族紹介の呼び方
紹介するのは身内なので、紹介時は「さん」や「様」は付けません。ですが、緊張していたりしていつもの呼び方になってしまったり、面識の薄い親族にはつい「さん」付けしてしまいます。最近の雰囲気からすると、別に構わないと思います。堅苦しくするよりも、わきあいあいと楽しそうに紹介するのが最近の雰囲気です。
紹介内容
続柄(新郎新婦から見ての関係)、名前くらいでも十分です。中には住んでいる地方も紹介する人もいます。
親族紹介のトラブルと対策
親族の遅刻
かなりよくあります。基本的に全員揃うまで「待ち」になるんですが、挙式時間などは决められているので、いつまでも待てる訳ではありません。他のゲストに迷惑になったり、式場の他のお客様に迷惑になってしまったりします。全体が伸びてしまうと延長料を請求される場合もあるので要注意です。
原因は交通事情の場合が多いです。しかし、対策できるケースもあります。「会場の入口がわかりにくい」などがそれにあたります。近くまでは来ているのに、入り口がわからない、なんてこともあります。個人的な統計ですが、都会にある神社で非常に多いように感じます。ビルに囲まれている、大通りに入り口が面していない、等のわかりにくい条件が揃っているためだと思います。
対策として
- わかりやすい案内を招待状につける
- 遅れた場合の動きを决めておく
が有効だと思います。1に関してはわかりますよね。スマホなら地図をあらかじめ送っておいてもいいでしょう。スマホが苦手なお年寄りの場合は、若手の親族に先に来てもらっておいて、フォローしてもらうなどの方法も有効です。
2に関しては「親族紹介は予定時間になったら始めてしまう」などを先に决めておくということです。更に招待状などで伝えておいてもいいかもしれませんね。その場で対応を迷い始めると結構混乱します。新郎新婦自身はなかなか身動きが取れないので、指示も出しにくいです。「遅れている親族を別の親族が探しに行ってしまって全然戻ってこない」おまけに「そのまま連絡が取れない」とかめちゃくちゃよくあります。遅れた本人、待ってる親族等、いろんな人が気まずくなるので、これも有効な方法だと思います。
紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする
上記の「親族紹介とは」で勉強しておきましょう!手前味噌ですが(笑)
紹介者はだいたいお父さんですが、お父さんも当日めちゃくちゃ緊張します。いきなり不安になって新郎新婦に質問しに行ったり、会場スタッフに質問しまくったりします。ですが、突然には頭に入らないので、先に教えてあげましょう。
対策は
- 親族紹介をお父さん(もしくは代表)にしてもらうかプランナーに確認する
- お父さん(もしくは代表)なら内容や順番・形式を伝えておく
といった感じでしょう。
プランナーに確認、というのは、会場ごとに紹介形式を决めている場合があるためです。せっかくバッチリ决めたのに結局本番で違ったのでは肩透かしを食うので、念のため確認を先にしましょう。
名前が覚えられない(紹介者が)
親族が多いと紹介時に名前がわからない場合も多いです。事前に覚えても緊張で出てこない場合もあります。ちょっとやばそうだな、と思ったら下記の対策しておきましょう。
- そもそも「自己紹介」形式にする
- カンペを用意する
自己紹介形式にしてしまえばとても楽です。おすすめの方法です。ちょっとイレギュラーですが、それぞれの家長が紹介するパターンもありです。
紹介時の呼び方で困る
これは紹介者に報告しておきましょう。両家で揃っていたほうがいいので、紹介する内容をざっくりお願いしておきましょう。
- 紹介者に「続柄、名前だけでいいです」等伝えましょう。
車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する
ご両親が親族に対してあいさつ回りしたり、謝礼や、車代などを渡しに行く場合もあるでしょう。ご両親は披露宴中など、隙間があれば行く機会を伺っていたりするものです。全員をまわりきれるかわからないため、親族紹介前の、ちょっとした待ち時間などでも行っておきたいものです。しかし、場合によっては親族紹介のときに時間が無い場合もあります。挨拶で親族がごちゃごちゃに動いてしまって時間がかかる場合もあるので、余裕があれば両親がそういう挨拶などができるタイミングがあるか確認しておくのも手でしょう。
他のタイミングは披露宴中の歓談タイムがそれにあたります。歓談とは、イベントが特になく、飲食と会話を楽しむ時間です。
- ご両親が挨拶まわりできるタイミングを確認しておく
友人の扱い(親族以外)で困る
神社で多いケースですが、挙式の参加者が「ほとんど親族+友人数人」みたいなケースがあります。挙式前に親族紹介がありますので、紹介場所には友人も一緒にいるのですが、式場や神社によっては友人は親族ではないので席を外すように指示があったりします。その際に居場所がないことがあるのです。特に神社では雨が降っている場合など本当に居場所がないケースもあるので、事前に神社に確認しておくといいでしょう。相談に応じてくれない場合もありますが。。。友人には一言伝えるくらいはできるでしょう。
- 親族紹介の間の友人の居場所を確認しておこう
確認箇所まとめ
最後にもう一度まとめます。
- 親族にはわかりやすい案内を招待状につける
- 親族が遅れた場合の動きを决めておく
- 親族紹介をするのが誰かプランナーに確認する
- 紹介者に紹介の内容や順番・形式を伝えておく
- 名前が覚えられるか不安なら「自己紹介」にする
- カンペを用意するかも検討する
- 友人の居場所を確認する
上記の7つを確認しておけば、かなり安心かと思います。挙式に比べると目立たない箇所ですが、ぜひ、スムーズに行えるようにがんばってくださいね!
では!
KOBATONE 小林嘉明