“全部選べる”vs“おまかせ”どっちがお得なの?問題を掘り下げる

写真のプラン、迷いますよね。選べる内容もたくさんあって難しいところだと思います。

そんな時注意したいのが「選択肢が多すぎる状況」。判断を間違えてしまったり、後悔する原因になったりもするんですよ。そこで今回は、選ぶ時の基準になるスタンスをお伝えしたいと思います。

撮影の要望カットを提出したり、プランのオプションを選ぶ時など参考になるはず。ぜひ満足のいく撮影の参考にしてみてください。

基本的にお任せがオススメ

結論から言いましょう。

“ほとんどお任せ”がオススメです。

もちろん好みは千差万別ですから、人によるところではあります。ただし、多くの場合“ほとんどお任せ”が良いのではないかと思うのです。

「それじゃあ、こだわりのカットが撮れないじゃん!」と言いたい気持ちもわかります。

でも、そうではありません。

そこが“ほとんど”と言っているミソでもあります。

理由や分け方についても解説していくので、よかったら読み進めてください。

全部選ぶって超大変

理由の1つ目はめちゃくちゃシンプルです。単純に大変なんですよ。

現在では、ネットを検索すれば知識はいくらでも手に入ります。なので、写真について必要な知識も無料で手に入れることができるわけですね。

これは誇張でも何でもありません。ネットをしっかり探すことができれば、プロでも知らないような知識を手に入れることができます。

むしろプロですらネットを使って勉強しているくらいですからね。

なので、ネットを駆使すれば自分で全てコントロールすることも可能です。ただし、ものすごく時間がかかる上に、得られるものと比べたときにそこまで“お得感”がないのも事実。要するにコスパが悪いのです。

どれくらい大変なのか、わかりやすいように別のものに例えてお伝えしてみましょう。

寿司屋の腕がわかる注文とは?

「〇〇を注文すれば寿司屋の腕が分かるんだよ」

みたいな話を聞いたことがありませんか?

よく言いますよね。特定の何かを注文することで、見極める基準になるのではないかと。

僕も少し興味があったので寿司屋さんに聞いてみたことがあります。その時に帰ってきた答えが納得だったのでお伝えしますね。

『“おまかせ”です』

僕が話を聞いた寿司屋さんはそう言いました。

お寿司はその日によって状態が違うそうです。ネタの鮮度や状態、気温や湿度、お米の炊き上がり具合や酢飯にしたときの仕上がり、すべて違います。

その上で、来店したお客様の“好みにどう合わせるか?”まで含めてお寿司屋さんの技術なんだそうです。

会話も寿司職人の技術

よほどの食通でもない限り、“回らないお寿司屋さん”は緊張しますよね(笑)

僕だって緊張します。

そもそもあまり行きませんからね。なので、適切に注文できる人は少ないんだそうです。

そこで職人さんは、会話の中から好みや食べる量を聞き出します。これも必要なスキルというわけ。

寿司職人さんと言われると、“お寿司を上手に作ること”だけが技術だと思われがちです。しかし、相手の食べる量や好みに合わせて提供する順番や量をコントロールすることも技術のうち。

だから、職人さんの腕を知りたいなら

  • 自分はどれぐらいの量を食べるのか
  • どんなネタが好みなのか

をざっくりと知らせた上で“おまかせ”にする事で一番おいしい内容が食べられるそうです。

豆知識なんでぜひ使って下さいね(笑)

写真屋さんも同じだなーって話

お寿司屋さんの話を聞いたとき、僕は非常に腑に落ちました。

“カメラマンも同じだな”と。

ただ写真を撮っているだけに見える僕たちも、同じようにいろいろなことを判断しています。

  • 押さえておくべきスタンダード
  • その日の気温や天候
  • 新郎新婦の体のクセ
  • 好みやテイスト
  • 同席している家族の温度感

などなど、多岐に渡ります。

これらの判断をした上で、最適にカメラをコントロールし、撮影を行うわけです。

僕だって『カメラマンは〇〇を撮らせれば腕がわかるんだよー』って素人が言っていたら「おいおい」ってなります。1つの事ではとても判断できないスキルなのです。

全部選べるようにしてみた結果

「カメラマンにお任せするのが1番だ」なんて話をすると、楽をしようとしているように思われるかもしれません。だって、僕たちカメラマンの楽なように撮影することもできてしまうわけですから。

でもね、ウェディングカメラマンの本心は違うんです。

やっぱりできるだけ「本人が望む写真を撮ってあげたい」。全員がそうとは言えませんけど、少なくとも僕はそういう気持ちでやってます。

実際、可能な限り全部選べるようにプランを作ったことがあるんですよ。

写真の仕上げのテイストとか、枚数とか、とにかく細かく選んでもらえるように商品を作ったんですね。結果はどうだったかと言うと……「お任せします」って言われてしまいました。トホホ。

どうやら選べる内容が細かすぎると、選びきれなくなっちゃうみたいです。

「選べるプランですよ」と案内したときには喜んでいただけるのですが、実際に画面を見ながら選んでもらっていると「もうわからない!」ってなっちゃう。確かに、写真の仕上げだけでもパラメーターが100個以上あるので、全部選ぶのはプロでも難しい話なんですよね。

**なので“こだわり派”な人は“お任せしておけば思った通りに取ってくれそうなカメラマン“を探すことに力を入れたほうがベター。**自分で組み立てるのは本当に大変だと思っておくと良いでしょう。

人間の脳は選択で疲れる

後で知ったことなのですが、人間の脳は“選択”で疲れてしまうんです。

悩み事があったりするとなんだかだるくなったりしますよね。「どうしようかなぁ」と選択を迷っていることで脳が疲れちゃってるんですよ。

そして選択肢が多すぎると“選ぶことそのものをやめてしまう“現象が起きます。

心理学の言葉で「選択回避」と呼ばれる現象ですね。

例えばアイスクリーム屋さんに行ったところを想像してください。アイスクリームは3段積み重ねることができて、トッピングも選べるようなお店です。そこで下記のような選択肢があったらどうでしょう?

  • アイスクリームは10種類、トッピングは3種類の中から選んでください。
  • アイスクリームを200種類、トッピングは50種類の中から選んでください。

どうですか? 上の選択肢ならなんとなく選べそうですよね。でも、下だと選び切れないと思います。好きなアイスクリームを探すだけで疲れてしまう位あるので、結局いつも頼んでいるものをお願いするんじゃないでしょうか。僕だったら「200種類もあるならバニラは絶対あるだろう」って考えで、スタンダードなバニラを選んでしまうと思います。

もはやメニューすら見ない。これが選択回避です。

「好みを伝える」が大切

では、満足いく写真を撮るためにはどうしたらいいんでしょう。

お寿司屋さんの話に戻ってみてください。「全部寿司屋の大将の言いなりになれ」とは言ってませんよね。

  • 自分が食べられる量
  • ネタの好みの傾向

を伝えることで一番良いサービスを受けられることをお伝えしました。

これと全く同じことです。

  • 絶対に撮りたい写真
  • 好みのテイスト

この辺を伝えるだけで“自分の好み通りに取ってくれそうなカメラマン“を探すことが本当に大切ってこと。

そもそもお店を間違えないことが大切

おいしい寿司が食べたいならお寿司屋さんにいきましょう。わざわざ中華料理屋さんを選んで寿司を注文する人はいないはずです。「1から10まで全部指示しなくちゃいけない」って状況は中華料理屋で寿司の握り方を指示しているようなもの。「そもそもお店変えようよ」みたいな話じゃないですか。

お寿司屋さんに行けば「お寿司屋さんで出てくるもの」しか出てきません。つまり、“お寿司が食べたい人“からすれば大きなハズレはないってこと。

カメラマン選びも、「この人に注文しておけば、概ね間違いないだろう」と思える人を選ぶことが大切です。

“ほとんど”おまかせがオススメな理由でした。参考にしてみてください。

【最初に読む】ロケーション撮影をするために知っておきたいこと【まとめ】

結婚式で欠かせないアイテムの1つが撮影。近年では様々なスタイルがとり行われているんですよ。

中でもとりわけ増えているのがロケーションフォト。素敵な写真が残せるのでオススメのタイプです。

今回はロケーション撮影を行うために必要なものをまとめて紹介します。全体感をつかんでいただければ良い写真を残しやすくなると思いますので、参考にしてみてください。

ロケーション撮影とは

“撮影スタジオ以外“で行う撮影のこと。結婚式に限って使われる言葉ではありません。ドラマや雑誌の撮影でも用いられます。

『外に出かけて写真を撮る』くらいのニュアンスでつかんでおけばオーケー。

そのため、結婚式の情報を検索するときは、結婚式だとわかる言葉を含めるのがオススメ。

例えば

  • “ロケーションフォトウェディング“
  • “結婚式ロケーションフォト“
  • “ロケーション撮影結婚式“

などです。

いずれもロケーション撮影を表す呼び方。他にも”ロケフォト””ロケ撮””プレフォト”等もつかわれます。

検索で思ったような内容にヒットしないときは、他の呼び方を試してみると良いでしょう。

これだけは揃えよう!ロケフォト要素5選!

ロケーションフォトには様々なカタチがあります。そのため複雑さのイメージを持ってしまいますが、揃えるものは大体一緒。大枠を押さえておけば大きな失敗はなくなると思いますので、参考にしてみてください。

新郎新婦

主役がいなければ撮影は始まりません。もちろん用意してください。多くの場合、この記事を読んでいるあなたがそうでしょう。

『当たり前じゃん』と思うかもしれませんが、最近ではソロウェディングなんてものもあります。花嫁さんが1人だけで行うフォトウェディングの事ですね。

もちろんLGBTQだってあり得ます。わかりやすく新郎新婦と書きましたが、“被写体“というニュアンスで考えていただくとよいかと。

カメラマン

撮影なのでカメラマンが必要です。

  • 友人や知人に頼むケース
  • プロに依頼するケース

上記2つがメジャー。プロに依頼する方法はいくつかあるので、詳しくは後述します。

ヘアメイク

女性であればメイクの強力さはご存知でしょう。やっぱりプロのメイクさんにやってもらうと違うものです。

もちろん、プロ顔負けの技術を持っている方もいらっしゃるので、その場合はご自身でなさってもok。好みの問題もありますから、好きなテイストを目指すといいでしょう。

メイクの良いところは何といってもすべてのカットで良い効果が得られるところ。写真修正では修正したカットしか美しくなりませんが、メイクはすべての写真に効果を表します。

写真の修正はかなり手の込んだ作業になりますので、料金も高くなりがち。メイクで対処できるならメイクにしておいた方がオススメです。

ちなみにヘアメイクとは、ヘアスタイルとメイク両方やってくれる人のこと。よく『髪型だけですか?』って質問があります。そこはご心配なく。

衣装

衣装も大切な要素。ドレスやタキシード、紋付き袴や色打ち掛けの事ですね。

最近では私服前撮りなんてものもありますので、衣装の自由度はかなり上がっていると言えるでしょう。

お好きなものを選んでください。

多くの場合、1番金額が大きくなる箇所です。後悔のないようにしっかりと選びましょう。

場所

ロケーション撮影と言うぐらいですから、ロケーションは非常に重要。

そもそも撮影するための場所がなくては、良いカメラマンがいたところで撮影はできません。確保が必須。

自由に選べる場合もあれば、プランや衣装によって左右される箇所でもあります。仕上がりの絵柄を大きく左右する部分でもあるので、こちらもしっかりと選ぶ必要があるでしょう。

場合によって必要なロケーション撮影要素

ここまで紹介した内容は必ず必要になります。加えて、場合によって必要になったり、あった方が素敵な内容を紹介しますね。

アテンド

新郎新婦のお手伝いをしてくれる人がアテンド。古い言い方では“介添えさん”なんて言います。今でも和風の式場や神社などでは呼んだりするので覚えておくと良いでしょう。

ロケーション撮影においては、お嫁さんのドレスの扱いを手伝ってくれることになります。

Aラインなど、ボリュームのあるドレスだと歩くだけでも結構大変なもの。引きずって歩くとドレスを汚してしまったりしますしね。クリーニング代がかかったり修繕費がかかる可能性もあるので注意したいところです。

そこで、移動中にドレスの引きずってしまうところを持ってくれたり、着崩れと際に軽い直しをしてくれるのがアテンドさん。

居てくれると移動がぐっと楽になり、活動できる幅も広がります。たくさん移動したり、足場が悪いような撮影ではかなり重要な役と言えるでしょう。

ちなみに、ヘアメイクさんが兼業してくれるパターンもかなり多いです。メイクの乱れまで直してもらえるので一石二鳥ですよね。また、移動人数を1人少なくできる点もメリット。タクシー移動などを挟む場合は、人数で台数が変わってしまうかもしれないので重要なポイントになります。覚えておきましょう。

ブーケ

言わずもがな、重要なアイテムです。

ドレスとセットで貸し出してくれる場合も多いのですが、別の扱いもあるため別途記載しました。

ブーケがあると華やかさが増すだけでなく、写真のバリエーションも増えます。

また綺麗さだけではなく意味もしっかりあるんですよ。

ブーケの意味

ブーケはプロポーズアイテムの1種。西洋の言い伝えでは、男性がプロポーズのために野に咲く花を摘み集めて女性に送ったと言うのが由来。

そして女性は、オーケーのしるしとして花束の中から1輪取り出し男性の胸へと挿し返します。これがブートニアの由来。

実は両方プロポーズアイテムなんですね。

つまり持っているだけで結婚写真としての意味が深まります。

着付師

和服で撮影する時に必要になるのが着付師さん。帯の締め方などが独特ですからね。専門職が必要になるんです。

着付師さんもヘアメイクさんが兼任するケースがあります。

ただし、両方の資格を持ってる方はかなりレア。基本的に別立てになると思っておくと良いでしょう。

自宅場所で着替えを行う際に手伝ってもらい、撮影に同行しないケースが多いです。(僕の経験上ですけど)

和装はドレスに比べて着崩れしにくいですが、着崩れしないわけではありません。アクティブな撮影を計画しているなら、撮影に同行してもらえた方が安心と言えるかも。

その際、タクシーの移動人数が1人増えてしまったり、延長料が発生する可能性もあります。料金と相談することになるでしょう。

アシスタント

お手伝いはお手伝いでも、カメラマンのお手伝いをするのがこちらのアシスタント。

レフ板を持って照明を美しくしたり、撮影で映り込んでしまうゴミをどかしたり、撮影で必要になる荷物を運ぶのが主なお仕事。

場合によってはサブカメラマンとして撮影も行ってくれたりします。

いてくれるとカメラマンも撮影に集中できるので非常に助かる存在です。

メインとなるカメラマンの撮影スタイルによってアシスタントが入るかどうかは変わるので自主的に選べることが少ないです。しかし頭に入れておくと安心。

ロケーション撮影の探し方

必要なものがわかったところで、これからはどんなスタイルのロケーションフォトがあるのか見ていきましょう。

平たく言えば、ここまで紹介した内容を“どこの誰がセットにしてくれているか”の違いです。

撮影会社プロデュース

1番メジャーなスタイルの1つ。撮影外車がプロデュースして、自社のテイストに合うスタッフを集めている形です。

そのため、“撮影会社のウェブサイトから申し込めば全部揃う”的なお手軽さが魅力。

  • テイストが揃っている
  • 安定したプランを供給している
  • 選ぶ側に手間がかからない

といった強みがあります。

多くの場合、写真会社のウェブサイトかInstagramから申し込めばOK。

式場プロデュース

結婚式場がメインになってプランを用意しているスタイル。

上記の撮影会社プロデュースと似ているような感じがしますが、“撮影場所がメイン“なところが最大の違い。

例えばInstagramなどで映える写真スポットを持っている式場さんがありますよね。

  • 豪華な螺旋階段
  • 綺麗なバージンロード
  • 大きなシャンデリア

みたいな感じ。式場の強みはそのまま“場所を持っていること”です。式場が許可しなくては、部外者はその場所で撮影をすることができません。なので、唯一無二のロケーションが用意できる点が強み。

多くの場合、式場ウェブサイトまたは窓口で相談すれば対応してくれます。

フリーランスを集める

必要になるスタッフや要素を自分たちで集めることができるスタイル。何よりも自由度が高いことが強みです。

ウェブサイトやInstagramから情報を集めて好きな組み合わせを用意することができます。

フリーランスなので値段はまちまち。一概に高い安いとは断言できませんが、概ね価格が抑えられる傾向ではあるでしょう。

例えるなら携帯プランのようなもの。式場や撮影会社が用意しているものはドコモやauが用意しているような全部揃ったプラン。一方、フリーランスで揃えようと考える場合、格安SIMや自分で選んだスマホ本体を使うようなイメージです。

選ぶ手間こそかかりますが、少し勉強すれば自分にぴったり合ったものを選ぶことができるでしょう。

多くの場合、個別にウェブサイトかSNSから連絡を取るところから始めればOKです。

雨が降ったらどうする?ロケーションフォトと天気

外でのロケーション撮影となると、天気も気になるところですよね。実際、撮影の打ち合わせの際に質問をよくいただきます。

事前判断での延期がメジャー

1番よくあるパターンが“前日判断で延期する”タイプ。『撮影前日の天気予報を見て決めましょう』ってことですね。

天気予報ってコロコロ変わるので、1番確実な前日まで待つのが多いスタイルなわけです。

ただ、前日以外のパターンもあるので押さえておきましょう。

延期が難しいものが含まれるパターンもある

わかりやすい例が“生花のブーケ”です。

ドライフラワーと違い、撮影当日に最も綺麗に咲くように調整する必要があります。なのでキャンセルするなら10日前まで、みたいなケースがあるんですね。

他にも、人気のカメラマンさんなどで“延期先の予約が埋まってる”場合もあります。メイクさんや着付師さんでも同じことが言えますね。

こだわりの内容がある場合、頭の隅に置いておくといいでしょう。

忘れがちな「ロケーション使用許可」

撮影許可も重要なポイント。

場所によっては邪魔になってしまうかもしれないので、撮影の申請をしておく必要があったりするんですよ。

大丈夫、難しい事はありません。

『電話して聞く』だけです。

その際に押さえておいた方が良いポイントについて紹介しますね。

ポイント1公道は許可がいらない

基本的に、公道で撮影する場合は許可が必要ありません。みんなの場所なので、私たちにも使用権利があると言うことですね。

ただし注意点があります。

“他の利用者を妨害しない範囲なら”申請がいらない、って点。

例えば、人通りの多い道で、たくさんの機材で道を塞ぎつつ撮影をする場合には申請が必要になります。

管轄の警察署に電話で確認しておくのが1番安心です。

どこからが“利用者を妨害しない”ボーダーラインなのかは難しいところですが、基本的にウェディングの撮影規模なら問題にならないでしょう。

テレビ撮影みたいに大規模な撮影だと考えるといいかと。

ウェディングのスタッフは1〜6人。テレビは10人以上です。

ただ、残念なことに最近ではマナーの悪いカメラマンもいます。『俺が撮影してるんだから通行するな!』みたいな態度の人もいるんですね。

こうなってしまうと“利用者の妨害”と言えますから、あんまりやりすぎるといずれ規制されてしまうでしょう。

マナーよく撮影を進めたいですね。

ポイント2公園は管理者の許可が必要

実は、公園には管理者がいます。あんまり意識して見た事は無いかもしれませんが、公園名をよく見てみましょう。

“東京都立”とか”埼玉県立”と書いてありますよね?

つまり、都や県が管理しているんです。さらに、国や行政だけでなく一般企業が管理している場合もあります。

まあ、あんまり意識した事は無いですよね。僕もこの仕事に就くまでは知りませんでした。

管理している団体は、ウェブサイトを見ればわかります。サイトに記載されている管理団体に電話をして、撮影したい旨を伝えましょう。

その際に気をつけるべきポイントは、公道と同じ。

『他の利用者を害するような撮影ではないこと』をしっかり伝えましょう。管理側の気にしているポイントはそこですから。

ポイント3ロケ申請は期限に注意

管理している団体によって、申請するべきタイミングが違います。

例えば“撮影日の3ヶ月前からオーケー”みたいな場合とか、“ 1週間を切ってからの申請はNG”みたいなルールもあります。

この取り決めは場所によって本当に違うので、ウェブサイトもしくは問い合わせで確認をしておきましょう。

基本的に早い方がいいです。

ポイント4場所によって金額差がある

ざっくり言うと、人気の場所ほど利用料金が高いです。

例えば横浜のみなとみらいや大桟橋など、観光スポットとしても人気の場所は高い傾向にあります。1時間あたり30,000円なんて場合もあるので、料金には注意したいところ。

一方、少し都会から離れれば条件はかなり優しくなります。

例えば僕がオススメしている埼玉の撮影であれば、1時間300円で済んでしまう場合もあるんですよ。中には無料であるとか、申請が不要なケースすらあります。

当然撮影料金に上乗せになってしまうので、かなり大きなポイントかと思います。参考にしてみてください。

まとめ:必要なものが揃えばロケーション撮影はできる

いかがでしょう。ロケーション撮影の代表的なパターンを紹介してきました。

細かく分ければバリエーションはもっとたくさんあります。しかし、わかりやすくするために代表例に絞ってお伝えした次第です。

肝心な事は“必要なものが揃ってさえいれば大丈夫“と言うポイント。

最初に紹介した内容が揃っていれば大丈夫ですので、ご自身に合った方法を選ぶと良いでしょう。

ぜひ満足できるロケーションフォトの参考にしてみてください。

たった1つで夫婦円満!うまくいくカップルの科学的特徴!

パートナーとは仲良くいたいですよね。

できれば喧嘩なんてしたくないものです。

今回は、うまくいくカップルについて調べているデータがあったので共有します。科学的に調査されている内容なので、ぜひ参考にしていただければと思います。

うまくいく夫婦の特徴は『パワーダイナミクスバランス』だ!

どうやら仲良し夫婦はパワーバランスが良いらしい。

Power in romantic relationships: How positional and experienced power are associated with relationship quality

根拠は上記の論文。

異性愛のカップル181組を対象に調査を行ってくれています。男性の平均年齢は31歳。女性は29歳。おおよそ30代を中心に測定。ただし結構範囲が広くて、18歳から73歳までいらっしゃったようです。

上記の人たちに、どれぐらい相手を褒めているのか、性的満足度、束縛の強さ、プレッシャー、本気度、社会的地位、学歴、収入格差などなどを聞いてバランスを見てみた実験です。

学歴や収入の差はカップル満足度に関係なし!

意外に感じるかもしれません。

データをちゃんと取ってみると、学歴や収入の差はカップル満足度にほとんど影響しなかったようです。

確かに言われてみれば、給料の差で立場をどうこう言われるのなんでドラマの中でしか見ませんよね(笑)

普段生活していて『彼は東大卒だから満足なの!』とも感じないでしょう。もっと行動や態度で判断するのが普通のはず。

『主観的な平等さ』が一番大切

実験結果で最も大切だと言われているのが『主観的な平等さ』

簡単に言えば、「同じくらいの力関係」ってことですね。

例えば旦那さんが一方的に高圧的な態度をとって、奥さんが黙って従う、みたいなのは違います。物事を決めるときに、平等に発言権がある状態が『主観的な平等』です。

ポイントは『主観的』って部分。つまり夫婦間でものすごく収入に差があったとしても、本人たちが気にしていなければ問題なしってこと。

あくまで本人たちが『私たちのパワーはバランスが取れている』と思えることが重要。

今日から取り入れられるコツである

この結果の何がいいかって、今からでも十分に取り入れられること。

だってそうですよね? 

もし、「学歴がめっちゃ重要だよ」みたいになってたらどうしようもないじゃないですか。

その点今回の結果は安心できます。

今この瞬間から、心がけるだけでいいんですから。

2人のチェック項目として取り入れてみては?

とは言え、収入や学歴の差は気づかぬうちに心の中に劣等感や優越感を生んでいる可能性もあります。

そうなってしまうとパワーバランスに影響がありますので、意識してケアしていくことが大切になるでしょう。

自分自身で指標にしてみるもよし、相手と2人で関係性のチェックに使っていただくのも良い内容なのではないでしょうか。

ぜひ良い関係の構築に役立ててください。

ブーケ持っている時間はどれぐらい?2つ目のコスパ問題を考える。

2つ目のブーケ、どうします?

お色直しと同じように、ブーケを持ち変えたい、って意見もありますよね。

素敵ポイントであると同時に、お金のかかるポイントでもあるわけです。そこで今回は、花嫁から頂いた素朴な疑問に答えます。

2つ目のブーケは必要か?

先日お客様と話していて出た話題です。

どうやら2つ目のブーケを頼みたいようなのですが、持っている時間が短いようならやめておこうかと悩んでいる様子。

なるほどなーって感じでした。僕は今までブーケを持っている時間で考えたことがなかったんですよね。

しっかりした考え方だ…(笑)

確かに気になるポイントかと思うので、少し整理してみましょう。

実際ブーケを持っている時間はどれぐらいなのか?

実のところ、ブーケを持っている時間はそれほど長くありません。

というのも、結婚式ではブーケを持っているとできないイベントがあったりするんですよね。

例えば挙式中も指輪交換などを行ったりします。手がふさがっているとできません。なので当然ブーケはアテンドさんに預かってもらったり、ブーケスタンドに置くことになります。

そんなわけで、実はブーケを持っている時間はそこまで長くないのです。

ブーケを持っているイベントから考えてみる

じゃぁブーケはどんなシーンで持っているのか?

一言で言えば「目立つところ」です。

具体的には写真撮影や、入退場ですね。逆にそれ以外の場面ではあまり持ちません。

一例として写真撮影の時間が長くとられている結婚式場を参考に計算しても、1時間ちょっとくらいでしょうか。案外短いですね。

披露宴後の撮影を入れても2時間に満たないかと思います。

ただしブーケは写真にめちゃくちゃ残る

じゃぁコスパ悪いじゃない。と思うかもしれませんが、そうでもありません。

写真にはめちゃくちゃ残るんですよ。

新郎新婦だけで取るツーショット撮影はもちろん、高砂で撮る友達との記念写真でも使います。なので、後から見たときに写真だとずっと持っているような雰囲気に見えるんです。

僕たちカメラマンも、せっかくならきれいに撮ってあげたいもの。

であれば、ブーケが持てるなら持たせてあげたいわけですね。だから写真に残る瞬間にはブーケがかなり多いんです。

ブーケは時間のコスパで考えるべきではない

と言うわけで、そもそも時間のコスパで考えるアイテムではないわけですね。

どちらかと言えば、しっかりと目立つところで華やかさを強力にアピールしてくれるもの。特に友人の近くにいるときに持っていることが多いので、ゲストの印象にも残りやすいアイテムなんですよ。

例えば入退場はゲストの間を通ります。高砂での記念写真も周りに友人たちが集まってくるタイミングなので、距離が近いんですよね。

そんな時に持っているアイテムなので、印象に残りやすいものだと言えるでしょう。

つまり、時間コスパではなく、印象コスパで考えるべきなんです!

特に写真と映像はずっと残るのでしっかり考えましょう。

写真は記憶を作る

ちょっとここで未来を想像してみましょう。

あなたは結婚式を終えて5年ほど経った未来にいます。スマホの中には挙式時の写真がたくさん。ふと見返す機会があり、中身を覗いてみました。

さて、この時どんな思い出し方をするでしょうか?

おそらく、写真を見て、写っているシーンを思い出し、そこから連鎖的に関係する場面を思い出すのではないでしょうか?

例えば友人と2人でピースサインで写っている写真。まず写っている時の風景を思い出し、その友人がガチガチに緊張していたスピーチを思い出す。さらに、それを茶化す周りの友人たちを次から次へと思い出していくんじゃないでしょうか。

つまり、『写真を起点に思い出を思い出す』わけです。

もし、仮に写真が残ってなかったらどうでしょう?

細かい場面を思い出す事はかなり難しいんじゃないでしょうか。

そうなんです。実は『写真によって思い出が作られる』場合があるんです。

なので、写真に写ってるアイテムってかなり重要。ブーケを持って写っているだけで、その思い出が念入りに思い出されます。

かなり重要ってことですね。

ブーケは時間よりも思い出や印象で選ぼう

いかがでしょう。あんまり時間のコスパで考えるべきではないことがわかったんじゃないでしょうか。

それよりも、印象や思い出の価値で考えてもらうと良いと思います。

ブーケ選びの参考にしてみてください。

和装神前式だけど父とバージンロードが歩きたい!問題3つの解決策

人生で1度の結婚式。

好きな衣装が着たい。でも、家族も大切にしたい。

悩ましいですね。今回はよくあるケースとして「和装で神前式をやるけれど、ウェディングドレスで父とバージンロードを歩きたい」そんな願いについて解決策を紹介します。参考にしてみてください。

和装でも父とヴァージンロードを歩く!3つの解決策!

  • お色直しで対応する
  • フォトウェディングと分けてしまう
  • 別日に神前式のみ行う

それぞれ1つずつ解説していきますね。

解決策1:お色直しで対応する

お父さんとバージンロードを歩ける場所は、チャペルだけではありません。パーティー会場でエスコートしてもらう人もたくさんいるんですよ。

具体的には下記の2パターン。

衣装パターン1

  1. 神前式は和装で行う。
  2. 披露宴開始でウェディングドレスに着替える。
  3. パーティー会場へお父さんと入場する。

衣装パターン2

  1. 神前式は和装で行う。
  2. 披露宴開始も和装のまま。
  3. 披露宴後半、お色直しでウェディングドレスにチェンジ。
  4. パーティー会場へお父さんと入場する。

つまり、パーティーの最初か真ん中で行う方式ですね。似たような内容に感じるかもしれませんが、時間に違いがあります。注意点も紹介しておきましょう。

和装の着替えには時間がかかる

和装へのお色直しはかなり時間が長いです。ウェディングドレスからカラードレスへのチェンジは20分〜30分程度で可能。しかし和装は30分〜50分程度かかります。

着替えが長いと、披露宴にいられる時間が短くなっちゃう。そこが問題です。

一般的な披露宴は2時間半、もしくは3時間半です。その中で20分から50分の差はかなり大きいと言えるでしょう。ゲストとゆっくり話す時間が削られてしまったりするので、しっかり考えることが大切です。

神前式から移動するなら、披露宴入場時がオススメ

時間がかかってしまう和装への着替えですが、披露宴の中に含めなければ問題ありません。

神前式でよくあるパターンとして、披露宴会場とは違う場所にある神社で結婚式をすることがあります。

この場合、神社から披露宴会場までの移動時間や着替え時間を考慮して、披露宴開始時間を設定可能。そのため、披露宴の時間を消費せずにお色直しができます。

なので、神社で結婚式をしてからパーティー会場へ移動する場合、パーティースタート時に着替えるのがオススメ。

神社と披露宴会場の距離によって条件が違ったりするので、プランナーさんと相談してみましょう。

解決策2:フォトウェディングと結婚式を分けてしまう

和装と洋装を別の日にしてしまう。と言うのもありです。

といっても、結婚式と披露宴を2回行うのは現実的では無いですよね。もちろんお金があるならやっていただいても良いのですが(笑)

そこで、フォトウェディングを行って2着とも着てしまう方法があります。

片方の衣装をフォトウェディングで、もう1着を結婚式・披露宴で着る方法です。

これもポイントがあるのでお伝えしますね。

和装から和装は時間がかからないパターンもある

ドレスから和装に着替える場合、かなり時間がかかります。しかし、和装から和装であればそれほど時間がかからないこともあるんです。

それが「掛け替え」と呼ばれる方法。和装の構造をざっくり説明すると、内側に白い着物を着ていて、外側に分厚い「打掛」と呼ばれる柄のついた着物をかぶっているような状態です。

掛け替えはこの打掛だけを取り替える方法なんです。そのため、内側の着物は着替えなくてオーケー。その分時間が浮くんですよ。

かなり早く着替えられるので、メイクのお色直しを含めてもドレスと同じ位の長さになることがほとんどです。

ただし、架け替え以外の方法だと時間がかかりますのでご注意ください。

結婚式当日は和装か洋装どちらかにするとお得

要するに、

  • ウェディングドレス→カラードレス
  • 白無垢→色打ち掛け

上記のように洋装で揃えるか、和装で揃えれば着替える時間を短縮できます。つまり結婚式当日に、ゲストとたくさん話す時間を確保したいのであれば、どちらかにしておくのが良いでしょう。

そして、当日着なかった方をフォトウェディングにすれば良いのです。

フォトウェディングができる「神社」は超少ないので注意

ロケーション撮影に使える神社は少ないです。当然と言えば当然のこと。写真撮影用の施設ではありません。神様を祀るところです。

そのため、神社で挙式をした人しか境内で撮影することができないケースがほとんど。撮影のためだけに神社を使わせてもらえる事はないと思っておいて良いでしょう。

ごくまれに許可してくれる神社もあるので、相談してみるのはアリかもしれませんが…

そのため、和装でのフォトウェディングは基本的にロケーションフォトだと思っておくと良いでしょう。神前式ではありません。

では、それも踏まえて最後の解決策。

解決策3:別日に神前式を行う

神社で結婚式を行いたいのであれば、神前式だけ別日に行ってしまう方法もあります。

具体的には下記。

  • 和装で神前式だけをやる日
  • ウェディングドレスを着て教会式と披露宴をやる日

このように2回に分けてしまうのです。

もちろん逆でもok。

  • 和装で神前式と披露宴をやる日
  • ウェディングドレスで教会式だけやる日

みたいなことですね。

ただ前者の方がやりやすいんです。理由を説明しますね。

神社の方が比較的少人数向け

チャペルと神社を比較した場合、神社の方が収容人数が小さい傾向にあります。もちろん一概には言えないのですが、ほとんどの場合神社の方が小さいと言えるでしょう。

経験上、30人前後入れる神社が多いでしょうか。

チャペルは80人から100人程度は入れるところが多いので、かなり人数差があると思っていいです。

また、神社では『挙式だけ』のようなプランを用意してくれている場合も多め。

挙式料だけ納めれば、シンプルに挙式だけを取り行ってくれる仕組みになっているところがあるんですね。

こういった特徴があるので、神社に家族だけ呼んで神前式を行うケースも結構あるんです。

もちろんカメラマンを手配して、写真撮影を行うのもあり。境内も使わせてもらえるケースが多いので、敷地内でロケーションフォト的なこともできるでしょう。

チャペルで同様のサービスを行っている場合もありますので、調べて比較検討してみることをオススメします。

まとめ:ドレスと和装、両方着る方法はいろいろある

いかがでしょう。ここで紹介した内容はあくまで一例です。

神社の場所や、披露宴会場によっては対応できる内容がさらに変わってくるでしょう。

一番多いケースを紹介させていただきましたので、ぜひ土台として使っていただき素敵な結婚式を作ってみてくださいね。応援してます。