[2020.3.9]厚生労働省の感染者数をupdate
こんにちは!
小林嘉明です。
コロナウィルスで中止や延期になる結婚式が増えていますね。プレ花嫁を始め、結婚式準備中の方は不安が募るばかりと思います。
そこで今回は、現在わかっている情報から結婚式に向けてどんなことができるかをまとめていきます。
今回お届けする内容はこちら
ちょっと長い記事なので、まず結論を書いておきます。
結婚式をやるなら、どんな対策が取れるのかは、記事の後半になります。
まずは情報を整理するところから初め、その情報を使って予防策をお伝えしますね。
なるべく事実に沿って話をするために、まずはわかっていることをまとめます。
ネット上では『死者がたくさん出ている』『未曾有の危機』など恐ろしい表現が飛び交っていますが、必要以上に恐れず、正確な情報を掴むことが大切です。
ここでは信頼できる情報機関として、WHO(世界保健機関)とCDC(アメリカ疾病予防管理センター)をメインに話を進めます。
どちらも世界的に信用できるとされている機関です。しかしながら、判断にはバイアスがかかったりすることもあるので、片方を盲信せず、両方をみておくのがいいでしょう。
WHO調査2/20までに感染確認できた55,924人のレポート
いまのところ一番具体的に調査されている統計かと思います。
引用すると
症状の内容は
Report of the WHO-China Joint Mission on Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)
発熱が全体の87.9%、
せきが67.7%、
けん怠感が38.1%、
たんが33.4%、
息切れが18.6%、
のどの痛みが13.9%、
頭痛が13.6%
となっています。なお、感染後5〜6日程度で症状がでることが多いそうです。これだけ見ると非常に恐ろしいように感じますが、更に内訳を見ると違った印象もあります。
というのも、最も騒がれていた『高い致死率』に関して、変化が見られるからです。
1月1日から10日までに発病した患者の致死率は17.3%と非常に高いのですが、2月1日以降に発病した患者の致死率は0.7%なんですよ。
対策が講じられてから減ってる、という見解みたいです。
感染力こそ強いものの、症状が悪化するのは高齢者や生活習慣病患者が中心なようで、健康体だと症状が出ないこともあるそう。
こちらはもっと全体的な話。
・日本は、新規コロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患(COVID-19)の持続的な地域感染を経験しています。
Coronavirus in Japan
・ウイルスは人から人へと広がる可能性があります。
・高齢者および慢性病状のある人は、不必要な旅行を延期することを検討すべきです。
・旅行者は、病気の人との接触を避け、石鹸と水で少なくとも20秒間洗浄するか、アルコールベースの60%〜95%のアルコール消毒剤を使用して手を頻繁に洗う必要があります。
なお、『アラートレベル2』をCDCは日本に対して発しています。アラートレベルは全3段階で、2は『不要な渡航避けろよ!』ってレベル。
レベルが3に引き上げられると全面的に渡航が不可能になります。(いまのところ中国と韓国が対象)
全体的にCDCのほうが慎重に情報を整理している印象を受けますね。
ひとまず、僕たちにできることは手洗いでしょう。
『中国の友人から聞いた〇〇』などの情報を始め、デマが多数出回っているので注意しましょう。2020年2月末にはトイレットペーパーがなくなると言ううわさで、買い占めが発生しています。事実無根の情報には注意し、信頼できる情報機関から情報を集めましょう。
『ぬるま湯を飲めば防げる』や『看護師から聴いた〜』などの文面でチェーンメール的にデマが広がっているようなので注意してください。
*水分補給そのものはいいことです。
風邪の予防に関して、科学的にいろいろな研究がされています。そのなかでも特に風邪への効果がわかっているのは『手洗い』。
コクラン共同計画(イギリス中心に組織された、世界中の健康論文などを精査する大きな組織)が2011年に大規模な研究をしてます。
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses.
ざっくりまとめると、
ってな感じ。
感染リスクが高そうな場所には近づかず、必要があればマスク着用、手洗いはしっかりしましょうね。という結構普通な結論ではあります。しかし、大規模に調査してくれてるのがありがたいですね。
一部注釈が必要だと思いますので、解説しますね。
マスクが品切れ状態の昨今ですが、『マスクつけてれば安心』ってのはちょっと違います。
というのも、ウィルスの大きさはマスクの繊維よりもかなり小さいので、普通に通り抜けてしまうんですよね。イメージ的には玄関のドア(マスクの穴)とサッカーボール(細菌)くらい違います。
っていうか、普通のマスクつけるとわかりますけど、結局左右や鼻の横に空いた隙間から空気吸ってますよね。。。はい。。。
ただ、無意味ではないのです。
くしゃみなどの飛沫は液体で体積が大きくなっているので、それらをマスクで防ぐことは可能です。
なので、『人混み』や『せき・くしゃみをしている人がいる環境』なら効果が見込めます。覚えておくと無駄にマスクを消費しなくて住むので、役立つでしょう。
殺菌成分入りの手洗い石鹸がよくないよ。って研究が2016年にアメリカ政府から出ております。
手には悪い菌だけではなく『良い菌』も住んでいて、普段は僕たちを守ってくれてるんですよ。そこへ殺菌成分入りの石鹸を使うと良い菌まで一掃してしまって、かえって状況が悪化する事がわかってるんですね。
あと、長期間に渡って使用するとバクテリアが耐性を持ってしまって殺菌できなくなるんだとか。。。むむむ。。。困りものですね。
なので普通の石鹸をおすすめします。
一応、『こいつはやばいぜ』と言われている成分をお知らせすると
の2種類。こいつらにはご注意くださいませ。
ところで、手洗いって正しい方法あるの知ってましたか?
実はこれもCDCとWHOが発表しているものがあるので、見ていきましょう。
だいたい30秒くらいかければOK
42.5秒かかるらしい。
効果的な洗い方をまとめてくれてるのはありがたいですね。WHOのタイプがよりしっかり洗ってる感じ。じゃあしっかりじゃないとまずいでしょ、って思うかもしれませんが、そうでもありません。
なんとこの2つを比較する実験もあるんですよw
ざっくり言えば『2つの手洗い比べてみた』って内容。
想像通りWHO式が勝利。とはいえ、時間短縮のメリットもあるし、最低限の殺菌はできるからCDC方式でもいいかもよ。って可能性も示唆されています。
普段はCDC方式くらいを意識しておくといいかもしれませんね。
結婚式で怖い点は『感染したときにどうしようもない』ところ。
発症までの日数は平均で5~6日。長い場合で13日くらいというデータもあります。日数に差があるため、仮に結婚式に呼んだゲストが発症しても『結婚式が原因だ』とは言い切れません。
ですが、嫌な感じが残るのも事実ですよね。
そして、どうしようもない。現段階では特効薬的なものもなく、即時判定できるような方法もないそうです。なので、結局よくわからない。
体調悪くなっても、それはただの風邪かもしれないし、花粉症かもしれないんですよ。
この曖昧さが、開催と延期を迷わせる原因です。
発症しても原因が不明瞭なため、『式場が悪い!』とは言い切れません。町中でかかってるかもしれないし、職場かもしれないのでなんとも言えないのです。
ただ、風評被害はあります。
『〇〇の式場はコロナ対策もしていない』
『マスクもしないで接客している』
などのクレームがすでに発生しているんですよ。
冒頭にも書いたとおり、予防は手洗いと本人の免疫力しかありません。そのため、式場ができる対応は手洗いの推進程度しかないのが現実。しかし、デマの一件からもわかるように『みんなが理解しているわけじゃない』んです。
SNSで『〇〇の結婚式場で感染した』
とか書かれたら、事実無根でも風評被害が出ます。嘘情報でトイレットペーパーを買い漁るのと同じように『式場が悪い』と言いかねないし、便乗されて炎上する可能性だってあるわけです。
じゃあ、延期が正しい対応でしょうか?
そうとも言えない事情が背景にあるのです。
結婚式を延期することも勇気がいりますよね。新郎新婦も式場にも負担の大きい決断です。
ただ、いつまで延期すれば安全でしょう?
答えは誰にもわからないんです。もちろん、『いつかは流行りが終わる』んですけど、インフルエンザのように季節によって波があるかどうかもわからないんですよ。
もちろん、流行がピークを迎えている『今』を避けることに意味はあります。治療薬が登場するかもしれませんし、隔離がうまく働いて一気に流行が終わる流れもありえるでしょう。
しかしながら、それも予想でしかありません。最終的な決定は難しいですが、自分でするしかないのです。
[2020.3.9]追加情報きました。
横浜市立大学が新型コロナ患者の血清から抗体検出
治療法が見つかるまで一歩近づきましたね。
厚生労働省の発表によれば、国内でコロナウィルス感染が確認されている人は3/8発表で488名。亡くなった方は2人。
一方、インフルエンザは毎年平均で1000万人が感染し、数千人が死亡するといわれています。
中国内では確かにコロナウィルスが悲惨な状況をつくりましたが、中国国外では患者数も激減しているのが事実です。先述の通り、死亡率もかなり下がっています。
この数字を見る限り、身近な脅威はインフルエンザの方です。
結婚式は毎年インフルエンザの時期にも婚礼は行われます。今年もやるでしょう。でも、どちらかといえば、対処すべきはインフルエンザだったりするのです。
結婚式の延期は非常に重要な決定なので、噂だけじゃなく、ちゃんと数字をみて決められるようにしたいですね。
数字や調査の結果はここまで見たとおりです。しかし、最大の問題は『気持ち』ですよね。
世間の風潮が『延期を促す流れ』や『自粛ムード』になっているので、なんだかイベントを開催することが不謹慎な感じになってませんか?
おそらく、報道が収まるまで自粛ムードは続くでしょう。
ニュースが『世界的に流行!』『パンデミック』などと騒いでいるうちはどれだけ事実が改善したとしても『印象』が悪いのです。
なので、結婚式の延期は『新郎新婦とゲストの気質』によって決めるのがいいんじゃないかな、と思っています。
『いやいや、コロナとか問題ないでしょ!』
って思える人たちなら開催していいでしょうし、
『今結婚式やるとかどうかしてる!』
と思ってしまいそうな人が多ければ延期でもやむなし、です。
事実よりも、気持ちの面が重要なこともあるので、整理して考えてみるといいでしょう。
結婚式を気持ちのいいものにするために、できることを考えてみましょう。
ようするに『気遣い』『配慮』といった内容です。
ただ普通に結婚式をやるのではなく、『コロナにも配慮してますよ』感が演出できれば、参加する側も気持ちよくいられるものですからね。
僕から提案できる内容は大きく3つ
1つずつ見ていきましょう。
コロナウィルスが発症しやすく、重篤化するのは『免疫力が弱い人』。具体的には年配の方や、生活習慣病にかかっている方が該当します。
なので、リスクを避けるため、年配の方を呼ばない措置もありだと思います。(ちゃんと配慮したアナウンスは必要だと思いますが)
結婚式場では屋外でのイベントなどがよく行われます。しかし、室内に戻るときには手を洗いません。もちろんお手拭き等は提供されます。
そこで、気遣いの一環としてしっかりと『お手洗いタイム』を確保するのもありでしょう。
もしくは、消毒用アルコールを配布するなども有効かと思います。
通常の結婚式では時間がなく、慌てて移動したりすることが多いため、手を洗う時間が取れません。なので、逆に『しっかりと時間を確保しておく』ことがポイントになるでしょう。
式場まで向かう道中も感染経路になりえます。そのため、人の少ない地域で結婚式を計画すれば、感染リスクを下げられる、ということです。
近年では自然の中で行うナチュラルウェディングも増えているので、オシャレにしつつ感染対策もできそうな方法です。
結婚式はやっぱり『区切り』として必要な儀式です。
やらないと、なんとなく『夫婦になったぞ!』って感覚がわかなかったり、気持ちがスッキリしないものですよね。
なので、『結婚式はやりたいけど、コロナの世情的に申し訳ない』という方は小さな結婚式にするのも手です。
たとえば
という方法も全然あり。参考にしてみてくださいね。
気持ちの問題、であれば『写真だけでも残しておきたい』という方も近頃はたくさんいらっしゃいます。
フォトウェディングやフォト婚なんて言われるものですね。形態は様々ですが、外のロケーションだけでなく、チャペルを借りて行うこともできるので、結婚式をしっかりとやることができます。
写真メインなら最低人数が新郎新婦とカメラマン+メイクさんだけなので、気楽に開催できる点も大きいですね。
最近は『フォトウェディング+小規模な食事会』なんて形式も増えてきているので、一つ参考にしてみてはいかがでしょう。
いかがでしょう?
しっかりと数字を見ると、コロナウィルスの問題が見えてきたのではないでしょうか。感染そのものも気をつけたいところですが、結婚式においては『気持ち』が大切になってきます。
いろいろ方法はありますので、柔軟に検討してもらえればと思います!
では!良い結婚式を!
小林嘉明
追伸:もちろんフォトウェディングなどの撮影依頼も承ります(宣伝 笑)申込みはLINE公式よりどうぞ。
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