結婚式で欠かせないアイテムの1つが撮影。近年では様々なスタイルがとり行われているんですよ。
中でもとりわけ増えているのがロケーションフォト。素敵な写真が残せるのでオススメのタイプです。
今回はロケーション撮影を行うために必要なものをまとめて紹介します。全体感をつかんでいただければ良い写真を残しやすくなると思いますので、参考にしてみてください。
今回お届けする内容はこちら
“撮影スタジオ以外“で行う撮影のこと。結婚式に限って使われる言葉ではありません。ドラマや雑誌の撮影でも用いられます。
『外に出かけて写真を撮る』くらいのニュアンスでつかんでおけばオーケー。
そのため、結婚式の情報を検索するときは、結婚式だとわかる言葉を含めるのがオススメ。
例えば
などです。
いずれもロケーション撮影を表す呼び方。他にも”ロケフォト””ロケ撮””プレフォト”等もつかわれます。
検索で思ったような内容にヒットしないときは、他の呼び方を試してみると良いでしょう。
ロケーションフォトには様々なカタチがあります。そのため複雑さのイメージを持ってしまいますが、揃えるものは大体一緒。大枠を押さえておけば大きな失敗はなくなると思いますので、参考にしてみてください。
主役がいなければ撮影は始まりません。もちろん用意してください。多くの場合、この記事を読んでいるあなたがそうでしょう。
『当たり前じゃん』と思うかもしれませんが、最近ではソロウェディングなんてものもあります。花嫁さんが1人だけで行うフォトウェディングの事ですね。
もちろんLGBTQだってあり得ます。わかりやすく新郎新婦と書きましたが、“被写体“というニュアンスで考えていただくとよいかと。
撮影なのでカメラマンが必要です。
上記2つがメジャー。プロに依頼する方法はいくつかあるので、詳しくは後述します。
女性であればメイクの強力さはご存知でしょう。やっぱりプロのメイクさんにやってもらうと違うものです。
もちろん、プロ顔負けの技術を持っている方もいらっしゃるので、その場合はご自身でなさってもok。好みの問題もありますから、好きなテイストを目指すといいでしょう。
メイクの良いところは何といってもすべてのカットで良い効果が得られるところ。写真修正では修正したカットしか美しくなりませんが、メイクはすべての写真に効果を表します。
写真の修正はかなり手の込んだ作業になりますので、料金も高くなりがち。メイクで対処できるならメイクにしておいた方がオススメです。
ちなみにヘアメイクとは、ヘアスタイルとメイク両方やってくれる人のこと。よく『髪型だけですか?』って質問があります。そこはご心配なく。
衣装も大切な要素。ドレスやタキシード、紋付き袴や色打ち掛けの事ですね。
最近では私服前撮りなんてものもありますので、衣装の自由度はかなり上がっていると言えるでしょう。
お好きなものを選んでください。
多くの場合、1番金額が大きくなる箇所です。後悔のないようにしっかりと選びましょう。
ロケーション撮影と言うぐらいですから、ロケーションは非常に重要。
そもそも撮影するための場所がなくては、良いカメラマンがいたところで撮影はできません。確保が必須。
自由に選べる場合もあれば、プランや衣装によって左右される箇所でもあります。仕上がりの絵柄を大きく左右する部分でもあるので、こちらもしっかりと選ぶ必要があるでしょう。
ここまで紹介した内容は必ず必要になります。加えて、場合によって必要になったり、あった方が素敵な内容を紹介しますね。
新郎新婦のお手伝いをしてくれる人がアテンド。古い言い方では“介添えさん”なんて言います。今でも和風の式場や神社などでは呼んだりするので覚えておくと良いでしょう。
ロケーション撮影においては、お嫁さんのドレスの扱いを手伝ってくれることになります。
Aラインなど、ボリュームのあるドレスだと歩くだけでも結構大変なもの。引きずって歩くとドレスを汚してしまったりしますしね。クリーニング代がかかったり修繕費がかかる可能性もあるので注意したいところです。
そこで、移動中にドレスの引きずってしまうところを持ってくれたり、着崩れと際に軽い直しをしてくれるのがアテンドさん。
居てくれると移動がぐっと楽になり、活動できる幅も広がります。たくさん移動したり、足場が悪いような撮影ではかなり重要な役と言えるでしょう。
ちなみに、ヘアメイクさんが兼業してくれるパターンもかなり多いです。メイクの乱れまで直してもらえるので一石二鳥ですよね。また、移動人数を1人少なくできる点もメリット。タクシー移動などを挟む場合は、人数で台数が変わってしまうかもしれないので重要なポイントになります。覚えておきましょう。
言わずもがな、重要なアイテムです。
ドレスとセットで貸し出してくれる場合も多いのですが、別の扱いもあるため別途記載しました。
ブーケがあると華やかさが増すだけでなく、写真のバリエーションも増えます。
また綺麗さだけではなく意味もしっかりあるんですよ。
ブーケはプロポーズアイテムの1種。西洋の言い伝えでは、男性がプロポーズのために野に咲く花を摘み集めて女性に送ったと言うのが由来。
そして女性は、オーケーのしるしとして花束の中から1輪取り出し男性の胸へと挿し返します。これがブートニアの由来。
実は両方プロポーズアイテムなんですね。
つまり持っているだけで結婚写真としての意味が深まります。
和服で撮影する時に必要になるのが着付師さん。帯の締め方などが独特ですからね。専門職が必要になるんです。
着付師さんもヘアメイクさんが兼任するケースがあります。
ただし、両方の資格を持ってる方はかなりレア。基本的に別立てになると思っておくと良いでしょう。
自宅場所で着替えを行う際に手伝ってもらい、撮影に同行しないケースが多いです。(僕の経験上ですけど)
和装はドレスに比べて着崩れしにくいですが、着崩れしないわけではありません。アクティブな撮影を計画しているなら、撮影に同行してもらえた方が安心と言えるかも。
その際、タクシーの移動人数が1人増えてしまったり、延長料が発生する可能性もあります。料金と相談することになるでしょう。
お手伝いはお手伝いでも、カメラマンのお手伝いをするのがこちらのアシスタント。
レフ板を持って照明を美しくしたり、撮影で映り込んでしまうゴミをどかしたり、撮影で必要になる荷物を運ぶのが主なお仕事。
場合によってはサブカメラマンとして撮影も行ってくれたりします。
いてくれるとカメラマンも撮影に集中できるので非常に助かる存在です。
メインとなるカメラマンの撮影スタイルによってアシスタントが入るかどうかは変わるので自主的に選べることが少ないです。しかし頭に入れておくと安心。
必要なものがわかったところで、これからはどんなスタイルのロケーションフォトがあるのか見ていきましょう。
平たく言えば、ここまで紹介した内容を“どこの誰がセットにしてくれているか”の違いです。
1番メジャーなスタイルの1つ。撮影外車がプロデュースして、自社のテイストに合うスタッフを集めている形です。
そのため、“撮影会社のウェブサイトから申し込めば全部揃う”的なお手軽さが魅力。
といった強みがあります。
多くの場合、写真会社のウェブサイトかInstagramから申し込めばOK。
結婚式場がメインになってプランを用意しているスタイル。
上記の撮影会社プロデュースと似ているような感じがしますが、“撮影場所がメイン“なところが最大の違い。
例えばInstagramなどで映える写真スポットを持っている式場さんがありますよね。
みたいな感じ。式場の強みはそのまま“場所を持っていること”です。式場が許可しなくては、部外者はその場所で撮影をすることができません。なので、唯一無二のロケーションが用意できる点が強み。
多くの場合、式場ウェブサイトまたは窓口で相談すれば対応してくれます。
必要になるスタッフや要素を自分たちで集めることができるスタイル。何よりも自由度が高いことが強みです。
ウェブサイトやInstagramから情報を集めて好きな組み合わせを用意することができます。
フリーランスなので値段はまちまち。一概に高い安いとは断言できませんが、概ね価格が抑えられる傾向ではあるでしょう。
例えるなら携帯プランのようなもの。式場や撮影会社が用意しているものはドコモやauが用意しているような全部揃ったプラン。一方、フリーランスで揃えようと考える場合、格安SIMや自分で選んだスマホ本体を使うようなイメージです。
選ぶ手間こそかかりますが、少し勉強すれば自分にぴったり合ったものを選ぶことができるでしょう。
多くの場合、個別にウェブサイトかSNSから連絡を取るところから始めればOKです。
外でのロケーション撮影となると、天気も気になるところですよね。実際、撮影の打ち合わせの際に質問をよくいただきます。
1番よくあるパターンが“前日判断で延期する”タイプ。『撮影前日の天気予報を見て決めましょう』ってことですね。
天気予報ってコロコロ変わるので、1番確実な前日まで待つのが多いスタイルなわけです。
ただ、前日以外のパターンもあるので押さえておきましょう。
わかりやすい例が“生花のブーケ”です。
ドライフラワーと違い、撮影当日に最も綺麗に咲くように調整する必要があります。なのでキャンセルするなら10日前まで、みたいなケースがあるんですね。
他にも、人気のカメラマンさんなどで“延期先の予約が埋まってる”場合もあります。メイクさんや着付師さんでも同じことが言えますね。
こだわりの内容がある場合、頭の隅に置いておくといいでしょう。
撮影許可も重要なポイント。
場所によっては邪魔になってしまうかもしれないので、撮影の申請をしておく必要があったりするんですよ。
大丈夫、難しい事はありません。
『電話して聞く』だけです。
その際に押さえておいた方が良いポイントについて紹介しますね。
基本的に、公道で撮影する場合は許可が必要ありません。みんなの場所なので、私たちにも使用権利があると言うことですね。
ただし注意点があります。
“他の利用者を妨害しない範囲なら”申請がいらない、って点。
例えば、人通りの多い道で、たくさんの機材で道を塞ぎつつ撮影をする場合には申請が必要になります。
管轄の警察署に電話で確認しておくのが1番安心です。
どこからが“利用者を妨害しない”ボーダーラインなのかは難しいところですが、基本的にウェディングの撮影規模なら問題にならないでしょう。
テレビ撮影みたいに大規模な撮影だと考えるといいかと。
ウェディングのスタッフは1〜6人。テレビは10人以上です。
ただ、残念なことに最近ではマナーの悪いカメラマンもいます。『俺が撮影してるんだから通行するな!』みたいな態度の人もいるんですね。
こうなってしまうと“利用者の妨害”と言えますから、あんまりやりすぎるといずれ規制されてしまうでしょう。
マナーよく撮影を進めたいですね。
実は、公園には管理者がいます。あんまり意識して見た事は無いかもしれませんが、公園名をよく見てみましょう。
“東京都立”とか”埼玉県立”と書いてありますよね?
つまり、都や県が管理しているんです。さらに、国や行政だけでなく一般企業が管理している場合もあります。
まあ、あんまり意識した事は無いですよね。僕もこの仕事に就くまでは知りませんでした。
管理している団体は、ウェブサイトを見ればわかります。サイトに記載されている管理団体に電話をして、撮影したい旨を伝えましょう。
その際に気をつけるべきポイントは、公道と同じ。
『他の利用者を害するような撮影ではないこと』をしっかり伝えましょう。管理側の気にしているポイントはそこですから。
管理している団体によって、申請するべきタイミングが違います。
例えば“撮影日の3ヶ月前からオーケー”みたいな場合とか、“ 1週間を切ってからの申請はNG”みたいなルールもあります。
この取り決めは場所によって本当に違うので、ウェブサイトもしくは問い合わせで確認をしておきましょう。
基本的に早い方がいいです。
ざっくり言うと、人気の場所ほど利用料金が高いです。
例えば横浜のみなとみらいや大桟橋など、観光スポットとしても人気の場所は高い傾向にあります。1時間あたり30,000円なんて場合もあるので、料金には注意したいところ。
一方、少し都会から離れれば条件はかなり優しくなります。
例えば僕がオススメしている埼玉の撮影であれば、1時間300円で済んでしまう場合もあるんですよ。中には無料であるとか、申請が不要なケースすらあります。
当然撮影料金に上乗せになってしまうので、かなり大きなポイントかと思います。参考にしてみてください。
いかがでしょう。ロケーション撮影の代表的なパターンを紹介してきました。
細かく分ければバリエーションはもっとたくさんあります。しかし、わかりやすくするために代表例に絞ってお伝えした次第です。
肝心な事は“必要なものが揃ってさえいれば大丈夫“と言うポイント。
最初に紹介した内容が揃っていれば大丈夫ですので、ご自身に合った方法を選ぶと良いでしょう。
ぜひ満足できるロケーションフォトの参考にしてみてください。
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