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そもそも結婚写真はなぜ撮るの?後悔しない写真選びとサンプルの見方

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結婚写真を撮る理由

「あなた達の幸せな瞬間を切り取る」「2人だけのラグジュアリーな空間を」「プロならではの光を駆使した撮影」写真を探していると、こんな謳い文句をよく見ませんか?正直なところ、曖昧なキャッチコピーで何を言っているのかよくわかりませんよね。いろいろ探しているうちに、結婚写真は何のために撮影するのかわからなくなっていないでしょうか?

写真を撮る理由はそのまま商品を選ぶときの基準にもなる大事な部分の話です。あなたが商品探しで漠然とした悩みにぶつかる前に(もし既にぶつかっていたら尚更)ぜひ読んでみて下さい。

写真は残すことそのものが目的

写真の最も基本的な機能は「記録すること」。その日その場所でどんな人たちがどういう風に過ごしたのか、どんな結婚式を挙げたのかを記録するのが結婚式写真の目的です。結婚写真と聞くとドラマチックな写真や美しい写真を想像してしまいますが、実はそれらは2の次3の次なのです。よく考えてみてください。1枚ずつはきれいでも内容が偏っていて結局何をしていたのかがよくわからない写真なんて、実はあまり意味を成していないのです。

商品選びの基準

そのため商品を選ぶ時の基準も、まずは「記録的にしっかり撮影できているか」が重要になります。写真やアルバムにおいては「1日の様子が写真を見るだけでわかるか」ということです。例えば、来てもらいたかったけど都合で列席できなかった友人に、後日アルバムだけを見せて「素敵な一日だったんだね」「このイベント楽しそう」「その場にいる気分が味わえた」と言ってもらえるような商品があったら良いと思いませんか?反対に、見せても「雰囲気はキレイだけどどこで何してるのかよくわからない」と思われてしまうようなアルバムはあまり良くないはずです。そう、結婚写真の商品はしっかり伝わる記録があることが前提なんです。いわば土台です。

きれいな写真、素敵な写真というのはその上で目指すべきものなのです。

サンプルを見る時にも意識しよう

商品選びのために、スナップ写真のサンプルデータを見せてもらうことが可能な場合もあります。実際に結婚式本番で撮影された、新郎新婦に納品されたリアルな写真です。この方法は安心して写真撮影を任せられるか判断するのに非常に有効な方法なので覚えておいてくださいね。一般的に、雑誌などに掲載されている写真はモデルを使用していたり、完全にシーンを作ってヤラセで撮影している物が多いです。なのでキレイで当然なんですが、本当の結婚式の写真だとそうも行きません。実力や考え方が浮き彫りになるのです。

挙式当日の写真

でも、いざ写真を見せてもらってもどこを見るべきかわからないですよね?直感でキレイかどうかを判断できるくらいで、うまい写真なのか、任せても安心なのか判断することは難しいです。そこで、先程の話が生きてくるんです。「1日が記録できているのか」というのを意識して見るようにしてみましょう。サンプルなのでもちろんあなたの知らない人の挙式写真です。当然参加もしていません。もし、それでも当日の会場の様子やゲストの空気感などが伝わってくるようでしたら十分な写真と言えると思います。

でも、あまりそこにこだわってしまって雰囲気や色を無視してもダメですから、あくまで「楽しんで」見るようにしてくださいね!

 

さて、まだ少しわかりにくいですね。では反対に、ちょっと気をつけるべき内容をお知らせしましょう。

高画質の落とし穴

近年、デジカメがものすごくキレイに撮影できるようになりました。スマホですらとても綺麗な画質で撮影ができます。誰でもキレイに撮影できるようになる時代です。しかし、それ故にそれで誤魔化されてしまうことがあります。

誰でも「雰囲気がいいかのように撮影出来てしまう」のです。

「記録」の部分が撮影できていなくてもよく見えてしまうのです。

でもそれは、単純にカメラがいいからです。画質がよくて、発色がいいからです。決して写真の「中身」がいいからではありません。例えば、人の顔のアップ写真ばかりが入っているような状態を想像してください。人の顔のアップは感情的に読み取れる情報が多く、見ている人を引き込む魅力があります。しかし、それだけしか写真がないとどうでしょう?どこで撮影したのかわからない写真になっていませんか?

 

上の写真みたいなアップの写真ばかりが入っていると「どこで撮影したのか?」がわからないですよね。これだけでなく、さらに下記のような写真があればグッと様子がわかるようになります。

だんだんわかってきましたね。もう少しお話しましょう。

写真の価値は10年後から

あなたは10年後何をしていますか?

想像できますか?もし、思い描くことができたとしてもなかなかその通りにはなりませんよね。そしてそれは、あなたの周りについても同じことが言えます。10年経てば新しい家族や仲間が増えていたり、反対に会えなくなってしまう人たちや、別れる人たちもいるでしょう。ゲストが仲間内で結婚することもあるでしょうし、事業で大成功する仲間もいるでしょう。身に付けているもの・流行・テクノロジー、それらも変化します。今はスマホを持って列席するのが当たり前の時代ですが、10年後には「結婚式にスマホ持って行って写真撮ってたの?!」みたいに言われる時代がくるかもしれません。

スマホで新婦さんを撮影する

撮影した直後に見ても盛り上がるのが写真ですが、その本当の価値は5年後10年後、見返してみたときに発見できるものだと思います。

仲間と一緒に写真を見れば「あの時はこーだった」「この時はあーだった」「こいつは酔っ払ってた」などと話が盛り上がり、当時のその場所を思い出せる、その場所に戻ったような感覚になれるような写真がいい写真だと思います。

 

そう、だからこそ記録性が大事なんです。

 

テクノロジーはこれからも進化して、どんどん写真の画質は綺麗になっていくでしょう。10年後に今の写真を見返せば「なんか画質あんま良くないね」みたいな話になると思います。ですが、何が映っているのかという事実は変わりません(もちろん今できるベストの画質を出す努力はしますよ!)。

どんな仲間と、どんな場所で、どんな雰囲気に包まれて、そしてどんな相手と結婚式をしたのか、それが残ってるのがいい写真だと思います。

あなたが今写真を選んでいる段階なら、是非このポイントを参考に選んでみてください。10年後にきっとよい結果が得られるはずですよ。たとえ今は実感できなくても、想像することがより選択の手助けになるはずです。

 

いかがでしたか。あなたが写真探しで迷っているなら、改めて、今回お話ししたような記録性をはじめ基本の部分から考えていただくと後悔のない商品選びができると思います。あなたの写真選びがうまくいくように応援しています。

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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