結婚式-リングピロー

結婚式の写真を友人に依頼できるか見極める6つのポイント

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結婚式の写真は友人に頼めるものなのか?

友人に写真が得意な人がいるから、結婚写真をお願いしよう。そう思っている人もいるのではないでしょうか。なんとなく「プロより安く済みそう」だし、「緊張しなさそう」ですよね。わかります。一度は僕もそう考えると思います。でも、結婚写真にプロが存在するってことは、それなりの理由があるんですよ。今回は、依頼するときに確認すべきポイントなども含めて紹介しますね。

友人や自分たちへのメリット

まずは簡単に整理してみましょう。

自分たちのメリット

  • 安い
  • 緊張しない
  • 細かい紹介などしなくてもわかってくれる

まずは、第一に安いですよね。これは想像できると思うんですけど、大概の場合は友人に依頼するほうが安く済みます。そして、顔見知りのため緊張しないで済む可能性もあります。仲が良ければなおさらですよね。結果として表情も良くなるはずだ。これはプロカメラマンでもできないくらいの表情が出せる場合もあるだろう。

プロに依頼した場合いろいろ伝えなくてはいけないですが、二人のことをよく知る友人ならそれは不要になることもあります。こう考えると良いポイントというのも多いので、選択肢に入るかもしれませんね。

では反対も見ておきましょう。

知っておくべきリスク

友人との関係への影響

かならずそうなるわけではないが、覚悟はしておかなくてはいけないリスクが有る。友人に依頼するときはこれをちゃんと理解した上で依頼してほしい。

それは、友人との関係が微妙になってしまう可能性だ。

写真が好きで趣味にしている場合、写真を依頼されるととても嬉しい。あなたが依頼しようとしている友人も、依頼されたら喜ぶと思う。しかし、待ってほしい。友人を撮影する、と言うのは非常に難しいものなのだ。

仮に、友人がプロカメラマンではなく、趣味で撮影していて、結構上手い写真を撮る人だとしよう。その場合、あなたと友人の結婚写真に対する知識はそこまで差がないはずだ。

ここからは依頼された友人の気持ちで考えてほしい。

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あなたは大好きな友人の結婚式を依頼されてはりきっている。

インスタグラムやピンタレスト等のネットで見たことのある素敵な結婚式写真を撮ろうと思っているはずだ。

これらのサービスを使っていなくても「素敵な結婚式」のイメージが何となくあると思う、その写真だ。

それを撮れれば喜んでもらえるはずだし、自分も嬉しい、はりきって撮ろうと思う。

 

さて、そんなあなたに質問だ。

結婚式の写真はどんな内容をとっておけば最低限足りるだろうか?

撮ろうと思っていた瞬間以外にもイベントはたくさんある。その間はどうやって撮ろうか?

そもそもイベントは全部知っているだろうか?

撮ってはいけないところ、入ったら失礼なところなどもあるんじゃないだろうか?

疑問はまだまだある。

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さて、どうだろうか?

スムーズに答えられる人は少ないと思うし、そもそも撮影前にここまで考えられる人もほとんどいないと思う。そして、そのまま撮影に行ってしまった場合、これらの問題に現場で直面することになる。撮影していくとイベントはどんどん勝手に進んでいってしまう。やり直しはできない。責任感がある人ほど冷や汗が止まらないはずだ。本当にこの写真でいいんだろうか?ずっと不安がよぎる。

新郎新婦は「適当でいいよ、任せるから」と言ってくれているかもしれない。

しかし、あなたは友人のために写真を撮っている。自分的にそれではぜんぜん良くないのだ。

自分が撮ってない間に良い瞬間があるかもしれない。そう思ったら食事ものんびりしていられない。新郎新婦は「いいよ!気にせず食事して!」って言ってくれるかもしれないが、気持ちの面でできないのだ。

もうわかったと思う。

友人は不安と戦いながら撮影しなくてはならない。そしてこれは、撮影の日だけでは終わらない。後日出来上がったものを渡す時、さらには渡した後も不安なものだ。

「自分たちの写真なんか適当でいいからさ」

そう言っている新郎新婦は実際よくいるのだが、本心からそう思っていたとしても、言われた方は頑張ってしまうし、責任を感じるものだ。もちろん、すべての人がこの限りではないと思う。依頼しても、この状況にならないような関係の場合はいいと思うし、それは素敵な関係だと思う。

だが、依頼するならばここまで考えた上で依頼してあげてほしい。

結婚式の写真は特殊

次は、知り合いがプロの場合。

写真のプロにも色々いる

ウエディングのプロカメラマン

実はそもそも、プロのウエディングフォトグラファーも常に先程のの内容を自問し続ける立場にある。「これで最高、十分」なんてものは存在しないし、新郎新婦によって違う。それでも撮影できるのは「最低限外してはならないポイント」を外さないからだ。それはたくさんの現場を通してケーススタディしていった経験値。

他のジャンルのカメラマン

よく知り合いにプロが居るから依頼するという話も聞くが、その場合は、相手がどういう撮影のプロなのか確認してからにしよう。写真の業界は広く、専門としているジャンルが違えば撮影は難しいものだ。そもそも、カメラの種類がその専門ジャンル用だったりして他の撮影に不向きな場合もある。上手い下手の問題ではないのだ。

もちろん、応用可能なジャンルもあったりするが、結婚式というのはかなり必要とされる知識・技術の幅が特殊で撮影だけでなく神社や教会の「しきたり」なども知らないといけなかったりする。そういう点で難しいのだ。

依頼される友人としては、依頼されるとやはり断るのは難しい。

友人だとなおさらだ。プロに依頼する場合も、上の話の部分をしっかり踏まえて依頼してあげてほしい。

その他の友人だとよくあるケース

「なあなあ」になる

写真を撮る腕があった上で、友人撮影でもっとも難しい点はこれだと思う。新郎新婦との関係が親しすぎることで、お互い照れくさくてちょっとだらけてしまうことだ。悪い意味での緊張感のなさが出てしまい、しっかりしたカットが残ってない、なんてこともある。要注意。

ゲストとして友人をもてなせない。

友人が食事もほったらかしで撮影に徹してくれた場合、新郎新婦はむしろ友人に申し訳ない気になる可能性もある。ゲストとしておもてなししたいのに、一番働いてくれている状態になってしまうからだ。

料金でもめる。

友人が写真でお金を稼いでいる人の場合や、アマチュアでもお礼でお金を払う場合もある。友人だから、ということが絡むとちょっとお金の動きが悪くなることがある。例えば、提示していた値段を支払わなかったり、過剰に値切ったりするようなことがある。これは、親しい友人ではなく顔見知り程度のときに多い。

ケースとしては少ないが、起こり得ることだと頭に入れて、金額の話はちゃんとしておきたい。

全く撮れていない

技術的な説明はわかりにくくなってしまうから避けるが、結婚式というのは写真的にはものすごく撮りにくいものだと思っていい。普段キレイに撮れる人がキレイに撮れなくなってしまうくらいだと考えてほしい。ブレたりボケたりというのは当然起きる。そもそも撮れてないなんてこともあるだろう。結婚式は二人だけのものではない。その写真で家族や他のゲスト含めて納得できるかというのもポイントになる。

どんな場合に友人依頼は可能か

このように、友人であるがゆえに撮りにくい状態があるということがわかっただろうか。

それでもOKな場合は友人に依頼するのもアリだ。

それは、新郎新婦が実現したい内容が最も大切なためだ。友人に撮影してもらうこと自体が二人の幸せなら、それでいいと思う。

最後に、友人に依頼するときにクリアしておくべきことをまとめておこう。

  1. どれくらいの内容を撮ってほしいのか友人にちゃんと話す。
  2. それについて失敗してしまう場合もあるので、その時の話もしておく。
  3. 席を用意するのか、しないのか、料理や引き出物などをどうするのかはっきりさせておく。
  4. お金の話をちゃんと決めておく。
  5. 当然、そのうえで自分たちが絶対に後悔しないし、文句も言わない覚悟を持つ。
  6. 家族や、他のゲストにもそれを徹底すること。

この6つがこなせるのなら友人に依頼してもいいだろう。

 

友人に頼む上で、今回の様な内容はあまり考えたくない内容だと思うが、これをクリアできないと後味の悪いものになってしまう場合もある。関係を良好に保つためにもしっかりと取り組んでほしいと願う。

 

意見の1つとして皆様の結婚式選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

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