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よくある形を知って賢く選ぼう
「プラン」結婚式場ではよく聞きますね。なかなか普段聞き慣れないので理解するまで時間がかかったりします。結婚式場に見学しに行く際、予習しておくと楽ですよ。
なぜ「プラン」と呼ぶのか?
まず、素朴な疑問から解決しましょう。結婚式の写真は、結婚式をする前に購入するので「未来のこと」を購入することになります。つまり、これから撮影する自分たちの写真が収まって完成した状態になる商品を買うので、「予定」を購入します。
そのため、「プラン」と呼ぶのです。
各社共通の内容がある
結婚写真の会社は各社様々な工夫をして、いろいろなプランを展開していますが、基本は似たようなものになっています。3つ〜5つの内容を組み合わせることでセット販売にしたりしているため複雑に感じますが、一つ一つが理解できていれば難しくはありません。だいたい写真は低価格商品〜高額商品までで3〜5段階ほどのセットでプランを展開をしている事が多いです。会場で説明を聞いてるときに理解するのは大変だと思うので、ひとつずつ分解して説明しましょう。
撮影ジャンルは「記念写真」と「スナップ」
まず、大きいくくりが2つあります。
スナップ写真
一日カメラマンがついて回って自然なところを撮影するのが「スナップ写真」スナップは枚数も多く、自由度の高い撮影が出来ます。手持ちできるカメラやフラッシュをつかうことがほとんどです。高いアングルや低いアングル、ふざけた写真なども撮影できるのがスナップ写真。
記念写真
スタジオや、会場内の決まったロケーションでかっちりとした2ショットや集合写真を撮影するのが「記念写真」記念写真は専用の大きな照明が用意されていたり、時間の確保がしっかりされているので、キレイに撮影できるのがポイントです。カメラは正面からまっすぐ撮影します。印象としては真面目な写真といった感じでしょうね。
商品は「写真データ」と「印刷物(アルバムor台紙)」
大まかに言って、商品はこの2種類です。
写真データ
撮影した写真データです。形態はDVDに焼く場合が多いです。最近ではブルーレイやUSB、ダウンロードなどの形式も登場しています。撮影した全データを渡すところと選んだデータを渡すところがあります。個人的にオススメは選んだデータの方です。たくさん写真があるのは嬉しいことですが、スナップは数が多く2000枚程になる場合もあります。
そうなると見るのが大変ですし、データが重くなりがちでパソコンでも表示が遅い、なんてこともあります。そのため。気持ちよく見られるのは選んであるデータです。また、色や明るさなど調整してくれる場合と、撮影したままの場合もあります。
これも同じ理由で調整済みがおすすめです。
印刷物
アルバム
結婚式の様子を残す商品の代表格は「アルバム」です。実際アルバムの出来の良さをウリにしている業者も多いです。上記の写真データを使って作成されますが、違いは「手軽さ」と「見やすさ」です。データは基本的にPCを起動しないと見られなかったり、ディスクをわざわざセットしたりと一手間かかります。その点アルバムは手にとって開けばすぐ見られますから、後日見る機会は増えるでしょう。
また、データは一枚ずつ見ることになりますが、アルバムは1つの見開きページに複数の写真をバランスよくレイアウトした状態で作られます。これにより、写真をより良く見せたり、当日の印象を思い出しやすくする等、工夫がされているため見やすさにおいても良いものになっています。
台紙、それ以外の印刷物
アルバムとまでは言わないものの、簡易的な台紙に収まった状態の写真を納品する場合もあります。卒業証書みたいなイメージですね。最近はアクリルフォトなど、今までとは違うものに印刷する形態もあります。
違いはボリューム
どの商品も、最もよくある基準はボリュームの違いになっています。
例えばスナップ写真撮影では
- スナップ写真撮影300枚のプラン
- スナップ写真撮影400枚のプラン
- スナップ写真撮影500枚のプラン
のような感じです。
記念写真でも
- 2ショット1枚
- 2ショット1枚+親族の集合写真
- 2ショット1枚+親族の集合写真+お色直しの2ショット1枚
のような展開になります。
印刷物、アルバムに関してもページ数や枚数、そして大きさでの分け方になります。
- 小さいアルバム18ページ
- 中くらいのアルバム24ページ
- 中くらいのアルバム30ページ
- 大きいアルバム50ページ
と言った感じです。
基本的にボリュームが多いほうが値段も高くなります。提示された種類のプランからどれか1つを購入、というケースが殆どです。
注意点
差の付け方
ボリュームで金額が変わりますが、ボリュームの差の付け方は各社違います。例えば、A社では撮影枚数が小さいプランでは撮影しない箇所があったりしますが、B社では枚数が少なくなっただけで撮影は全てのシーンを撮影して、仕上げの枚数を調整する、という具合です。
変わったパターンでは、撮影するのは全ての場面でするが、あとから金額に応じて出来上がりを販売する、というようなスタイルも見たことがあります。枚数やボリュームが変化したときにどういう差が生じるのかを確認するようにしましょう。
スナップで枚数オーバーしたときの対応
スナップ写真はプランで設定されている枚数をオーバーする場合があります。どういうことかというと、プランで提示されている枚数は最低限の保証枚数で、実際に撮影したときにはもっと多くなる場合があります。例えば余興がものすごく盛り上がったとか、イベントがたくさんあるときなどは枚数が増えがちです。
その時の対処も会社によって異なります。
- A社はプランによって最高枚数が制限されていて、その枚数内に収めるように調整する。
- B社は最低枚数さえクリアしてれば何枚増えてもOK。
という具合です。どちらがどう困るということはないですが、極端に挙式披露宴のイベントが多く、プラン枚数をかなりオーバーしそうなときはBのタイプがいいでしょう。
まとめ:自分にあったプランをみつけるために
種類 | スナップ写真 | 記念写真 | ||
商品 | データ | アルバム | データ | 台紙(印刷) |
ここまで見たように、上記の商品展開のボリュームが変化するのが結婚式の写真の商品、「プラン」だ。
いろいろな会社がプランを工夫していて、これらの組み合わせを変化させて売っている。
例えば
- スナップ写真300枚のプランと記念写真のプランを一緒にセット販売して、バラバラで買ったときよりもおトクにする。
- スナップ撮影枚数は変わらないが、アルバムだけ大きくできる値段展開がある。
- さらに写真以外の「メイク」や「衣装」とセットで安くなる。というのもある。
などなど。。。
商品が複雑にセットになったり、比較するのが難しい商品展開もあるが、一つ一つバラバラにすれば今回解説した内容になるので、混乱したらここに戻って考えてほしい。そして、購入する際はプランの内容で「何が変わるのか」をしっかり押さえて「自分たちにあったもの」を選ぶことが一番だ。各社、質問すればどういう考えで違いをつけているのか教えてくれるので、聞いてみよう。自分に合ってないものを選んでしまうと出来上がりに不満を持つことにもなる。しっかり考えてほしいと思う。
皆様の写真選びの参考になれば幸いです。
KOBATONE 小林嘉明