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結婚前に同棲する意味はたった1つのことをするため

結婚前の同棲、してますか?世間的には色々なことが言われていますよね。そもそも同棲はするべきか?親に挨拶したほうがいいのか?個人の自由なのか?判断はなかなか難しいと思います。でも、結婚を視野に入れている場合は同棲する人も多いですよね。かく言う僕もその一人。今回は僕自身の体験談から「結婚前に同棲しておいて良かったな」と思うお話をお伝えします。

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好きでも生活は違うもの

どんなに好きあっていても相手は違う家で育った人です。生活の習慣が違うのは当たり前。みそ汁の味が違う?片付けが気に入らない?トイレの蓋をしめろ?その程度、違って当たり前なのです。

根本にあるのは「家の価値観」

その大元にあるのはそれぞれの「価値観」です。さらに言えばそれぞれの「家の価値観」ですね。育った実家のご両親がどういう方針で家庭を切り盛りしていたのか?その根底に流れる考えによって二人の価値観はできています。

例えば、みそ汁の味が薄い家は「健康志向」なのかもしれません。お父さんが高血圧だったりするかもしれませんし、単純に関西の出身なのかもしれません。逆に濃い味な家は、味噌をケチって使うことを嫌っているのかもしれませんね。賞味期限切れはもったいないですし、味噌は多くても美味しいものです。

そう、こんな感じで、一つ一つのバックグラウンドにはその家の価値観があります。「価値観」なんて言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、一つ一つの行動や好み、直感といったものは長い時間をかけて積み上げた生活の価値観から滲み出すものだと思うのです。

結婚前の同棲はオススメ

そんな違う価値観を持った二人ですが、同棲は多少なりともした方がいいと思います。もちろん、マイナス面は覚悟する必要がありますが、実際に一緒に生活しないでいきなり結婚という方が僕は怖いですね。付き合っているだけだとお互いに「自分のいいところを見せようとした状態」ですよね。デートには一番可愛い状態で行くでしょうし、どんなにダラダラした状態で出会ってもそれなりのラインを保っています。

でも、同棲するとそんなことも言ってられません。ちゃんと部屋を分けるとかしたら多少違うかもしれませんが、経済的な理由で一部屋に一緒に住むことにだってなると思います。実際、僕はそんな生活をしています。そうなると、今までの比ではないくらいの自分のマイナス面を相手に見せることになります。

誰だってそんなのは嫌です。でも考えてみてください。結婚したらこれから何十年も一緒にいるんですよ?その間、ずっと気を張った状態でいられると思いますか?僕は無理だと思うし、やりたくありません。可能なら実家にいるくらいのダラダラレベルで生活できないとストレスになってしまいます。だからこそ、結婚が視野にあるのなら早い段階で同棲しておくとお互いの状態が見えてくると思うのです。

同棲のリスクって本当にあるの?

一般的に同棲のリスクでよく語られるのは

  • 結婚時期がなあなあになってしまう
  • 妊娠
  • 親への挨拶
あたりですよね。でもこれ、同棲してなくても同じじゃないですか?というか、いい大人なんだから自分で決めたらいいと思うのです。結婚時期があやふやになったって、本人たちが幸せならそれでいいと思うし、世間の「早く結婚した方がいい」という価値観に踊らされる必要はないと思うのです。実際、籍を入れないで事実婚みたいな状態でも幸せに暮らしているカップルだってたくさんいますからね。

妊娠に関してもそうです。避妊するかどうかなんて同棲とは無関係だと感じます。確かに、一緒に済んでいる方がセックスし易い環境にあるといえるのでリスクは高いのかもしれません。でも、一緒に住んでいても住んでいなくてもよくセックスする人はするし、あまりしない人はしません。
親への挨拶も同様ですね。それこそそれぞれの家の感覚次第でもあります。親に挨拶に行った時点で「結婚」の雰囲気を醸してしまうことは明らかなので、個人的にはむしろ同棲よりもハードルが高いと思います。「挨拶には行ったけど結局別れた」とか、親からするとさらにもやもやする状態ではないでしょうか?親の世代とは今のカップル世代は考えが違うので、それぞれの家庭環境や考えに合わせて行動するのが一番いいと思います。

同棲の本当のリスクはこれだと思う

ーーーーー別れた時に、面倒

本当にコレに尽きます。ちょっと分類して見てみましょう。

所持品の分配

同棲するってことはお互いの所持品がごちゃまぜになることですし、一緒に購入したものもありますよね。別れたらどうするんでしょう?なかなか難しい問題ですよね。

カギの回収

一緒に住んでいる以上、相手もカギを持っているでしょう。所持品に続いてそのカギも回収しなくてはなりません。別れたということは多くの場合仲違いしていると思うので、所持品にしてもなかなか話が着けにくいポイントではないでしょうか?

家の処理

どちらかの家に転がり込んでいたなら話は早いかもしれませんが、二人で借りて家賃を折半していたならなかなか大変です。一人で家賃払うのは大変ですし、結局引っ越すことになるかもしれませんね。家の解約料もかかるでしょう。職場への届けなんかも必要になる可能性があります。考えるだけで大変ですね。

だからといってリスクヘッジしながらの同棲はキツい

でも、だからといって「いつでも出ていける姿勢を維持しての生活」ってなんだか嫌なものですよね。何かケンカをした際にも簡単に家を飛び出されてしまうかもしれませんし、心理的にも「この人は何かあったらすぐ別れられるようにしている」って印象が働いてしまうかもしれません。「目的を共有する二人が協力して生活する」そんな感性を持っているくらい二人共ものすごく合理的なカップルであれば可能かもしれませんが、なかなか難しいものだと思います。とくに付き合いたては頭の中がお花畑になりやすいので注意が必要だと思います。

でも、「お試し期間」的な意味で、ちゃんと話をした上で期間を决めて「いつでも出ていける姿勢を維持しての生活」を試す分にはいいかもしれませんね。それも、ある程度合理的な人でないと厳しいかもしれませんが(笑)

ケンカはした方がいい

物理攻撃は控えましょう

24時間一緒にいるってなかなか大変です。自分にとっては意味不明なことで相手を怒らせることもありますし、反対に怒ってしまうこともあります。(僕は怒らせてばかりです。)でもこれ、すっごく必要なことです。だって違うんだもん。イライラしますよ。

でも、落ち着いたら考えてみてください。なんでイライラしたのかを。そしたら自分との違いが一つ一つ見えてきますから。

そして、その中には許容し難いものだってあるはずです。その時どうするかが大切ですよね。ただイライラしてしまうのか?解決を目指すのか?諦めるのか?その繰り返しで相手を知って、そして自分を知る事ができます。

「自分ってこんなことでイライラするのか」そんな発見がたくさんあります。僕も日々発見の連続ですが、相手がいてくれることで自分の性格がよく知れるようになったと感謝しています。

大切なのは「二人の価値観」を造り上げること

対処の方法は人によって違うはずです。なぜならカップルのあり方は自由だからです。ある人にアドバイスを求めれば「諦めるな」と言うかもしれませんし、他の人は「諦めろ」と言うかもしれません。誰しも、自分の価値観や経験から発言をしているのでバラけるのも当たり前ですよね。世間で当たり前とされている価値観に引っ張られてしまうと、自分達にあっていない状態を招いてしまうかもしれません。

大切なのは、自分たちにあった落とし所を見つけることです。我慢は良くないなんてよく言いますが、我慢してもストレスにならない人もいます。自分たちにあってさえいれば、それは解決方法になり得るのではないかと思います。

時間をかけて、ゆっくりと、ぶつかりながら徐々に「自分達の価値観」を醸成していければ息の長い付き合いが出来るのではないでしょうか。

最近はそんな風に思います。

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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