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式場への持ち込みはタイミングが命!簡単に好条件で交渉できるのはいつ?

ブライダルフェアに出てみたけど、いまいち式場の写真屋さんがよく思えない。もっといい写真屋さんがあるんじゃないか?そう思っていませんか?そして、そんな方が多く利用するのが持ち込みですよね。でも実は、持ち込みには最も「交渉しやすいタイミング」があるって知ってましたか?今回はそんなタイミングの話です。

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条件は契約書にサインしたら変えられない

結婚式場へ見学へ行くとプランナーさんや販売担当のスタッフから契約を提案されます。この契約とは、「この結婚式場で結婚式を挙げる契約」です。もちろん色々な会場を見てから决めていいので拘束力は低いですが、会場も商売でやっている以上必ず売り込みとして契約の話が出ます。

もしここで契約書にサインすると、あなたと式場の関係が決定します。詳細は契約書に書かれていますが、基本的に式場が用意した業者にいろいろな商品を注文することになります。つまり、ここで持ち込みが不可能になります。すなわち、持ち込みについて対等に話ができるのは「契約書にサインをする前」ということです。

結婚式場に行くと忘れがちですが、プランナーであれプロデューサーであれ会社員です。つまり、彼らは会社の仕事としてあなたに販売している面があり、彼らは会社に利益が上がるように商品を販売する必要があります。要するに、契約できるならある程度の許容範囲をもって内容の変更が利くということ。

サイン前にできる交渉内容

具体的な内容はこんな感じ

  • 式場の用意した写真屋さんにそこまで気に入った商品がない
  • 知り合いにプロカメラマンがいて、その人に頼みたい
  • (あるいは)気に入っている写真業者があるので、そこにしたい
  • それが可能なら契約してもいい
プランナーさんの立ち位置からしてみると、持ち込みによる利益減のかわりに契約が一本取れるという成果が得られますから、この程度であれば条件を飲んでもらえるかもしれません。この方法の優れているところは、ちゃんと契約しているということです。一例として、ゲストとして持ち込む方法と比較して見てみましょう。

ゲストとして持ち込む方法のデメリット

持ち込み方法はたくさんあります。有名所では「友人として参加する方法」があります。ゲストとして会場に申請して席まで用意する方法ですね。実際この方法で撮影している業者は多く、たくさんのブログなどでも紹介されています。そのため会場もよくわかっていて、ゲストの「てい」で持ち込まれていることはわかっています。プロだってバレバレなんですね。
ですが、僕はこの方法はお勧めしません。というのも、よく知ってから使わないとかなり痛い目を見る可能性があるからです。例えば、こんなデメリットがあります。
 
  • メイクシーンが撮影できない
  • 挙式はゲストと同じ席からの撮影
  • フラッシュ撮影不可
  • 挙式そのものの撮影ができない(レアですが)
  • 本来撮影予定に組まれている新郎新婦の2ショット写真が撮影できない
こんなデメリットがあるのです。結婚式の写真をわざわざ式場以外に頼むくらいですから、あなたは写真に対して高い意識を持っているタイプの方でしょう。しかし、この方法は結婚写真の目玉と言っても過言ではない2ショットの撮影が出来ないなどの制限があるのです。
今はネットで情報がたくさんあります。ゲストとしての持ち込み方法を紹介しているサイトを見て「持ち込みできるから大丈夫」なんて思っていて、あとから色々な撮影禁止条件がわかってガッカリする。実際にそんな残念な思いをしている新郎新婦もたくさんいるんです。

契約している強み

ゲストとして入る方法は、新郎新婦が友人だと言い張れば会場側は確認の術がありません。失礼にあたりますしね。なので、持ち込み禁止が厳しい会場へ無理やり持ち込むにはいい方法なのかもしれません。ですが、上に書いたようなデメリットに目を向けることも大切です。
一方、契約前に交渉する方法では担当者に最初から持ち込みだとわかっているので、本来の撮影内容をこなせる確率が高くなります。あなたも隠し事がないので打ち合わせもハッキリとした内容で話すことが出来ます。とっても楽だと思いませんか?なので、持ち込むなら「持ち込み」だとハッキリわかっている方が都合がいいのです。

持ち込みは会場の邪魔になる可能性も

きっちり働きたいスタッフ

さて、ちょっとここでスタッフの気持ちを考えてみましょう。プランナーや担当者ではなく、サービスや案内を担当してくれるようなスタッフです。持ち込まれたとき、どういう気持ちで結婚式をしているでしょうか?
彼らは自分の仕事をきっちりこなすために働いています。結婚式はタイムスケジュールがかなり細かく複雑に絡み合っているので、遅延やハプニングはなるべく避けたいものです。時間がズレてしまい、料理が出来ているのに提供できない。次のイベントに行きたいのになかなかゲストの移動が完了しない。そんなこともあります。だからこそ、連携の取れるよく知ったスタッフで固めたいと思っているのです。
そこに、外部の知らないカメラマンが入ってきたらどうでしょう?正直、警戒しますよね?そうなんです。実際、カメラマンって邪魔なケースがあるので次で紹介しておきましょう。

何をするかわからないカメラマン

実はカメラマンはかなりピンキリで、プロというだけでは実力や経験がある人なのかわかりません。特にウエディングは独特のしきたりや風習がたくさんあります。「入ってはいけないところ」「邪魔してはいけない導線」「イベントの意味」「立ち位置」それらをしっかり理解した上で撮影しなくてはいけないのです。しかし、プロカメラマンと名乗る人の中には素人同然の業者もいるので、そういったしきたりを無視して撮影してきたり、そもそも「必要なものが撮影できていなかったり」します。
たとえば、バージンロードにはなるべく入らないのがカメラマンとしての常識ですが、彼らは平気で入ります。そもそも入ってはいけないことを知らないので、バージンロードの真ん中に陣取って撮影を始めたりするのです。さらにヤバい人になると挙式本番中に式の流れを止めて写真撮影出来るよう口を出したりするケースもあります。

会場に迷惑をかけるカメラマンは会場の印象を下げる

こうした迷惑なカメラマンは、困ったことにスタッフとして見られてしまいます。注文した新郎新婦なら外部業者だとわかっていますが、友人やゲストからしたら「式場のカメラマン」として見られたり、会場のスタッフとして見られます。そのため、ゲスト目線では会場の質が悪くなったように見えてしまいます。それを会場は嫌がるのです。

「友人持ち込み」よりも「契約前持ち込み」を推奨する理由

スタッフがカメラマンを嫌がった結果、スタッフはカメラマンに対して非協力的になります。場合によっては妨害っぽくなることすらあるでしょう。カメラマンとしては非常に撮影しにくい状況です。
  • いい撮影場所が教えてもらえない
  • 普段は撮影できる場所をあえて禁止されてしまう
  • 時間の制限を多く設けられてしまう

など、結局いい写真が取れないような状況に追い込まれてしまうのです。仮に、ちゃんとした実力のあるカメラマンを持ち込んでいた場合でもかなりの痛手ですよね。もちろん、実力のあるカメラマンであればそれでもちゃんとした撮影をしてくれるでしょうから、結果の写真を見ただけではわかりません。しかし、もちろん環境がいい方が良い写真が撮影できるのは言うまでもありません。

会場にカメラマンの実力を伝えるのがコツ

そのため、持ち込みをする時は会場側の不安を取り除くことを忘れないようにしてください。どれくらい実力があるカメラマンなのか、撮影経験が豊富なのか、そういった点も彼らは重視しているのです。有名な写真屋さんであれば名前で納得してもらえますし、そうでなければサイトの経歴などを見せましょう。スタッフに「あ、こいつは大丈夫だな」と思ってもらうことが協力的に撮影をさせてもらうポイントです。

本当に一番いいのは持ち込みOKの会場

ここまで話してきたらわかると思いますが、結局最初から持ち込みを許容している会場が最もベストです。持ち込みOKの会場は持ち込みが来ても対応できる現場の実力があり、また持ち込み業者に対して寛容で協力的です。つまり、カメラマンからしても撮影のやりやすさが段違いにいいです。なので、もしあなたがまだ会場を検討中、もしくは契約前であるなら、そもそも持ち込みが大丈夫なところにするというのを僕はお勧めします。

友人持ち込み<契約前持ち込み<持ち込みOK

いかがでしょうか。まだ会場と契約書をかわしていない場合にぜひ参考にしてみてくださいね。また、持ち込みするのが決まっている場合も、スタッフの心理など把握してうまく持ち込みカメラマンが動けるように手配の参考にしてもらえるといいと思います。

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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