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写真だけじゃない、前撮りの効果
結婚式で大切にしたいことは人それぞれです。
友人との時間を大切にしたい。
たくさんの衣装を着てみたい。
緊張するので、当日は式に集中したい。
いろんなポイントがあります。
実は前撮りをすることによって写真だけでなく上記の内容にもメリットがあるのです。今回は前撮りのメリットとデメリットについて解説します。
前撮りとは
式場や結婚案内のサイトを見ると当たり前のように「前撮り」と書いてあります。
専門用語が多い結婚式業界ではありがちなのですが、残念なことにあまり説明がありません。なんとなくわかったようなわからないような状態になりがちです。
そうならないためにも、まずはそこから始めましょう。
前撮り(まえどり)
漢字の意味のとおり結婚式の日よりも「前」の日程で「撮影」を行うことを言います。
いろいろな呼び名があり、「プレフォト」「前撮影」と呼ぶ場所もあります。
固有の商品名を付けているところもありますね。
以前にアップした5分でわかる!式場の見学前に知っておきたい結婚写真の基本も参照してみてくださいね。
前撮りのメリット
いろいろな目的で前撮りをする方がいます。
ここでは実際に僕が担当したお客様の事例を紹介します。
ケース1:結婚式の日に使う写真を撮る
意外と結婚前に新郎新婦が一緒に撮っている写真というのは少ないものです。
結婚式では生い立ちムービーや、紹介ムービーを流すことが多いのですが、作る際になって「写真が足りない!どうしよう!?」という状態になります。
このために撮る人も結構います。
ケース2:結婚式のアイテムに使用する
最近では写真入りのアイテムなんてものもあります。
披露宴会場に設置するウェルカムボードというアイテムや、ゲストに配るプレゼントに印刷して使用することもできます。
自分で作成する場合もあれば、業者に依頼する場合もあります。
ケース3:結婚式当日には着ない衣装を着る
これがメインの目的の方がほとんどです。
結婚式当日は着替えを途中に挟んで2種類の衣装を着ることが多いです。
でも、人によっては3着着てみたい、もっとたくさん着てみたい。なんてこともあります。
着替えには当然時間がかかりますので、それをなるべく減らすために事前に着てしまおう、ということです。
ケース4:写真に慣れる
結婚式当日はとてもたくさん写真を撮ります。
モデルでも無い限り、写真を撮られ慣れている人というのはいません。
なので、前撮りを一度しておくことで撮影慣れをしておく、というのもメリットのひとつです。
結婚式当日は挨拶などもあり緊張しますので、撮影の緊張を減らしておくというのはおすすめです。
ケース5:時間短縮
結婚式の衣装はいろいろありますが、一般的に和装は着る作業に時間がかかります。
和装(わそう)とは、着物っぽい服装全般をいいます。和服のことです。和装のなかにもタイプがありますが、それらを総称して和装と呼びます。
基本的に結婚式で使用する場所は時間貸しのような料金体系の場所が多いため、時間の縛りがあります。
開催時間が限られているため着替えに時間をかけてしまうともったいない、という場合には前撮りを利用すると賢く時短できます。
和装以外でも時間のかかるメイクをするような場合でも同様です。
ケース6:タイミング的な都合
最近はお子さんが誕生してから結婚式をする。
もしくは妊娠中に行う、なんて場合も多いです。
また、ご親族が体調面で挙式に都合が合わせられず、列席できない場合などに衣装を着た姿を見せたい。なんて場合にも前撮りをすることがあります。
ケース7:結婚式当日に使用できない場所での撮影
結婚式の会場にはホテルやレストランを使用する場合もあります。
会場がキレイで気に入って挙式をする方ももちろんいます。
しかし、そういった会場の場合、他の利用客がいたりする都合で写真が撮れない場所があったりします。
そんな場合には開店前や、利用者のいない時間帯を貸し切って撮影することができることがあります。
会場がどうしても気に入ってる場合にしようすることがありますね。
また、ロケーションフォトといって会場以外に出ていって撮影することもできるのでお気に入りの場所がある場合にもおすすめです。
ケース8:年賀状、暑中見舞い等各種報告
挙式はまだ先だけど、とりあえず籍を入れた報告を年賀状でしたい。
他にも暑中見舞いのついでやSNSでの利用もあります。
写真だけ先に撮影して、それを利用してハガキを作ったりできますね。
ケース9:当日は時間をゆったり楽しみたい
衣装は和装の方がドレスよりも動きにくい場合が多いので、披露宴中などに身軽にゲストの席へ話しかけたり、動きまわりたい場合にはドレス系の衣装を選ぶことが多いです。
また、着替えに時間がかかるのも和装の方がドレスよりも長い傾向にあるので、当日はドレスを着たほうが着替え時間が短く済み、ゲストとの時間を長くとることができます。
ゲストとの時間を大切にしたい場合には、和装を前撮りして当日にドレスを着る、という方法も選択肢に入れてはどうでしょうか。
ケース10:スタッフとの親密度を上げる
ケースバイケースですが、
前撮りと挙式当日のスタッフが同じにできる場合もあります。
前撮りには「ドレスショップ」「メイク」「アテンド」「プランナー」「カメラマン」等が関わる場合があるので、そのスタッフと顔見知りになっていい関係を築くことができれば当日の気分は段違いに楽になるでしょう。
また、一回本番同様の内容ができるようなものなので、新郎新婦にもスタッフにもお互いにメリットがあります。
ドレスであればサイズ選び、メイクであれば肌質や髪質を一度確認できますから、当日に着る衣装やメイクに対してより確実なアプローチができるでしょう。
写真も、お二人と仲良くなることで写真の質が当然良くなります。
新郎新婦の人柄やノリをより深く把握できますし、写真に対しての得意不得意もわかりやすくなります。
仮に、上記の内容やスタッフで前撮りの際に自分たちにマッチしない内容があれば、当日に変更することや要望を出すことも可能になります。
ケース11:ちゃんと時間をかけて写真を残したい
結婚式当日は思っている以上にドタバタします。
まれに、ものすごくゆったりしたスケジュールの時もありますが、基本的には思っているよりも時間がありません。
交通機関の事情で時間が思い通りにならなかったり、意外なトラブルがあったりして急ぐ必要があったりします。
写真も、その中に入ります。
お気に入りのドレス。時間をかけて選んだものをしっかりと残したい。そんな場合にも前撮りはおすすめです。
ケース12:季節を活かした撮影がしたい
イチョウ並木で秋に撮りたい!
桜が咲いてる時期に!
思い出の季節で。
そんな季節限定の内容がある場合、当日には撮れない場合もありますから、そういう方にはおすすめ。
どんな人におすすめか
これらを踏まえておすすめなのは…
- 衣装をたくさん着たい
- 結婚式当日の時間が心配
- 写真に慣れておきたい
- 事情があり早めに衣装が着ておきたい
- 写真を何かに使いたい
- こだわりポイントがはっきりしてる
そんな方におすすめです!
前撮りの実例も順次アップしていきますので今回の内容と合わせて参考にしてみてください!
皆さんの良い撮影の参考になれば幸いです。
KOBATONE 小林嘉明