ネットで結婚写真を探していて、商品内容に「撮影データ」と書いてあって疑問に思ったことありませんか?
正直聞きなれない言葉ですよね。更に場合によっていろいろな「データ」が登場するので、今回はその説明をします。
混乱の解決に役立ててくださいね。
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結婚写真においてデータとは、写真のことを指します。さらに場合によって撮影データ・生データ・完成データ・編集データ・納品データなど多様な呼び方をすることがあるので、ここではそれらについて簡単にまとめてみます。
もともとはフィルム撮影した写真と区別するためにデータと呼ばれるようになりました。写真業界ではここ10年位の間にフィルム写真からデジタル写真への移行が行われました。皆さんも使っているケータイやコンデジと同じデジタルカメラでの撮影になったわけです。今ではほとんどの業者がほぼ100%の確率でデジタルカメラでの撮影を行っています。しかし、ある日突然変わったわけではなく、8年ほど前位から5年ほど前位までの間でフィルムカメラとデジタルカメラが混在している移行期がありました。そのため商品内容に「〇〇枚写真納品」といった書き方をすると、フィルムなのかデジタルなのか、どちらのことか分かりにくいため「データ」と呼びわけるようになったわけです。
余談ですが、データの場合はDVDで渡す場合が多く、フィルム撮影の場合はプリントとネガを渡す場合が多かったです。最近はネガって言っても通じなくなってきましたね。時代を感じます。。。
写真をデータと呼ぶことはおわかりいただけたと思います。ではなぜ、〇〇データと更に細かく呼び分ける必要があるのでしょうか?実は、それもやはりお客様への商品説明で意味を混同されないように呼び分けがされているのです。個人的には、逆に複雑になっている気もします。。。主に二つの理由があるので説明します。
デジタルカメラで撮影された写真は、そのままお客様に渡されるわけではなく、「現像」という写真を綺麗にする処理をしてからお客様に渡します。つまり、撮影された時点でのデータとその後処理をして完成されたデータとで大きく2種類あります。
普通は完成されたデータ以外はお客様の手元には行きません。そのため、全て「データ」という呼び方で事足りるのですが、カメラに詳しい新郎新婦がいた場合、撮影したままのデータが手に入ると思ってしまう場合があります。実際一定数いるんですよ。接客していて質問されたことが何回かあります。その語弊を避けるために名前に種類を設けて呼び分けをするのです。
また、ブランディングによる呼び分けを行う場合もあります。カメラで撮影されたデータは必ずどの会社でも同じ処理をするというわけではなく、会社ごとの規定や特色に沿って処理が行われます。この際「弊社のデータ処理は拘っていてとても綺麗なんですよ」という状態をアピールするためにあえて名前を変えるという販売方法もあります。 例えば、撮影されたままのデータを「とりっぱなしデータ」と呼び、完成されたデータのことを「ビューティレタッチ済みデータ」と呼び分ければ肌などが綺麗に処理されているレタッチを施してあるデータということが分かります。このように商品内容をアピールする点でも呼び分けは行われます。そのため、統一された呼び方ではなく、多様な呼び方が存在するのです。
近年ではデジタルブックなどの発達により、アルバムもデジタルデータで渡す場合があります。その際に「データ」という記載だけではスナップ写真のデータなのかアルバムを指しているのか分かりにくいので呼び分けがされます。アルバムを指す際には「アルバムデータ」や「デジタルアルバム」などと呼ぶので分かりやすいと思います。 写真のデータと同じく各社それぞれバラバラの呼び方をしています。
いかがでしょう。写真のサイトなどを見る際に、〇〇データと書いてあった場合このような理由で呼び理由が行われています。 今回の話を足がかりにきちんと理解ができるように応援しています。
KOBATONE 小林嘉明
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