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最低限覚えておきたい人前式の基本形1つと6つの参考例

挙式スタイルが選べるみたいだけど、どうしよう?人前式は自由らしいけど、何をするの?

あなたもそんな疑問を持っていませんか?なかなか想像つきませんよね。そこで、今回は人前式のキホンと、実際に人前式の内容を組み立てる際に参考になるポイントでまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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人前式は自由だけどテンプレがある!

一般的に、「人前式は自由」と言われています。なぜかというと、キリスト教式などの宗教的な儀式と違い、堅苦しいルールがないためです。しかし、「自由と言われても何していいものか…」となるのが人というもの。でも、安心してください。定番の形があるんです。つまり、基本をベースに要所要所アレンジすればいいんです!では、早速紹介しますね!

人前式の定番の形

  1. (ゲスト着席)
  2. 新郎入場
  3. 新婦とお父さん入場
  4. エスコートチェンジ
  5. 誓いの言葉
  6. ベールアップ・キス
  7. 指輪交換
  8. 結婚証明書にサイン
  9. 立会人サイン
  10. 証明書披露
  11. 承認の拍手
  12. 退場
  13. (ゲスト移動)

上記が定番の形です。キリスト教式を知ってる人はわかると思いますが、実はほとんど同じなのです。

キリスト教式についても知っておくと理解が深まります。”

キリスト教式の流れってどんな感じ?意味とバリエーションも併せて解説

もご覧ください。この順番を踏まえた上で、意味やバリエーションを紹介しますね。

人前式の意味とは

人前式とはそもそも、「ゲストに対して新郎新婦の愛を誓うイベント」です。キリスト教式や神前式と異なり、神様に誓うわけではないので、厳格な決まりはありません。新郎新婦のやりたい方法で、2人の結婚を宣言すればいいんです。

キリスト教式に似てるのはなぜ?

確かに、誓う形式は自由です。 しかし、結婚式といえば定番のイメージがありますよね?お嫁さんがバージンロードをお父さんと歩いたり、ベールアップしたり、指輪の交換をしたりするイメージです。これらはもともとキリスト教式のイメージなのですが、やりたい人が多いためよく取り入れられます。その結果として、ほとんど定番の内容になりました。つまり、いいとこ取りですね。 キリスト教式のイベントには憧れるけど、キリスト教式が宗教儀式であることに違和感を感じる人や、自分たちとゲストとの関係性を重んじる新郎新婦に選ばれやすいのが人前式です。

キリスト教式との違いは?

“誓いの方向”が違います

キリスト教式などの神様に対して誓う儀式は「神様の方を向いて」挙式を行います。つまり、祭壇のある方を向きます。ゲストには背中を向けている場面が多いですね。 それに対して、人前式はゲストに対して誓うので「ゲストを向いて」挙式を行います。 また、そのためゲストの座席も新郎側と新婦側が逆になります。

例えば下記はキリスト教式の写真です。真ん中の白い道がバージンロード、写真の奥が入り口です、新婦が居る側が新婦家、新郎が居る側に新郎家という座席になっています。

そして下記が人前式の写真です。同じく中央がバージンロードです。撮影会場の都合で同じ向きの写真でなくて申し訳ないですが、新郎新婦の位置が逆なのがわかりますね。

このように、誓う向きが違うと並びも違うんです。

儀式の意味が変わります

例えば、キリスト教式ではベールダウンは教会の地下にいる悪魔から新婦を守るために母親がベールをかぶせるものでしたが、人前式では「花嫁支度の仕上げ」としてかぶせるなど宗教色がなくなった意味合いがあります。それぞれの儀式の意味は後述でまとめますね。

場所が比較的自由です

挙式を行う場所はどこでも大丈夫です。結婚式場のチャペルでもいいですし、レストランの中でも大丈夫です。そのため宴内人前式など披露宴と合体している挙式スタイルもあります。結婚式場のチャペルには、人前式用に「十字架を取り外すことができる」タイプの建物もあります。宗教色が苦手な人は確認してみましょう。

宴内人前式については”

挙式と披露宴が1つに合体!?宴内挙式という選択肢

“も参考にしてみてください。

オリジナルイベントを人前式に取り入れる6つの参考例

内容の一部を変更したり追加したりして、「自分たちらしい」「ゲストとのつながりを感じられる」流れにしている人もいます。ここでは実際に僕が見たことのある内容を紹介しますね。

サーフボードが結婚証明書

海が好きな新郎新婦でした。出会いも海。サーファー仲間が多く参加していた結婚式。二人は「自分たちらしさ」ということで、結婚証明書を「サーフボード」にしました。サーフボード全面にみんなからのメッセージを書いてもらうのです。 また、別のお客様はスケボーで同じことをやっていました。結婚証明書を別のアイテムに変えるというのは取り入れやすい方法ですね。

承認の拍手を変更

イベントをよく主催したりする新郎新婦。紙吹雪が飛び出すクラッカーを自前で用意しました。承認の拍手の代わりにそれをみんなで一気に鳴らしました。大量の紙吹雪が出てきれいでした。ただ音が鳴るだけのものよりも写真映えするのもポイントですね。

砂合わせの儀!!?を追加

日本古来の結婚式のイベントで、「水合わせの儀」というものがあります。それぞれ違う環境で育った二人を象徴する「水」を1つの容器に流し入れて合わせる儀式です。両親にそれぞれの実家から水を持ってきてもらい合わせることが多いです。 砂合わせの儀とはつまり、水合わせの儀のアレンジバージョンです。新郎新婦はお互い海育ちで、出会いも海だったとか。地元の浜辺の砂をあわせて1つの瓶に入れる儀式でした。砂にはサンゴなどをまぜてあり、完成品は綺麗な見た目になっていたので、あとで飾ることができるのもとてもいいと感じました。

ブーケ、ブートニアのセレモニーを追加する

ヨーロッパの言い伝えで、ブーケとは花婿がプロポーズをする際、野の花を摘み集めて束ねて花嫁に渡したものなんだそうです。また、ブートニアはその花束から一輪の花を選び、「花嫁からのOKの返事」として花嫁から花婿の胸元に飾ったもの。 これを挙式内に取り入れるイベントがあるんです。何人かのゲストに花を一輪ずつ持ってもらい、新郎が入場時にそれをみんなから集めてブーケにする、というもの。 そして完成したブーケを新婦へ渡し、新婦はブーケの中から一輪の花を取り出して新郎の胸元に飾る。これがブーケ・ブートニアのセレモニーです。ゲストが関わることのできる内容なので人前式をする人に好まれます。

リングリレーで指輪を届ける

指輪交換の時にも取り入れられるイベントがあります。「リングリレー」といって、結婚指輪がゲストみんなの手を渡って新郎新婦の元に届けられるイベントです。指輪を落としたりなくしたりしないように、リボンを指輪に通して行う形が一般的です。このイベントもゲストとのつながりを重視するイベントです。

誓いの言葉を友人達との質問形式にする

友人「新郎、〇〇さんは、食べ過ぎ、太り過ぎに注意し、適度な運動を心がけることを誓いますか?」

新郎「はい!ちかい・・・ます!できるだけ!(笑)」

こんな感じでちょっと笑える感じのやり取りにする場合が多いです。もちろん、愛を誓いますか?のような質問も織り交ぜます。仲のいい友人が数人いる場合は、その仲間たちにそれぞれ一つずつ質問してもらう形にすると和やかになりますよ。人前式ではもともと新郎新婦のキャラクターを押し出した面白い「誓いの言葉」にすることが多いので、こういった形式もアリです!

人前式のイベントの意味

最後に、各イベントの意味についてご紹介します。キリスト教式とは違う素敵な意味があるので、ぜひ知った上で挙式してみてくださいね。もちろん、自分たちで独自の意味やイベントを作ってもいいと思います!それくらい自由なのが人前式です。

新郎入場・新婦とお父さん入場

人前式において、ゲストは承認者であり、立会人です。そのゲストに見守られながら、入場を行います。特に、新婦さんとお父さんにとっては大切な瞬間です。バージンロードは、「今までの人生」を表しているとされています。入場口が「誕生の瞬間」、そしてお父様と歩むバージンロードが今までの人生です。親に見守られながら歩んだ日々を思い出しながらゆっくりと歩みます。そして、バージンロードの先端、「今日」にあたる場所に新郎が待っているのです。

ベールダウン

入場前にベールダウンを行う場合もあります。ベールダウンは、新婦のベールをお母さんにおろしてもらう、というイベント。お母様は、花嫁支度の仕上げとして新婦のベールをつけてあげるのです。また、ベールは親からの「守りの象徴」でもあります。

エスコートチェンジ

エスコートチェンジとは、新婦さんのエスコートを「お父様から新郎さんへバトンタッチ」することを指します。とっても大切な瞬間です。

誓いの言葉

新郎新婦から、二人の愛を誓う内容をゲストへ宣言します。あらかじめ書いておいた「誓いの言葉」を大きな声で読みあげます。真面目な内容でもいいですし、ちょっと面白くしてもいいです。今後の生活における目標などを織り交ぜる事が多いです。「掃除と洗濯は手伝います!」とか「なるべく料理がんばります!」など。

ベールアップ・キス

新郎は新婦のベールアップをして、キスをします。今日から新婦さんを守る新郎さんだけがこのベールを上げることができるのです。

指輪の交換

リングは円形をしていますよね。どのようになぞっても終わりがないことからリングは永遠を表すと言われています。永遠の愛のしるしとして、指輪をお互いの薬指に贈ります。

結婚証明書にサイン(新郎新婦と立会人)

結婚証明書はオリジナルの形式をとることが多いです。人前式で最も多いのが、来てもらったゲスト全員に名前を書いてもらうケース。この場合、挙式中に書いてもらうのではなく、ゲストが来場して受付をした際にあらかじめ書いてもらいます。挙式中だと時間かかってしまいますからね。

証明書披露〜承認の拍手

新郎新婦の名前を入れて完成した証明書をみんなへ披露します。結婚を承認するゲストは大きく拍手でその意思を表明します。

新郎新婦の退場

新郎新婦の門出をみんなで祝います。フラワーシャワー等を行うことも多いです。

人前式は自由です

どうでしょうか?なんとなく理解していただけましたか?まだまだバリエーションのある人前式、おすすめのイベントなど、これからも紹介していきますね。ぜひ検討中の場合は色々参考にしてみてくださいね!

では、良い結婚式選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

yoshiaki-kobayashi

結婚式の写真屋さんをしています。小林嘉明(こばやしよしあき)といいます。KOBATONE(コバトーン)というブランドを立ち上げて写真を撮影しています。サイトを通してこれから結婚する人へ情報提供をしています。

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