神社で結婚式、なんとなく「良さそう」とは思っているものの、あんまりよくわからない。そんな感じではないですか?
なんとなく難しそうな雰囲気がありますよね。実際、挙式した新郎新婦に聞いてみると、「初めて聞く単語が多くて難しかった」という意見も聞きます。今回は、神社での結婚式の基本的な流れと意味、そしてちょっとしたバリエーションを予習しましょう。実は「神社以外の場所でも挙式可能」なんですよ。早速見ていきましょう。
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神社で挙げる結婚式を「神前式」といいます。読み方は「しんぜんしき」です。
人前式(じんぜんしき)と読み方が紛らわしいですが、違います。人前式については”
”も参考にしてみてくださいね。
神社で神様に結婚を誓う神前式は、神社特有の日本語が出てきます。そのため、神前式は読み方の難しい儀式が多いです。挙式の流れと一緒に読み方を紹介しますね。
挙式の開始前、新郎新婦や親族は控え室などの神社に用意された部屋にいます。そこから行列になって神社(あるいは神社の中の結婚式を行う建物)に入場する儀式があるのです。入場から儀式なんですよ。すごいですね。
神職(しんしょく)と巫女(みこ)さんが先頭で誘導してくれるので、新郎新婦、両親、その他の親族(血縁が近い順)で列になって歩きます。新郎家新婦家でそれぞれ列になるので、二列で歩くイメージです。
神職とは、普段私達が「神主(かんぬし)さん」と呼んでいる人です。本当は神社での役職には神主と呼ばれるものは存在しなく、正しい呼び方が神職(しんしょく)なんだそうです。言い換えれば、神社に勤めている人は神職です。中でも一番偉い人が「宮司(ぐうじ)」と呼ばれます。
儀式ではないですが、わかりにくいポイントなので書いておきますね。
神社の奥に向かって右に新郎側親族、左に新婦側親族が座ります。親族ごとに左右に席が分けられているんです。先頭に両親が座ります。新郎新婦は一番前の中央に席が用意されています。神社の人の案内に従ってください。
神職が祓詞(はらいことば)という「おはらいの言葉」を読み上げます。新郎新婦や親族の身のけがれをはらい清めます。
斎主(さいしゅ)がふたりの結婚を神様に報告するための言葉「祝詞(のりと)」を読みます。
神社によって少しずつ言葉が違いますが、末永い幸せを祈る内容になっています。
斎主とは、神社での儀式を執り行う神職を指すそうです。「さいしゅ」以外に「いわいぬし」とも言われています。祭主とも書くそうです。
三々九度(さんさんくど)と呼ばれることのほうが多いかもしれません。ここから新郎新婦の行う所作になってきます。
巫女さんや神職からお神酒(みき)という日本酒が注がれるので、新郎新婦はそれを飲みます。小・中・大の三種類の盃(さかずき)で3回ずつ飲み交わします。合計9回飲むことで縁起が良いとされています。
神社によって細かい順番に差があったりしますので、それぞれの神社で確認しましょう。ほとんどの神社では挙式前のリハーサルで動きを教えてくれます。
指輪交換はあまり神社挙式でやるイメージがないかもしれませんが、最近は取り入れられることが多いです。神社によってタイミングが違います。次に紹介する誓詞奏上の後で行う場合も多いです。結婚式をする神社に相談しましょう。
新郎新婦が誓詞(せいし)ということばを読み上げる儀式です。普段読み慣れない言葉で書かれていますが、多くの神社はリハーサルで読ませてくれます。よみがなが振られていることもあります。言葉は神社によって少しずつ違います。
よくちゃんと読めるのか心配する声を聞きますが、リハーサルで読めばだいたい問題なく読めていることがほとんどですので、そこまで心配いらないでしょう。どうしても心配なら事前に一度見せてもらえるか聞いてみましょう。
玉串とは、榊(さかき)の枝のことです。場合によっては少し飾りがついています。玉串を神様に納めます。まず新郎新婦、そのあとで親族の代表者(両家1名ずつ)が収める場合が多いです。納める、といっても難しい動作ではなく、クルッと回して台の上に置くような動作です。
枝を置く際の動き方や、納めた後に行う二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)が各神社によって異なります。この動作も事前にリハーサルできることが多いです。
親族杯の儀と書くこともあります。「親族固めの杯」ともいわれ、両家が親族となる儀式です。巫女さんが親族全員にお神酒を注ぎまわるので、全員で一緒に飲みます。
親族を結ぶ儀式なので、友人が列席している場合、友人にはお神酒が注がれないケースもあります。神社によっては友人からは「おめでとうの意味で飲んでください」と言って注がれることもあるので、ケースバイケースです。
式が完了したことを神様にお知らせして一礼します。斎主に合わせてみんなで一礼します。
神社から出ます。出るときも神社の誘導に従ってください。
写真を注文していると、多くの場合、このあとで集合写真があったりします。
上に書いたのが通常の「よくある」順番です。ここでは、神社によってバリエーションが存在する内容を紹介しますね。
巫女さんが舞を奉納する場合もあります。順番も神社によります。僕が見たことがあるのは、三献の儀の前と、親族固めの杯の後があります。最初か最後にやることが多い気がします。
まれに、神社のエピソードに由来した儀式を取り入れていることもあります。
具体的に言うと、赤坂氷川神社では御櫛預けの儀(みくしあずけのぎ)という儀式をやっています。意味は赤坂氷川神社様のサイトより引用
女性の分身ともいわれる櫛(くし)をご新婦からご新郎へ預けることでお二人一体となり、新しい生活を二人三脚で営む誓いを立てる、当神社ご祭神の神話に基づいた独自の儀式です。
情報源: 結婚式のご案内 | 赤坂氷川神社オフィシャルサイト
僕もよく撮影しますが素敵な神社です。オススメですよ。
結婚式場や披露宴会場によっては、会場内で神前式ができる場合もあります。多くは近所の神社の神職の方が出張で来てくださり、挙式をしてくれます。神社によっては出張挙式セットみたいなものを持っており、会場に建物としての神殿がなくても可能な場合もあります。
親族杯の儀、など「2つの家族を結ぶ」儀式があります。他の形式の挙式に比べて、家族どうしのつながりを意識した挙式です。
具体的な信仰をもっていなくても、神社にお参りに行く事もあったりするなど、日本人にとっては生活に溶け込んでいる神社。歴史のある建物も相まって、結婚した実感を得やすいという面もあります。
もともと家族と家族で行う儀式だったため、親族同士のみで行うことが多かった儀式です。そのためあまり参加人数が多く出来ない場合が多いのです。神社内も40人程度の席しかない場合も多く、友人列席者などをたくさん呼ぼうとすると入れない可能性があります。あらかじめ人数は確認しておきましょう。
神社は階段が多いです。歩くのが大変な親族がいる場合には気をつけましょう。
結婚式場は流行りがあるので、ある程度で改築工事などが入ってしまいます。それに比べると神社やお寺というのはいつまでも残っているものなので、「結婚式をした場所にまた戻ってこられる」という理由で挙式する人もいます。
もちろん、神社で結婚式をしたい旨を伝えれば説明もしてくれるので、説明を聞いてもわからない場合に補足的に確認するのがおすすめです。
色々見てみて、「ここだ」と思えたら日程や料金についても確認しましょう。
では、あなたのいい神前式の参考になれば幸いです。
KOBATONE 小林嘉明
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