神社以外でもできる!?神社結婚式の流れや形式を予習しよう

神社で結婚式、なんとなく「良さそう」とは思っているものの、あんまりよくわからない。そんな感じではないですか?

なんとなく難しそうな雰囲気がありますよね。実際、挙式した新郎新婦に聞いてみると、「初めて聞く単語が多くて難しかった」という意見も聞きます。今回は、神社での結婚式の基本的な流れと意味、そしてちょっとしたバリエーションを予習しましょう。実は「神社以外の場所でも挙式可能」なんですよ。早速見ていきましょう。

神社での結婚式を「神前式」と呼びます

神社で挙げる結婚式を「神前式」といいます。読み方は「しんぜんしき」です。

人前式(じんぜんしき)と読み方が紛らわしいですが、違います。人前式については”

最低限覚えておきたい人前式の基本形1つと6つの参考例

”も参考にしてみてくださいね。

神前式の流れ

神社で神様に結婚を誓う神前式は、神社特有の日本語が出てきます。そのため、神前式は読み方の難しい儀式が多いです。挙式の流れと一緒に読み方を紹介しますね。

参進の儀(さんしんのぎ)

鳥居

挙式の開始前、新郎新婦や親族は控え室などの神社に用意された部屋にいます。そこから行列になって神社(あるいは神社の中の結婚式を行う建物)に入場する儀式があるのです。入場から儀式なんですよ。すごいですね。

神職(しんしょく)と巫女(みこ)さんが先頭で誘導してくれるので、新郎新婦、両親、その他の親族(血縁が近い順)で列になって歩きます。新郎家新婦家でそれぞれ列になるので、二列で歩くイメージです。

神職とは、普段私達が「神主(かんぬし)さん」と呼んでいる人です。本当は神社での役職には神主と呼ばれるものは存在しなく、正しい呼び方が神職(しんしょく)なんだそうです。言い換えれば、神社に勤めている人は神職です。中でも一番偉い人が「宮司(ぐうじ)」と呼ばれます。

神社内での席

儀式ではないですが、わかりにくいポイントなので書いておきますね。

神社の奥に向かって右に新郎側親族、左に新婦側親族が座ります。親族ごとに左右に席が分けられているんです。先頭に両親が座ります。新郎新婦は一番前の中央に席が用意されています。神社の人の案内に従ってください。

修祓の儀 (しゅばつのぎ)

神職が祓詞(はらいことば)という「おはらいの言葉」を読み上げます。新郎新婦や親族の身のけがれをはらい清めます。

祝詞奏上の儀 (のりとそうじょうのぎ)

斎主(さいしゅ)がふたりの結婚を神様に報告するための言葉「祝詞(のりと)」を読みます。

神社によって少しずつ言葉が違いますが、末永い幸せを祈る内容になっています。

斎主とは、神社での儀式を執り行う神職を指すそうです。「さいしゅ」以外に「いわいぬし」とも言われています。祭主とも書くそうです。

三献の儀(さんこんのぎ)

三々九度(さんさんくど)と呼ばれることのほうが多いかもしれません。ここから新郎新婦の行う所作になってきます。

巫女さんや神職からお神酒(みき)という日本酒が注がれるので、新郎新婦はそれを飲みます。小・中・大の三種類の盃(さかずき)で3回ずつ飲み交わします。合計9回飲むことで縁起が良いとされています。

神社によって細かい順番に差があったりしますので、それぞれの神社で確認しましょう。ほとんどの神社では挙式前のリハーサルで動きを教えてくれます。

指輪の交換

神前式でも結婚指輪

指輪交換はあまり神社挙式でやるイメージがないかもしれませんが、最近は取り入れられることが多いです。神社によってタイミングが違います。次に紹介する誓詞奏上の後で行う場合も多いです。結婚式をする神社に相談しましょう。

誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦が誓詞(せいし)ということばを読み上げる儀式です。普段読み慣れない言葉で書かれていますが、多くの神社はリハーサルで読ませてくれます。よみがなが振られていることもあります。言葉は神社によって少しずつ違います。

よくちゃんと読めるのか心配する声を聞きますが、リハーサルで読めばだいたい問題なく読めていることがほとんどですので、そこまで心配いらないでしょう。どうしても心配なら事前に一度見せてもらえるか聞いてみましょう。

玉串拝礼(たまぐしはいれい)

玉串は榊

玉串とは、榊(さかき)の枝のことです。場合によっては少し飾りがついています。玉串を神様に納めます。まず新郎新婦、そのあとで親族の代表者(両家1名ずつ)が収める場合が多いです。納める、といっても難しい動作ではなく、クルッと回して台の上に置くような動作です。

枝を置く際の動き方や、納めた後に行う二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)が各神社によって異なります。この動作も事前にリハーサルできることが多いです。

親族盃の儀(しんぞくさかずきのぎ)

親族杯の儀と書くこともあります。「親族固めの杯」ともいわれ、両家が親族となる儀式です。巫女さんが親族全員にお神酒を注ぎまわるので、全員で一緒に飲みます。

親族を結ぶ儀式なので、友人が列席している場合、友人にはお神酒が注がれないケースもあります。神社によっては友人からは「おめでとうの意味で飲んでください」と言って注がれることもあるので、ケースバイケースです。

斎主一礼(さいしゅいちれい)

式が完了したことを神様にお知らせして一礼します。斎主に合わせてみんなで一礼します。

退場

神社から出ます。出るときも神社の誘導に従ってください。

写真を注文していると、多くの場合、このあとで集合写真があったりします。

神社によって違う儀式

上に書いたのが通常の「よくある」順番です。ここでは、神社によってバリエーションが存在する内容を紹介しますね。

巫女の舞

巫女さんが舞を奉納する場合もあります。順番も神社によります。僕が見たことがあるのは、三献の儀の前と、親族固めの杯の後があります。最初か最後にやることが多い気がします。

神社に由来した独自の儀式

みくし

まれに、神社のエピソードに由来した儀式を取り入れていることもあります。

具体的に言うと、赤坂氷川神社では御櫛預けの儀(みくしあずけのぎ)という儀式をやっています。意味は赤坂氷川神社様のサイトより引用

女性の分身ともいわれる櫛(くし)をご新婦からご新郎へ預けることでお二人一体となり、新しい生活を二人三脚で営む誓いを立てる、当神社ご祭神の神話に基づいた独自の儀式です。

情報源: 結婚式のご案内 | 赤坂氷川神社オフィシャルサイト

僕もよく撮影しますが素敵な神社です。オススメですよ。

神前式は神社以外でもできる

神職

結婚式場や披露宴会場によっては、会場内で神前式ができる場合もあります。多くは近所の神社の神職の方が出張で来てくださり、挙式をしてくれます。神社によっては出張挙式セットみたいなものを持っており、会場に建物としての神殿がなくても可能な場合もあります。

神前式の特色

「家族を結ぶ」側面が強い

親族杯の儀、など「2つの家族を結ぶ」儀式があります。他の形式の挙式に比べて、家族どうしのつながりを意識した挙式です。

神社そのものが生活に馴染みがある

具体的な信仰をもっていなくても、神社にお参りに行く事もあったりするなど、日本人にとっては生活に溶け込んでいる神社。歴史のある建物も相まって、結婚した実感を得やすいという面もあります。

神前式で注意すること

収容人数に注意

もともと家族と家族で行う儀式だったため、親族同士のみで行うことが多かった儀式です。そのためあまり参加人数が多く出来ない場合が多いのです。神社内も40人程度の席しかない場合も多く、友人列席者などをたくさん呼ぼうとすると入れない可能性があります。あらかじめ人数は確認しておきましょう。

移動手段に注意

神社は階段が多いです。歩くのが大変な親族がいる場合には気をつけましょう。

いつまでも残る場所で結婚式を挙げよう

結婚式場は流行りがあるので、ある程度で改築工事などが入ってしまいます。それに比べると神社やお寺というのはいつまでも残っているものなので、「結婚式をした場所にまた戻ってこられる」という理由で挙式する人もいます。

挙式内容について確認することまとめ

  • リハーサルはあるのか
  • 式の流れ
  • 誓詞奏上のことば
  • 参加できる人数
  • 移動手段

もちろん、神社で結婚式をしたい旨を伝えれば説明もしてくれるので、説明を聞いてもわからない場合に補足的に確認するのがおすすめです。

色々見てみて、「ここだ」と思えたら日程や料金についても確認しましょう。

では、あなたのいい神前式の参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

最低限覚えておきたい人前式の基本形1つと6つの参考例

挙式スタイルが選べるみたいだけど、どうしよう?人前式は自由らしいけど、何をするの?

あなたもそんな疑問を持っていませんか?なかなか想像つきませんよね。そこで、今回は人前式のキホンと、実際に人前式の内容を組み立てる際に参考になるポイントでまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

人前式は自由だけどテンプレがある!

一般的に、「人前式は自由」と言われています。なぜかというと、キリスト教式などの宗教的な儀式と違い、堅苦しいルールがないためです。しかし、「自由と言われても何していいものか…」となるのが人というもの。でも、安心してください。定番の形があるんです。つまり、基本をベースに要所要所アレンジすればいいんです!では、早速紹介しますね!

人前式の定番の形

  1. 人前式(ゲスト着席)
  2. 新郎入場
  3. 新婦とお父さん入場
  4. エスコートチェンジ
  5. 誓いの言葉
  6. ベールアップ・キス
  7. 指輪交換
  8. 結婚証明書にサイン
  9. 立会人サイン
  10. 証明書披露
  11. 承認の拍手
  12. 退場
  13. (ゲスト移動)

上記が定番の形です。キリスト教式を知ってる人はわかると思いますが、実はほとんど同じなのです。

キリスト教式についても知っておくと理解が深まります。”

キリスト教式の流れってどんな感じ?意味とバリエーションも併せて解説

もご覧ください。この順番を踏まえた上で、意味やバリエーションを紹介しますね。

人前式の意味とは

人前式とはそもそも、「ゲストに対して新郎新婦の愛を誓うイベント」です。キリスト教式や神前式と異なり、神様に誓うわけではないので、厳格な決まりはありません。新郎新婦のやりたい方法で、2人の結婚を宣言すればいいんです。

キリスト教式に似てるのはなぜ?

教会

確かに、誓う形式は自由です。 しかし、結婚式といえば定番のイメージがありますよね?お嫁さんがバージンロードをお父さんと歩いたり、ベールアップしたり、指輪の交換をしたりするイメージです。これらはもともとキリスト教式のイメージなのですが、やりたい人が多いためよく取り入れられます。その結果として、ほとんど定番の内容になりました。つまり、いいとこ取りですね。 キリスト教式のイベントには憧れるけど、キリスト教式が宗教儀式であることに違和感を感じる人や、自分たちとゲストとの関係性を重んじる新郎新婦に選ばれやすいのが人前式です。

キリスト教式との違いは?

“誓いの方向”が違います

キリスト教式などの神様に対して誓う儀式は「神様の方を向いて」挙式を行います。つまり、祭壇のある方を向きます。ゲストには背中を向けている場面が多いですね。 それに対して、人前式はゲストに対して誓うので「ゲストを向いて」挙式を行います。 また、そのためゲストの座席も新郎側と新婦側が逆になります。

例えば下記はキリスト教式の写真です。真ん中の白い道がバージンロード、写真の奥が入り口です、新婦が居る側が新婦家、新郎が居る側に新郎家という座席になっています。

キリスト教式

そして下記が人前式の写真です。同じく中央がバージンロードです。撮影会場の都合で同じ向きの写真でなくて申し訳ないですが、新郎新婦の位置が逆なのがわかりますね。

人前式

このように、誓う向きが違うと並びも違うんです。

儀式の意味が変わります

例えば、キリスト教式ではベールダウンは教会の地下にいる悪魔から新婦を守るために母親がベールをかぶせるものでしたが、人前式では「花嫁支度の仕上げ」としてかぶせるなど宗教色がなくなった意味合いがあります。それぞれの儀式の意味は後述でまとめますね。

場所が比較的自由です

挙式を行う場所はどこでも大丈夫です。結婚式場のチャペルでもいいですし、レストランの中でも大丈夫です。そのため宴内人前式など披露宴と合体している挙式スタイルもあります。結婚式場のチャペルには、人前式用に「十字架を取り外すことができる」タイプの建物もあります。宗教色が苦手な人は確認してみましょう。

宴内人前式については”

挙式と披露宴が1つに合体!?宴内挙式という選択肢

“も参考にしてみてください。

オリジナルイベントを人前式に取り入れる6つの参考例

内容の一部を変更したり追加したりして、「自分たちらしい」「ゲストとのつながりを感じられる」流れにしている人もいます。ここでは実際に僕が見たことのある内容を紹介しますね。

サーフボードが結婚証明書

海が好きな新郎新婦でした。出会いも海。サーファー仲間が多く参加していた結婚式。二人は「自分たちらしさ」ということで、結婚証明書を「サーフボード」にしました。サーフボード全面にみんなからのメッセージを書いてもらうのです。 また、別のお客様はスケボーで同じことをやっていました。結婚証明書を別のアイテムに変えるというのは取り入れやすい方法ですね。

承認の拍手を変更

クラッカー

イベントをよく主催したりする新郎新婦。紙吹雪が飛び出すクラッカーを自前で用意しました。承認の拍手の代わりにそれをみんなで一気に鳴らしました。大量の紙吹雪が出てきれいでした。ただ音が鳴るだけのものよりも写真映えするのもポイントですね。

砂合わせの儀!!?を追加

日本古来の結婚式のイベントで、「水合わせの儀」というものがあります。それぞれ違う環境で育った二人を象徴する「水」を1つの容器に流し入れて合わせる儀式です。両親にそれぞれの実家から水を持ってきてもらい合わせることが多いです。 砂合わせの儀とはつまり、水合わせの儀のアレンジバージョンです。新郎新婦はお互い海育ちで、出会いも海だったとか。地元の浜辺の砂をあわせて1つの瓶に入れる儀式でした。砂にはサンゴなどをまぜてあり、完成品は綺麗な見た目になっていたので、あとで飾ることができるのもとてもいいと感じました。

ブーケ、ブートニアのセレモニーを追加する

ブーケ

ヨーロッパの言い伝えで、ブーケとは花婿がプロポーズをする際、野の花を摘み集めて束ねて花嫁に渡したものなんだそうです。また、ブートニアはその花束から一輪の花を選び、「花嫁からのOKの返事」として花嫁から花婿の胸元に飾ったもの。 これを挙式内に取り入れるイベントがあるんです。何人かのゲストに花を一輪ずつ持ってもらい、新郎が入場時にそれをみんなから集めてブーケにする、というもの。 そして完成したブーケを新婦へ渡し、新婦はブーケの中から一輪の花を取り出して新郎の胸元に飾る。これがブーケ・ブートニアのセレモニーです。ゲストが関わることのできる内容なので人前式をする人に好まれます。

リングリレーで指輪を届ける

指輪交換の時にも取り入れられるイベントがあります。「リングリレー」といって、結婚指輪がゲストみんなの手を渡って新郎新婦の元に届けられるイベントです。指輪を落としたりなくしたりしないように、リボンを指輪に通して行う形が一般的です。このイベントもゲストとのつながりを重視するイベントです。

誓いの言葉を友人達との質問形式にする

友人「新郎、〇〇さんは、食べ過ぎ、太り過ぎに注意し、適度な運動を心がけることを誓いますか?」

新郎「はい!ちかい・・・ます!できるだけ!(笑)」

こんな感じでちょっと笑える感じのやり取りにする場合が多いです。もちろん、愛を誓いますか?のような質問も織り交ぜます。仲のいい友人が数人いる場合は、その仲間たちにそれぞれ一つずつ質問してもらう形にすると和やかになりますよ。人前式ではもともと新郎新婦のキャラクターを押し出した面白い「誓いの言葉」にすることが多いので、こういった形式もアリです!

人前式のイベントの意味

ゲストとのつながり

最後に、各イベントの意味についてご紹介します。キリスト教式とは違う素敵な意味があるので、ぜひ知った上で挙式してみてくださいね。もちろん、自分たちで独自の意味やイベントを作ってもいいと思います!それくらい自由なのが人前式です。

新郎入場・新婦とお父さん入場

人前式において、ゲストは承認者であり、立会人です。そのゲストに見守られながら、入場を行います。特に、新婦さんとお父さんにとっては大切な瞬間です。バージンロードは、「今までの人生」を表しているとされています。入場口が「誕生の瞬間」、そしてお父様と歩むバージンロードが今までの人生です。親に見守られながら歩んだ日々を思い出しながらゆっくりと歩みます。そして、バージンロードの先端、「今日」にあたる場所に新郎が待っているのです。

ベールダウン

入場前にベールダウンを行う場合もあります。ベールダウンは、新婦のベールをお母さんにおろしてもらう、というイベント。お母様は、花嫁支度の仕上げとして新婦のベールをつけてあげるのです。また、ベールは親からの「守りの象徴」でもあります。

エスコートチェンジ

新郎さん

エスコートチェンジとは、新婦さんのエスコートを「お父様から新郎さんへバトンタッチ」することを指します。とっても大切な瞬間です。

誓いの言葉

新郎新婦から、二人の愛を誓う内容をゲストへ宣言します。あらかじめ書いておいた「誓いの言葉」を大きな声で読みあげます。真面目な内容でもいいですし、ちょっと面白くしてもいいです。今後の生活における目標などを織り交ぜる事が多いです。「掃除と洗濯は手伝います!」とか「なるべく料理がんばります!」など。

ベールアップ・キス

新郎は新婦のベールアップをして、キスをします。今日から新婦さんを守る新郎さんだけがこのベールを上げることができるのです。

指輪の交換

リングは円形をしていますよね。どのようになぞっても終わりがないことからリングは永遠を表すと言われています。永遠の愛のしるしとして、指輪をお互いの薬指に贈ります。

結婚証明書にサイン(新郎新婦と立会人)

拍手で承認

結婚証明書はオリジナルの形式をとることが多いです。人前式で最も多いのが、来てもらったゲスト全員に名前を書いてもらうケース。この場合、挙式中に書いてもらうのではなく、ゲストが来場して受付をした際にあらかじめ書いてもらいます。挙式中だと時間かかってしまいますからね。

証明書披露〜承認の拍手

新郎新婦の名前を入れて完成した証明書をみんなへ披露します。結婚を承認するゲストは大きく拍手でその意思を表明します。

新郎新婦の退場

新郎新婦の門出をみんなで祝います。フラワーシャワー等を行うことも多いです。

人前式は自由です

どうでしょうか?なんとなく理解していただけましたか?まだまだバリエーションのある人前式、おすすめのイベントなど、これからも紹介していきますね。ぜひ検討中の場合は色々参考にしてみてくださいね!

では、良い結婚式選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

キリスト教式の流れってどんな感じ?意味とバリエーションも併せて解説

結婚式、だいたいのイメージはあるけど、実際にはどんなことをするのかわからない。そんな状況ではないですか?結婚式という言葉自体はよく聞きますが、実際のところどんな意味があってどんな動きや流れになっているのかわからないですよね。もちろん、これからあなたが挙式するのであれば意味を理解していたほうが有意義に行うことができます。

結婚式には主流な3つのスタイルがあります。実際、ほとんどの結婚式はこの3つのスタイルで行われるのです。今回はその中でも教会式にスポットを当てて解説しますね。

挙式の3つのスタイル

現在行われている結婚式は大きく以下のスタイルに分類できます。

  • キリスト教式(=教会式)(=チャペル式)
  • 人前式
  • 神前式(=神社式)

結婚式場で案内される内容はほとんどこの三つの挙式スタイルになっているはずです。ここで紹介するキリスト教式は、三つの中でも人気のある「結婚式と言えばコレ!」といったイメージのスタイルです。

キリスト教式とは(教会式)(チャペル式)

教会式

名前の通り、本来はキリスト教の教会で行います。新郎新婦が夫婦になった誓いをキリスト教の神様に対して誓う儀式です。挙式は神様に誓いを立てるものなので、新郎新婦の行う動作もそれぞれに意味を持ったものになっています。キリスト教の儀式なので「神父」や「牧師」と呼ばれる人が式を執り行ないます。

神父と牧師は違うの?

神父と牧師には大きな違いがあります。

キリスト教には2つの宗派があり、「カトリック」と「プロテスタント」と呼ばれます。「宗派」というのは宗教や神様に対する考え方による流派。要するにジャンルが違うのです。

神父と牧師

ものすごくざっくり説明すると、古くからある厳粛なキリスト教がカトリック。そこから分裂した比較的自由な価値観をもつキリスト教がプロテスタント。実はプロテスタントというのもざっくりした呼び方で、さらにその中にはたくさんの細かい宗派があります。宗派によって呼び方が違うのです。神父はカトリック、牧師はプロテスタントの呼び方です。

神父になるには厳しいルールや階級制度があるので、選ばれた人しかなることが出来ません。それに比べ、牧師になる方法はたくさんあります。プロテスタントのルールが自由なためですね。そのため、結婚式場にいる司式者はほとんどがプロテスタントの牧師です。

*以下では「司式者」というとわかりにくいので、「牧師」でまとめますね。

キリスト教を信じていないと挙式できない?

できます。ただし、きちんとした教会での挙式は条件があります。

結婚式における「チャペル」には、2つのものがあります。結婚式場に設置されている「結婚式専用のチャペル」と歴史のある「本物のチャペル」です。結婚式専用のチャペルとは、ぶっちゃけた言い方をすれば、結婚式場が作った「チャペル風な建物」です。普段は礼拝もしていませんし、教会として使われることはありません。それに対して、本物のチャペルは普段から礼拝や祈りに使われている由緒ある教会のことです。

結婚式場で挙式をするなら、お金さえ払うことができれば誰でも挙式が可能です。本物のチャペルで挙式をするなら、その教会の定めたルールに従ってください。例えば、新郎親族のどちらかが信者でなくてはならない場合や、挙式前にある程度教会に通う必要があったりします。本来、神様に誓う儀式なのでとても神聖なものです。その宗派の教えに共感して、信じて、信者になって行うのが自然なのです。

ただ、必ず信者でなくてはいけないか、といえばそうでもありません。プロテスタントはそれぞれに考え方があるので、信者以外でも受け入れてくれる場合があります。傾向として、よく結婚式を行っている教会は信者でなくても挙式ができる可能性が高いです。結婚式の写真がSNS等に載っていないか、調べてみてから行ってみるのもいい方法でしょう。

キリスト教式の基本的な進行・流れ

新郎新婦

実際にどんな流れで挙式をするのか見てみましょう。基本の形は儀式なので決まっています。教会や牧師さんによってちょっとずつバリエーションがありますが、基本は変わりません。以下の順番が定番です。

  1. (ゲスト着席)
  2. 牧師入場
  3. 新郎入場
  4. 新婦と新婦のお父さん入場
  5. 新婦さんをお父さんから新郎さんへ受け渡す
  6. 賛美歌
  7. お説教
  8. 誓いの言葉
  9. 指輪の交換
  10. ベールアップ・ウエディングキス
  11. 結婚証明書にサイン
  12. 結婚宣言
  13. 賛美歌
  14. 新郎新婦退場
  15. (ゲストも外へ)
これが基本的な流れです。この流れを「式次第」と呼んだりもします。次はそれぞれの意味について解説しますね。

キリスト教式の流れと意味の解説

それぞれの入場

  1. (ゲスト着席)
  2. 牧師入場
  3. 新郎入場
  4. 新婦と新婦のお父さん入場
  5. 新婦さんをお父さんから新郎さんへ受け渡す

最初から5番目まではそれぞれの人が中に入ってくる部分です。ハイライトはもちろん新婦とお父さんが一緒に歩く場面。チャペル中央の通路は「バージンロード」と呼ばれ、結婚式の際には特別に扱われます。バージンロードの上を新婦さんとお父さんは一緒に歩くのです。

バージンロードは今までの人生

バージンロードは花嫁の今までの人生を表していると言われます。チャペルの扉が誕生の瞬間。お父さんに付き添われ、守られながら、今までの人生を一歩ずつ歩み、新郎の待つバージンロードの先端、今日の結婚式へと進むのです。そして、今日からは新郎さんが新婦さんを守ることになります。お父さんから新郎さんへ花嫁さんをバトンタッチして、入場の儀式としています。

(すごいいい儀式ですよね!書きながら僕も改めて感動しました!)

ちなみに、「バージンロード」という名称は和製英語です。海外では「ウェディングロード」「ウェディングアイル」等と呼ばれるそうです。「花嫁の為の道」、という意味です。

賛美歌〜牧師さんのお話

5の賛美歌、6のお説教は、キリスト教の儀式の部分です。

儀式

賛美歌は「聖歌隊」と呼ばれる音楽を担当する人たちを中心に、ゲストも一緒に歌うのが一般的です。キリスト教の曲なので、正直なところゲストは曲を知りません。そのため歌えないことが多いです。でも、気にしなくて大丈夫です。そのために聖歌隊がいるのですから。

牧師さんのお説教は、結婚に関する内容を聖書から引用してお話をしてくれる事が多いです。牧師さんによって違います。

お説教とは、宗教的な内容を人々に話すことを言います。普段私達が使う「お説教」はそこから転じた言葉です。「おこる」ようなニュアンスがある言葉ですが、本来の言葉にはそんな意味はありません。「為になる話」くらいの感じですね。叱られるわけじゃないので安心してください(笑)

誓いの言葉

結婚式でいちばん大切な場面です。なぜなら、神様に対して二人の愛を誓う儀式だからです。新郎新婦一人ずつに牧師さんから質問があり、最後に「愛を誓いますか?」と訊かれます。「はい、誓います!」とそれぞれ答えましょう。

指輪の交換

結婚指輪

誓いの印として、結婚指輪をお互いの薬指にはめます。一つずつ順番にやります。まず、新郎から新婦へ相手の指輪をはめてあげます。それが終わったら、新婦から新郎へと指輪をはめます。

ベールアップ・ウェディングキス

新郎さんが新婦さんのベールを上げます。ベールには、悪魔や悪いものから新婦さんを守る効果があると言われ、親が新婦さんを守る象徴としてあります。今日から新婦さんは新郎さんに守ってもらうので、新郎さんがベールを外す(上げる)のです。

こういった意味があるため、新婦さんのお母さんにベールを下ろしてもらう「ベールダウン」という儀式もあります(後述します)

結婚証明書へサイン

結婚を証明する結婚証明書へサインをします。新郎新婦と、牧師さんが書きます。結婚の証人を立てる場合もあり、その場合にはゲストから代表して署名をもらいます。親が書くことが多いですが、新郎新婦が予め人を指定することもできたりします。二人の出会いのきっかけになったキューピッド的な人を指名することも多いです。

結婚宣言・賛美歌

牧師さんが、新郎新婦が夫婦になったことをゲストに宣言します。聞き届けたゲストは拍手で承認を表します。

その流れで改めて、賛美歌を歌います。

新郎新婦退場

みんなに見送られながら、門出を祝ってもらいます。拍手やフラワーシャワーをすることが多いですね。入場時と違い、新郎新婦は一緒に歩きます。

実際にあるバリエーション

基本はわかっていただけましたか?上記以外にも、追加でイベントが増えたり、逆に減るものがあったりします。ここでは、実際にあるバリエーションを少し紹介したいと思います。紹介するのは一例で、場所によってかなり自由だったりします。一例として考えてもらえるといいと思います。

ベールダウンがある

ベールダウンとは、新婦のお母さんにベールを下ろしてもらう儀式です。タイミングは入場前です。バージンロードにこれから出る(つまりこれから生まれる)新婦に対して「悪魔から身を守る」為にお母さんにベールをかけてもらいます。

賛美歌やお祈りのタイミングが違う

聖歌隊

賛美歌がないこともあります。牧師さんや教会のルールによるためです。他にもお祈りがあったりして、少しずつ内容が違うのです。宗派による、考え方による部分なので、牧師さんにおまかせしてください。

ベールアップと指輪交換の順番が逆になる

上記の順番と逆になることがあります。意味は変わりません。

ベールアップがない

マリアベールというタイプのベールは前部分がありません。ちょうどベールアップする部分がないためベールダウンもベールアップもしません。

指輪や結婚証明書の披露がある

ゲストに対して、指輪や結婚証明書の披露があることもあります。

指輪の場合は新郎新婦が結婚指輪をはめ終わった手をみんなに見せます。ちょうど芸能人の結婚記者会見みたいな感じですね。

結婚証明書の場合は、牧師さんがゲストに対して証明書を見せます。高くかざして見せる感じです。もちろん、サインが終わった後に行います。

ベールガールやリングボーイがいる

リングボーイとベールガール

結婚式に参加する子供たちにやってもらうイベントもあります。花嫁のベールを持って歩く「ベールガール」、バージンロードに花びらを撒く「フラワーガール」、新郎新婦の指輪を運んでくれる「リングボーイ」などなど、いろんな種類の参加方法があります。

男女逆でもありです。稀にですが、大人がやることもあります。新郎新婦をくっつけた友人とか、縁のある人がやることもあります。

ブライズメイド・アッシャーがいる

欧米ではよく見られるそうですが、日本では最近ちょっとずつ増えてきました。新婦の友人が新婦のまわりの世話をしたりするブライズメイドと呼ばれる役割になったり、新郎の友人が同じくアッシャーと呼ばれる役割をしたりします。しかし、欧米と日本は結婚式のスタイルが違うので、すこし欧米と意味や立ち位置が違います。例えば新婦の身の回りの世話は、アテンドや介添(かいぞえ)とよばれるスタッフが行うことが多いですし、新郎も同様です。ブライズメイドやアッシャーはそれぞれみんな同じ服で揃えて参加するので、日本では「おしゃれに友人の結婚式を祝う」側面が強いと思います。

欧米では、結婚式には「結婚を妬んだ悪魔が来る」と言われていたそうで、新郎新婦と同じ背丈の若者に新郎新婦と同じ格好をさせて、悪魔を混乱させるために行っていた文化のようです。

意味や内容を理解して素敵に挙式を

いかがでしたか?結婚式には素敵な意味がたくさんありますね。

ぜひ意味を理解して、それぞれにあった役割で挙式を考えてみてくださいね!最後に、イベントごとの役割をインフォグラフィックスにしてまとめました。

では、素敵な結婚式を!

KOBATONE 小林嘉明

結婚式写真に小物を使うなら気をつけたい2ショット撮影タイミング

せっかく選んだドレスです。結婚式当日はちゃんと写真に残しておきたいですよね。

「お気に入りの髪飾りが写真に残っていない」「ベールを付けた状態の写真がない」

お色直しや、小物チェンジのタイミングを間違えると、そんなことになるケースもあります。そこで、今回は実際に気をつけるポイントを紹介しますね。ちなみに、ここでいう「小物」とはベールとかブーケなどのことです。お色直し等で変えてしまうものを中心に話しますね。

お色直しやパーツチェンジはタイミングに注意

靴もですね

お色直しは知っていますか?

結婚式当日に衣装を2着着る場合の「着替え」のことを指す言葉です。お色直しをしてしまうと、当然、先に着ていた衣装の写真はもう撮れません。また着替えるなんて無理ですからね。そのため、撮りたい小物がある場合はそのタイミングに注意しないといけないのです。特に、身につけるタイプのもの。

  • ドレス
  • ブーケ
  • ブートニア(新郎さんの)
  • 髪飾り
  • ヘッドパーツ
  • ベール
  • トレーン
  • ヒール

などです。これらの小物は衣装とセットになっているので着替えると戻せません。そのため、着替える前に計画的に撮影できるようにしておくことが大切です。

そのために、着替えと写真撮影のタイミングを把握しておくことが重要になります。

結婚式の撮影には2種類あります

まず「どんな写真に残すか」考えましょう。ひとくちに「写真に残す」と言ってもいろいろな撮り方があります。ここでは大まかに分けた2つの状況で説明しますね。

写真を撮影している状況を2つに分けると下記の種類があります。

  • カメラマンが指示できる写真
  • 自然な写真

の2種類です。「自然な写真」とは下記のような写真。

歓談

イベント中や挙式中を撮影するような写真です。カメラマンは新郎新婦に声をかけることができないので、基本的にその場で起こっている内容を記録するスタイルになります。

次に「カメラマンが指示できる写真」です。

2ショット

立ち方などいろいろな内容を新郎新婦に声をかけ、指示をしながら撮影しています。カメラマンが動きをコントロールできるので、しっかりした撮り方で撮影が出来ます。そのためキメキメの写真はこっちの撮り方でとります。プランナーさんや会場に時間と場所を確保してもらって撮影します。余談ですが、前撮りなんかもこちらの撮り方ですね。

まずは撮影してほしい、というのがどちらのタイプの写真なのか、明確にしておきましょう。

写真撮影のタイミング

2つの写真撮影にはそれぞれタイミングがあります。

自然な写真

挙式中、披露宴中は常にこの状態です。

カメラマンが指示できる写真

二人きりで撮影できるタイミングでしか撮影ができないので

  • メイクシーン直後(挙式前)
  • 披露宴再入場直前(お色直し後)
  • 披露宴終了後

の3つのタイミングで撮影をします。とても時間が短いことが多く、長くても15分程度が目安です。全部必ず実施できるというわけではなく、当日の時間の具合によって時間調整がされたり、削られたりします。特に再入場前の写真は時間の都合でカットされます。最低でも、それぞれの衣装で1回ずつは確保するように調整されます。

稀にですが、この確保をしないプランナーや会場もいます。念のため「この人忘れそうだな」と感じたら一言言っておきましょう。

さて、気づきましたか?

最初の衣装で撮影できるのはなんと1回だけなんです。そのため、この部分を注意する必要があります。実例をあげますね。

注意ポイント:挙式後、披露宴までの間にパーツチェンジ

ベールをつけた花嫁って憧れですよね。挙式の際はこの状態で出たいもの。でも、ベールがないのも素敵です。そこで、よく行われるのが披露宴の入場までの間にヘッドパーツや小物のチェンジです。着替えるよりは短時間で、印象をガラッと変えることができます。おまけに両方楽しめるというお得感のある方法なんですが、変えた後の小物を撮影するタイミングがないんです。

正確には「カメラマンが指示して撮影できるタイミング」がないんです。

小物を変えたら即入場、披露宴前半を楽しんで、披露宴会場から出たら即着替えです。僕はタイミングがあれば披露宴中にちょっと声かけて撮影したりしますが、なかなかそのタイミングもありません。基本的に友達やゲストがひっきりなしに来てワイワイしてるので、そんな隙間すらないことが多いです。

ちなみに、自然な写真でよければ下記のような感じで撮れる可能性は高いです。

高砂でヘッドパーツ撮影
高砂でヘッドパーツ撮影

事前に依頼しておくとか、その場で声かけて「撮ってください」と伝えれば確実ですね。

対策:中座時に時間を確保してもらう

ブーケ

カメラマンに指示して撮ってもらいたい場合、タイミングは披露宴会場の外にいるときです。オススメは中座(お色直しのための退場)のあとです。着替えは新婦の方が時間がかかるので、別々に中座します。先に新婦が中座して、直後に新郎が中座します。先に着替え始める為ですね。そのため通常、カメラマンは新婦の中座を撮影したあと、すぐに新郎の撮影に行かなくてはなりません。けっこう時間差ないんですよ。

パーツチェンジした小物が撮影したいなら、プランナーさんにお願いして、このタイミングで小物を撮影するだけの時間分、新郎中座を待ってもらうようにお願いしてみましょう。あんまり時間をかけてしまうと予定が押してしまうのであくまで短めですが、言っておかないと撮影は難しいです。先程の写真のように自然に撮影することもできますが、確率的に確実ではないです。時間の確保ができればより確実なので、要望があるならちゃんと伝えておきましょう。

もちろん、カメラマンのスタイルや会場の状況にもよりますから、事前に相談できるならしておきましょう。

要望を明確にして、場合によっては時間を確保してもらおう

1,撮りたい写真が下記のどちらかを明確にする

  • カメラマンにかっちり指示してもらう写真
  • 自然な中で撮ってもらう写真

2,そのうえで、要望を伝える。

  • かっちりが希望なら時間を確保してもらう。
  • 自然でもいいなら、そう伝える。

以上を意識すれば、かなり正確にカメラマンやプランナーに伝えることができます。カメラマンは「撮って欲しい」と言われた時に、どんな写真を求めて言われているのかわからないことがかなりあります。かっちりと自然を伝え分けるだけでかなりわかりやすいと思いますよ。

それでは、あなたの結婚写真選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

予定にリハーサルは入っていますか?うっかり防止4つの確認

「えっ?ないんですか?リハーサル?」

撮影をしていると、こんな発言を挙式直前によく聞きます。あなたは自分の予定に「リハーサル」は入っていますか?

リハーサルは、文字通り結婚式の形を予習しておくイベントです。結婚式では普段の生活ではやらないような動きがあったり、独自の形式や「しきたり」があったりします。予習しておかないと色々不安ですよね?今回は、リハーサルをした方がいい理由や、デメリット、写真的な利点等を網羅的に紹介します。リハーサルを考えてなかった!というあなたはぜひ読んでみてくださいね。

結婚式のリハーサルとは

結婚

まず、そもそもリハーサルについて知っておきましょう。

概要

結婚式において、リハーサルとは、結婚式の流れをあらかじめ一通り全て行っておくイベントを指します。挙式の部分を予習する内容なので、披露宴に関しては行いません。宴内人前式などの場合には挙式の部分だけをリハーサルします。

いつ行うか

結婚式当日、挙式の前に行います。

ただし、挙式の直前ではなく、「他の挙式前に行うイベント」とのタイミングを調整して行います。例えば「親族紹介」や、「2ショット撮影」などです。使用したい場所や、移動経路などによってプランナーさんが調整するのが一般的です。

例外的なものとして、キリスト教の教会があります。結婚式場のチャペルではなく、本当に普段から礼拝が行われている教会のことです。

教会では「挙式当日だけ教会に来て結婚式を挙げて、それ以来教会に行かない」という形式はできず、だいたい新郎新婦のどちらか、もしくは両方が信者である必要があります。また新郎新婦のどちらかが信者ではなかった場合、ある程度教会に通っていないと挙式が出来ない決まりの教会が多いです。詳しくは挙式したい教会に聞いてみてください。教会へ通う必要があるため、結婚式よりも前の日程でリハーサルをしてくれる場所もあるようです。もちろん、当日にやるところもあります。僕は撮影していてどちらも見たことがあります。

どこで行うか

チャペル

基本的に挙式を行う場所ですが、他のイベントとの兼ね合いで変わります。

本来ならチャペルや神社の中など、挙式をする場所で行いたいですよね?しかし、場合によってはそうも行きません。例えば、ドレス姿を挙式本番までゲストには見せたくない場合です。通常の時間では、ちょうどリハーサルしている頃に挙式に参加するゲストは式場にやってきます。ゲストの待機場所がどうしてもリハーサルが見えてしまうような建物の場合、リハーサルかゲスト、どちらかを見えないようにずらす必要があります。結果としてリハーサルの場所をずらすのです。ゲストは時間通りではなく、早めにきてしまう場合もあり、コントロールが難しいのです。

他にも、建物の構造や、複合施設なら他のイベントとの競合もあります。プランナーさんに確認しましょう。

誰が参加するか

新郎新婦と、挙式で出番のある人です。

出番がある人としては、お父さんが代表的です。花嫁入場時にエスコートをするためですね。他にも、ベールダウンをするならお母さん、リングガールやページボーイがいるなら担当してもらう子どもたちに来て貰う必要があります。

ベールダウン、ページボーイなどはまた別途説明しますね。

どんなやり方か

人前式ならば司会が仕切ってくれます。キリスト教式なら聖歌隊や牧師様・神父様が仕切ってくれます。プランナーが説明してくれる場所もあります。

ベールアップのやり方など、新郎新婦がやる動作を一つずつ解説してくれます。

リハーサルのメリット

  1. 順番を知ることができる。
  2. 安心できる。
  3. 衣装を着た状態の動きに慣れておくことができる。
  4. 持ち込みスタッフにとってもメリットがある。
1〜3はわかりますよね。4に関しては後述します。

リハーサルのデメリット

正直、ほとんどないと思うのですが、強いて挙げるならば

  1. 場所によっては挙式前にドレス姿をゲストに見られてしまう。
  2. 進行や挙式によっては親族紹介に出られないこともある。

くらいだと思います。

スタッフにもメリットがあります

スタッフ

リハーサルは新郎新婦二人だけではなく、実はスタッフにとってもリハーサルなのです。

特に「持ち込み」で写真屋さんやメイクさん、アテンドさんを持ち込んでいる場合です。結婚式は会場ごとに結婚式のやり方が微妙に違うので、かなりベテランのスタッフでもぶっつけ本番では「えっ!??」ってなる場面があります。そのためスタッフ的にも、会場のやり方を見たりできるので、リハーサルがあるのは非常に助かります。

僕(写真屋)は、新郎新婦の動きの傾向や、歩くスピード、距離感などをリハーサル時に見ていたりもします。あると助かりますね。

リハーサルがない場合もある

式場によってはリハーサルが全くない場合もあります。

その場合は「ぶっつけ本番」です。結構ドキドキしますよね?それでも余裕な人はいいかもしれませんが、念のため予定を組む時点や、事前の打ち合わせ時にプランナーさんに確認しましょう。

その場合の確認項目を最後にまとめておきますね!

まとめ:リハーサルで確認する内容

  1. リハーサルの有無
  2. 「どこで」やるのか
  3. 「いつ」やるのか
  4. 「実際に動きながら」できるのか

上記の4つを確認すれば大丈夫でしょう。稀にですが、リハーサルと称して口頭でさらっと順番だけ説明しておしまい、なんて場合もあります。そのため4の確認はしておいたほうがいいでしょう。

いかがでしょうか。予定を組む際の参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

親族紹介は先手を打って安心!7つの確認をしておこう!

親族紹介、やり方は決めていますか?

「え?親族紹介?考えてなかった」「親族紹介のやり方って何?」そんな風に思いませんでしたか?大丈夫、そう思うことも多いくらい見落としがちなのがこの親族紹介です。確かに、結婚式や披露宴に比べて印象が薄いですよね。でも、親族や家族からするとちょっと目立つタイミングでもあるので気を遣う部分でもあります。実際、親族紹介がスムーズに運ばずにちょっとした問題になることがあります。今回は、そうならないために事前に確認しておくポイントも紹介しますね。親族紹介を控えたお父さんにも必見の記事ですよ!

覚悟しておきたい「親族紹介でよくあるトラブル」

  1. 親族が遅刻する
  2. 紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする
  3. 名前が覚えられない(紹介者が)
  4. 紹介時の呼び方で困る
  5. 車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する
  6. 友人の扱い(親族以外)で困る
上記のトラブルはよくあります。
1意外はそこまで大きな問題にはならないですが、なるべくならスムーズに進めたいですよね。そこで、まずは親族紹介について知っておきましょう。親族紹介について知っている人は下のトラブル対策まで飛ばしてOKです!

結婚式の親族紹介とは

概要

これから結婚してつながるふたつの親族を紹介し合うイベントです。

形式

家系図

新郎新婦それぞれの「お父さん、もしくは親族の代表の方が親族を全員紹介する」形式が一般的です。しかし、かっちりした決まり事ではないので、他の形式でも大丈夫です。例えば「新郎新婦自身がそれぞれの親族を紹介する形」や「自己紹介」の形式もあります。

新郎新婦が参加しない場合もあります。その場合、新郎新婦はその間に2ショットの撮影などを行っていたりします。

タイミング

挙式の前に行います。親族集合写真と連続の場合が多いです。

結婚式での親族紹介の順番(全体)

新郎家から紹介して、新婦家を紹介します。婿養子の場合には逆にすることもありますが、最近はあまりこだわらない人が多いです。しかし、親族に形式にこだわる人がいる可能性もありますので、心配なら開始時に一言入れておくと安心でしょう。「慣例にならって新郎側から始めます」などの一言で十分かと思います。

結婚式での親族紹介の順番(身内)

紹介

基本順

  1. お父さん
  2. お母さん
  3. 兄弟(上から順番)
  4. 残りの親族

昔は礼儀として「一番最後に紹介者自身の紹介をする」という流れもありましたが、最近はそんなこともありません。例えばお父さんが紹介していても、上記の順番で自分自身も紹介します。

新郎新婦の紹介

新郎新婦を紹介したりする場合もあります。その場合はお父さんの前、つまり最初に紹介します。例えば「新郎の山田太郎です。そして私が太郎の父、山田一郎です」みたいな感じです。

主役だからなのか、新郎新婦の紹介をしない場合もあります。まあ、結婚式自体が自己紹介みたいなものですしね(笑)

既婚者、妻帯者の場合

兄弟や親族に既婚者がいて、家族がいる場合は、まとめて紹介します。

例えば、兄弟が山田一郎・二郎・三郎・四郎だとしましょう。新郎が一郎さんです。三郎さんには奥さんと娘さんがいます。すると順番は

  1. 一郎(新郎)
  2. お父さん
  3. お母さん
  4. 二郎
  5. 三郎
  6. 三郎妻
  7. 三郎娘
  8. 四郎

このようになります。親族内にいても新郎親族、新婦親族を軸に紹介しましょう。

場所

レストラン

親族紹介は小さな部屋を用意して行う場合が多いです。ですが、これも決まりはありません。近年人気のゲストハウスやレストランウエディングでは、このような部屋がない場合も多いので、導線で決める場合が多いです。例えば、親族紹介の直後に親族での集合写真を撮影する場合、写真室や撮影用のスペースで行う場合も多いです。

親族紹介の席順

上で説明した順番で紹介を行うので、紹介する順番で並びます。両方の親族が対面になるように並ぶ場合が多いですが、場所の都合上そうならないこともあります。例えばチャペル等で行うケースもあるのですが、その場合にはチャペルの椅子に座って行います。チャペルの椅子は祭壇の方向(神様のいる方)を向いているので、対面にはなりません。

結婚式での親族紹介の呼び方

紹介するのは身内なので、紹介時は「さん」や「様」は付けません。ですが、緊張していたりしていつもの呼び方になってしまったり、面識の薄い親族にはつい「さん」付けしてしまいます。最近の雰囲気からすると、別に構わないと思います。堅苦しくするよりも、わきあいあいと楽しそうに紹介するのが最近の雰囲気です。

紹介内容

続柄(新郎新婦から見ての関係)、名前くらいでも十分です。中には住んでいる地方も紹介する人もいます。

親族紹介のトラブルと対策

親族の遅刻

かなりよくあります。基本的に全員揃うまで「待ち」になるんですが、挙式時間などは决められているので、いつまでも待てる訳ではありません。他のゲストに迷惑になったり、式場の他のお客様に迷惑になってしまったりします。全体が伸びてしまうと延長料を請求される場合もあるので要注意です。

交通事情

原因は交通事情の場合が多いです。しかし、対策できるケースもあります。「会場の入口がわかりにくい」などがそれにあたります。近くまでは来ているのに、入り口がわからない、なんてこともあります。個人的な統計ですが、都会にある神社で非常に多いように感じます。ビルに囲まれている、大通りに入り口が面していない、等のわかりにくい条件が揃っているためだと思います。

対策として

  1. わかりやすい案内を招待状につける
  2. 遅れた場合の動きを决めておく

が有効だと思います。1に関してはわかりますよね。スマホなら地図をあらかじめ送っておいてもいいでしょう。スマホが苦手なお年寄りの場合は、若手の親族に先に来てもらっておいて、フォローしてもらうなどの方法も有効です。

2に関しては「親族紹介は予定時間になったら始めてしまう」などを先に决めておくということです。更に招待状などで伝えておいてもいいかもしれませんね。その場で対応を迷い始めると結構混乱します。新郎新婦自身はなかなか身動きが取れないので、指示も出しにくいです。「遅れている親族を別の親族が探しに行ってしまって全然戻ってこない」おまけに「そのまま連絡が取れない」とかめちゃくちゃよくあります。遅れた本人、待ってる親族等、いろんな人が気まずくなるので、これも有効な方法だと思います。

紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする

上記の「親族紹介とは」で勉強しておきましょう!手前味噌ですが(笑)

紹介者はだいたいお父さんですが、お父さんも当日めちゃくちゃ緊張します。いきなり不安になって新郎新婦に質問しに行ったり、会場スタッフに質問しまくったりします。ですが、突然には頭に入らないので、先に教えてあげましょう。

対策は

  1. 親族紹介をお父さん(もしくは代表)にしてもらうかプランナーに確認する
  2. お父さん(もしくは代表)なら内容や順番・形式を伝えておく

といった感じでしょう。

プランナーに確認、というのは、会場ごとに紹介形式を决めている場合があるためです。せっかくバッチリ决めたのに結局本番で違ったのでは肩透かしを食うので、念のため確認を先にしましょう。

名前が覚えられない(紹介者が)

If wedding 26 577112

親族が多いと紹介時に名前がわからない場合も多いです。事前に覚えても緊張で出てこない場合もあります。ちょっとやばそうだな、と思ったら下記の対策しておきましょう。

  1. そもそも「自己紹介」形式にする
  2. カンペを用意する

自己紹介形式にしてしまえばとても楽です。おすすめの方法です。ちょっとイレギュラーですが、それぞれの家長が紹介するパターンもありです。

紹介時の呼び方で困る

これは紹介者に報告しておきましょう。両家で揃っていたほうがいいので、紹介する内容をざっくりお願いしておきましょう。

  • 紹介者に「続柄、名前だけでいいです」等伝えましょう。

車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する

親族

ご両親が親族に対してあいさつ回りしたり、謝礼や、車代などを渡しに行く場合もあるでしょう。ご両親は披露宴中など、隙間があれば行く機会を伺っていたりするものです。全員をまわりきれるかわからないため、親族紹介前の、ちょっとした待ち時間などでも行っておきたいものです。しかし、場合によっては親族紹介のときに時間が無い場合もあります。挨拶で親族がごちゃごちゃに動いてしまって時間がかかる場合もあるので、余裕があれば両親がそういう挨拶などができるタイミングがあるか確認しておくのも手でしょう。

他のタイミングは披露宴中の歓談タイムがそれにあたります。歓談とは、イベントが特になく、飲食と会話を楽しむ時間です。

  • ご両親が挨拶まわりできるタイミングを確認しておく

友人の扱い(親族以外)で困る

神社で多いケースですが、挙式の参加者が「ほとんど親族+友人数人」みたいなケースがあります。挙式前に親族紹介がありますので、紹介場所には友人も一緒にいるのですが、式場や神社によっては友人は親族ではないので席を外すように指示があったりします。その際に居場所がないことがあるのです。特に神社では雨が降っている場合など本当に居場所がないケースもあるので、事前に神社に確認しておくといいでしょう。相談に応じてくれない場合もありますが。。。友人には一言伝えるくらいはできるでしょう。

  • 親族紹介の間の友人の居場所を確認しておこう

確認箇所まとめ

最後にもう一度まとめます。

  1. 親族にはわかりやすい案内を招待状につける
  2. 親族が遅れた場合の動きを决めておく
  3. 親族紹介をするのが誰かプランナーに確認する
  4. 紹介者に紹介の内容や順番・形式を伝えておく
  5. 名前が覚えられるか不安なら「自己紹介」にする
  6. カンペを用意するかも検討する
  7. 友人の居場所を確認する

上記の7つを確認しておけば、かなり安心かと思います。挙式に比べると目立たない箇所ですが、ぜひ、スムーズに行えるようにがんばってくださいね!

では!

KOBATONE 小林嘉明

メイク支度の撮影をするだけで結婚式全体の写真の質が上がる3つの理由

不思議に思いませんか?
メイク撮影って何を撮影するのでしょう?
お化粧中の様子?すっぴん?何のために撮影するんでしょうか?

結婚式に向けてのプランナーさんとの打ち合わせ時や、写真屋さんの商品資料を読んでいる時、「メイクシーン撮影」「お支度撮影」なんて書かれているのを見かけると思います。着替えているところの撮影なんて何を撮るの?そんな疑問も思うでしょう。今回はそんな疑問に答えます!なんと、結婚式の写真全体を底上げする効果もあるんですよ!
もちろん、撮影者によって違いがあるポイントですので、必要があれば実際に撮影される方に確認してみてください。でも、そこまで大きく違わないポイントだと思いますので、参考にしてみてくださいね。

メイクシーン撮影とは?

メイクシーン撮影とは、新郎新婦が準備用の部屋で着替えたり、ヘアメイクやお化粧、準備していく様子を撮影するものです。

お支度の一例、新郎後ろ姿
お支度の一例、新郎後ろ姿

結婚式当日の写真撮影プランに含まれたり、含まれなかったりします。
写真屋さんや式場によって撮影できない場合や、撮影可能な条件が異なるので、撮りたい場合には確認が必要です。
例えば、親族と新郎新婦の着替え部屋が一緒になっているような場合は、親族の女性が着替えている様子が写ってしまう可能性があるので、撮影ができなかったりします。

メイク撮影三つのメリット

メイク撮影のメリット1:二人の世界観や空気感を伝えて引き込める

メイクシーン撮影をする大きな理由の一つが「これから始まるよ」という予感を感じさせることにあります。納品される写真やアルバムは結婚式の写真で当日の様子を思い出すことができる商品ですが、メイクの場面や挙式が始まる前の様子があることで「流れ」ができやすくなります。
実際に仕上がった写真を見る時の様子を想像してください。
写真データの場合は、パソコンや携帯・タブレットなどで見ることが多いと思いますが、一度にすべての写真を見ることはできませんよね?一枚ずつ、表示される順番で見るはずです。パソコンであれば写真を大きく表示して、右矢印のキーを押して「次へ」「次へ」なんて感じで見るはずです。
メイクツールそのときに、順番が重要になります。データを開いたらいきなり披露宴の途中から始まって、挙式中の指輪交換の写真、また披露宴中のケーキカットしてるところ、、、なんて感じは見づらいですよね。当日の様子を思い出すのもなんだかちぐはぐになってしまいます。

だから、映画を見るように、小説を読むように、流れが重要になります。どんな世界の二人なのか、場所はどこなのか、どんな状況なのかを示す必要があるのです。情景描写や舞台背景を描写して見る人を引き込む必要があります。
具体的には、結婚式を行う式場の写真や、用意した会場装飾などの小物、そして準備中で緊張している新郎新婦などの写真です。それらを順番に見ていくことで、写真を見る人は状況を理解し、その世界観に没入できるのです。結婚式の当日の臨場感を体験できるのです。
つまり、予感を感じさせる場面、という意味でメイク撮影は重要なのです。

メイク撮影のメリット2:純粋に「キレイ」

女の子の憧れといわれるお嫁さん。メイク用の鏡の前でプロにメイクをしてもらってキラキラしている様子は、残しておくと嬉しいもの。そんな純粋な理由で撮影する方も多いです。女性はわかると思いますが、メイクは完成直後が一番キレイです。ここがベストな撮影のタイミングでもあるのです。
ちなみに、代表的なカットはリップシーンといって口紅を塗っているところ。メイクシーン

メイク撮影のメリット3:カメラマンとのコミュニケーション

挨拶は大切です。
いきなり何を言っているんだと思うかもしれませんが、挨拶が信頼関係の第一歩なのはご存知の通りです。そして、写真において、信頼関係はとにかく大切です。カメラマンを新郎新婦が信頼してくれるだけで、写真はぐっと良くなります。ホントの話ですよ。だって、嫌な奴に撮影されるのと、好きな人に撮影されるの、どっちがいい顔すると思いますか?答えは簡単ですよね?
そのために重要な時間がメイク撮影なんです。
結婚式当日はとにかく時間がありません。分刻みの予定が組まれていて、スタッフがゆっくりあなたと話ができる時間はないのです。そのため、話ができるところで話をして、なるべく短い時間で関係を構築する必要があります。
そこでちょうどいいのがメイク撮影です。メイク撮影を依頼すれば、カメラマンはメイク室から撮影してくれます。あなたはそこで初めてカメラマンに会うのです。カメラマンと挨拶をして、ちょっと支度様子を撮影してもらいながら、ちょっと談笑しましょう。それだけで、全く会話がない状態とは信頼感に雲泥の差があるのは想像できるはずです。
もちろんメイク撮影から後の撮影も良くなります。一日の撮影のクオリティを上げるためにも、メイク撮影は重要なのです。

メイク撮影をしない選択

あなたが望むのであれば、もちろんメイク撮影をしない選択肢もありです。
実際に僕が撮影した中でも、メイク撮影をしない方の意見を紹介しますね。

ケース1:恥ずかしい

メイクシーン撮影は、基本的に衣装を着た後、ほとんど完成している状態から撮影するものが多いです。下着姿を撮るわけにもいかないですからね。。。それでも、やっぱりなんだか恥ずかしいという理由で撮影しない方もいます。

ケース2:そもそも価値を感じない

稀なケースですが、これもあります。上記のメリットをご案内しても、メリットを特に感じないのであれば撮影する必要はありません。ただ、上記のようなメリットを知らないまま撮影をしない選択をすると後で後悔するので、メリットは把握した上で決めることをおすすめします。

ケース3:忙しい

この場合は結婚式の朝、当日いきなりですが、忙しいから断られたことがあります。
僕は下請けとして、ある会社所属のカメラマンとして撮影に行っていましたが、メイク撮影を絶対しなくてはいけないプランではなかったので快く引き下がりました。どうやら前日に準備がしきれなくて、スピーチなどの原稿をメイク中にまだ書いているとのことでした。その説明で僕は十分に打ち解けられたので、問題はありませんでした。
このケースはメイク撮影の参考に、というより「準備は余裕もってしたほうがいいですよ」って話ですね!

まとめ:撮影可能なら撮影するのがおすすめ

追加料金がかかるところなどもありますが、メリットは多いので共感できるなら撮影するのがおすすめです。最後にもう一度箇条書きでまとめましょう。

  • 写真を見る時に「予感」を感じさせる部分の写真を撮影できる
  • 憧れの花嫁姿を残せる
  • 全体の写真の質にも影響するカメラマンとの信頼関係を築ける

以上です!ぜひ参考に考えてみてくださいね!
KOBATONE 小林嘉明

ゲスト全員と写真を撮ろう!各卓写真のオススメと注意点

結婚式当日。せっかくなら、結婚式に来てくれたゲスト全員と写真が撮りたくはありませんか?

結婚式では、全員で集まって高いところからカメラマンに撮影してもらう「全員集合写真」も雰囲気あっていいですよね。でも、ゲスト一人ひとりの顔が小さくてよく見えないのも事実です。そこで、顔のわかる適度な大きさで、みんなで写真を撮れるイベントがあるので紹介しますね!興味があればプランナーさんとの打ち合わせで確認してみましょう!

俯瞰集合写真
全員写真の例

各卓写真を撮ろう

各卓写真とは

その名はズバリ各卓写真!「かくたくしゃしん」と読みます。 披露宴中に行う写真のイベントです。もちろん、会食や、パーティ形式でも可能です。挙式中には行いません。よくある披露宴の座席は、ゲストがグループごとにテーブルにつきます。例えば「大学の友人が座るテーブル」「家族が座るテーブル」「職場の人が座るテーブル」など、テーブルごとに属性を分けるように席を決めるのが一般的です。各卓写真は、このテーブルひとつひとつを新郎新婦が訪れて、テーブルの人全員と一緒にカメラ目線で写真を撮るイベントのことです。

各卓とは、各(それぞれの)卓(テーブル)ってことですね。

各卓写真
各テーブルでの写真が各卓写真

呼び方がたくさんあります

 各卓写真、テーブルフォト、フォトラウンド、グループフォト、フォトサービス、各卓フォト、などなど。たくさん呼び名があります。全て同じイベントのことです。特に決まった規定はなく雰囲気で呼び分けられていますが、カメラマンやプランナーの間では「各卓(かくたく)」と呼ばれることが多いです。

紛らわしい呼び名のイベント

テーブルラウンド

テーブルラウンドはカメラ目線で写真をとらないテーブル巡りのことをいいます。新郎新婦はプレゼントを配りながら歩いたり、各テーブルのキャンドルに火をつけていくようなイベントもあります。自然な様子は写真に収めますが、基本的にカメラ目線での写真は撮りません。配るものやイベントでも呼び方が変わり、「プレゼントラウンド」「キャンドルラウンド」などと呼ばれることもあります。

このように似たような名前が多く、名前だけでは「写真を撮るかどうか」が分かりにくいため名前に「フォト・写真」というキーワードがついたら写真を撮るイベントだと思っておくと良いでしょう。プランナー側も勘違いしやすいので打ち合わせ時に「目線ありの記念写真が撮りたいです」とハッキリ伝えることでうっかり事故が防止できるでしょう。

各卓写真のタイミング

各卓写真を行うことが多いタイミングは「再入場の直後」です。スタンダードな形式の結婚式では新郎新婦は2種類の衣装を着ることが多いです。例えば、ウエディングドレスを着て挙式をして、そのままの衣装で披露宴に出ます。しかし、披露宴の途中で和服に着替えたりすることで2種類の衣装を着ることができるのです。2着の場合、披露宴の途中で「お色直し」という着替えを行います。「再入場」とは、着替えのために一度会場を出て、もう一度会場に入場することをいいます。各卓写真はその直後に行う場合が多いです。

でも、本来は好きなタイミングで行って大丈夫です。事前にプランナーさんに相談してタイミングを決めましょう。このタイミングで行う人が多いのには理由がありますので、参考になるように紹介しますね。

再入場後が多い理由

2着の衣装を着る場合、どのタイミングで着替えるか悩みどころですね。挙式は意外と短く、30分程度なので、2時間半ある披露宴と比べるとボリュームが小さいです。そこで、だいたいの場合、披露宴の途中で着替える「お色直し」をします。そうすることで、2つの衣装でいる時間を同じくらいにするのが目的ですね。しかし、挙式をしている前半に比べると後半の衣装はイベントが少ないので、ゲストと一緒に何かできるイベントを、ということで各卓写真を選ぶ人が多いようです。 また、全員が一枚に収まるタイプの集合写真は挙式の後にとるケースが多いため、結婚式の時のドレス・衣装を着ています。全員の集合写真と各卓写真をそれぞれ違う衣装でゲストと写真を撮るのが目的の方も多いようです。

各卓写真のメリット

ズバリ、ゲスト全員ともれなく写真が撮れることです。結婚式当日は意外と時間がなく、ゲストと写真が撮れないこともあります。各卓写真をしない場合、グループごとの写真はゲストが自主的に新郎新婦の席に集まって撮影する形式になるので、おとなしいゲストや積極的でない親族は新郎新婦と写真が撮れない可能性があります。また、ご年配のゲストは足腰が弱い場合もあり、新郎新婦の席に集まることも難しいことがあります。新郎新婦が席まで出向いて全員で写真が撮れる各卓写真にはそんな気遣いのメリットもあります。

各卓写真のデメリット

意外と時間がかかります。結果として全体の予定が押してしまったり、他のイベントの時間を圧迫してしまったりします。対策のために、時間がかかるケースををいくつか挙げてみましょう。

新郎新婦の移動が大変

ドレスなど衣装を着たままの移動は大変なものです。思ったより時間がかかります。ゲストが多いと狭い机の間を通る必要もあり、通りにくい場合もあります。いつもと同じようには動けないので注意が必要です。

ゲストは新郎新婦と話がしたい

あなたは新郎新婦です。そんなあなたがゲストの近くに行ったらどうしますか?当然、話しかけますよね?同じようにゲストも新郎新婦が来てくれたら話したいものです。ましてや結婚式です。次々に話しかけられてしまい、すぐに次のテーブルになんて行けません。これが一番時間のかかる原因です。悩ましいですね。

ゲストは酔っ払っている

新郎新婦がテーブルに到着したら、並んで写真タイムです。しかし披露宴は後半。かなりお酒が入ってます。すんなり並んでくれない場合もあります。2人に話しかけたい気持ちも相まってなかなか進行が進まないこともあります。

ゲストが席にいない

これもかなり時間を取ります。「全員で」撮影するのが各卓写真なので、人が足りないと撮影できないのです。揃わないときは、足りない人が戻ってくるまで待つことになったりします。先に別のテーブルを回ることで調整したりもしますが、各卓写真の後に控えているイベントの都合で飛ばせない場合などもあり難しいところです。例えば「余興で着替えが必要なゲストテーブルがあり、先に写真を終わらせたい場合」などです。

対策(新郎新婦のできる範囲で)

時間をゆったり取っておく

時間をそもそも長めに取っておくのは効果的です。人数や環境によってかかる時間は変動するので具体的に何分とは言えませんが、プランナーさんと相談して充分な時間を確保しておくと良いでしょう。せわしなく移動したくない場合は「ゲストとゆっくり話をしながら回りたいです」と伝えると伝わりやすいと思います。

司会者から注意をアナウンスしてもらう

テーブルにゲストがいないと撮影ができないのか各卓写真です。席にいない原因ナンバーワンが「喫煙による離席」です。各卓写真を行う少し前に司会の方から席にいる様にアナウンスしてもらうのも一つの方法です。

回る順番を調整する

通常、披露宴会場では新郎新婦のまわるテーブルには順番があります。多くは主賓席から回っていくスタイルを取ります。主賓に失礼がないようにするためです。しかし、気負わないカジュアルな結婚式を行う場合は立場に関係なく回る順番を決めるのもありでしょう。喫煙者が多く座っている席を先に回っておくなど、時間短縮できそうな順番をプランナーさんと相談するのもありです。

時間を意識する

僕も一スタッフとしては、本来あまり新郎新婦に時間を意識させたくはないのですが、あまりに時間が伸びてしまうと結果的にゲストに迷惑がかかる可能性もあります。帰りの新幹線に間に合わない、飛行機に間に合わない、終電がなくなってしまう、後の用事に間に合わない、などの理由がそれにあたります。 イベントを盛りだくさんに詰め込んでいる場合、時間が押しやすくなりますので、新郎新婦が意識するだけで改善できる可能性があります。各テーブルを回った際に話しかけられても長く足を止めないように意識するだけでかなり時間短縮できるでしょう。会場によっては長引いてしまうと延長料が取られる可能性もありますので、イベントをめちゃくちゃ詰め込んでいる自覚がある場合は気をつけておいた方が良いと思います。

イベントにうまく各卓写真を取り入れよう

各卓写真はうまく使えばゲスト全員と写真が撮れる大変楽しいイベントです。最近はガーランドやフォトプロップスなど、アイテムを使用しての写真撮影も人気です。自分たちのとりたい雰囲気に合わせて小物を提案してみるのも楽しいですね。 披露宴会場の広さやゲストの人数、行いたいイベントの数などにも影響されますので実際に担当してくれるプランナーさんと相談して予定を組んでおくと安心です。是非検討してみてくださいね。

あなたがゲストと素敵な写真を撮れることを応援しています。 KOBATONE 小林嘉明