結婚したら、子供を生んで、育てて、マイホームを買って・・・
みたいに、夫婦生活と出産はセットで考えられがちですよね。まあ、これは昭和の価値観といえましょう。現代では自主的に「子供を作らない選択」だって充分にありえます。
結婚後に大きな要素になる話ですから、事前に考えておいて損はないでしょう。今回、ナイスな論文を入手したので紹介しますよ!
今回お届けする内容はこちら
「子供と夫婦の幸せ」問題
冒頭にも書いたとおり、なんとなーく世間では「子供がいたほうが幸せ」って価値観が強い風潮にあります。
「子供はまだなの?」なんて聞かれてウンザリする、ってのもよくある話ですよね。
もちろん、子供が生まれるのは素晴らしいことです。しかしながら、二人だけの時間を大切にしたい、といった考え方だって大いにオッケーなわけですよね。
じゃあ、子供の有無が幸福感にどう影響するの? ってのを数字で調べようというのが科学者たちの習性ってもの。今回紹介する論文もそんな中の一つです。
まあ引っ張ってもアレなんで、早速答え書いちゃいましょう。
長期的に見て、子供の有無は幸福度に影響しない
見出しのとおりです。わかりやすく幸福度と書きましたが、厳密には「生活満足度」という指標になります。生活満足度というのは「長期的に見た生活への充足感」みたいな指標。瞬間的に幸せになったり落ち込んだりするような判断ではないニュアンスだと思ってくれれば充分です。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0252528
元ネタは上記論文。いろんな夫婦の「性格特性」と「生活満足度」を調べたものです。
調査結果は下記。
- 長期的な視点だと生活満足度に子供の有無はほぼ関係なし
- 子供が居る夫婦といない夫婦で性格特性の違いもほとんどない
なかなかいい結果じゃないでしょうか。
じゃあ子供は無意味なのか? もちろん違います。
研究結果が本当だとすると、子供が居ても幸せが増えないの? って疑問に思う方もいるでしょう。それは違います。単純に「それぞれの幸せのあり方」が違うだけです。
- 子供が居る幸せ
- 夫婦だけで過ごす幸せ
2つは「違うジャンル」の幸せであって、単純比較できないってこと。今回調べている「生活満足度」は「満足の大きさ」みたいな感じなわけです。要するに「幸せの中身」には関係ないんですね。
それぞれに違う形の幸せがあるよ、って話かと。よきかな、よきかな。
今までの研究と違ってナイスなところ
今回の研究で素晴らしいポイントは、「選択的に子供を作らなかった夫婦」に限定したことです。
過去にあった別の研究だと「望んでいたけど子供ができなかった夫婦」も「子供が居ない夫婦」にカウントしていたので、どうしても生活満足度は下がりがちだったんですね。まあ、そうだよね、って感じではあります。
ただ今回は「子供を作らない選択」をした夫婦限定にしているので、非常によろしい研究対象なのではないかと。
なぜかと言うと、「望んでいたけど子供ができなかった夫婦」もマインドを切り替えれば充分に幸せになれることが示唆されたとも言えるからですね。
妊活はなるべくストレスフリーでいたいよね
妊活頑張っている知人から聞く話だと、やっぱりメンタル・フィジカル両面でキツいらしいです。
プレッシャー感じながらやるのは苦しいと思いますので、今回の研究を頭の隅において、気楽に望んでいただけるといいんじゃないでしょうか。
結婚前はそんなに悩む必要ないかも
というわけで、人生通して考えると子供の有無はそこまで満足度に影響しないよ、って研究でした。それぞれの幸せを充分に探求してもらえればと思います。
子供がほしいかどうかは結婚の前後で意見が変わったりもしますから、柔軟に対応できるパートナーを見つけ、自分自身も柔軟に在れることが大切かと存じます。
一つの研究ですので参考まで。
ではまた。