結婚式の持ち込みカメラマンは本当に得?プロフォトグラファーがオススメポイントも合わせて解説。

安くていいものが欲しい。

誰もがそう思います。結婚式でも同じことですよね。そして、写真を注文するとき、多くの人が気にかけるのが「持ち込み」ではないでしょうか?

持ち込みカメラマンは式場で売られている写真よりもおトクだと言われています。・・・はたして、本当でしょうか? 気になるところです。そこで今回は、実際に結婚式のプロカメラマンとして働いている僕が、「持ち込みは本当にお得なのか?」をお伝えします!

わかりにくい結婚式の料金を簡単に整理しよう!

結婚式写真のお金は、非常にわかりにくいです。

頭金、手付金、商品代、サービス料・・・・

いろいろな仕組みが絡まっているので、本当に大切なものが見えにくくなっています。もし、僕がお客さんだったら、さっぱりわからないと思います(笑)

でも、安心してください。基本の部分はとっても簡単です

結婚写真の場合は、

  • 商品代+マージン=販売価格

これが料金表に乗っている金額。これだけです。ね、簡単でしょ?

結婚式の「マージン」って何?

わかりにくいのは、マージンですよね。

マージンとは簡単に言えば「販売代行料」のこと。商品を代わりに売ってもらっているから、その分お金を払いますよー。っていう料金です。

結婚式場見学へ行くとプランナーさんからたくさんの商品を紹介されますよね? そのなかのひとつが写真の商品。でも、写真はプランナーさんが撮っているわけではありません。写真の商品は写真屋さんが提供しています

プランナーさんが働いているのは「プランニング会社」や「結婚式場」です。写真屋さんは、また別の会社。撮影の技術や、アルバムを作るためのプロが集っている組織です。

同じように、お花のプロがいる花屋さん、マイクや会場の音を扱う音響さん、料理の配膳をするサービスマン等、いろいろな仕事をする人が集まって結婚式を作っています。

プランナーの仕事はチーム作り

プランナーさんの仕事は、たくさんのプロたちをまとめて、一つの結婚式を創ること。また、まとめることによって、ナチュラルウエディング風にしたり、ホテル風にしたりする等、結婚式に方向性を作ることができるのが強み。そのため、販売時にはプランナーさんが新郎新婦に商品を紹介・販売します。

これが「販売代行料」の正体です。

プランナーさんがプロ達のかわりに販売している料金、です

たとえば、セブンイレブンでポテチを買うとき、コイケヤが直接販売するのではなく、セブンイレブンが代行して販売しているのと同じです。このばあいも、コイケヤはセブンイレブンにマージンを支払っています。

持ち込みが得な理由は、技術と価格のバランス

提携業者のメリット・デメリット

式場に入っている「提携業者」と呼ばれる会社たちは、全てマージンを支払っています。

メリットは

  • まとめて販売してくれるので、新郎新婦がいちいちプロを探す手間がかからない。
  • プランナーさんが方向性をまとめてくれるので、印象の整った結婚式ができる。

といったところ。

ですが、デメリットもあります。

  • マージンがプラスされるので、料金が高い。
  • 提携業者は自分で販売しなくて済むため、販売力がなくなり、商品の魅力が弱くなる。

特に最近はマージンは販売価格の50%といったケースが多く、言い換えてみれば「商品価値の2倍で販売している」とも言えます。

・・・なんだか損してるような気にもなりますよね。。。

しかしまあ、これはだいぶ乱暴な言い方です。実際には、プロデュースしてくれているブランドの価値や、細かくて面倒なやり取りを代行してくれている人件費もかかっているため、理不尽な料金ではありません。

持ち込み業者のオトクなポイント

持ち込みカメラマンのいいところは、自分の好みに合わせられるところ。そして、技術力が高い事です。

いくらプランナーさんが結婚式のプロでも、好みの違いはあります。特に写真は後に残るものなのでこだわりたい人も多く、持ち込み業者の中でも一番よく利用されている業種。

技術力もあります。持ち込みに対応しているカメラマンは、基本的にどこの結婚式場でも撮影ができるレベル。たくさんの経験を積み重ねて、柔軟に対応することが求められます。反対に、提携業者は「提携式場内」なら慣れていますが、外ではエキスパートではありません。また、持ち込み業者は常に自分で商品を売っているため、お客様のリアルなニーズに近いところにいます。総じて、レベル高めと言えるでしょう。

そして、支払う額の全てが商品価格。式場で20万円の商品は、実質半額の10万円です。しかし、持ち込みに20万円払えば、20万円の価値が手に入ります。

おトク感ありますよね。

もちろん金額イコール実力、ではありません。しかし、ある程度は比例するので、目安にはなります。式場価格の半分以上が出せれば、それを超える質のものが手に入ると思えば、なかなか魅力的ではないでしょうか?

持ち込みと提携業者、実は同じカメラマンがやっている?

実は、持ち込み対応しているような写真屋さんは、もともと提携業者としてカメラマンをやっていたケースが多いんです。提携で経験を積み、徐々に成長して独立、というのがよくあるパターンなためです。

こんな背景があることもあり、だいたい、持ち込みカメラマンの方が技術力が高い傾向にあります

いろんなカメラマンがいる

しかし、みんながみんな独立したいわけではありません。

提携業者に所属していれば、組織としての機能がカメラマンを守ってくれます。個人として世間の荒波に揉まれる必要がない環境もいいものです。・・・つまり、独立を選ばない人もいる。そのため、提携業者のカメラマンだけど実力は持ち込み業者レベル、という人も稀にいます。

なので「ほとんど」持ち込みカメラマンの方が実力が高い、というニュアンスなんですね。

持ち込みカメラマンのリスクも知っておこう

しかしながら「全ての持ち込みカメラマンがハイレベル」ではありません。

ここ、注意です!

カメラマンには資格試験がありません。つまり、誰でも名乗った瞬間からプロになれます。すなわち、素人レベルの業者が混ざっている可能性もあるってこと!

なかなかこわい話ですよね…

写真が好きだし、お金にならないかな・・・そうだ!この前結婚式でちょっとうまく撮れたからプロになろう!

こんな人もいるってこと。極端な例だけどね。なので、ある程度の実績と、金額は確認したほうが安全だと思います。

せっかく手間をかけて見つけてきた持ち込みカメラマンが素人同然だとがっかりですから、このリスクは注意したいところですね。

価格よりも満足度!気をつけたい持ち込みカメラマン選びのポイント

激安持ち込みカメラマンは要注意

ほとんどの場合、持ち込みカメラマンを選ぶ際の基準は

  • 写真が好みと合っているか
  • 安さ

この2つを見て決める人が多いです。

写真が好みに合っているかはとっても大切なので問題ありません。しかし、安さを優先しすぎるのは要注意。

少しここで、自分がカメラマンだと思って想像してみてください。

結婚式の撮影って、だいたいこんな感じです。

  • 就業時間はほとんど丸一日
  • 重い機材を抱えながら走り回る
  • 撮影と同時に接客業もこなす
  • 失敗できないプレッシャー
  • 何年もかけて覚えた特殊技能が必要
  • 撮影前には準備、撮影後にはデータ処理がある

この内容で、いくらなら働きますか? 少なくとも、2〜3万円は安すぎると思いませんか?

ところが、世の中には3万円くらいで撮影してくれる持ち込み業者があるんです。

・・・もちろん、人によってはOKかもしれません。

でも、準備や後処理を含めて、カメラマンが一つの結婚式にかける時間は少なくとも3日以上。これで日給計算すると1万円くらいになります。これは、日雇いのバイトと一緒ですよね。つまり、写真の素人が来る可能性が結構高いってこと。

安いことは嬉しいですが、あまりに安いのは要注意だと、僕は思います。

インスタは文章までチェックするのがおすすめ

カメラマンによって、スタイルは違います。言い換えれば、大切にしていることが違う、っていうこと。

  • 常に一番新しい機材を使う人
  • 変わった方法が好きな人
  • 料理の撮影に全力を注ぐ人
  • フラッシュの使い方にこだわる人
  • コミュニケーションを大切にする人
  • アルバムの構成を前提に撮影する人

本当にいろんなこだわりがあります。

写真を見るだけでは、プロでないとわからないような内容も多いです。しかし、素人でも理解できることもあります。それがキャプション。文章です。

どんな事を考えて撮影しているのか、何に注目しているのか、お客様に対してどう接しているのか、なんとなく文章を見るとわかりませんか?

大切なことは、なるべく、自分がこだわるポイントと似ているところに力を入れる人に撮影してもらうこと。なぜなら、文章を読んでいて「あ、この人いいな」と感じるのは、自分の感性に近いものがあるから。

こんなところも撮影してくれていたのか! 嬉しいなあ。」写真をもらった後にそう思える為には、感性が似ていることが大切なんです。要するに、人として気に入るか、ってことですね(笑)

インスタで気に入った持ち込みカメラマンには、他の写真も見せてもらおう

もちろん、インスタでは写真も見てください。色や雰囲気で「ビビッときた!」とか、選ぶポイントは自由です。しかし、それだけで最終決定してしまうのはまだ早いかもしれません。

というのも、インスタに上げている写真って全体のほんの一部。本当はもっとたくさん撮影しているはずです

多くの写真から「インスタ映え」するものを厳選して載せているってことですね。

特に、新郎新婦のツーショットが多くなっているはず。。。

でも、他にも大切な写真ってありますよね? お父さんと一緒にヴァージンロード歩く所とか、友人とワイワイ騒いでるところとか。。。もちろん、そういう場面も写真に残します。しかし、インスタにはあまり向かなかったり、見本許可がもらえなかったりして載せられない写真があるんです。

インスタには比較的コテコテな「キマってる」写真が載るので、それだけだと自然なところの雰囲気がわかりません。全体の雰囲気をみるためにも、「インスタ以外」の写真を見せてもらうとカメラマンのことがよく分かるでしょう

いざ注文!しかし、「指示書の詰め込み過ぎ」は避けよう

結婚式では、「指示書」というものがよく使われます。

自分たちが撮影してほしいと思っている内容を、カメラマンに伝える書類のことです。

確かに、要望を明確にすることはとっても大切。相手が欲しいものがわかった方がカメラマンも撮り方を決めることができます。

でも、詰め込みすぎには注意しましょう

僕も以前、タイムスケジュールにびっしり要望が書かれた指示書をもらうことがよくありました。それこそ、ガチガチに内容を指定するような分刻みのスケジュールです。カメラマンとしては、要望をもらった以上は叶えてあげたいんですけど、、、でも実は、これって他に何もできないんですよね。。。

というのも、実は指示書の優先度ってかなり高いんです。

持ち込みカメラマンには、要望の「重さ」をしっかり伝えよう

結婚式の撮影では、一つの場面を撮影する場合でも、何通りかの「構図」があります。本当は無限にあるんですけど、僕たちはいくつかの「定番パターン」を持っていて、現場の状況を読みながらマッチするものを選んで撮影しています。

なぜなら、いくつかのパターンを持っていないと、リアルタイムの変化に対応できないから

突然、カメラを持ったゲストが立ち上がったり、撮影に夢中でカメラマンの前に入ってきたりすることもあります。そうなると、狙っていた構図が撮影できなくなってしまうことも多いので、別のパターンを用意しておいて、柔軟に対応することが求められます

バージンロートは飛び出しが多い場所

でも、指示書があるということは、明らかにお客様にとって「ほしい構図」がある、ということ。

もちろん、カメラマンは要望を叶えてあげるために全力を尽くします。・・・ですが、他のパターンを封印することになります。

えっ? そんな事するくらいなら、カメラマンさんの判断に任せますよ!

そう思いますよね?

でも、要望の「重さ」は人によって違うんです。「絶対に、何があってもこの写真がいい!」というこだわりさんから、「なんとなくこんな感じで〜」くらいのゆるい人までいます。重要度がわからない以上、カメラマンは「指示書の内容は必ず守る」ように動くんです

なので、「カメラマンの判断に任せます」という場合はかなり念を押して「任せます、本当に。」と伝えておいたほうがいいでしょう。あなたが思う以上に、指示書は優先度が高く設定されているはずです

指示書が有効な場合もある

「実力が不明なカメラマン」であれば指示書は有効です。たとえば、式場の提携業者。なぜなら、誰が撮影するのか決まっていないし、レベルもまちまちなので、自分がほしいと思っているテイストになるとは限りません。それでも、ほしい構図がある場合には、指示書は結構使えるでしょう。

「おまかせ」できる持ち込みカメラマンを見つけよう

まとめると、「この人なら全部『おまかせ』でも自分の好きな写真を撮ってくれそう」と思えるカメラマンにすればいいんです。

そして、自分のこだわりや、ほしい写真をちゃんと伝えること。どれくらいの気持ちを込めているのかわかれば、しっかりしたプロなら対応してくれるはずです。

いい持ち込みカメラマンが見つかるよう応援してます。

KOBATONE 小林嘉明

最低限知っておきたい結婚式の「持ち込み」方法と意味。基礎から解説!

持ち込み、どうすればいいの?

なんとなく知ってるけど、正直わからない・・・

結婚式の内容これから決めていこう。そんなとき、「持ち込み」が気になりますよね? しかし、一般的に会場では持ち込みが禁止されているので、ほとんど親切な説明はされません。

わからないことだらけです。

  • いつまでにやればいいのか?
  • どうすればいいのか?
  • 持ち込み料とは何か?
  • 交渉方法はあるのか?

などなど…そこで、今回は持ち込みに関しての全体像が分かる話をお伝えしていきたいと思います。

結婚式における「持ち込み」とは何か?

持ち込みとは、結婚式場が用意していない商品を式場内で使用すること

結婚式には非常に多くの商品が関係しています。そのため、一つ一つの内容を細かく決めていくことはとても難しい。そこで、結婚式場が商品パッケージを用意する手法が用いられます。

写真・花・ビデオ・ドレス・会場・料理…それぞれに必要な要素が1つのセットにまとめられていることが多く、好きな組み合わせで選ぶしくみです。それぞれを自分で吟味するよりもラクチンで、時間と手間が省けるのがメリット。しかし、反面、カスタマイズ性がないいらない商品が含まれているクオリティが低い、などのデメリットもあります。

式場「持ち込み」のやり方

持ち込み相談はプランナーへ

とにかく、プランナーさんに相談しましょう。

たくさんある商品を把握し、最適な組み合わせで提案する事もまたプランナーの仕事。勝手にやってしまうとトラブルの元です。

また、式場はパッケージにする事で効率化も図っています。商品やスタッフが毎回同じであれば、スムーズに結婚式を運営できるますからね! つまり、式場はパッケージを前提に動いているんです。なので持ち込みをする場合、もともと式場にある仕組みとぶつからないように調整するのもプランナーの仕事なんですね。

持ち込みの交渉はいつやるべきか?

では、いつ頃、プランナーさんに話をすればいいのでしょうか?

実は、持ち込みの交渉は時期によって難易度が全く異なります。ここでは3つのパターンに分けて紹介しましょう。

最高の持ち込み交渉タイミングは「式場決定前」

ほとんどの式場はパッケージ商品が前提で動いていますから、持ち込みが起きてしまうと「イレギュラー」になります。いちいち対応する手間が増えたり、現場のことがわかっていない外部のスタッフが来たり……要するに嬉しくない! そのため、持ち込みをなるべくさせないような工夫をたくさんしています。

契約書をよく見てみると、ひっそりと持ち込みに関する事項が書かれており、契約を交わした後に気がついて後悔する、なんてパターンもあります。しかしそもそも、契約書にサインするという事は「あなたの条件を飲みますよ」という意味なので、これでは手遅れです。

契約書にサインする前に持ち込み交渉しよう

そのため、最高の交渉タイミングは契約書を交わす前ということ。契約前であれば、契約の条件として交渉材料にすることも可能です。たとえば「写真業者を持ち込ませてもらえるなら、御社に決めたい」のような内容で交渉すれば、条件を飲んでもらえる可能性は十分にあります。

最悪なのは持ち込み期限ギリギリ

ほとんどの式場はそもそも持ち込みを規制しているので、期限は存在しません。

しかし、持ち込みされる業者側には時間が重要。特に個人で経営しているような業者の場合、「その人の個性」を求めて注文されるケースがほとんどなので、結婚式の注文が被ってしまうと対応できない可能性がかなり高いです。

また、準備に時間が必要な商品もあります。たとえばヘアメイク。「狙っている髪型にしたいので髪を伸ばしてほしい」というような流れも十分にあり得ます。猶予がひと月やふた月あれば良いですが、1週間前ではどうしようもありませんよね? 他にも生花など、商品そのものに時間がかかるケースが存在します。期限ギリギリは避けたいところです。

直前でも対応してくれるところはあります。でも、なるべく早めがいいでしょう。

持ち込みでもっとも多いのが「契約後に気がつく」中間層

そして、最も多いのが上記2つの中間層。早くはないけど、ギリギリでもない。でも、契約をしてしまってから「持ち込み禁止」に気がつき、どうにか持ち込みできないか? と交渉するパターン。式場側も持ち込みについて黙っているので仕方ありません。でも、だからといって気に入らない商品を注文したくない。泣き寝入りは嫌ですよね。

契約後に発覚した場合の持ち込み方法は、特に写真はたくさんの方法があるので、後で紹介したいと思います。

式場持ち込みで1番多い5つの業者

持ち込みといえば写真、と思っている人も多いかもしれません。ですが実はいろいろな業種が持ち込み可能です。最も多いのは以下の5業種。

  • カメラマン
  • ドレス
  • 司会
  • ビデオ
  • メイク

例外としてプランナーを持ち込む場合もあります。

結婚式に持ち込みをする業種ごとの理由

カメラマン(フォトグラファー・ビデオグラファー)の持ち込み理由

写真や映像は、個人の好みが非常にはっきり出るジャンルです。

式場が用意した内容が気に入らない場合、ずっと後悔することになるかもしれません。であれば、自分に合ったフォトグラファーやビデオグラファーを見つけてきて撮影してもらうのは非常に良い方法。特に、独立して個人で活動しているような人はレベルが高い傾向にあるので、高満足度の写真・ビデオが残る可能性が高いです

メイク・アテンドの持ち込み理由

以前の記事でも触れていますが、基本的に写真は現実を「盛る」ことしかできません。参考はこちら。

自分でできる!最高にステキな結婚写真に近づけるための3つのコツ

メイクが変われば女性は変わります。写真にこだわる場合でも、写真に写る本人そのものをきれいにすることができるので、非常に高い効果を発揮するのがメイク。また、実際にゲストたちに見られている姿を美しくしておくというポイントでも非常に重要です。

メイクは個人の好みによる差が大きいので、自分に合ったスタッフを発見する事はとても大切。極端な例では、選挙ポスターのような「古い」メイクになってしまうこともありますからね(笑)

プロなら誰でも上手い、なんてことはありません。注意!

メイクの持ち込み

また、メイクを担当する人は、アテンドを兼任する場合が多いです。昔は別々の担当者が着くことが多かったのですが、最近は兼任がほとんど。ドレスを着せたり整えたりする作業が、メイクの仕事範囲にあるためだと思います。重要な事は、「アテンドをする人は丸一日あなたと一緒にいる」ということ。気のきかない人、自分に合わない人と丸一日一緒にいたい人はいないはず。アテンド選びは、かなり大切な要素なんです。

司会者を持ち込む理由は「雰囲気」

もうひとつ、居心地を決める要素として大きいのが司会者。

酔っ払ったゲストをうまくコントロールしたり、喋りが得意でない友人のスピーチを横から補佐したり、全体にフォロー入れたりするのが仕事。

…これ、めちゃめちゃ重要じゃないですか?

実は、写真の撮り方にも大きく影響します。披露宴が始まると、会場内の流れを握っているのは司会者さんです。パーティー中には、人を並べて記念撮影するタイミングがいくつかあります。そんな時、撮影のしやすさを左右するのが司会者さんの腕。写真にまで影響があるなど、思っている以上にたくさんの事柄に影響があるものなんです。

ドレスはお気に入りのものがあれば持ち込みしよう

花嫁の中には、「結婚式をするならドレスはあのブランドじゃなきゃ嫌だ!」なんてこだわりがある人もいます。

なにせ、人間は着るもので気分が変わる生き物。とっても重要ですよね。

さらに、お気に入りのドレスを着れば、スタイルやドレスの形がよく見えるだけでなく、表情までよくなるはず。こだわりがあるなら、ぜひいちど会場と交渉してみましょう。

ドレスの持ち込み

ただし、ドレスはトラブルが起こると対応が大変です。フィッティングがタイト目だったりすると、ちょっと体型が変わっただけでユルユルになってしまったり、逆にチャックや編上げが閉まらなくなってしまうこともあります。こんなとき、持ち込みドレスの場合はすぐに別サイズに直すこともできません。会場指定のドレスなら、結婚式場にドレスショップが内包されていたりするので代用ができるのです。

そのため持ち込みに対して会場側も慎重になります。実際にあった例では、ドレスに必要なパーツが1部配送されていなかった。なんてこともあるので注意しましょう。

結婚式場に外部業者を持ち込みすることのメリット

持ち込み最大のメリットは3つ。

  • 高いクオリティー
  • 料金に無駄がない
  • 自分好みにカスタマイズ可能

ざっくりですが、このあたりかと。細かくみていきましょう。

式場外部からの持ち込みはクオリティが高め

基本的に、持ち込みは質が高いです

(例外もありますけどね・・・)

写真であれば、技術的に上手い。いいカメラを使っている。人柄がとっつきやすい。そんなところでしょう。

もちろん、式場と提携している業者の質が高い場合もたくさんあります。ですが、囲われた環境ではなく、自由競争の中で技術を磨いている、生き残っているというのは一つの参考になるのではないでしょうか。

「持ち込みとしてよく利用されている」という実績は、それなりの質が背景にある証拠と言えるでしょう。

持ち込みは料金に無駄がない

持ち込みには不透明な料金が(比較的)少ないです。

というのも、式場に入っている業者は、結婚式場やプランニング会社に集客を代行してもらっている状態なので、対価を支払っています。それが「マージン」です。

もちろん、マージンはあなたが支払う料金の中に入っています。ただ、何割がマージンなのかはわかりません。僕がみた範囲では、50%あたりが業界内での平均といったところでしょうか。多いところでは50%を超えるところもあります。

つまり、あなたが20万円の商品を購入しても、その半分はマージンである可能性が高い。商品の価値は10万円ということになります

(・・・まあ、もちろんプランニング会社のブランドもあるので、有名式場やホテルだからこその高値であることもありますけどね。)

同じ価格でも持ち込みは原価が違う

持ち込みであれば、あなたが支払う料金は純粋にサービスや商品の値段ということ。17万円が価格であれば、100%が商品の価値です。仮に持ち込み料が3万円プラスになって同じ20万円になっても、実質10万円の価値しかないマージン付きの商品よりも得した気になりませんか? もちろん、値付けのすべてがクリアというわけではありませんが、意味のわからない料金が加算されていることは少ないでしょう。

持ち込みはカスタマイズができる

あなたの好きなドレス、お気に入りのメイク、うまく撮ってくれるカメラマン、センスのいい会場装花。持ち込みであれば選択肢はグッと増えます。

式場の用意したパッケージでは実現できない内容が可能になるので、結婚式をイメージ通りに作りたいなら、最適な持ち込みをするのも手段の一つでしょう。

結婚式場へ外部業者を持ち込みするリスク

持ち込みにはリスクもあります。

  • 内容に制限を受ける可能性が高い
  • 持ち込み料がかかる

持ち込みは式場との連携が難しく、制限を受けるかも

本当に、持ち込み業者に対しての対応はピンキリ。僕も持ち込みカメラマンとしていろいろな会場に行くのでよくわかります。めちゃくちゃ親切な結婚式場もあれば、妨害に近いようなマネをしてくる無礼な会場まであります。

・・・というのも仕方のない話。

実は、持ち込み業者には素人同然の人間もいます。式場に対して失礼なことをしたり、ゲストに迷惑をかけたり、進行を妨げたりする存在がいるのも事実。煙たがられたり、警戒されるのも理解できます。

(ちゃんとやってる側には本当に迷惑!)

そのため、結婚式場はさまざまな規制を作ります。入っては行けない場所、撮影可能な時間、枚数の制限、いろいろです。

写真以外に関しても、いろいろな条件がつくことはあります。式場によってやり方が全く異なるので条件面は確認をしておくのが安心でしょう

いわゆる「持ち込み料」とは何か?

持ち込み料

ほとんどの結婚式場では「持ち込み料」がかかります。

式場側が用意した提携業者以外を利用するためにかかる料金」です。

・・・え?なんだか違和感がある?

そうですよね。だって、「式場が用意していない」のに「お金を式場に支払う」わけですから。納得はしにくいかもしれません。

しかしながら、現実問題、ほとんどすべての結婚式場で持ち込み料がかかります。

先述の通り、式場へ外部の商品を持ち込むとイレギュラーな流れになります。小物類を持ち込めば保管に手間がかかり、カメラマンを持ち込めば説明の手間が増える。だからそのハンドリングコストや人件費として「持ち込み料」がある。というのが式場側の建前です。

しかし、その実情は提携業者からもらっていたマージンがもらえなくなることに対する予防策です。「余分にお金がかかるくらいなら提携業者にしよう」。持ち込み料があるだけでそう思いませんか? 外部業者の侵入を防ぐ方法として、心理的にも非常に巧妙な仕組みなんです。

持ち込み禁止の結婚式場は本当に持ち込めない?

ホントのホントに持ち込めないケースは(ほとんど)ありません。

持ち込み料が設定されているとしても、最初からおおっぴらに料金表に書いてあることはないです。ほとんどは「裏メニュー」的な扱いになります。

  • 「弊社では外部の持ち込みは禁止しております」
  • 「円滑に挙式を運営するために持ち込みはお断りしております」

最初はそんな言い回しで返されるでしょう。ですが、熱意を伝えてください。だいたいOKがもらえます。

なぜなら、それがきっかけであなたに「じゃあ結婚式やめます」と言われるのが最も怖いからです。結婚式の総額は300〜400万円くらいです。たかだか数万円の利益ために契約そのものを失うようなことはしません。

それでも断ってくるような場合は、担当者がかなり感情的なタイプか、お金の勘定ができない場合が考えられます。他の担当をつけてもらう、上司にお願いする等、切り口を変えてみましょう。

持ち込み交渉は新郎新婦の仕事

持ち込みをする際の交渉は、基本的にあなた(新郎新婦)がやります。

なぜなら、式場と持ち込み業者は直接関係がないからです。カメラマンが式場へ持ち込み交渉をしたりするのはおかしな話。

仮にカメラマンから連絡したりしても、式場側には持ち込みされたくない思いがある。そのため、変な圧力をかけられてしまうのが関の山です。

有利かつスムーズに事を運ぶためにも、新郎新婦が行うのが一番です

「こっそり持ち込み」は避けましょう

こっそり持ち込むのはダメ

やりとりが面倒だから、持ち込み料払いたくないから、こっそり持ち込んでしまえ!

たまーにこんな人がいます。

ですが僕は、ハッキリ言っておすすめしません!

当日までバレなければいい、と、大量の引き出物(持ち込み)を当日に持ってきて増やしたりするのは迷惑です。突然カメラマンを連れてくるのも同じこと。

結婚式場側からしたら迷惑でしかない。さすがにお客様の手前、渋々了承してくれる可能性もあります。でも、満足な結婚式が行える可能性は低くなると思ってください。式場もいじわるで持ち込みを禁止している訳ではないんです。突然増えたイレギュラーな内容に対応する時間を取られ、結婚式の時間が押してしまうかも知れません。

結果として来てくれた友人や親族に迷惑がかかる。なんてことだってあります。「たかが一つ増えるだけでしょ?」なんて考えはやめましょう。

だったら「持ち込み料は納得行かないので払いません!」「でも持ち込みます!」くらいのほうが安全だと思います(笑)

本当にカメラマンが持ち込めない場所は「神社」「教会」

神社やお寺、教会などは宗教上の理由で撮影を断られてしまう場合があります。

【注1】結婚式場に入っているような教会ではなく、本物の教会の話

【注2】メイクさんとかは可能なことが多いと思います。持ち込めないのは主に写真。

この場合は素直に従いましょう。もちろん、写真よりも儀式が優先度は上ですから。

ただし、神社や教会はそれぞれで撮影に対する厳しさが全く違います。事前に説明を受けていればOK等、いろいろな形態があるので確認してみましょう。

持ち込み料は「いい落とし所」と考えよう

持ち込み料に違法性がある、という点はよく話題に上がります。実際、結構グレーな部分もあるようです。写真について、一般的な持ち込み料の相場はだいたい3万円前後。しかし、持ち込ませる気がさらさらない結婚式場も存在していて、30万円なんて額をふっかけてきたりします。

先述の通り、会場側が負担する手間や労力の対価として妥当な料金であればいいのですが、これは明らかにやりすぎ。この場合は独占禁止法に抵触する可能性があるそうです。

それって違法ですよね?

・・・とはいえ、ですよ。

それって違法ですよね!」なんて喧嘩腰にプランナーさんとバトルしたい方は少ないはず。気持ちよく結婚式を迎えたい人がほとんどです。だから、僕からの提案は、

持ち込み料は「いい落とし所」にしませんか?

という話。

プランナーや会場は持ち込ませたくない。そして、利益は出したい。でも、あなたは質のいいお気に入りの業者にお願いしたい。その中間、いい感じの妥協点として「持ち込み料」を考えてみたらどうでしょうか。

持ち込みで損をしないために「堂々と持ち込む」

持ち込み業者には、居場所がありません。荷物置き場が貸してもらえなかったり、トイレの使用禁止であったり。。。肩身の狭い思いをするのが普通です

僕なんて、すごい親切な式場があるとびっくりして挙動不審になります(笑)

「こっそり持ち込み」のように、会場に対して無許可で持ち込んでいる場合ほどその度合は強くなります。まあ、当たり前ですよね。

だけど、持ち込み料を支払っている場合は堂々としていていいはずだと思いませんか? なぜなら、プランナーや式場が提示した条件に対して、お互いに合意して料金まで支払っているんですから。

集合写真ように脚立が必要だったりする

写真では、全員での集合写真など、会場の設備(はしご等)を借りないと撮影できないものや、時間をちゃんと確保してもらわないといけない内容があります。しっかりと写真を撮るためにも、なるべく堂々と入れる状況が望ましいんです。

打ち合わせ時に「私達が望んで用意した業者さんなので、ちゃんと協力してくださいね」くらいの発言を会場にできれば最高です(笑)

お気に入りに囲まれて結婚式をするために、持ち込みを視野に入れよう

いかがでしょう。せっかくなら大好きな物に囲まれて結婚式がしたい。そう思うのであれば持ち込みは良い手段だと思います。ぜひ、視野を広く持って考えてみてくださいね!

応援してます。

KOBATONE 小林嘉明

音楽フェスウェディングで仲間と過ごすライブパーティー【The Camp Book】

音楽フェスで結婚式。

最近はそんなことだってできます。

毎年夏に開催されている音楽フェス「The Camp Book」にて、3つある野外音楽ステージの一つを使って結婚式をあげました。

披露宴は近くの屋内にて。

バンドマンの新郎と、その演奏を聴いて無邪気に踊る新婦の素敵な結婚式でした。写真がたくさんあるので、iPhoneの方は画面横向き推奨です!

フェスで結婚式!キャンプブック2018!

たくさんの話が聞けた結婚式でした。

なかでも僕が印象的だったのは、新郎のお母様の話。

新郎がまだ小さかった頃、ご自身の働いていた環境を変えて自分のお店を始めたそうです。理由は「新郎と一緒にいる生活を大切にしたいから」。

開店当初、周りからはいろいろ言われたそうです。

しかし、自営業でクッキー屋さんを始めて、今では地元で有名な名店になっているそう。新郎友人たちとも仲良く話している様子から、お母様の好かれ具合がよくわかりました。

実は、送品時のプレゼントもそのクッキーでした。

そのクッキー、なんと僕たちスタッフにもいただくことができたので食べたんですが、めちゃめちゃ美味しかったです。

温かい結婚式でしたね。

日本で初めてフェスウェディングを手がけたamarillo ivyがプランニング!

今回もプランニングはkobatoneでおなじみ。amarillo ivyさんです。

実はamarillo ivyさんは日本で初めてフェスウェディングをやったチームでもあります。

最近、フェスウエディングってだんだん増えてきてるんですよ。結婚式の会場にフェス風の装飾をして、可愛い雰囲気で結婚式をするイメージです。でも、本物の音楽フェスで結婚式をしよう、なんてプランナーさんはなかなかいません。

というか、できません。

でも、素敵ならそれをやってしまうのがamarillo ivyさんです。

一年前の同じフェス(The Camp Book 2017)で結婚式をしたのが日本第一号のフェスウェディングですね。僕はその時は参加してないんですが、ほんとにすごいと思います。だって山の中に結婚式の道具を全て持っていくんですから。。。

みんなで搬入したり搬出したりするのは文化祭みたいで楽しいですけどね!(僕は運んでるだけなんで大したことしてませんけど 笑)

ちなみに2017年の映像はamarillo ivyさんのトップページでも紹介されています。Naoki Komaruさん制作の素敵な映像なので興味があればぜひ見てみてください。

2018年の映像はこちら。

The Camp Bookは「遊びの教科書」な音楽フェス

かっこいい音楽を聴きながら、
大自然の中でゆったりと時間を過ごす。
オトナもコドモも、関係ない。
好きなように踊り、心から許せる仲間と笑う、
好きなだけ食べて、好きな時間に眠る。

みんなが子供に戻って、
「最高の遊び」から、大切な何かを学ぶ。
そう、まるでCAMPusのような、音楽フェス。

キャンプブック公式サイト「Concept」より引用

音楽フェスに行ったことがない人はちょっとわからないかも知れませんので、簡単な説明を。

音楽フェスは、自然の中で音楽を楽しむイベントです。数日間に渡って行われ、たくさんのアーティストが出演します。ステージは複数あり、ちょっと時間をずらしながらアーティストが交互に演奏します。参加者は、お目当てのアーティストはステージまで聞きに行き、それ以外の時間はブラブラ自由に過ごします。初めて聞くアーティストを楽しんでもいいですし、マルシェスペースでお酒や食事を楽しんでもOKです。

気楽に、音楽に浸りながら過ごす時間、それがフェスです。

冬はスキー場になっているような場所を借りて行います。広いし、音を出しても迷惑に鳴らないし、トイレなどの設備もあります。高原の気候が気持ちよく、みんなが平和な気分で過ごします。

そんなイベントなので、とにかくみんな結婚式に対しては歓迎的! 一緒にお祝いして騒いで、拍手を送ります。

フェスウエディングはピースフルでおおらかな結婚式がしたい人におすすめ

もちろん、そんな場所でやるので大変なこともあります。そもそも参加するためには山に登らなくてはいけませんし、高級ホテルのように何から何まで揃っている、というわけではありません。

それでも、それを差し引いても素敵な結婚式ができると僕は思います。

結婚式では「体験」が大切だよ。というのは以前のブログ記事でも紹介しています。まさに、フェスウエディングはみんなで「体験」をする場です。

結婚式を自分たちで作って、祝って、盛り上がって、共通の思い出を作れる場なんです。そして、その思い出は一生あなたを支えてくれます。

新郎新婦も、家族も、仲間も、フェスの環境を楽しみながらお祝いできる。そんな気持ちを持った人には最高の結婚式になるはずです。ぜひ、いい思い出が作りたい方は参考にしてみてくださいね!

権現堂堤(埼玉県)での桜と菜の花のロケーション撮影

この日はマタニティフォトの撮影。

お嫁さんがずっと撮影したかったという権現堂堤での撮影です。まだお腹は7ヶ月くらいでそこまで大きくないですが、「桜の時期に!!!」との強い希望で撮影することに!

さいたまが誇る桜の名所、権現堂堤で桜ロケーション撮影

キャプションでも書いていますが、この日の撮影はマタニティフォトなんです。

マタニティフォトはいろいろな撮影の中でも気を遣う撮影です。とにかくお嫁さんの体調が大切なので調子を合わせる必要があるからです。

遠くのロケーションになると僕もドキドキします。

この日は旦那さんが運転する車で現地まで来てくれました。体調も良くて安心です。

権現堂堤(ごんげんどうつつみ)とは

埼玉の幸手(さって)にある中川の堤防。約1000本の桜がある。品種はソメイヨシノ。時期によって桜・菜の花以外にもたくさんの花が見られる。

5〜7月にはあじさい。9〜10月には曼珠沙華。1〜2月には水仙と、一年を通していろいろな花が咲いている。

桜の時期には多数の花見客が押し寄せる。出店なども出ているが、出店場所が堤防の裏にあるため桜の絶景ポイントから出店は見えず、非常に景観が良い。

最寄りの幸手駅からは少し距離がある(2km)ため、バスを利用して行くか、車で行くのがいいと思う。

桜での撮影は早朝が狙い目

桜と一緒に写真が撮れるっていいですよね。

ですが、なかなか難しいのも事実です。なにせ、いつ行っても花見客が宴会をしていてなかなか撮れません。写真に入ってしまいます。

そりゃあ、綺麗な桜が咲いてたら集まりますよね。しかたありません(笑)

そんなわけで、狙い目は早朝です。

この日も朝の7時に集合して撮影しています。桜の名所は10時になる頃にはかなり人も増えてくるので、それより前の時間がいいと思います。

桜の撮影は時期がかなりシビア

ご存知と思いますが、桜は咲いている期間が非常に短いです。開花予想などもありますが、だいたい少しズレます。また、咲き始めるとだいたい春の嵐が来てしまい、すぐに散ってしまうことも少なくありません。

予約いただいても満開で撮影できない可能性があります。おおらかな気持ちで臨んでいただければいいかと思います。

小林嘉明

山梨の「べるが」(verga)でのナチュラルウェディング

チリで出会ったお二人の結婚式。それぞれの家族、仲間、それぞれのストーリーを大切にする温かい挙式でした。

いい写真がたくさんあるので、まずは写真を見せますね。iPhone・タブレットの方は画面を横にすると見やすいかもしれません。

写真の下にて、会場やプランナーさんの紹介、ストーリーを載せてます。ぜひ下までよんでくださいね!

サラダボウルキッチン白州べるがでの結婚式の写真

森のなかで、結婚式。

なにもなかった森のなかに、結婚式場を作り出すところからこの結婚式は始まります。

挙式は森の中に作った結婚式スペースで行い、披露宴は「べるが」さんのホールを借りて行うのが今回の流れ。

そのため結婚式の場所は本当に森。なにもありません。

機材や装飾をすべて搬入して、設営するところから始まります。スタッフみんなで設営をして、結婚式を作り上げていきます。

僕とお二人との出会いは、フリープランナーのamarillo ivy(あまりーじょあいびー)さんからの紹介でした。アイビーさんはあとで紹介しますね。

会場に到着すると、早速明るくあいさつをしてくれるお二人。非常にいい人なのが伝わってきて、僕のやる気も膨らみます。

お二人は家族の仕事の関係で、南米チリで育ち、そして出会ったそうです。日本での結婚式ですが、チリで出会った仲間も参加してくれていて、伝統の踊りをみんなで踊ったりして非常に温かい挙式でした。

撮影中も仲間たちとの温かい関係が見えてきて、僕もかなり楽しんで撮影させていただきました。お二人、ありがとうございます!

ハンドメイドのオリジナルウェディングを手がけるフリープランナーamarillo ivy

私たちは、お客様とウェディングプランナーという関係ではなく

”ごく親しい友人”で在りたいと思います。

ウェディングプランナーに依頼をするということは

”ごく親しい友人”に結婚式の準備を手伝ってもらうこと。

​そして私たちは”ごく親しい友人”の結婚式を手伝うことを楽しみにしています!

amarillo ivy公式サイトAbout usより引用

僕の大好きなプランナーさんであるMariko Komaruさんを中心としたウェディングのチームです。

どうです? このマインド。めちゃくちゃ素敵じゃないですか?

僕も常に「友人になったつもりでシャッターを切る」ことを意識しているので、このあたりの意識が非常に共感でるんでしょうね。実際、すっっっっっっごく温かい結婚式を作るプランナーさんです。

上にも書いたとおり、森のなかの結婚式はすべて資材を用意しないといけません。結婚式にはたくさんのものが関わるので、これは非常に大変なことです。

  • 装飾
  • 装花
  • 引き出物
  • 音響
  • 料理
  • 司会
  • メイク
  • 衣装
  • 写真
  • ビデオ

他にもたくさんのモノを手配しないといけません。これってかなりハイレベルなことです。amarillo ivyさんはこれをチームで可能にしているんですね。

今回のように山の中で結婚式をするときは前日入りしたりして準備するんですが、チームで宿泊するのは合宿みたいで楽しいです。毎回ワクワクする体験ができるので、僕は楽しみにしています。

仲間との関係を大切にするような手作りウエディングを目指すならオススメです

結婚式では経験を大切にすべし、っていう内容をこの前書きました。

【決定版】結婚式で後悔しないためのお金の使い方は「考え方」が大切

モノは徐々に価値が下がってしまいますが、思い出になる体験は価値が下がりません。むしろ上がっていきます。

特に大切な人との思い出は、あなたに自信を与えてくれて、自分の価値を再認識させてくれます。心が折れそうになったときに支えてくれることもわかっています。

amarillo ivyさんの結婚式は、まさにこの「大切な人との思い出が作れる経験」ができる結婚式だと思います。自分のやりたいこととバッチリ合う人は是非amarillo ivyさんのプランニングを覗いてみてはいかがでしょうか?

ぜひその際は僕が撮影できることを願っています(笑)

いい結婚式を!

 

KOBATONE 小林嘉明

シェ松尾(chez matsuo)青山でのライブ付き挙式披露宴

青山にあるフレンチレストラン。シェ松尾。料理はもちろんのこと、音楽仲間との小さなライブも催され温かい挙式が行われました。

シェ松尾青山でのウェディングパーティー写真

家族と、大学時代の友人を招いたパーティー。

新郎は音楽を、新婦はチアリーディングをしていたので、それぞれ余興で披露しています。特に音楽は店内にある小さなステージにて、デザートビュッフェを楽しみながら行われました。

ジャズやラテン、キューバ音楽が中心に、アレンジを効かせた曲が演奏されました。特に、「新婦の気持ちはこんな感じじゃないかなあ?」と演奏された「赤いスイートピー」は非常にいい演奏でした。

東京青山でウェディングができるレストラン

シェ松尾さんは、青山にあります。国連大学や青山ブックセンターとも近く、「まさに青山」という立地。原宿や渋谷とも近い位置にあります。

地方から親族を呼んでも、待ち時間が東京観光になるのでオススメ。

二次会をカジュアルな店にしたい場合でも、青山近辺〜渋谷原宿まで選べるのでかなりいい立地だと思います。

青山のフレンチの名店で披露宴を

店内は3つのスペースに分けられていて、この日は「待合」「挙式」「披露宴」と使い分けられていました。

おそらく、人数などによって使い方も変わると思いますので、そのあたりはお問い合わせ時に相談してみるといいでしょう。

まずは平日に食事に行ってみてはどうでしょう? 雰囲気もつかめるはずです。

シェ松尾青山サロンはさすがのおもてなしでした

シェ松尾とは宿泊のないホテルなのです。

シェ松尾サイトコンセプトより引用

シェ松尾さんはおもてなしの心を大切にしているそうです。スタッフ側としても、それはひしひし感じることができました。

カメラマンって配膳のときに邪魔だったりするので、普通のお店はあまり心地よく対応してくれないこともあるんです。でも、シェ松尾さんは、事前に挨拶に伺ったときから非常に丁寧にご対応いただきました。

カメラマンの荷物を置ける場所まで確保してくださり、細かい点もいろいろ相談して調整してくれる素晴らしいお店です。

きっと、実際に見学に行ってみればその感じがわかると思いますよ。スタッフの雰囲気はかなり重要ポイントなので、意識してみてくださいね。

KOBATONE 小林嘉明