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たった1つで夫婦円満!うまくいくカップルの科学的特徴!

パートナーとは仲良くいたいですよね。

できれば喧嘩なんてしたくないものです。

今回は、うまくいくカップルについて調べているデータがあったので共有します。科学的に調査されている内容なので、ぜひ参考にしていただければと思います。

うまくいく夫婦の特徴は『パワーダイナミクスバランス』だ!

どうやら仲良し夫婦はパワーバランスが良いらしい。

Power in romantic relationships: How positional and experienced power are associated with relationship quality

根拠は上記の論文。

異性愛のカップル181組を対象に調査を行ってくれています。男性の平均年齢は31歳。女性は29歳。おおよそ30代を中心に測定。ただし結構範囲が広くて、18歳から73歳までいらっしゃったようです。

上記の人たちに、どれぐらい相手を褒めているのか、性的満足度、束縛の強さ、プレッシャー、本気度、社会的地位、学歴、収入格差などなどを聞いてバランスを見てみた実験です。

学歴や収入の差はカップル満足度に関係なし!

意外に感じるかもしれません。

データをちゃんと取ってみると、学歴や収入の差はカップル満足度にほとんど影響しなかったようです。

確かに言われてみれば、給料の差で立場をどうこう言われるのなんでドラマの中でしか見ませんよね(笑)

普段生活していて『彼は東大卒だから満足なの!』とも感じないでしょう。もっと行動や態度で判断するのが普通のはず。

『主観的な平等さ』が一番大切

実験結果で最も大切だと言われているのが『主観的な平等さ』

簡単に言えば、「同じくらいの力関係」ってことですね。

例えば旦那さんが一方的に高圧的な態度をとって、奥さんが黙って従う、みたいなのは違います。物事を決めるときに、平等に発言権がある状態が『主観的な平等』です。

ポイントは『主観的』って部分。つまり夫婦間でものすごく収入に差があったとしても、本人たちが気にしていなければ問題なしってこと。

あくまで本人たちが『私たちのパワーはバランスが取れている』と思えることが重要。

今日から取り入れられるコツである

この結果の何がいいかって、今からでも十分に取り入れられること。

だってそうですよね? 

もし、「学歴がめっちゃ重要だよ」みたいになってたらどうしようもないじゃないですか。

その点今回の結果は安心できます。

今この瞬間から、心がけるだけでいいんですから。

2人のチェック項目として取り入れてみては?

とは言え、収入や学歴の差は気づかぬうちに心の中に劣等感や優越感を生んでいる可能性もあります。

そうなってしまうとパワーバランスに影響がありますので、意識してケアしていくことが大切になるでしょう。

自分自身で指標にしてみるもよし、相手と2人で関係性のチェックに使っていただくのも良い内容なのではないでしょうか。

ぜひ良い関係の構築に役立ててください。

夫婦喧嘩を根本から減らす!カップル相性に重要な「愛着スタイル」で対策!

夫婦喧嘩、めんどくさいですよね。

「喧嘩するほど仲がいい」なんて言いますけど、喧嘩してる最中はそんなこと考えてられません。 できればそもそも喧嘩なんてしないようにしたいわけです。 そこで今回は、カップルの相性を重要に決める「愛着スタイル」について紹介。 ぜひ参考にしてみてくださいね。

愛着スタイルで夫婦仲が決まる…?

愛着スタイルとは「他人との接し方」をタイプ分けしたもの。性格とは違います。

もちろん性格の影響を多少受けるのですが、あくまで他人との関係を軸に考えた性質です。

よく「人見知り」とか「人懐っこい」なんていいますよね。要するに、人間って他人に接するときのスタイルに定番が何種類かあるんです。

もちろんこれはカップル間でも成立するので、2人の相性に重要な事は想像しやすいでしょう。

実は心理学の世界でも、愛着スタイルと夫婦の関係について研究されていたりするんですよ。

愛着スタイルとは

ではまず、愛着スタイルについてサクッと知っておきましょう。

簡単に言えば、対人方法を3つのスタイルに分割する方法です。 代表的なタイプは下記の3つ。

安定型

一番人付き合いが上手なタイプ。 自分に自信があり、他人も信用している。 親密な関係が作りやすい性質を持ちます。

回避型

他人をあまり信用せず、距離をおこうとするタイプ。 余計な期待をすると裏切られたりするので、そもそも他人に期待しないようにします。

不安型

不安にとらわれてしまうタイプ。 ひょっとしたら嫌われているかも? 裏切られているんじゃないか? みたいな思考にとらわれてしまうことが多い。

他にも組み合わせや分割で5種類に分ける方法などもありますが、基本この3つを覚えておけば充分です。

愛着スタイルはちゃんとした心理学

愛着スタイルってなんだか女性誌の占いコーナーにて出てきそうなネーミングですよね。 初めて見た時は僕もちょっと怪しいなと思ってしまいました(笑)

ご安心ください。心理学の世界ではきちんと研究されているジャンルです。

心理学者のジョン・ボウルビィが1960年代に提唱した理論で、その後発達心理学者メアリー・D・エインスワースが発展させました。

幼少期の親との接し方が対人スタイルに影響を強く及ぼす、というのがこの理論のメイン。

確かに、小さい頃は家族しか世界がないので影響が大きそうなのはうなずけますよね。

恋愛では『安定型』を目指そう

人付き合いにおいては、安定型が最強。それ以外の2つは比較的苦労することになってしまいます。

なので恋愛においても、基本は安定型を目指すのがベスト。

先日書いた記事『相手の性格よりも9倍大切!カップル満足度をアップする科学的秘訣!

』でも、カップルの相性を左右する個人的な資質として「愛着不安」と「愛着回避」ってものが出てきましたね。今回紹介している不安型と回避型のことです。

更に下記の研究では、愛着スタイルと相性に関する内容も紹介してくれています。

Experiencia sexual, estilos de apego y tipos de cuidados en las relaciones de pareja

要約すると非常にシンプル。『回避型と不安型の組み合わせが危険』って内容なんですよ。

まあ分かる話で、 不安型と回避型の組み合わせは下記のようなやりとりになるわけです。

不安型「ひょっとして浮気してない?」
回避型(うわ、めんどくさい。距離置こう)
不安型「黙ってるとか余計怪しい!本当は私のこと嫌いなんでしょ?」
回避型(落ち着くまで時間稼ぎだな)


以降無限ループ

多少デフォルメしましたけど、似たようなやり取り見たことありませんか? ありますよね?

ひたすら疑う人と、説明するのすらめんどくさい人がセットになると、悪循環しか生まないわけです。これは想像しやすいですよね。

でも安心してください。研究によれば、やばいのは不安型と回避型がセットになった時だけらしいので、どちらか片方が安定型なら問題ありません。

意識して行動することが大切

『でも、愛着スタイルって小さな頃の環境が作ってしまうんでしょ。じゃぁ、努力しても変わらないんじゃないの? パートナーと自分が不安型と回避型のセットだったらどうしようもないってこと?』

そう考えてしまうのもわかります。

実際、愛着スタイルを変える事は結構難しいみたいなんですね。 ただ、不可能ではありません。

Is Virginia for lovers? Geographic variation in adult attachment orientation

上記論文では『住む場所で愛着スタイル変わるんじゃない?』ってデータが出てて興味深かったです。なので環境を変えてみるのもアリ。

それとなにより、大切な事は行動。 たとえ自分が不安型でも、 安定型っぽい立ち振る舞いを意識して行動するだけでも違ってきます。そのような行動指針として参考にしてみると良いでしょう。

100%固定の人間はいない

この手の心理分類に総じて言えることですが、『100%〇〇型』といった事はほぼありません。

例えば僕も普段は回避型が強め。 しかし仕事中は安定型の傾向が強くなります。妻と居るときも安定型に近いですね。

このように、シチュエーションや場面に合わせて人間はキャラクターを切り替えるもの。 心理学の世界では『インナーパーソナリティー』と呼ばれたりもしますね。

なので、『パートナーと過ごしているときは安定型を目指す』みたいな使い方でいいんじゃないでしょうか。頑張りすぎると疲れちゃいますしね。

たとえば不安型の人は、「ひょっとしたら嫌われてるかも?」と不安になったとき、「あ、これは不安型の癖だ」「もし安定型ならどうするだろう?」と意識するだけでもかなり違うはずです。

少なくともどちらかが安定型で居られるように目指してみよう

というわけで、 愛着スタイルとカップルの関係性について見てみました。

答えはシンプルで「なるべく安定型がいいよ」と言うだけです。

何かしらトラブルが起きそうになった場合、どちらかが安定型に近い対応ができるように心がけてみると良いのではないでしょうか。

参考まで

追伸 なお当ブログでは知識や考察の共有を目的としております。 医学的な診断をするものではありません。対人関係に本当に悩んでいる人は専門医にかかることをお勧めいたします。

相手の性格よりも9倍大切!カップル満足度をアップする科学的秘訣!

  • 彼女と仲良くいたい。
  • 彼氏といつまでもラブラブでいたい。

関係性を悪くしたい人なんていないもの。 誰もが仲良しの秘訣を知りたいですよね。 実は科学の世界でもカップルが仲良くいられるための秘密を探っていたりするんですよ。

今回は11,196組のカップルからデータを収集した大規模な研究を紹介します。規模がかなり大きいので信用度もそこそこ高め。ぜひ参考にしてみてくださいね!

相手の性格は5%くらいしか影響しない

衝撃。相手の性格ってそんなに大切じゃないんです。

今回の研究によれば、全体の5%位しか影響力がないみたいなんですよね。「性格が大事だ」なんてよく言いますから、直感に反した結果と言えるでしょう。

厳密には性格だけじゃなくて、収入や生活満足度、性別、人種、愛情の強さなんかも含めた条件になっていて、「相手のパーソナリティ」くらいに捉えておくといいかも。

じゃあ何が大切なの? と言う話をするためにも、今回の実験について紹介しておきますね。

カップルの関係性に大切な要素を調べてみた研究

Machine learning uncovers the most robust self-report predictors of relationship quality across 43 longitudinal couples studies

今回の実験は上記の論文。

かなり大掛かりな実験です。11,196組 のカップルを対象とした研究データを収集して『カップルの関係を予想する要素ってなんなの?』って調査をしたんですね。 人間の力だと無理なので、機械学習を使ったそうです。

科学の論文はサンプル数が多いほど信用度が高いといえますので、かなり参考になる部類の論文だと思います。 参考にしてみるのはアリなんじゃないでしょうか。

一番大きい要素は『二人の関係性』

実験の結果、 カップルの満足度に最も大きく影響する要素は『2人の関係性』であることがわかりました。なんと45%も影響度があるそうで、相手のパーソナリティよりも9倍影響力があることになります。

2人の関係性なんて言われてもちょっとわかりにくいですよね。 具体的には次の要素。

  • 自分が考える「相手の気持ち」(たとえば「パートナーは私たちの関係を永遠に続けたいと思っている」みたいに自分自身が思うこと)
  • 感謝
  • 性的満足度
  • 自分が考える「相手の満足度」(たとえば「私たちの関係はパートナーをとても幸せにする」と考えられているか)
  • 葛藤(「パートナーとどのくらいの頻度で喧嘩をするか」)

具体例でもまだわかりにくいかもしれませんね(笑)

要するに、

  • 自分や相手のパーソナリティ<<2人の関係性

ってことです。相手がいないと出来ないことばかり書いてあるでしょう? ひとまずそんなイメージでつかんでもらえれば良いかと思います。

関係を良くしたいなら相手よりも自分を変えるべし

実験ではこんなこともわかっています。

『自分のパーソナリティーの影響度は19%』

パーソナリティーとは先程と同様、性格や財力、愛情の強さなど様々な要素を含めたものだとお考えください。

相手のパーソナリティーの影響度が5%だったことを考えると、 自分自身の影響力の方が4倍も大きいことになります。

つまり、関係を良くしたいのであれば、相手を変えようとするよりも自分を変えたほうが4倍も効果的。相手に「どうして変わってくれないの?」なんて言うよりも「私が成長するんだ!」ってほうがいい、ってことですね。

なんだか納得。

個人のパーソナリティで影響が大きい要素

2人の関係性が最重要なのは間違いありません。とは言え、 個人のパーソナリティーの中にも影響しやすいものがあります。 研究では代表的なものを挙げてくれていたので、紹介しておきますね。

  • 生活満足度(例:「自分の生活環境は素晴らしい」)
  • 否定的感情(例:「悩んでいる」、「イライラしている」)
  • 抑うつ(例:「絶望感」)
  • 愛着不安(例:「他人との関係を心配することが多い」)
  • 愛着回避(例:「恋愛相手とはあまり親しくなりたくない」)

研究なので難しい単語が使われていますが、「例」の方を見てもらえればニュアンスが掴めるでしょう。

上記の要素に問題を抱えていると、パートナーとの関係に響きやすいので要注意、くらいに思っていただけると良いかと思います。

恋愛に限らず、個人としても気をつけたい内容になってますね。ざっくり言えば『メンタルをいかに安定させるか』が重要ってところ。心がけていきたいっすな。

カップルの満足度に影響しない要素とは?

逆に、満足度に影響しない要素もあぶり出されておりました。下記に紹介しますね。

  • 同棲の有無
  • 婚姻関係かどうか
  • 子どもの有無

どうやら同棲しててもしてなくても満足度には影響しないみたい。2つ目は、この調査そのものが「カップル全般」を対象にしてるので、「婚約済み」と「デート中」の場合があるんですよ。その2つの間で差は見られなかった、って意味です。

子供が居るかどうかは満足度に関係しない、ってのはこの前別記事でも紹介した通り。やっぱりあんまり影響ないんですね。

なので満足度を上げようとして同棲を迫ったりしても無意味に終わる可能性高そう。未婚でも結婚済みでも変わらないので、無理に入籍する必要もなさげですね。

このあたりで責任感じてしまう人は安心材料にいいかと思います。

未来の満足度はほとんど予測できない

『現在の満足度に関連する要素はわかったが、未来の関係性が予想できるような要素はわからなかった』

上記も大切な結果として書いてありました。

じゃあお先真っ暗なの? って考えちゃいそうですけど、当然違います。

未来と言えども、現在の積み重ねです。常に現在しか生きていないわけですから、『現在の満足度が高くなるように努力し続ける』というのが関係性の維持に重要になるのではないかと。

『自分が相手をどう想うか』が最重要だ

まとめますと、カップルの満足度に関わる度合いは下記の関係になります。

  • 2人の関係性>自分のパーソナリティ>相手のパーソナリティ

しかも、2人の関係性のほとんどは「自分が相手に対してどう考えているか」です。特に「感謝」は先日の記事でも書いたとおり効果的ですので、積極的に取り入れていきたいところ。

超要約すると『自分のメンタルを安定させ、相手を思いやる』ことが最重要という、なんとも当たり前な結果に落ち着きました。

とはいえ内訳もわかる重要な研究だったと言えます。是非参考にどうぞ。

たった一言で夫婦関係が良好に!ジョージア大の研究から実践方法を解説

『夫婦がとにかくこうしておけばうまくいく』

そんな話はよく聞くものの、根性論が多いのも事実。今回はジョージア大学が調べてくれた『科学的なデータ』をもとに、夫婦仲を良くする一言について紹介します。

『ありがとう』が夫婦仲に重要

引っ張ってもしょうがないので、結論からお伝えします。

『ありがとう』がとにかく大切!

なんというか当たり前の話で気が抜けちゃうかもしれません。『知ってたー(笑)』なんて人も多いでしょう。

しかしながら、定説を科学的に裏付けたのが今回の大きな成果と言えます。

というのも以下の問題があるからです。

夫婦間の感謝『3つの壁』

ありがとうって言ったほうが良いなんて、知ってるよ! ってあなた。胸に手をあてて自分に問いかけてみてください。

『ありがとうって、実際言ってますか?』

いやー、これがなかなか言ってないんですよね!わかっちゃいるけどなかなか言えない、そんな言葉が『ありがとう』だったりします。

夫婦間でなかなか「ありがとう」を伝えられない場合、以下の3つの問題を抱えていることが多いんです。

  • 『ありがとう』な場所が見つからない!問題
  • 茶化してしまう問題
  • 心がこもってない問題

1つずつ説明していきますね!

『ありがとう』な場所が見つからない!問題

まずぶつかる問題が『感謝する場所なんて見当たらないんですけど』ってポイント。

日常生活の中で特別感謝するべき場所なんてなかなか見つけられなかったりしますよね。

でもこの解決は意外と簡単。

『ものすごく些細なこと』に感謝してみるだけです。

例えば下記のようなことがあるでしょう。

  • お皿を洗ってくれてありがとう
  • 迎えに来てくれてありがとう
  • 一緒にいてくれてありがとう
  • 健康でいてくれてありがとう

探してみるといろいろあるものです。というか、めちゃくちゃ小さなことで感謝ってできるんですよ。

そんな小さいこと感謝するの? と慣れないうちは思ってしまうかもしれません。でも、それでいいんです。むしろ、『どれだけ細かいことに気がつくかゲーム』くらいの感覚でやると良いでしょう。

でも、とは言え、今まで言ってなかったのに突然感謝の言葉を伝えだしたらおかしく感じますよね。

それが次の問題です。

茶化してしまう問題

いざ感謝を伝えてみると次のような言葉が返ってくるのではないでしょうか。

  • 『あんたどうしたの?』
  • 『いきなり気持ち悪い』
  • 『何か悪いものでも食べた?』

実際に返ってくるかどうかさておき、『上記のように言い返されてしまうのではないか?』という考えが頭をよぎってなかなか感謝を伝えられない人は多いんです。

でも安心してください。それはただの照れ隠し。感謝されて嫌なケースはほとんどありません。

そりゃあ、今までゼロだったものがイチになったら違和感を感じます。最初こそ自分自身も照れくさいでしょう。

でも必ず慣れます。

言う側も、言われる側もだんだんと自然に受け入れられるようになるんです。

なのでまずは形にすること。言葉にすること。小さなことから始めてみましょう。

心がこもってない問題

…とはいっても、とはいっても、、感謝を伝えるって恥ずかしいものです!

なんだか照れ臭くて言えない!

それに、『心がこもってないとダメじゃない?』って思ってませんか?

『心がこもっていない感謝はたちが悪い』とか思っちゃいがちですし、言われた側も『それ心こもってる?』『目が笑ってない』とか言いがちじゃないですか。

それで反射的に『本当に心からの感謝じゃないと意味がない』って考えちゃうんですよね。

それ、間違いです。

ここで研究論文を紹介しておきましょう。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/pere.12094

上記の論文では、468組の夫婦を対象に調査を行いました。

  • 結婚生活はうまくいっているか?
  • お互いにどんなコミニケーションを心がけているか?

上記2点を質問してみて、関係性の良い夫婦の特徴をまとめたんですね。

その結果が『ありがとう』をたくさん言っていることだったわけです。

ここで大切なポイントは『心を込めて』とか全く言っていないところ。大切なのは行動です。『ありがとう』と口に出すだけ。

心がこもっているかどうかは別問題だったんです。

なので、まずはとにかく行動をしてみましょう。気持ちは後からついてくるものです。

心理学的にも、気持ちは後からついてくる

人間には、行動に合わせて気持ちを変化させる性質があります。

なぜなら、気持ちと行動に矛盾があると気持ちが悪いからです。そこで、現実に起こった行動ではなく、解釈次第で変えられる気持ちの方を変えてしまう。そんな不思議な性質を私たちは持っているんです。

例えば、『笑っていると楽しくなってくる』なんて聞きませんか?

『楽しいから笑う』ではなく『笑うから楽しい』という理屈です。

心理学的に考えて、この行動は理にかなっています。笑っているという状況が、『笑っているからには楽しくないとおかしい』矛盾を生み出してしまい、その解決のために気持ちを実際に楽しくしてしまう。

実に面白い現象ですよね。

心理学の言葉で『認知的不協和の解消』といいます。

そう、行動の後に気持ちがついてくるんです。

なので最初は気持ちがこもっていなくても構いません。とにかく「ありがとう」を口に出してみる。そこから始めると良いでしょう。

今日からとりあえず1つ感謝してみる

いかがでしょう?

結構できそうな気がしませんか?

よかったら、パートナーに1つ小さな感謝を伝えてみてください。自分の気持ちもなんだかあったかくなりますよ。

ちなみに、僕も毎日なるべくたくさん感謝するように心がけています。夫婦関係を良くする効果ははっきりと感じているので、お勧めしたい行動です。

気を抜くと忘れてしまうので、なるべく習慣化したいと思っています。お互いがんばりましょう。

マッチングサイトでやるべき行動!載せるべき写真!男女の差を科学的に紹介!

最近はマッチングサイトを利用するヒトも増えてます。実際、僕が撮影するカップルもマッチングサイトで出会ったパターンがかなり多いんですよね。

そこで今回は、先日発見したマッチングサイトに関する調査を紹介します。出会いを求めているヒトは参考になるかも!

効果的な口説き方を調べた実験

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0747563220304143

今回紹介する上記の論文は、「どんな口説き方が効果的か」を調べたもの。そんな調査あるのかよ! って思うかもしれませんが、Kennesaw州立大学が中心に研究した割と真面目な話。

海外でよく使われている「Tinder」ってアプリを使ってるユーザーを対象に「架空の異性プロフィール」と「口説き文句」のセットを見てもらい、付き合いたいと思う相手を選んでもらったんですね。

で、どんな口説き方が効果的なのかを明らかにしよう、って作戦です。

結果は下記。

結果1:女性にはシンプルな言葉でアプローチせよ

口説き文句は4つのパターンがあったんですよ。

  1. 褒め言葉のみ
  2. ユーモア+褒め言葉
  3. ユーモアのみ
  4. 無難な話題

褒め言葉は「かわいいね!」とか「笑顔が素敵ですね」みたいなもの。ユーモアはアメリカンジョーク的な内容ですね。ぶっちゃけ面白いのかどうかはわかりません(結果には影響しないのでご心配なく)。無難な話題は「元気?」とか「天気がいいね!」みたいな話。

で、結果は

  • 女性は男性から「褒め言葉のみ」もしくは「ユーモアのみ」の印象が「無難な話題」よりも良かった。
  • 「ユーモア+褒め言葉」を気に入る女性は少ない。

って感じだったんですね。

どうやら女性は複雑な情報を盛り込まれると不快感が出ちゃうみたい。だから「褒める時はシンプルに褒める!」「笑いを狙う時は単純に笑わせる!」がいいらしい。

確かに、文章でも短くてシンプルな方が女性ウケがいい話はよく聞きます。東野圭吾さんが女性人気高いのも、一文が短いから読みやすいことも影響してるとか。

なので、女性にはシンプルな内容を心がけてアプローチすると良さそうですね!

結果2:男性にはかわいい写真がとにかく効く

男って単純ですねぇ(笑)

男性は口説き文句による差が認められなかったみたいです。その代わり、プロフィール写真が魅力的か否かが全てだったらしい。んー、単純。

魅力的な写真といっても色々あると思うので、別の研究からちょっと紹介しましょうかね。

男性にウケるかわいい写真とは?

https://www.gwern.net/docs/psychology/okcupid/the4bigmythsofprofilepictures.html

こちらはOkTrendsってアメリカの組織が調べたデータ。OKcupidsというデートサービス(つまりマッチングサイト)の写真7,000枚以上を調査して「反応の良いプロフィール写真」を割り出したもの。

【引用元】The 4 Big Myths of Profile Pictures

これによると男性からよく連絡がもらえる女性の写真は下記。

  • カメラ目線
  • flirty-face

flirty-faceってのは直訳だと「あざとい表情」。でも、どちらかといえば「お茶目な表情」くらいのニュアンスがあってる感じ。日本語でマッチしたのがないのでflirty-faceって表記しますね。

ちなみにニュアンス掴みたいなら下記のグーグル検索結果を見るとわかりやすいかも。

「エヘッ」みたいな表情といえばいいですかね。。。

https://www.google.com/search?q=flirty-face&oq=flirty-face&aqs=chrome..69i57&sourceid=chrome&ie=UTF-8

いずれにしても、カメラ目線でflirty-faceな条件が揃ってるといいみたいですね。

要注意なのは「flirty-face」でカメラ目線じゃない場合は一気に評価が下がる点。その点「笑顔」はカメラ目線の有無によらずプラス評価なので、笑顔寄りのflirty-faceがいいんじゃないかと。

男性の写真は目線なしが良い

同実験ではもちろん男性のデータも取ってあります。

【引用元】The 4 Big Myths of Profile Pictures

実は男性は視線なしの方が女性からの反応がいいんですよ。「目線なしで真面目な表情」「目線なしで笑顔」が人気で、目線なしのflirty-faceは悪い評価。

これは僕の推論ですけど、男性はまっすぐ目線が来てると圧が強く感じてしまうのかもしれませんね。

目線ありだと「真面目な表情」だけがマイナス評価なんですよ。多分怖いからじゃないかな。逆に視線外すと今度は「flirty-face」がマイナス評価。たぶん今度はふざけすぎに見えちゃってるんじゃないかと思います。

なので、総括すると『視線は外しつつ、優しく真摯な感じを出す』って感じがよさそう。

まとめ:写真はやっぱり大切

というわけで、マッチングサイトだと写真はかなり大事って結論になります。まあ、当たり前といえば当たり前なんですけどね(笑)

ただ、細かい目線の話や印象の話をデータで押さえられると非常に強い味方になるでしょう。特に女性は、男性側がほとんど写真で決めてきます。カメラマンに依頼するなりして、気合の入った写真を用意したほうが効果的かも。

参考まで

追伸、婚活の撮影も依頼があればやりますよー。希望があればメルマガもしくはLINE公式アカウントでへどうぞ。

子供がいたほうが幸せ?結婚前に考えておきたい夫婦の悩みを科学でお答えします!

結婚したら、子供を生んで、育てて、マイホームを買って・・・

みたいに、夫婦生活と出産はセットで考えられがちですよね。まあ、これは昭和の価値観といえましょう。現代では自主的に「子供を作らない選択」だって充分にありえます。

結婚後に大きな要素になる話ですから、事前に考えておいて損はないでしょう。今回、ナイスな論文を入手したので紹介しますよ!

「子供と夫婦の幸せ」問題

冒頭にも書いたとおり、なんとなーく世間では「子供がいたほうが幸せ」って価値観が強い風潮にあります。

「子供はまだなの?」なんて聞かれてウンザリする、ってのもよくある話ですよね。

もちろん、子供が生まれるのは素晴らしいことです。しかしながら、二人だけの時間を大切にしたい、といった考え方だって大いにオッケーなわけですよね。

じゃあ、子供の有無が幸福感にどう影響するの? ってのを数字で調べようというのが科学者たちの習性ってもの。今回紹介する論文もそんな中の一つです。

まあ引っ張ってもアレなんで、早速答え書いちゃいましょう。

長期的に見て、子供の有無は幸福度に影響しない

見出しのとおりです。わかりやすく幸福度と書きましたが、厳密には「生活満足度」という指標になります。生活満足度というのは「長期的に見た生活への充足感」みたいな指標。瞬間的に幸せになったり落ち込んだりするような判断ではないニュアンスだと思ってくれれば充分です。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0252528

元ネタは上記論文。いろんな夫婦の「性格特性」と「生活満足度」を調べたものです。

調査結果は下記。

  • 長期的な視点だと生活満足度に子供の有無はほぼ関係なし
  • 子供が居る夫婦といない夫婦で性格特性の違いもほとんどない

なかなかいい結果じゃないでしょうか。

じゃあ子供は無意味なのか? もちろん違います。

研究結果が本当だとすると、子供が居ても幸せが増えないの? って疑問に思う方もいるでしょう。それは違います。単純に「それぞれの幸せのあり方」が違うだけです。

  • 子供が居る幸せ
  • 夫婦だけで過ごす幸せ

2つは「違うジャンル」の幸せであって、単純比較できないってこと。今回調べている「生活満足度」は「満足の大きさ」みたいな感じなわけです。要するに「幸せの中身」には関係ないんですね。

それぞれに違う形の幸せがあるよ、って話かと。よきかな、よきかな。

今までの研究と違ってナイスなところ

今回の研究で素晴らしいポイントは、「選択的に子供を作らなかった夫婦」に限定したことです。

過去にあった別の研究だと「望んでいたけど子供ができなかった夫婦」も「子供が居ない夫婦」にカウントしていたので、どうしても生活満足度は下がりがちだったんですね。まあ、そうだよね、って感じではあります。

ただ今回は「子供を作らない選択」をした夫婦限定にしているので、非常によろしい研究対象なのではないかと。

なぜかと言うと、「望んでいたけど子供ができなかった夫婦」もマインドを切り替えれば充分に幸せになれることが示唆されたとも言えるからですね。

妊活はなるべくストレスフリーでいたいよね

妊活頑張っている知人から聞く話だと、やっぱりメンタル・フィジカル両面でキツいらしいです。

プレッシャー感じながらやるのは苦しいと思いますので、今回の研究を頭の隅において、気楽に望んでいただけるといいんじゃないでしょうか。

結婚前はそんなに悩む必要ないかも

というわけで、人生通して考えると子供の有無はそこまで満足度に影響しないよ、って研究でした。それぞれの幸せを充分に探求してもらえればと思います。

子供がほしいかどうかは結婚の前後で意見が変わったりもしますから、柔軟に対応できるパートナーを見つけ、自分自身も柔軟に在れることが大切かと存じます。

一つの研究ですので参考まで。

ではまた。