「結婚式の話」カテゴリーアーカイブ

結婚式全体について。挙式、披露宴、二次会について書いてます。

花嫁必見!安い持ち込み結婚写真を頼むべきではない本当の理由

なぜ、持ち込みを探しているのですか?安いからですか?良い写真がほしいからですか?おそらく、両方ですよね。「持ち込みにしたほうが安い」なんてよく聞きますしね。でも、安い持ち込み業者と安くない持ち込み業者がいますよね?彼らは何が違うのでしょうか。ちょっと疑問じゃないですか?今回はそんな話をしていきますね。

「持ち込み」結婚写真での国民生活センターへの相談件数は増えている

結婚写真に対する国民生活センターへの相談件数は年々増えているそうです。詳細までは明らかになっていませんが、結婚式関連の相談が消費者センターには2015年で1829件も集まり、その多くが「持ち込み」や写真に関する内容だそうです。これは、写真に対する問題が起きやすくなっていると言える事態です。

相談が増えた理由はInstagram

結論から言うと、原因はInstagramだと思っています。なぜなら、Instagramによってみんなの目が肥えたからです。少し想像してみてください。インスタが流行る前ってそんなに結婚式の写真なんて見かけませんでしたよね?見かけても、ゼクシィのCMくらいで、ほとんど普段の生活で結婚式の様子を目にすることなんてなかったはずです。でも、Instagramが登場してからどうですか?情報が以前とは比べ物にならないくらい大量に入ってくるようになったと思いませんか?これは、「あなたが結婚式に興味を持ったから目が向くようになった」という話ではないのです。実は、僕も結婚式業界に長くいますが、明らかにお客様の求めている写真のレベルは上がっているのをひしひしと実感しています。

Instagram

言ってみれば、インスタとスマホの普及で、簡単にたくさんの情報が集まるようになって、みんなが「おしゃれな結婚式」「かわいい写真」「ハイレベルな写真」を見ることができるようになった事が原因です。以前は結婚式をしても、自分の結婚式と他人の結婚式を比べることなんてありませんでした。ようするに、式場に勧められるまま、式場が良いと言っていたものを良いと信じ、自分達だけの中で完結する結婚式だったんです。でも今は違います。ネットを通じておしゃれな結婚式情報がガンガン入ってくるようになってしまいました。「いいもの」の判断基準が「自分だけの基準」から「ネットの基準」へ押し上げられたのです。それがいいことなのかはわかりませんが、とにかく世間の動きでそうなてしまっているのです。

求められるレベルに届かない業者、違う価値観の業者

カメラマン

写真業者も同様にこの基準へ押し上げられました。今までは、会場の中だけで素敵とされる写真を撮れていればよかったんですが、今はそれがオープンな価値観で判定されます。どんな式場に行っても『一番流行っている写真屋さんが撮影したとびきりおしゃれな写真』を再現してくれと頼まれるようになりました。本当にいきなりです。そのため、勝手に上がっていく世間の価値基準に追いつけていない業者もたくさんあるのです。それは単純に、技術力が低い場合もありますし、違うマインドを持っている場合もあります。違うマインドというのは、「写真の価値」に対しての考え方です。例えば、「10年後家族とみられる写真」こそ良い写真だと考えて撮影したりするようなことです。インスタは一種の流行り物なので、そのうちブームが過ぎるものです。でも、結婚写真はずっと残りますから「古くならない」写真を残しておくことも大切です。そういう考えの写真屋さんもいるんです。

でも、どちらの業者も世間からすると「インスタっぽく撮れない下手クソ業者」っていう感じでくくられてしまいます。それが国民生活センターに行ってしまう原因でもあるんです。まあ、本当に下手な業者もいるので、彼らは別にいいです(笑)でも、しっかりと考えて撮影しているところが批判されてしまうのはなんだか釈然としないですよね。そう、みんな信じているけれど、実のところインスタの写真が本当に価値があるのか誰もわかっていないのです。

結婚写真の価値は撮るまで実感できない

結婚写真を選ぶのに一番難しいポイントは、「完成した未来」がイメージできないことです。サンプルを見ても他人が写っているわけで、自分が写ったときと絶対に違いますよね。正直そこまで参考になりません。サンプルを見ても「これくらい素敵に撮れる腕がある人なんだな」くらいのことしかわからないのです。これは他の結婚式の商品にはない特性で、例えばケーキは見本とほぼ同じものが出てきますし、装花も注文する前に写真で形が確認できます。写真だけが結婚式本番での一発勝負なのです。

しかし、結婚写真の価値はとっても伝えるのが難しいものです。時間をかけて少しずつ実感してもらうのが一番ですが、なかなかそうも行かないのが結婚写真の販売方法でもあります。そこで、ほとんどの写真業者が流れるのが、「価格競争」です。

わかりやすさとしての安さ

お客様に一番わかり易い価値ってなんでしょう?

それは簡単。「安さ」ですよね。自分達の撮影に対する真摯な姿勢や、商品価値を提供できない場合、もう価格で勝負する以外に方法がありません。そう、これが格安業者が乱立する価格競走のからくりです。みんな安く売っているので「持ち込みは安い」なんて言われるのです。

安い業者は商品理解が低い

ところで、僕たち人間はどんな時に商品を買うでしょうか?それは、「商品価値が価格を上回った時」です。あまり考えたことがないかもしれませんが、ちょっと最近した買い物を思い出してみてください。「あー、損したな」「いい買い物したな」と思うのは、自身が感じている商品価値が価格を上回っているか下回っているかの違いなんです。では、安く売る業者とはどういう存在でしょうか?簡単ですね。「自分達の商品価値を理解していない」業者なんです。

彼らは自分の商品価値がわかっていないので、安さを魅力にするしかないのです。繰り返しますが写真は一発勝負です。現場での対応力も求められます。どんな人物で、どんな実力で、どんな価値を提供してくれるかわからないカメラマンがそこに来ることって結構怖くないですか?自身の商品価値がわかっていないということはそういうことです。

安い業者に雇われたハイレベルなプロ

でも、安くても良い写真を撮ってくれる業者もいますよね。それが判断を難しくしています。実際、格安業者にも良い写真を撮るカメラマンはたくさんいます。僕からしたら「なんであなた程の人がこんな価格で・・・」という人もいます。その背景には、「安ければ良い」という世間の風潮と、「写真は価値を伝えにくい」という状況があるんです。

カメラマンはだいたいどこかの写真会社で修行して、成長したら独立します。フリーランスになるわけです。ですが、フリーランスといいつつも自身の集客で生計を立てられているのはごく一部のカメラマンだけです。それ以外の大部分のフリーランスは、条件の合う写真会社と下請け契約をして撮影専門のカメラマンとして働きます。多くの場合、その会社も安い値段で販売していることに変わりはないので、独立前よりもちょっとだけ待遇が良くなった程度の環境になってしまうのです。

つまり、安い値段で買うことの出来る上手な写真ができあがるわけです。撮影能力で考えるならば、ベテランの能力があるのに販売能力や経営能力がないため彼らは安い値段で働いているのです。

ギャンブルをしている自覚を持つ

ギャンブルの自覚

さて、安い業者についてまとめましょう。だいたい大きくこんな感じにまとめられます。

  • 本当に下手な業者
  • 自分の商品の価値が理解できていない業者
  • 自分の商品の価値が理解できていないけどベテランを抱えている業者
こんな構図になります。さて、この状況で注文するのはかなりギャンブルだと思いませんか?ちなみに、一つの会社に注文しても、大概どのカメラマンが来るのかわからないケースが多いです。なんとか良い写真会社をみつけても、さらにその中でギャンブルをしないといけないのです。確かに、上手くて安い業者に注文できることもありますが、それには相当な目利きが必要になるのです。

成功率に対して賭けるお金

なら、高い業者にすればいいのか?難しい問題です。結婚式というアクシデントや変動があるものを撮影している以上、確実なんて言葉はありません。ただ、高い業者はそれだけ自身の価値を理解していますし、それにあった撮影を心がけています。もちろん腕もあります。対応力も軒並み高いです。あなたが「選んで失敗した」と思う確率はかなり下がるでしょう。ハズレがあるとすれば彼らのテイストが「自分には合わないな」と思う場合です。言ってみれば、安いか高いかは「成功率に対して支払うお金」と言っても過言ではないのです。

注意:持ち込み業者限定の話です。提携は含みません。

まとめ:安くなるほどカメラマンの質は下がる。「自分の目」が大切。

多少の例外はありますが、大まかに見れば値段と質は比例関係にあります。安い中でいいカメラマンに当たるには相当な下調べを要します。なるべく成功確率を上げるには、高くても安くても自分の目でちゃんと見て決めることです。ちゃんと決めれば後悔も少ないですからね。こうしてサイトで知識をシェアするくらいしか手伝えませんが、応援しています。しっかり選んでくださいね!

KOBATONE 小林嘉明

追伸:僕の発行している無料eBookでもたくさんの情報をまとめて入手できます。興味があればご一読ください(宣伝です 笑)

結婚写真はカット数に注意!良い写真まで捨てられているかも

「カット数」と聞いてピンときますか?実際のところ「写真の枚数かな?」くらいの認識ではないでしょうか。ですが、この「カット数」実はものすごく大切な数字なのです。コレを知らないと、思ったような写真が撮ってもらえない可能性があります。どういうことなのか早速説明しますね。

カット数とは、結婚写真プランに設定されている写真の枚数のこと

まず、カット数について説明しておきますね。カット数とは、写真プランに含まれる要素の1つで「写真の枚数」を表す数字です。「200枚プラン」や「500枚プラン」といった表記になります。プランには多くの場合以下の要素が含まれています。

  • カット数
  • アルバムの種類
  • 撮影カメラマンの人数
  • 納品するメディアの種類(DVDとか)
  • オプション商品
こんな形態がほとんどです。カット数は写真の量を見極める重要なポイントになりますから、とっても大切な指標です。

結婚式の撮影で「いい枚数」って何枚くらいなの?

写真の枚数

これはよくある質問です。実際、プランには「200枚」と書いてあるだけなので、内訳がわかりませんよね。しかし、適度な枚数を断言するのは非常に難しいのです。なぜなら、撮影者の考え方やクセに依存するからです。カメラマンにもいろんなタイプの人がいるので「たくさん撮る人」「最低限に抑える人」がいます。そういう撮り方のスタイルの違いで多くもなりますし少なくもなるのです。ここで注意したいのが「多ければいい」というわけではないということ

写真が「多ければいい」事にならない理由

理由はいくつかあります。例えば下記。

  • 多すぎる枚数はみづらい
  • 多すぎる場合、クオリティが下がる
  • ただ連写しているような場合、カメラマンがあまり上手くない
一つずつ解説しますね。

多すぎるとみづらい

これはあなたの側の問題。最近のカメラの画質はとっても良いので、一枚一枚のデータが重いです。そのため、パソコンでも表示が遅くなったりしてみづらい現象が起きます。さらに、たくさんある写真の内訳が「同じような写真がたくさん」だとテンポよく見られないので見ていて退屈になるのです。体感的に良くない内容に感じてしまうということ。

多すぎる場合にクオリティが下がる

こちらはカメラマン側の問題です。たくさん撮影してしまうと、そのあとの処理がたくさんになります。その後の処理というのは「セレクト」や「現像」「仕上げ」等と呼ばれる作業のことです。詳しくは別記事でまとめるので、ここでは割愛しますね。とにかく時間と手間のかかる作業です。カメラマンも仕事でやっているので料金に見合う時間内に仕上げないと損になってしまいますから、ある程度の時間で仕上げられるクオリティには限界があります。(早くて綺麗な人ももちろんいますけどね)。あまりに桁外れに多い枚数の場合、その処理を手抜きする必要が出てきたりするのです。

ただ連写しているのが原因で枚数が多い場合

一部の例外はあるかもしれませんが、基本的に考えなしに連写している人は下手です。実際、僕が昔ある式場で一緒に入ったことのあるカメラマンさんがずーっと連写してましたが、絶対に撮れない場所に立っていたので写真を見るまでもなく撮れていません。そんな人もいるのです。いらない写真をたくさんもらっても困りますから、これは一番イヤなケースですね。

適正枚数はお願いする会社に確認するのが一番

そんなわけで、「普通に撮影した時に何枚になるか」という内容は会社によって違います。なので、あなたが依頼する会社さんに確認するのがいいでしょう。気をつけたいのが、別の会社と比較する時です。A社よりもB社が枚数が多いからといって、内容がいいとは限らないのです。詳しくは考えを知る必要がありますので、ここからはそれを解説していきますね。

カット数は何を基準に決めているの?

枚数の基準は色々なパターンがあります。主だったところでは以下の3つでしょうか。

  • 経験則
  • アルバムに使用する枚数
  • 他プランとの差別化
経験則は、今まで撮影してきて「平均でコレくらいは撮れるよね」という基準。アルバムに使用する枚数というのは、「そもそも撮影はアルバムを作るためにしますよ」というスタイルの場合です。撮影内容もアルバムを見据えて「いいアルバムを作るために」構図を决めたりしているケースがこれにあたります。他プランとの差別化というのは、だいたいの写真屋さんは複数プランを用意しているものなので、料金の段階を刻むために枚数を分けているケースです。

カット数が多い=プラスアルファがある

カメラマンが撮影する内容は「マストで撮影する内容」と「撮っても撮らなくてもいい内容」の二つがあります。マストで撮影する内容も写真屋さんごとに異なるのでいい切ることはできませんが、多くの会社はこの2種類の写真があると思って差し支えありません。つまり、カット数が多いということは「撮っても撮らなくてもいい内容」の分が上乗せされるということになります。

実際にはマストな内容のバリエーションを増やしたりする方法もあったりしますが、複雑になるので割愛します。ご容赦を。

撮る?撮らない?カメラマンの自由

カメラマンの自由

カメラマンも人間なので、いろんな人がいます。たくさん撮影してあげるのを良しとする人、狙いすまして最低限のいいカットを渡すのがいいと思う人、個性的なキャラを売りにする人、いろいろです。撮影内容は商品として規定されている内容を守りさえすれば、それ以外の部分は個人の自由です。つまり個性がモロに写真に出るということです。そして、それが販売内容として「カット数を謳うしかない」理由でもあります。

撮影内容において「撮っても撮らなくてもいい内容」場面は、結婚式で使用された小物や、ゲストや新郎新婦が自然に話している場面、ふとした瞬間の出来事、表情などが該当します。要するに「イベント」にカウントされないものは撮影しなくてもいい瞬間と言えます。でも、そういうシーンって撮影して欲しいですよね?そんな時にカメラマンの行動を分けるのは、カメラマン自身の考え方や個性です。「できればたくさん残してあげよう」と思っていればカメラを構えますし、撮影場所まで足を動かして撮影します。でももし、「面倒だな」と思っていれば撮らない選択になります。

プランの見えない仕組み

結婚式のプランには色濃く写真屋さんの考えが反映されています。カメラマン自身の個性もありますが、その土台になっているルールを决めているのはプランの内容なのです。僕個人の意見ですが、どうも納得の行かないルールもあるのです。それが「枚数上限」です。

結婚写真プランの「枚数上限」とは

プラン枚数とは別に、納品枚数という言葉があります。納品枚数とは「最終的に納品される枚数」です。あなたの手元に届けられる写真の枚数のことです。一般的に、「写真200枚納品」とパンフレットにプラン枚数があった場合、「200枚を最低保証枚数として、それ以上渡します」という意味です。つまり、プラン枚数は最低限を保証するもので上限の設定はありません。渡す枚数は300枚になっても、500枚になっても、1000枚になっても構わないということです。

ところで、結婚式の内容は新郎新婦によって違うので、もちろん撮影内容も変わるものです。つまり、写真業者は一定した内容で枚数を保証することが難しいんですね。しかし、ある程度の目安がないと買う側は不安です。そのため、写真業者は「最低枚数」を保証するシステムになっているのです。まあ、ここまではだいたいの方が納得できると思います。

しかし、これに上限を設定するルールがあるのです。それが「上限枚数」です。

良い写真まで捨てられているかもしれません

上限枚数は「〇〇枚を超えてはいけない」というルールです。不思議な話ですよね。その理屈はこうです。

低額プランと高額プランがあると仮定して説明しましょう。 プラン内容では下記の記載があります。

  • 低額プラン(200枚納品)
  • 高額プラン(300枚納品)

低額プランの撮影を行って、仮に500枚も良い写真が撮れてしまったとしましょう。そうすると高額プランの枚数を超えてしまいますね。つまり、「安いほうが高い方を超えてしまう」・・・はい、これが理由なんです。安い商品を買った人の内容が、高い商品を買った人の内容よりも多くなってしまう。「だから禁止する」というのです。実際、枚数上限を設定している会社のほとんどがこの理由をあげます。(表向きにははぐらかすかもしれませんが)

この「枚数上限」が設定されている場合、超えた分の枚数はどうなるのか?答えは「消されてしまいます」。たとえとても良く撮影できていようと、削除されてしまうのです。あなたの手元に届くことはありません。撮れていたのに良い写真をもらえないってちょっと嫌ですよね?僕はそう思います。さっきもお伝えしたとおり、結婚式の内容なんて人によって違いますし、ゲストの人数も、こだわりポイントも違います。枚数を一定させることなんてできないんです。そして、この枚数上限最大の疑問点は、「いったいどうやってお客様が別の新郎新婦の写真枚数を知るのか?」ということ。この理屈はちょっとおかしいと僕は思うのです。あなたは、どうですか?

「枚数上限」はプラン内容に記載がない場合もありますから、もし機会があれば確認してみるといいでしょう。考えの一端が垣間見えるかもしれません。

まとめ:プラン枚数の注意点

プラン枚数とは

  • 多くの場合、最低保証枚数のこと
  • 標準的な枚数は会社によって違う
  • 上限枚数がある場合は注意

ということでした。

ぜひ、プランを見比べる時の参考にしてみてくださいね。

KOBATONE 小林嘉明

修正できるから、は要注意!結婚写真を修正前提で選んではいけない3つの理由

修正ってなんだか簡単にできそうなイメージがありませんか?スマホのアプリですらすぐに写真が修正出来る時代ですから、それも当然です。しかし、結婚写真を選ぶときにも色々な問題を「後で修正すればいいか」なんて思ってしまうとちょっと危険かもしれません。早速解説しましょう。ちなみに、この記事は「撮影前」の新郎新婦に向けてお伝えする内容です。撮影を終えられて内容に満足ができず、「修正を入れたい」という要望の方の参考にはならないのでご注意ください。

さり気なく自然に見える修正ほど難しい

難しい

あなたが望む修正というのは、基本的に自然なものですよね。あからさまに「直した」感がにじみ出ていると逆に悲しいものです。プリクラのようになってしまうのは嫌でしょうし、芸能人のインスタで度々話題になるような「時空が歪んでいる」なんていうのは論外です。あくまで「もともとそうであったかのように」直して欲しいですよね。しかし、それにはものすごい技術と手間が必要になるのです。知っていましたか?

補足:「修正」という言葉は写真においていろいろな意味を持ちます。ここでは、細く見せたりするために加工することや、大げさな肌への加工を指してお話します。「整形」や「工事」と言ってもいいようなニュアンスの内容でお話します。会社によっては「仕上げ」と呼んだりするケースがあります。

修正は基本的にお絵かきと同じ

ちょっと強引な言い方かもしれませんが、修正というのは基本的に「お絵かき」と同じだと思っていただいていいと思います。もちろんデジタルのデータ上で行うので、パソコンが見えないところで複雑なことをしているのですが、写真を撮影した時点では「なかった」ものを「ある」ようにする作業なので根本は同じです。例えばニキビを消すにしても、ニキビがあった部分に「ニキビがない状態の肌」を作っているわけです。そして、その境目を自然にわからなくすれば完成です。何かを消すにしろ増やすにしろ、もともとは存在しないものを継ぎ足す必要があり、それを自然に見せるために「お絵かき」をしているのです。

補足2:「レタッチ」という言葉はちょっと修正とニュアンスが異なります。例えば写真を明るくしたりするような補正をレタッチという言葉で呼ぶ事が多いように感じます。このあたりの言葉はとっても種類が多いので、会社ごとのニュアンスを読み取ることも大切になります。

プリクラやアプリは塗りつぶしてごまかしている

自然に見せるためにはそれなりに技術が必要です。プリクラやアプリはコレを自動でやりますが、かなりの力技で行っているのです。例えば、きれいなガラス板の上にザラメを置いたらすぐにどれがザラメか判断がつきますけど、砂場の砂の上ならわかりませんよね。それと同じように「そもそもの画質」をある程度落とすことでそれっぽく見せているのです。

もし、あなたが「え?アプリでもキレイじゃない?」と思うのであれば、アプリでやればいいのです。今や自分で出来る時代ですから。

実は、プロに頼む事が問題

問題は、プロに頼んでしまうことです。複雑な問題なので箇条書きでまとめました。

  • 依頼者(お客様)側がなんでも出来ると思っている
  • しかも簡単だと思っている
  • 実際は非常に難しい作業
  • なので、完成状態の折り合いがつかない
  • 作り直しが頻発して、お互いが疲弊する
簡単だと思っているけど、難しいんですよ。というのは上でお話した通りです。実際にはレタッチャーと呼ばれる専門職の方がいるほどの仕事ですから、カメラマンが片手間で出来るような仕事ではないのです。しかし、修正に関する知識がカメラマンにあったほうがいいのも事実で、やろうと思えばある程度できてしまうのです。例えるなら、外科医の仕事を看護師は理解してますが、看護師が執刀することはないですよね?そんなのめちゃくちゃ怖いじゃないですか。そんな感じです。難しいのは、どこまでを自身のサービスにするのか?という規準です。簡単な注射ならやってもいいけど、手術はダメ、みたいな境界線が人によって違うことなんです。プロもピンキリです。ものすごく高い技術を持っている人から素人以下の人までいます。そのため、基準がバラバラになってしまうんですね。

人の欲は無限です

また、この基準を難しくしている原因としてお客様の「欲」があります。例えば、スリムに見せる修正をしたとしましょう。これは嬉しいかもしれませんが、はたして「どこまで細くなったら満足ですか?」という問題になるのです。どこまでも細くなりたいのが人間の心理だと思いますが、さすがに不自然という範囲があります。でも、その境界線って人によって違うんです。これは細さだけじゃなく、肌のキレイさ、足の長さ、ドレスの形、胸の大きさ、全てに言えることです。つまり、この折り合いは永遠につかない問題なんです。

「修正に頼るプロカメラマン」が原因の場合もある

カメラマンからしても、修正というのは魅力的な場合があります。ある程度適当に撮影してもあとでどうにか出来るのですから、そこに頼ってしまうわけですね。しかし、これはかなりマズい症状です。こうなってしまったカメラマンは「真剣に撮影すること」を忘れてしまいます。当然ですが、そうなってしまった場合どんどん腕前は悪くなります。適当な姿勢で挑むのがクセになっているほどたちの悪いことはありません。

彼らの多くは修正を受け付けています。しかも格安で。でも、よく考えてください。非常に時間のかかる難しい作業です。それを格安で受けている時点で技術力はたかが知れているのです。撮影を依頼するのはかなりギャンブルな面があることを考慮する必要があります。

補足しておきますが、「修正を受けつけている=悪い」ではありません。ちゃんと撮影をした上で修正をしてくれるところもあります。誤解なきようお願いします。

修正した写真、その写真ってあなたですか?

修正した写真はあなたですか?

これは僕の考えですが、結婚写真は「記録性」がとても大切です。どんな2人が、どんな人達に囲まれて、どんな場所で結婚式をしたのかを残すものだと思うからです。だから、正直修正に対しては疑問があるんです。だって、果たして「顔が違う写真」が「あなたの結婚式の写真」といえるでしょうか。そりゃあ、僕だって人に自分のスタイルよく見せたい気持ちはあります。だから細くしたい気持ちもわかるし、レタッチして欲しい気持ちもわかります。でも、それって「写真である必要」がないと思いませんか?絵でもいいですよね?

極論すれば、モデルさんにでも衣装着てもらって顔だけ自分を合成すればいいじゃないですか?そういう話になってしまいます。でも、それじゃ意味ないんですよね。だから、カメラマンは修正をなるべく少なくする技術が必要だと思っています。「撮る角度」や「光の具合」や「表情」で修正が必要ない写真を作っていく能力が必要だと思っています。もちろん、どうしようもない時はあります。アクシデントがあるのが結婚式ですから。そういう場合のフォローとして少しの修正はしてもいいと思いますが、基本的に僕は修正を極力しない派なのです。

まとめ:修正を容易に考えるべきではない3つの理由

  • 顧客側が簡単だと思っているが、実はいろいろな条件が必要な作業である
  • 修正の具合の折り合いがつかない
  • 修正しすぎた写真は「あなたの結婚式」の写真ではなくなってしまう
いかがでしょうか。それでも直したい、という方もいるでしょう。その場合はレタッチをやってくれる会社もあるので、探してみることをおすすめします。
 
KOBATONE 小林嘉明

結婚式のプロカメラマンとフォトグラファーと写真家の違いって何?

何が違うの?そんな疑問はないですか?

結婚写真の情報を調べていると、サイトによって「フォトグラファー」表記のところと「カメラマン」表記のところがあります。いったい何が違うんでしょうか。実は、カメラマンにしかわからない変わったこだわりがあったのです。

カメラマンとフォトグラファーは日本国内では基本的に同じ意味

まず、一般的な、辞書的な意味合いではこの二つの名称は同じ意味です。どちらも写真を撮るプロとして使われる言葉です。しかし、カバーしている範囲が若干違います。

カメラマン

写真だけでなく、動画のカメラマンを含みます。つまり、カメラを扱う人全般を指す言葉です。ちなみに、動画のカメラマンはウェディングの現場では「ビデオさん」「ムービーさん」「ムービーのカメラマン」なんて呼ばれます。

フォトグラファー

「フォト」は写真のことなので写真のカメラマンのことだけを指します。動画のカメラマンを指す言葉では、似たような言い方として「ビデオグラファー」という言い方もあります。

海外では意味が違います

主に英語圏ではちょっとニュアンスが違います。写真のプロは全てフォトグラファーと呼ばれます。カメラマンというと、カメラ関連の技師を指すので「写真を撮る人」というニュアンスではなくなってしまいます。

一部のプロは写真に対するスタンスを分けるために言葉を使い分ける

ここまでは辞書的な意味の話でしたが、ここからはプロの間で使われているニュアンスを紹介します。といっても一部のプロだけなので、一般的な話ではありません。中にはこういう気持ちを込めて呼び分けている人もいるよ、という話です。カメラマンと話す時の参考にでもなれば幸いです。

カメラマンより、フォトグラファーになれ

ただカメラの扱いに長けた人を「カメラマン」といいます。フォトグラファーとは、もっと全体を意識してディレクションできる能力を有している人を指したりします。具体的に言えば、機材やメカが好きでカメラを上手に扱える人がカメラマンです。指示された内容を、ただ写すだけ。そういうニュアンスです。フォトグラファーとは、もう少し自分の感性やコミュニケーション能力がそこに含まれます。結婚式の現場では、被写体でありモデルである新郎新婦とコミュニケーションを取る必要があります。もちろん、そこで信頼関係が構築できればいい表情を引き出したり、難易度の高いポージングに挑むことが可能になります。そして、ただ写すだけではなく、そこに自分の感性を取り入れることでより豊かな写真が撮影できます。晴れた外のロケーションで飛び跳ねるような写真なら明るめに撮影したり、新婦の手紙のような真面目なシーンでは落ち着いたダークなトーンで撮影したりすることです。

もちろん、そのためにはカメラが扱えるのは前提条件となりますから、フォトグラファーはカメラマンよりもすごい存在ということになります。

写真家とは

じゃあ、写真家って呼ばれる人はどう違うのでしょうか?ここからはその話をしますね。

商業写真と芸術写真

結婚写真というのはとってもきれいな写真を撮影するので芸術だと思われる方もいるようなのですが、「商業写真」と呼ばれるジャンルの一つになります。世の中の写真は大きく二つのジャンルに分かれていて、この「商業写真」と「芸術写真」があります。それぞれ説明しましょう。

商業写真

クライアントが存在して、「〇〇な写真を撮影して欲しい」という依頼に対してそれを叶える撮影をすることです。つまり、結婚写真なら新郎新婦というクライアントから「結婚式の写真を残すこと」を依頼されてそれを叶える撮影をしています。同じように、雑誌社のカメラマンや、報道カメラマン、子供写真スタジオのカメラマンもすべて商業写真のカメラマンということになります。言うならば、依頼を叶える「職人タイプ」のプロです。

芸術写真

字のごとく芸術面が価値の写真です。「写真家の表現したいもの」ありきで作品が撮影されます。そしてそれに魅力を感じた人が買うタイプの写真です。つまり、商業写真とは方向性が全く逆なんですね。アラーキーさんとか、うめかよさんとか、世間的に有名な写真家さんは作品を写真集で発表してそれを買ってもらっているのでこの写真家タイプにあたります。つまり「芸術家タイプ」のプロです。

確実さが求められるのが商業写真

写真のジャンルによりますが、商業写真と芸術写真の大きな違いは「確実さ」を求められるかどうかです。商業写真は依頼を受けて撮影をするので、極力確実に撮影できないといけません。もちろん、自然環境や人間などの予測できないものを撮影するので、その確実さは100%ではありませんが、ほぼ確実に撮れるようにするのが仕事です。

対して、芸術写真に確実性はそこまで必要ありません。もちろん、狙った瞬間を撮れる必要はあるので、そういう意味では必要ですが、クライアントがいるわけではないので撮影できなくても自分が悔しいだけです。

カメラマンのジャンルごとに中間層が存在する

カメラマンジャンル

実際にはハッキリと2種類に分けられるわけではなく、職種によって色々なスタイルに分布するように思います。例えばファッション誌などを撮影しているカメラマンはかなり芸術写真寄りな存在です。広告を「クリエイティブ」なんて呼んだりするくらいなので、カメラマンの創造性を求められる仕事でもあるのです。

ちなみに、表はものすごくざっくり書いたので、あんまりツッコまないでくださいね。イメージです。イメージ。

つまり、フォトグラファーはカメラマンよりも芸術写真寄りの存在

写真家ほどにはなりませんが、ウエディングのフォトグラファーはハイレベルになるとかならず「特色」が出てきます。自身の考えや哲学が写真に端的に現れるんですね。しかし、「新郎新婦を撮影する」という面からは絶対に離れないので、商業写真の考えがベースにあるのです。

いかがでしょうか。カメラマンとフォトグラファー、そして写真家の違いを感じていただけたら幸いです。世間的にはそこまで認知されていませんし、プロの間でも定義されているわけではありませんが、もやっとこんな感じで捉えている人は多い概念です。参考にしていただけるとカメラマンへの理解が進むと思います。

KOBATONE 小林嘉明

結納とは?する?しない?両親への確認や意味を実例交えて紹介!

プロポーズが終わったら、結婚式。と思いがちですが、その前に「結納」というイベントがあります。言葉は聞いたことがあるけど、よくわからないイベントですよね。今回はそんな結納に関しての話をお伝えします。

結納とは、2つの家をつなげる儀式

そもそも結納とは、二つの家が新しく婚姻関係を結ぶために、男性側の家族が酒肴の現物を女性のもとへ持っていき、女性側の家族は料理を出してもてなす事を言います。

といっても、時代の流れとともにだんだん現代化しており、最近では「結納の品を男性の家が用意して女性の家へ贈り、女性側の家もまたそれに応えるようなイベントをすること」が多いです。

結納をするのは全体の10%程度

割合減少

ゼクシィトレンド調査2017首都圏版調べによれば、下記のような調査結果が出ています。

  • 結納のみ行った・・・3.5%
  • 結納と顔合わせ食事会を行った・・・7.6%
  • 顔合わせ食事会のみ行った・・・83.1%
  • どちらも行っていない・・・5.5%

つまり、結納を実施している家庭は全体の10%程度です。2011年には20%くらいの割合だったので、6年で半分になったと言えます。どんどん減少傾向にあります。

結納をするか否かは地域性がかなり強い

上記で紹介したのは首都圏の情報なんです。実は地域が違うと結納の実施率がかなり変わってくるんですよ。例えば、全国的にも多い割合を示すのが福島と九州で、どちらも30%程度の家庭が結納をしているようです。では、首都圏から離れれば離れるほど多いのかというとそうでもないんですね。北海道は全国でも最低の7%を記録しています。

ではなぜこんな差が生まれるのか?それは地域性によると思われます。地域全体が「結納はするべき」という風習を持っているか、またその根付き具合が強固であるかどうかで割合が変わっているのです。

実際に結納をするならどうしたら良い?

結納の地域性

結納の形態は時代によって、または地域によって独自に変化しているようです。具体的には結納で納める贈り物が違っていたりするとか。そのため、結納が根付いている地域では地域性に合わせて行うことが多いですが、新郎新婦の実家が全く違う地域だとすこし複雑です。そこで、大きいホテルなどでは「結納プラン」などが用意されている場合があります。ホテル側が結納品などの手配や儀式の進行を含めて手伝ってくれるので非常にスムーズに結納が可能です。

結納のいいところは?

「結婚するんだな」という気分になれた。覚悟が決まった。などの意見が多いそうです。結婚式も同じですが、一連の儀式を通して「気持ちを切り替える」効果が大きいと思います。婚約、結納、結婚式と順番に行うことで気持ちができていくというのが大きなメリットと言えます。

結納のデメリットは?

結納をしない人の意見は、大きく二つで「堅苦しいから」そして「お金がかかるから」です。男性側の家から渡される結納金はキリの良い数字が良いとされ「100万円」が包まれたりします。しかし、若年層の収入は低下していますから、そんなに大きなお金を動かす余裕もありません。ましてや、そのあとに結婚式を予定するなら尚更です。最近では額を変動させて「50万円」にするなどの対応もあるようですが、いずれにせよ大きい金額であると言えると思います。

結納する?しない?はどうやって決める?

地域によって特色があるので、新郎新婦が二人共同じ地域ならいいですが、違う地域の場合ご両親の常識が違う場合があります。まずはそれぞれの親に「そもそも結納についてどう思っているか?」を探ってみるのがいいでしょう。近年の減少傾向の要因の1つとして、親もまた「あんまり必要ない」と考えている背景もあります。なので、まずは話をしてみましょう。案外すんなりまとまってしまうものです。

「顔合わせ食事会」でお互いの家に話してもらうのもアリ(体験談)

僕も昨年、「両家の顔合わせ」をしました。そう、結納はしてません。結果的にしてないんですけど、実際顔合わせ食事会のときまではどうなるかわからなかったんです。うちの父は九州の人なのでわりと結納文化がある地域の人です。事前に話を聞いたらそれなりにやるつもりのようでした。ここで難しいのが、僕から「新婦さんの家は結納しなくていいって言ってるよ」と伝えても「それはお前に気を使ってるんだ」「あてにならん」という反応になってしまう点(笑)まあ、よくある話だと思います。

鯛

そこで、顔合わせ食事会をして両家の父同士で話してもらうことにしたんです。「結納ですが、もしそちらが良ければちゃんとやろうと思うんですが、いかがですか?」と僕の父。しかし、あっさりと新婦父は「いや、そんな堅苦しくしなくても大丈夫ですよ。大変ですしね。」と一言。両親たちもみんなで「時代も変わりましたねー」なんていいながら笑っていました。そんなものです。

僕達自身はやってもいいし、やらなくてもいい考えでしたので、こういう流れにしました。もし、やることになっても「人生の面白い経験値」として捉えるつもりだったんですよね。結構自由なカップルなもので。だからもし、そういう意味でやってみたいと考えている人がいたらご両親へもう少しアグレッシブに攻めてみてもいいかもしれませんよ。「結納しよう!」って(笑)

まずは二人で話し合い、その後両親に確認をしよう

いかがでしょう?結納はいろいろな考え方があるので、まずは2人で話し合ってみましょう。そして、そのあとご両親へ探りを入れてみるのがいいと思いますよ。

順調に結婚準備が進むことを応援しています。

KOBATONE 小林嘉明

追伸:結納の時に家族で記念写真を撮っておくととってもいいですよ。カメラは忘れずに持参しましょう。

クラスカの写真展示ウェディングがオススメなのでプロカメラマンが紹介します

すごいです。この結婚式。

なんと、会場の装飾のメインが写真なのです。普通だとお花とかがメインになるような部分が写真なんです。写真が好きな人だけでなく、シックに結婚式の雰囲気を作りたい方や、従来の装飾にそこまで魅力を感じない、なんて方にもおすすめしたいです。それだけじゃわからないと思うので、早速詳しく紹介しますね。

クラスカさんの「CLASKA WEDDING WAY」というイベントに参加してきました

こんにちは。ブライダルフォトグラファーの小林嘉明です。先日、結婚式場で有名なクラスカさんのイベントに参加してきました。クラスカさんの公式サイトによるとこんなイベントです。

CLASKA が提案するウェディングの新しいスタイルをご体験いただけるイベント「CLASKA WEDDING WAY」の第二弾を、フローリスト「密林東京」と富士フイルムイメージングシステムズ「写ルンです」とのコラボレーションで、2018年1月14日(日) に開催します。

情報源: CLASKA WEDDING WAYwith 密林東京 & 写ルンです2018月1月14日(日) 開催 | PLANNER’S BLOG | WEDDING | CLASKA

今回僕はカメラマンとしてではなく、一組の結婚するカップルとして参加してきました。きっかけは僕の奥さんです。まだ僕たちは結婚式を挙げていないので、結婚式場を探している状態なんですが、ある日「写真が推されてる結婚式があるらしい」と僕に上記のリンクを送ってきたんです。僕の奥さんも僕自身も普段から写真を撮影しますし、一緒に写真展もやっていたりするので「これは!」と思い参加してきたのです。

クラスカの新しい披露宴をおすすめしたい人

この結婚式をおすすめできる方はこんな人。

  • 写真が好きな人
  • 小さい頃の写真がたくさんある人
  • 写真はないけど、これから前撮りする人。
  • ちょっとシックな感じの結婚式をしたい人
  • 前撮りでたくさん写真を撮影して、それをしっかりとゲストと共有したい人
  • ストーリーを大切にする人
  • 結婚式に意味を重視する人
  • 家族やゲストとの今までを他のゲストとも分かち合いたい人
つまり、かなり広い人におすすめできます。

写真をメインにしたクラスカの新しい披露宴スタイル

会場全景

この披露宴の凄いところは、「写真の展示」が装飾のメインなところです。普通だと花がメインであったり、最近の流行りではグリーン系の植物が多かったりします。写真はあったとしてもウェルカムスペースの一角だけ、なんてことが多いです。しかし、今回のケースでは上の写真の通り。天井にまでリボンと幅広の写真が展示されていますし、高砂後ろにも大きくプリントされた二人の写真が貼られています。モノトーンと赤を基調とした空間になっています。また、会場のどこを見ても写真が見えるようになっており、「写真」が全面に押し出されているのがわかるでしょう。

披露宴会場に写真をメインで飾る考え

クラスカウェディング高砂

例えば上の例は「高砂」の展示でした。真ん中のソファから写真の大きさがわかって頂けるでしょうか?高砂では新郎新婦と一緒に写真を撮る事が多いので、この写真は「背景」としても機能します。フォトスポットとしても一味違う場所になっていますよね。

高砂とは、新郎新婦さんの席のことです。通常はテーブルが有るケースがほとんどですが、最近は写真のようにテーブルなしの高砂もあります。

テーブルイメージ

テーブル全体のイメージはこんな感じでした。もちろん、今回のものは見学会仕様のようなものだと思ったほうがいいと思います。実際にはアイデア次第で色々なアレンジができるでしょう。一般的なテーブルコーディネートよりもかなりシンプルな印象です。

個人のテーブル

そして個人のスペースもとても特徴的でした。(ごめんなさい、見やすいようにカトラリーは僕が動かしてしまっています)このお皿の下には・・・

テーブルマット

ランチョンマット(この場合呼び方が違う気もするけど、なんて言えばいいのか・・・?)にも写真が使われています。L版くらいの小さい写真をつなぎ合わせたようなデザインになっています。縁も切り欠き状態になっていてとってもリアルですが、実はコレ、一枚でできています。表面はマットな感じの仕上げでした。なんだか食事に敷いてしまうのがもったいなくなりそうな、そんなマットです。実際に結婚式で使用したら、キレイに使って持ち帰るのもいいかもしれませんね。

L版とは、「えるばん」と読みます。写真のプリントの規格でサイズを表すものです。紙の大きさを表すA5とかB4なんかと同じですね。L版のサイズは「

89 mm× 127mm

」です。一番基本的なサイズなので、お家に昔の写真がある方はそれを思い出していただけばちょうどそのサイズだと思います。

華やかさよりもシックさ

今回は写真が全てモノクロで撮影されていてとてもシックな印象を受けました。また、クラスカさんの部屋が真っ白なこともあり、非常にスッキリした印象を持ちました。尚、今回の写真は富士フィルムさんとのコラボらしいので、写ルンですで撮影されているそうです。フィルムならではの感じも出ていて、写真が好きな方はかなり気にいるんじゃないかという印象です。

飾る写真はカラーでも素敵かも

すべての写真をモノクロにしてもキレイですが、アイデア次第ではカラーにしてもいいかもしれませんね。その際は目がチカチカしないように注意する必要はありそうですが(笑)

 

kobatoneさん(@kobatone_photo)がシェアした投稿 – 2月 28, 2018 at 12:52午前 PST

例えば、こんな感じのセピアっぽい加工の写真やハイキーな白系の写真を上手く混ぜることで緩和出来ると思います。

花とのコラボもあり写真の展示方法としても素晴らしかったです

写真+花

こんな感じで、写真とリアルの花を組み合わせた装飾もありました。正直、この場所に行くまで写真を展示するだけかと思っていたので衝撃だったのと同時に感動しました。モノクロの上にカラーのものが入ってくる感じがめっちゃ良かったです。

この日の装飾は密林東京さん(情報源:

wedding deco | 密林東京

)のようです。僕はこの日初めて密林東京さんを知ったのですが、すごく効果的に植物が使われていたのが印象的です。

今までの披露宴との違いは「ストーリー」

さて、ここからは僕の考えを書いていきましょう。少し想像力を働かせながら読んでほしいのですが、例えばこのスペースにこんな写真があったらどうでしょう?

  • 花嫁が小さい頃、お父さんに抱っこされている写真
  • 見るからにやんちゃな悪ガキの新郎の様子がわかる写真
  • 毎年撮影していた正月の家族写真
  • おばあちゃんの家に帰省した時の何気ない団欒の写真
  • 新郎新婦が出会ってからのデートで撮影した自撮り
  • 二人でよく行った思い出の場所の風景

どうですか?想像できましたか?なんかものすごくストーリーを感じませんか?二人の今までの人生を想像して心が動くのがわかると思います。そして、これが知り合いだったらものすごく感動すると思いませんか?自分の親友が新婦で、自分がゲストだったら?色々思い出してしまいますよね。いろいろな場所に飾られた会場の写真を歩きながら探してみて、自分の写っている写真を見つけて当時の仲間と思い出話を語り合ったり、自分が知らない時期の写真を見て新しい一面が発見できるのではないでしょうか。

通常のよくある結婚式では、この部分が「プロフィールムービー」などに割り当てられていたりします。あるいは、ウェルカムスペースに飾られている写真です。しかし、この展示はそれを会場全体で行うというかなり強力なスタイルなんです。

ウェルカムスペースとは、披露宴会場の入口に設置されたおもてなしのためのスペースのこと。ウェルカムボードと呼ばれる二人の結婚の「看板」とも言えるようなアイテムを設置したり、思い出の品を置いたりすることが一般的。特に決まりがあるわけではなく、花を飾ったり、趣味の品を置いてもOK。

結婚式にストーリーは重要

結婚式において、こういったストーリーは非常に重要です。なぜなら、結婚式そのものが下記のような意味を持つからです。

  • 今までの仲間や家族に二人の結婚を知らせる
  • そうすることで二人の間の「気持ちに区切りをつける」
  • 大学時代の友人、小学校の友人、幼馴染、色々な時代の友人に自分達をより知ってもらう
  • そして「今後もよろしくおねがいします」の気持ちを伝える
別に、結婚式をしなくても結婚はできます。婚姻届を役所に出すだけです。それでも、結婚式をするのって自分達の中で「覚悟」を作るためだと思うんです。言い換えるなら「この日から夫婦になりました」って気持ちの切り替えをするためとも言えます。そして、それを周りの仲間にお知らせしたり、「これからもよろしくお願いします」の気持ちを伝えることで関係を強くしていく為にするものだと思うんです。
その上で、ストーリーはとっても大事です。なぜなら、ただ「おもてなし」をするのではなくて自分達との関係を感じてもらったり再確認してもらう事の方が効果的だからです。昔話で盛り上がったりしながら時間の流れを感じて、そしてこれからの二人をよろしくお願いしますと伝えることでこそそれが達成できると思うのです。少なくとも僕は。写真はそれを感じ取ってもらうために非常に有効なツールです。それが僕がクラスカさんの結婚式に感動した理由です。

結婚するまでだってストーリー

二人のストーリーは、何も小さい頃だけの話ではないです。きっと、この記事を読んでいるあなたは「そんなに小さい頃の写真あったっけ?」って思ったりしているかもしれませんね。でも、ストーリーは色んな所にあるものですよ。例えば、結婚準備だってストーリーだと思います。

結婚準備はケンカの日々です。とにかく揉めます。でもそれって当たり前のことで、違う環境で育った違う人間が一緒に暮らすわけですから価値観の違いってものがあるんですよ。料理の味付けが違うとか、お風呂の使い方のクセが違うとか、一緒に住んだらたくさん違う所が出てきます。結婚準備だって、誰を呼ぶかで言い争ったり、アイテム選びで衝突したりもするでしょう。そんな中で「二人の価値観」が形成されていくのが結婚準備の期間だと思うんですよね。個別の価値観ではなく、ぶつかることで相手とのちょうどいい具合を探していく成長があると思うのです。

だから、結婚準備の間を写真に撮っておけば充分にストーリーになると思います。例えば、婚姻届出しに行ったり、両親に挨拶に行ったり、そういういろいろがあって結婚式を迎えますから、ちょっとしたときに写真を撮っておけばいいんです。同棲をしているなら、二人が暮らした家だっていいじゃないですか。もしこのスタイルを検討するなら頭を柔らかくしてみるのも大切だと思います。

 シンプルで「意味」のある結婚式が求められてきている

ゼクシィ結婚トレンド調査2017調べ

この表は、ゼクシィさんが調査しているデータです。(情報源:ゼクシィ結婚トレンド調査2017調べ)

中心のバーより上下に出ている量でトレンドを読むことができます。目立つのは、「列席者を退屈させないこと」「感動的な挙式・披露宴・パーティーにすること」が下がっていることです。ここから読み取れるのは「感動なんていらない」ということではないと思います。

僕が思う、ここから読み取れる内容は「結婚するカップルの目が肥えた」ことだと思うんです。例えばここで言われている「退屈させない」ってどういうことだと思いますか?「お金をたくさんかけて、派手な演出をたくさん取り入れて、イベントだらけにすること」を暗に指していると思うんです。どうですか?正直なところそんなにやりたくないですよね。感動の面も同じで、結婚式場が提案する「これが感動するイベントだ!」っていう押し付けがみんな嫌になったんじゃないかと思うんですよね。

インスタ

この調査は2012年と2017年の比較です。この間に大きく変わったことと言えば、「スマホの性能が上がった」「Instagramがものすごく流行った」ことじゃないでしょうか。日本版Instagramができたのが2014年です。そこから爆発的に流行って2017年には「インスタ映え」が流行語大賞を取っているくらいです。この間に一気に結婚式の情報や写真が広まりやすくなったんですよね。スマホがそこまで普及する前、それこそ10年位前だと、結婚式の情報はクローズな情報でそこまで広く口コミが広がることもなかったです。ネットも遅かったですし、インスタもなかったので写真が拡散することもなかった。つまり新郎新婦やゲストは「自分達の結婚式」しか知らなかったので、判断基準は自分のなかにあるものさしだけだったんです。

でも、今は違いますよね。インスタが流行ったお陰で「おしゃれな写真」「ダサい写真」の規準がインスタ規準になりましたし、結婚式場のいろんな情報もネットで手に入るようになってしまいました。良くも悪くも広く他人と比較できてしまうようになった」んです。例えば、めっちゃオシャレに撮影できる結婚式場の写真がみんなに見えるようになったことで、今までは見られなかったハイレベルな写真を知ってしまい、みんなそこを目指すようになりました。結婚式の内容も、結婚式場の売り文句だけで理解していたイベントが「みんなの口コミ」でわかるようになり、他の式場との比較が可能になりました。そう、そして気がついたわけです。どうやら「派手でお金だけをかけるような結婚式は意味ないんじゃないか」って。そして、もっとシンプルで仲間とのつながりを感じられるような結婚式を求めているようになってきている、と僕は読んでいます。つまり、「意味」を求め始めたんです。

そして、写真は「意味」を感じてもらいやすいコンテンツなので相性がいいのです。

せっかくなら写真は大きく伸ばそう

話を戻して、ここからは実際にこういうテイストの結婚式を考えている人へのアドバイスをしようと思います。まず、写真って「大きくすると化けます」。写真の仕事でもしてない限り、あんまり写真を大きく印刷する機会ってないと思うんですけど、もし機会があれば大きく印刷してみてください。それだけで写真はよく見えてきたりするものです。「あんまりよくないなー」って思う写真も大きくした瞬間に突然魅力が出てきたりするんです。だから実際に、サイズが大きなアルバムって人気がありますし、その理由は写真にすごいパワーを感じるからなんですよね。特に、今はみんなスマホで写真見てますから、小さいサイズに慣れてます。だからこそ、ギャップがあって効果があるっていうのもあると思います。

印刷はお金がかかるので、スマホを自宅のテレビに繋いで大きな画面で写真見てみてもいいと思います。スマホ本体と見比べてみてください。結構印象違うと思いますよ。でも、本当は印刷したほうがいいです。やっぱり画面の中と印刷物だと違うんですよね。写真の腕?そんなもの関係ないですよ。むしろ、素人っぽいほうが感動したりするものですから。

ネガがなければ組み合わせよう

昔の写真を使いたい場合もありますよね。小さい頃の写真はデジカメではなくてフィルムのカメラで撮影されています。今では知らない人も増えてきたと思うんですけど、「ネガ」っていうものが写真にはあるんですよね。

ネガ

こんなやつです。これが写真を印刷(正確にはプリントといいます)するための元になります。これがあればよりキレイに写真を作ることが出来るんですね。でも、昔のネガはなくなっていたりする可能性もありますよね。その場合は印刷されたもの(プリント)があればスキャンして引き伸ばせば大丈夫だったり、「写真の写真」を撮る手もあります。昔の写真だからと言って諦めず、一度写真屋さんや結婚式場に相談するといいですよ。

ピンボケも味の1つ

あと、昔の写真ってボッケボケの写真とか多いですよね。「お父さんの写真の腕が悪いから」とか、色んな理由がありますけどそんなに気にしなくていいと思います。案外雰囲気があって良くなる可能性も大いにあります。しっくりこない場合にはモノクロにしてしまうなどもできますので、会場や写真屋さんにこれも相談してみるといいでしょう。

 大きい写真はプロに依頼しよう

でも例えば、今回のクラスカさんの高砂のようにめっちゃ大きい写真にするようなカットはプロに撮ってもらうといいかもしれません。キチッとキレイに撮れてる写真を目立つところに配置できればグッと見栄えが良くなると思います。「前撮り」の写真なんかが使いやすいと思いますが、使い道を想定してないと困ってしまう可能性もありますので、結婚式で使う用途をあらかじめ考えて「前撮り」するといいでしょう。

試食会もセットでめちゃウマでした

今回のクラスカさんのイベントには試食もついていました。

いや、ものすごく美味しかったです。あまりに美味しかったので僕たちは二人して料理の質問をスタッフの方にしてしまいました。メインではないですが、パンに関しては売ってるなら買いたいレベルで美味しいです。試食が毎回付いているかはわかりませんが、美味しいものが好きな方はもし機会があればクラスカさんに行ってみるのをおすすめしますよ。

とにかくスタッフの雰囲気がいい

最後に、僕が一番感動した点を紹介します。それは、スタッフの雰囲気が本当にいいってこと。結婚式場にもいろいろあって、やっぱりスタッフ間の空気って大切です。典型的なところだと、会場側やプランナー側がカメラマンやサービススタッフの「上」にいる意識が強くて空気がわるい感じがするんですよね。でも、クラスカさんは全くそれがなかった。どれくらい凄いかって言うと、10年結婚式業界にいる僕が感動するレベルですよ(笑)

当日、会場にはプランナーさんをはじめ、司会の方やカメラマンもいたのですが、皆さん本当に仲のいいチームワークで団結されてました。試食会の後には、ゲストとスタッフみんなで輪になって話し合う時間も用意されていたんですが、結婚式に関わっている一人ひとりが本当に熱い信念をもって関わっているのがわかってとても嬉しかったです。とりあえず僕はニヤけてしまっていました。それくらい素晴らしい結婚式場でしたね。

そんなわけでクラスカさん、オススメです。写真を特長にした結婚式がしたい方はぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね!

KOBATONE 小林嘉明

追伸:撮影はもちろん僕に依頼してもらってもいいですよ(自分で宣伝)

結婚前に同棲する意味はたった1つのことをするため

結婚前の同棲、してますか?世間的には色々なことが言われていますよね。そもそも同棲はするべきか?親に挨拶したほうがいいのか?個人の自由なのか?判断はなかなか難しいと思います。でも、結婚を視野に入れている場合は同棲する人も多いですよね。かく言う僕もその一人。今回は僕自身の体験談から「結婚前に同棲しておいて良かったな」と思うお話をお伝えします。

好きでも生活は違うもの

どんなに好きあっていても相手は違う家で育った人です。生活の習慣が違うのは当たり前。みそ汁の味が違う?片付けが気に入らない?トイレの蓋をしめろ?その程度、違って当たり前なのです。

根本にあるのは「家の価値観」

実家の価値観

その大元にあるのはそれぞれの「価値観」です。さらに言えばそれぞれの「家の価値観」ですね。育った実家のご両親がどういう方針で家庭を切り盛りしていたのか?その根底に流れる考えによって二人の価値観はできています。

例えば、みそ汁の味が薄い家は「健康志向」なのかもしれません。お父さんが高血圧だったりするかもしれませんし、単純に関西の出身なのかもしれません。逆に濃い味な家は、味噌をケチって使うことを嫌っているのかもしれませんね。賞味期限切れはもったいないですし、味噌は多くても美味しいものです。

そう、こんな感じで、一つ一つのバックグラウンドにはその家の価値観があります。「価値観」なんて言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、一つ一つの行動や好み、直感といったものは長い時間をかけて積み上げた生活の価値観から滲み出すものだと思うのです。

結婚前の同棲はオススメ

同棲

そんな違う価値観を持った二人ですが、同棲は多少なりともした方がいいと思います。もちろん、マイナス面は覚悟する必要がありますが、実際に一緒に生活しないでいきなり結婚という方が僕は怖いですね。付き合っているだけだとお互いに「自分のいいところを見せようとした状態」ですよね。デートには一番可愛い状態で行くでしょうし、どんなにダラダラした状態で出会ってもそれなりのラインを保っています。

でも、同棲するとそんなことも言ってられません。ちゃんと部屋を分けるとかしたら多少違うかもしれませんが、経済的な理由で一部屋に一緒に住むことにだってなると思います。実際、僕はそんな生活をしています。そうなると、今までの比ではないくらいの自分のマイナス面を相手に見せることになります。

誰だってそんなのは嫌です。でも考えてみてください。結婚したらこれから何十年も一緒にいるんですよ?その間、ずっと気を張った状態でいられると思いますか?僕は無理だと思うし、やりたくありません。可能なら実家にいるくらいのダラダラレベルで生活できないとストレスになってしまいます。だからこそ、結婚が視野にあるのなら早い段階で同棲しておくとお互いの状態が見えてくると思うのです。

同棲のリスクって本当にあるの?

一般的に同棲のリスクでよく語られるのは

  • 結婚時期がなあなあになってしまう
  • 妊娠
  • 親への挨拶
あたりですよね。でもこれ、同棲してなくても同じじゃないですか?というか、いい大人なんだから自分で決めたらいいと思うのです。結婚時期があやふやになったって、本人たちが幸せならそれでいいと思うし、世間の「早く結婚した方がいい」という価値観に踊らされる必要はないと思うのです。実際、籍を入れないで事実婚みたいな状態でも幸せに暮らしているカップルだってたくさんいますからね。

同棲中の妊娠

妊娠に関してもそうです。避妊するかどうかなんて同棲とは無関係だと感じます。確かに、一緒に済んでいる方がセックスし易い環境にあるといえるのでリスクは高いのかもしれません。でも、一緒に住んでいても住んでいなくてもよくセックスする人はするし、あまりしない人はしません。
親への挨拶も同様ですね。それこそそれぞれの家の感覚次第でもあります。親に挨拶に行った時点で「結婚」の雰囲気を醸してしまうことは明らかなので、個人的にはむしろ同棲よりもハードルが高いと思います。「挨拶には行ったけど結局別れた」とか、親からするとさらにもやもやする状態ではないでしょうか?親の世代とは今のカップル世代は考えが違うので、それぞれの家庭環境や考えに合わせて行動するのが一番いいと思います。

同棲の本当のリスクはこれだと思う

ーーーーー別れた時に、面倒

本当にコレに尽きます。ちょっと分類して見てみましょう。

所持品の分配

同棲するってことはお互いの所持品がごちゃまぜになることですし、一緒に購入したものもありますよね。別れたらどうするんでしょう?なかなか難しい問題ですよね。

カギの回収

一緒に住んでいる以上、相手もカギを持っているでしょう。所持品に続いてそのカギも回収しなくてはなりません。別れたということは多くの場合仲違いしていると思うので、所持品にしてもなかなか話が着けにくいポイントではないでしょうか?

家の処理

どちらかの家に転がり込んでいたなら話は早いかもしれませんが、二人で借りて家賃を折半していたならなかなか大変です。一人で家賃払うのは大変ですし、結局引っ越すことになるかもしれませんね。家の解約料もかかるでしょう。職場への届けなんかも必要になる可能性があります。考えるだけで大変ですね。

だからといってリスクヘッジしながらの同棲はキツい

でも、だからといって「いつでも出ていける姿勢を維持しての生活」ってなんだか嫌なものですよね。何かケンカをした際にも簡単に家を飛び出されてしまうかもしれませんし、心理的にも「この人は何かあったらすぐ別れられるようにしている」って印象が働いてしまうかもしれません。「目的を共有する二人が協力して生活する」そんな感性を持っているくらい二人共ものすごく合理的なカップルであれば可能かもしれませんが、なかなか難しいものだと思います。とくに付き合いたては頭の中がお花畑になりやすいので注意が必要だと思います。

でも、「お試し期間」的な意味で、ちゃんと話をした上で期間を决めて「いつでも出ていける姿勢を維持しての生活」を試す分にはいいかもしれませんね。それも、ある程度合理的な人でないと厳しいかもしれませんが(笑)

ケンカはした方がいい

同棲中のケンカ
物理攻撃は控えましょう

24時間一緒にいるってなかなか大変です。自分にとっては意味不明なことで相手を怒らせることもありますし、反対に怒ってしまうこともあります。(僕は怒らせてばかりです。)でもこれ、すっごく必要なことです。だって違うんだもん。イライラしますよ。

でも、落ち着いたら考えてみてください。なんでイライラしたのかを。そしたら自分との違いが一つ一つ見えてきますから。

そして、その中には許容し難いものだってあるはずです。その時どうするかが大切ですよね。ただイライラしてしまうのか?解決を目指すのか?諦めるのか?その繰り返しで相手を知って、そして自分を知る事ができます。

「自分ってこんなことでイライラするのか」そんな発見がたくさんあります。僕も日々発見の連続ですが、相手がいてくれることで自分の性格がよく知れるようになったと感謝しています。

大切なのは「二人の価値観」を造り上げること

二人のマインドセット

対処の方法は人によって違うはずです。なぜならカップルのあり方は自由だからです。ある人にアドバイスを求めれば「諦めるな」と言うかもしれませんし、他の人は「諦めろ」と言うかもしれません。誰しも、自分の価値観や経験から発言をしているのでバラけるのも当たり前ですよね。世間で当たり前とされている価値観に引っ張られてしまうと、自分達にあっていない状態を招いてしまうかもしれません。

大切なのは、自分たちにあった落とし所を見つけることです。我慢は良くないなんてよく言いますが、我慢してもストレスにならない人もいます。自分たちにあってさえいれば、それは解決方法になり得るのではないかと思います。

時間をかけて、ゆっくりと、ぶつかりながら徐々に「自分達の価値観」を醸成していければ息の長い付き合いが出来るのではないでしょうか。

最近はそんな風に思います。

KOBATONE 小林嘉明

式場への持ち込みはタイミングが命!簡単に好条件で交渉できるのはいつ?

ブライダルフェアに出てみたけど、いまいち式場の写真屋さんがよく思えない。もっといい写真屋さんがあるんじゃないか?そう思っていませんか?そして、そんな方が多く利用するのが持ち込みですよね。でも実は、持ち込みには最も「交渉しやすいタイミング」があるって知ってましたか?今回はそんなタイミングの話です。

条件は契約書にサインしたら変えられない

契約書

結婚式場へ見学へ行くとプランナーさんや販売担当のスタッフから契約を提案されます。この契約とは、「この結婚式場で結婚式を挙げる契約」です。もちろん色々な会場を見てから决めていいので拘束力は低いですが、会場も商売でやっている以上必ず売り込みとして契約の話が出ます。

もしここで契約書にサインすると、あなたと式場の関係が決定します。詳細は契約書に書かれていますが、基本的に式場が用意した業者にいろいろな商品を注文することになります。つまり、ここで持ち込みが不可能になります。すなわち、持ち込みについて対等に話ができるのは「契約書にサインをする前」ということです。

結婚式場に行くと忘れがちですが、プランナーであれプロデューサーであれ会社員です。つまり、彼らは会社の仕事としてあなたに販売している面があり、彼らは会社に利益が上がるように商品を販売する必要があります。要するに、契約できるならある程度の許容範囲をもって内容の変更が利くということ。

サイン前にできる交渉内容

具体的な内容はこんな感じ

  • 式場の用意した写真屋さんにそこまで気に入った商品がない
  • 知り合いにプロカメラマンがいて、その人に頼みたい
  • (あるいは)気に入っている写真業者があるので、そこにしたい
  • それが可能なら契約してもいい
プランナーさんの立ち位置からしてみると、持ち込みによる利益減のかわりに契約が一本取れるという成果が得られますから、この程度であれば条件を飲んでもらえるかもしれません。この方法の優れているところは、ちゃんと契約しているということです。一例として、ゲストとして持ち込む方法と比較して見てみましょう。

ゲストとして持ち込む方法のデメリット

ゲストリスト

持ち込み方法はたくさんあります。有名所では「友人として参加する方法」があります。ゲストとして会場に申請して席まで用意する方法ですね。実際この方法で撮影している業者は多く、たくさんのブログなどでも紹介されています。そのため会場もよくわかっていて、ゲストの「てい」で持ち込まれていることはわかっています。プロだってバレバレなんですね。
ですが、僕はこの方法はお勧めしません。というのも、よく知ってから使わないとかなり痛い目を見る可能性があるからです。例えば、こんなデメリットがあります。
 
  • メイクシーンが撮影できない
  • 挙式はゲストと同じ席からの撮影
  • フラッシュ撮影不可
  • 挙式そのものの撮影ができない(レアですが)
  • 本来撮影予定に組まれている新郎新婦の2ショット写真が撮影できない
こんなデメリットがあるのです。結婚式の写真をわざわざ式場以外に頼むくらいですから、あなたは写真に対して高い意識を持っているタイプの方でしょう。しかし、この方法は結婚写真の目玉と言っても過言ではない2ショットの撮影が出来ないなどの制限があるのです。
今はネットで情報がたくさんあります。ゲストとしての持ち込み方法を紹介しているサイトを見て「持ち込みできるから大丈夫」なんて思っていて、あとから色々な撮影禁止条件がわかってガッカリする。実際にそんな残念な思いをしている新郎新婦もたくさんいるんです。

契約している強み

ゲストとして入る方法は、新郎新婦が友人だと言い張れば会場側は確認の術がありません。失礼にあたりますしね。なので、持ち込み禁止が厳しい会場へ無理やり持ち込むにはいい方法なのかもしれません。ですが、上に書いたようなデメリットに目を向けることも大切です。
一方、契約前に交渉する方法では担当者に最初から持ち込みだとわかっているので、本来の撮影内容をこなせる確率が高くなります。あなたも隠し事がないので打ち合わせもハッキリとした内容で話すことが出来ます。とっても楽だと思いませんか?なので、持ち込むなら「持ち込み」だとハッキリわかっている方が都合がいいのです。

持ち込みは会場の邪魔になる可能性も

きっちり働きたいスタッフ

サービスマンの気持ち

さて、ちょっとここでスタッフの気持ちを考えてみましょう。プランナーや担当者ではなく、サービスや案内を担当してくれるようなスタッフです。持ち込まれたとき、どういう気持ちで結婚式をしているでしょうか?
彼らは自分の仕事をきっちりこなすために働いています。結婚式はタイムスケジュールがかなり細かく複雑に絡み合っているので、遅延やハプニングはなるべく避けたいものです。時間がズレてしまい、料理が出来ているのに提供できない。次のイベントに行きたいのになかなかゲストの移動が完了しない。そんなこともあります。だからこそ、連携の取れるよく知ったスタッフで固めたいと思っているのです。
そこに、外部の知らないカメラマンが入ってきたらどうでしょう?正直、警戒しますよね?そうなんです。実際、カメラマンって邪魔なケースがあるので次で紹介しておきましょう。

何をするかわからないカメラマン

カメラマンはピンキリ

実はカメラマンはかなりピンキリで、プロというだけでは実力や経験がある人なのかわかりません。特にウエディングは独特のしきたりや風習がたくさんあります。「入ってはいけないところ」「邪魔してはいけない導線」「イベントの意味」「立ち位置」それらをしっかり理解した上で撮影しなくてはいけないのです。しかし、プロカメラマンと名乗る人の中には素人同然の業者もいるので、そういったしきたりを無視して撮影してきたり、そもそも「必要なものが撮影できていなかったり」します。
たとえば、バージンロードにはなるべく入らないのがカメラマンとしての常識ですが、彼らは平気で入ります。そもそも入ってはいけないことを知らないので、バージンロードの真ん中に陣取って撮影を始めたりするのです。さらにヤバい人になると挙式本番中に式の流れを止めて写真撮影出来るよう口を出したりするケースもあります。

会場に迷惑をかけるカメラマンは会場の印象を下げる

こうした迷惑なカメラマンは、困ったことにスタッフとして見られてしまいます。注文した新郎新婦なら外部業者だとわかっていますが、友人やゲストからしたら「式場のカメラマン」として見られたり、会場のスタッフとして見られます。そのため、ゲスト目線では会場の質が悪くなったように見えてしまいます。それを会場は嫌がるのです。

「友人持ち込み」よりも「契約前持ち込み」を推奨する理由

スタッフがカメラマンを嫌がった結果、スタッフはカメラマンに対して非協力的になります。場合によっては妨害っぽくなることすらあるでしょう。カメラマンとしては非常に撮影しにくい状況です。
  • いい撮影場所が教えてもらえない
  • 普段は撮影できる場所をあえて禁止されてしまう
  • 時間の制限を多く設けられてしまう

など、結局いい写真が取れないような状況に追い込まれてしまうのです。仮に、ちゃんとした実力のあるカメラマンを持ち込んでいた場合でもかなりの痛手ですよね。もちろん、実力のあるカメラマンであればそれでもちゃんとした撮影をしてくれるでしょうから、結果の写真を見ただけではわかりません。しかし、もちろん環境がいい方が良い写真が撮影できるのは言うまでもありません。

会場にカメラマンの実力を伝えるのがコツ

そのため、持ち込みをする時は会場側の不安を取り除くことを忘れないようにしてください。どれくらい実力があるカメラマンなのか、撮影経験が豊富なのか、そういった点も彼らは重視しているのです。有名な写真屋さんであれば名前で納得してもらえますし、そうでなければサイトの経歴などを見せましょう。スタッフに「あ、こいつは大丈夫だな」と思ってもらうことが協力的に撮影をさせてもらうポイントです。

本当に一番いいのは持ち込みOKの会場

ここまで話してきたらわかると思いますが、結局最初から持ち込みを許容している会場が最もベストです。持ち込みOKの会場は持ち込みが来ても対応できる現場の実力があり、また持ち込み業者に対して寛容で協力的です。つまり、カメラマンからしても撮影のやりやすさが段違いにいいです。なので、もしあなたがまだ会場を検討中、もしくは契約前であるなら、そもそも持ち込みが大丈夫なところにするというのを僕はお勧めします。

友人持ち込み<契約前持ち込み<持ち込みOK

いかがでしょうか。まだ会場と契約書をかわしていない場合にぜひ参考にしてみてくださいね。また、持ち込みするのが決まっている場合も、スタッフの心理など把握してうまく持ち込みカメラマンが動けるように手配の参考にしてもらえるといいと思います。

KOBATONE 小林嘉明

これはダメ!披露宴の余興で気まずい演出はダントツでこの2つ

余興、探していますか?

もしそうなら、コレは避けたほうがいいかもしれません。。。

こんにちは。小林嘉明です。カメラマンを10年くらいやっているとたくさんの余興を見ます。さすがにそれだけ見ているとオススメしたいもの、アイデアの素晴らしいものもたくさんありますが、今回紹介するのはオススメ「しない」ものです。僕が見るたびにドキドキ冷や汗を書く演出をご紹介しますね。

(・・・それでもやりたい方向けのアトバイスも書きますよ。)

その1:目隠ししての新婦当て

はい、もう結論から言って一つ目はコレです。見たことありますかね?手順はこんな感じです。

  1. 司会者が新郎さんを呼び出す
  2. 新郎、みんなの前で目隠し状態になる
  3. 新郎にわからないようにサイレントで5名くらいのゲストを選ぶ
  4. 選んだゲスト+新婦と、新郎は順番に握手して新婦を当てる

握手で新婦を当てますこんな感じのゲームです。新郎が当てられるかどうかのスリルもありますし、それなりに盛り上がるゲームです。でも、これ、なかなかに危険だと思いませんか?

もし、間違えたら

もし、新郎が新婦を当てられなかったらどうなるでしょうか。実際にはそんなことは今までありませんでしたが、わかりませんよね。恐らくですけど、一生文句言われると思うんですよ。一生はオーバーな言い方かもしれませんが、でも、度々いじられますよね。

これって新郎新婦のタイプによってはかなり深刻な問題に発展します。

新郎新婦の関係は誰にもわからない

周りからはノリが良く見えていても、実はナイーブで繊細な人がいるように、人は周りの印象と違う面を持っています。それがカップルの間の問題になったらますますわかりません。

実際、僕も長い付き合いの友人はいますが、彼らがパートナーとの間にどういう力関係や信頼感の構築をしているのかはわかりません。相手の女の子から友人のことを相談されて意外な一面にびっくりすることもあるくらいです。

新郎新婦の関係は誰にもわからない「二人はノリがいいからやってくれるだろう」なんて周りが思っていても、二人の間でどんな問題が起きるかなんてわかりません。

司会者とゲストの能力がキモ

このゲーム最大の難しさがここです。新郎さんが果たして当てられるのかは、誰にもわかりません。

そこでこのゲームでは、周りのみんながリアクションで新郎にヒントを与えるのが肝心です。選ばれるゲストは男性ゲスト等も混ざっており、細身の新婦さんとはまったく違いそうな手をしている方が選ばれたりします。要するに「ネタ枠」です。

盛り上がりポイントとして、そういう時に新郎をヤジで煽ったり、ヒントになるようなポイントを与えたりします。

でも、ゲストのノリなんて事前に把握できますか?本当にヒントを出してくれますか?最適な人選ができますか?

全然反応が薄いゲストだと成り立ちませんし、新郎さんもその手のプレッシャーに慣れている必要があります。実はこのゲーム、めちゃくちゃ難易度が高いんですよ。そして何より、司会者のスキルが問われます。

司会者はハードモード!

このゲーム、特に司会者を「友人」がつとめる場合が多いです。余興ですからね。プロでもない友人がしゃべりだけでゲストをコントロールして、なおかつ新郎を正解に導けるでしょうか。

先程、失敗した例は見たことないと書きましたが、ニアミスなら何度かあります。司会者の誘導が下手で、危うくハズレるところでした。その日はたまたまゲストにノリの良い方がいたので難を逃れましたが、、、、ほとんど全てを司会者のコントロールに委ねるこの状況、仮に僕が司会者なら耐えられません。

もし、やるなら配慮したいこと

こんな感じで書きましたが、盛り上がるのも事実です。仲間やゲストのノリ次第ではアリなイベントかもしれません。なので最後はやるなら「ここは配慮してあげて」というポイントをまとめます。

  • ゲストのノリをちゃんと確認しておく
  • ネタ枠は明らかな「ネタ枠」を用意する
  • 新婦の姉妹をつかわない(手が似ててマジで危ない)
  • 司会はトークの練習をしておく
  • 一緒にやる仲間に危険性をちゃんとシェアしておく

こんなところです。もしやるなら、全員で力を合わせて「必ず」正解に導いてあげてくださいね!

その2:カップリングゲーム

上は新郎新婦に対しての気まずさでしたが、今度はゲストに対しての気まずさです。ゲームの手順はこんな感じ。

  1. くじ引きで女性を一人指名する
  2. さらにくじ引きで男性を3〜5人指名する
  3. 指名された男性は一人ずつ最初に当たった女性に「愛の告白」をする
  4. 女性は男性の中から気に入った人を一人選ぶ

こんな感じです。すごく盛り上がりますが、これも注意をしたいと思います。

冗談が通じない人もいる

カップリングゲームの注意点もちろん、お芝居です。照れくさくて恥ずかしい、顔が真っ赤になるイベントですが、お芝居です。

でもね、世の中にはこういう冗談が通じない人もいるのを忘れてはいけません。特にパートナーがいる人です。既婚でも未婚でも、付き合ってる相手からしたらちょっと許容しづらいものです。

本当に、本当に、本当に大丈夫な人だけを指名する

だから独り身の人を指名しましょう、って話なんですけど。。。隠れて付き合ってる人とかいるじゃないですか。

「その人、本当に独り身ですか?」

これ、もう一度考えてあげてください。

付き合っているのを隠している場合、公に文句も言えないので余計にツラいですよね。きっと後で問題になってしまいます。

ノリの確認って本当に大事

例えばこのゲーム、二次会で行うことが多いです。そうなると多くの場合、司会は友人ですよね。新郎の友人からしたら新婦の友人のノリはわからないですし、新婦の友人からしたら新郎の友人なんてわかりません。

だから例えば下記のケース意外だとハードルが高い状況になると思います。

新郎新婦が仲間内での結婚、つまり、、、

もともと同じサークルの仲間だけが参加してる、とか。

職場恋愛なのでゲスト全員顔見知り、とか。

そういう場合です。

コレ以外の場合はかなり危険を伴うので、気をつけましょう。

すごく盛り上がるイベントですが、やるなら心して決行するようにしてくださいね!

KOBATONE 小林嘉明

素人でもわかる!raw撮影とjpeg撮影はどちらがいいの?

raw現像?

jpeg撮影?

うーん、そもそもなんて読むの?

結婚式の写真業者を探していて、サイトの説明を読むものの、わからない単語ってたまにありますよね。『〇〇撮影だからクオリティが高い』とか言われてもわからんよ、、、ってなっちゃいます。今回は、撮影方法などでよく見かける「raw撮影」や「jpeg撮影」に焦点を当てて説明していきますよ。大丈夫、カメラに詳しくなくてもわかるように解説します!

勘違いだらけの俗説に注意

解説を始める前に

「raw撮影している奴は下手クソ」

「jpeg撮影のほうが上手い」

こんな感じの表現をみたことがあるんじゃないでしょうか。実は、こういう俗説がウェディングカメラマン業界には存在します。でも、これらはある意味で正解の部分もありつつ、ある意味で間違いでもあります。ではなぜ、こんな俗説がささやかれているのかも含めて、両方の視点から掘り下げていくことにしましょう。

raw,jpeg,そもそもなんて読むのかわからない!

今、結婚式の写真のほとんどはデジタルカメラでの撮影です。デジタルカメラはあなたが持っている携帯電話のカメラなどと同じで、カメラの前にある光景を写真のデータにしてくれます。この時のデータのタイプに名前がついていて、下記のような呼び方をします。

raw(ロウ) jpeg(ジェイペグ)

これらはデータの呼び方。種類の名前なんですね。カメラマン業界では日常的に使われます。では、これがどういう意味なのかを解説しますね。

rawを「現像」してjpegになる

あなたが持っているスマホも、プロカメラマンが使っている大きなデジカメも、めちゃくちゃ大雑把に言えばおんなじ作りをしています。あなたには見えませんが、実はスマホのカメラは裏側ですごく頑張っているんですよ。

まず、どんなカメラも、カメラで撮影したデータはrawデータというものになるんです。実はこれ、まだ写真じゃないんですよね。カメラが風景をデータに置き変えたものなんです。人間には意味がわからない、電気信号なんです。だから、これを写真にしてもらわないと僕達人間には意味がわかりませんから、写真にする必要があります。

そして、写真に変換したデータがjpegと呼ばれます。その処理を「現像(げんぞう)」っていうんです。

普段はカメラが「現像」してくれている

カメラが現像してくれるでも、スマホって簡単に写真撮れるじゃないですか?これは、現像の処理を僕達にわからないように勝手にやってくれているんです。

プロ用のカメラもいっしょで、カメラ自身が現像してくれる機能がついてます。

現像を自分でやることもできる

この現像処理を自分でやることもできます。専用のソフトを使ってrawデータを調整するんです。なんでそんなことをするのかというと、カメラにやってもらうよりも細かく設定ができるからなんですよね。つまり、自分好みに仕上げることができます。

パソコンで現像具体的には、明るさを変えたり、色を変えたり、ノイズを減らしたり増やしたりすることができます。

調整できる項目は本当にたくさんあって、組み合わせは無限です。どこまででもこだわることができます。反面、それなりに手間です。

一度jpegにするとrawには戻れない

なんでこんな面倒なことをしてるのか、っていうと理由があります。

一度jpegに現像してしまうと、元に戻せないんですよ。rawには戻せないんです。rawでは調整できたはずの明るさや、色がjpegでは調整できなくなるんです。

現像は料理みたいなもの

料理で例えるなら、火を通して調理してしまうようなもの。

料理する前なら、甘くすることも、辛くすることもできたのに、一度完成してしまったら上から砂糖や七味をかける程度しか変えられませんよね。

生の人参は、料理する前は何にでもできた可能性があるのに、一度浅漬けにしたら、その後から炒め物にはできません。そんな感じ。わかりますかね?僕は料理が好きなので料理で例えます(笑)

現像ってそんな感じです。

raw現像にも限界があります

便利そうな印象があるraw現像ですが、魔法じゃありません。ある程度の限度ってものがあります。明るくするにも、夕方を昼くらいにするのはできますが、深夜を昼にはできません。また、そういう作業を無理やりやるほど画質が汚くなる弱点があります。

写真の画質は「カメラの設定」と「現像」で決まる

例えば明るさは現像だけではなく、カメラの設定でも変わります。つまり、もともとのrawデータが明るく撮影できていれば、明るい写真に現像するのが簡単です。

反対に、カメラの設定が暗い設定だと、rawデータが暗い状態なので、明るくするのは難しくなります。

現像したものは戻せない現像はあとでパソコンを使ってじっくりできる作業ですが、カメラの設定は撮影中にリアルタイムで変えなくてはいけません。撮った時の設定を後で変えることはできません。そのため、カメラマンの経験と勘が問われる部分なんです。

現像にも「上手い」「下手」がある

たくさんの項目がいじれるのが現像なので、人によってやり方が違います。しかも、使っているカメラやレンズにあわせて最適な値も変化するので、非常に慣れが必要な作業です。

慣れていないと、逆に項目数が多すぎて迷ってしまい時間がかかったり、振り回されて色が悪くなったりします。

カメラ内の現像はメーカー秘伝のタレ

でも、カメラが自動でやってくれる現像はとってもよくできてます。正直、下手に現像するよりとってもキレイに仕上がります。なぜかって、カメラメーカーさんが必死に綺麗な写真にするために研究した成果が詰まっているからです。

メーカー秘伝のタレしかも、カメラがやってくれるので時間もかからない。撮影時にカメラの設定さえ間違わなければ、とってもスピーディーに仕事ができるんです。

raw撮影とjpeg撮影の違い

ここまでの話を一旦まとめましょう。

raw撮影

撮影の時はrawデータで撮影して、後でパソコンを使って現像をする撮影のこと。

メリット

限度はあるけど、色や明るさなど、後から微調整ができる。

デメリット

時間と手間がかかる

jpeg撮影

撮影時にカメラが現像してくれるjpegデータをそのまま納品する撮影のこと

メリット

下手に現像するよりもキレイで早い

デメリット

仮に撮影時にカメラの設定が悪いと、ほとんど直せない

俗説検証

「raw撮影してるカメラマンは下手」

「jpeg撮影してるカメラマンが上手い」

結論から言えば、上記2点は間違いです。

確かに、jpeg撮影「だけ」で撮影できる腕があることは、カメラの操作が正確だといえるので上手いことは間違いないでしょう。

カメラマンは職人気質の人が多いです。その「心意気」としては「jpeg撮影で渡せるくらいの緊張感や気概をもって撮影しろよ」というのもあります。実際、新人カメラマンにはそれくらいのことを言って教育することも多いでしょう。

だから、心持ちとしては間違ってないんです。だからそう言ってしまうカメラマンがいても仕方ないんですけど・・・

しかし、結婚式って撮影環境がコロコロ変わりますよね。ケーキカットはスポットライトで明るくなったり、ビデオ上映は電気が消えて暗くなったり、庭に出れば明るいですし、夜景は真っ暗です。そんな撮影で、ちょっと設定間違えたらお客様に渡せないような仕上がりになる方法をわざわざ使う必要があるでしょうか。

「現像はごまかし」という大きな勘違い

俗説の間違いが起こる原因として、カメラマンがraw現像を「下手な撮影をごまかすための手法」と考えていることが挙げられます。確かに、後から調整ができる現像は、ちょっとした設定の間違い等を後から補正できるので、未熟なカメラマンの腕をごまかすことにも使えます。

しかし、それは狭い物の見方です。

素早く撮影するための「攻める」現像

普段は意識しないと思いますが、実は同じ部屋の中でも場所や向きによって明るさって違うんです。カメラマンはそれに合わせてこまめにカメラの設定を変えながら撮影するんです。

新郎新婦

しかし、いい瞬間というのは突然来ることもありますよね。待ってはくれません。例えば新郎新婦が笑ってるところを撮影して、次にゲストの表情撮って、また新郎新婦、みたいな展開を3秒以内に全部撮る・・・なんてときもあります。

こんな時は瞬間を優先します。だって、違うと言ってもちょっとの違いです。ゲストと新郎新婦の明るさ違うからって微調整をシビアにしてると逃してしまう瞬間があるわけです。それなら、許容範囲を見極めてrawで撮影して後で調整した方がたくさんの瞬間を残せますよね。

自分の出したいテイストを追求した「攻める」現像

カメラマンをある程度やっているとメーカーの秘伝のタレに我慢ができなくなります。

料理が上手い人

料理で例えれば、CookDoの麻婆豆腐の素みたいなもんなんですよ。材料揃えて自分で味が决められる料理の腕があるなら、こだわりが出てきてCookDoじゃ満足できなくなるみたいな感じです。

本当に細かく設定ができるので、現像で自分のカラーを出せるような腕があるなら、現像をするようになっていきます。

でもね、raw撮影の方が色が悪いこともある

繰り返しになりますが、現像にはそれなりの経験値が必要になります。そのため、ある程度のレベルにならないとメーカー秘伝のタレに及びません。

結果、raw撮影のほうが色が悪いなんてこともあります。

僕が前に所属していた会社の先輩も「rawは色が汚い」という意見を持っていました。実際、人によってはカメラにおまかせしたほうがマシな結果になります。

これも、俗説の一因になっています。

条件次第ではjpeg撮影もアリ

ここまでの書き方だとraw撮影こそ正義、みたいになってるかもしれませんが、もちろんjpeg撮影だってアリです。現像を自分でしない分手間が少ないですし、お客様にすぐ渡す必要があるような商品であれば便利です。

結婚写真の商品の中には当日にデータを用意しなくてはいけないような商品もあるので、そういった場合には重宝する撮影方法です。

混合して使うケースも多い

両方使うアイデア

2つの方法を両方使う人もいます。

例えば、「基本的にjpeg撮影だけど、撮影条件が複雑で難しい場面はraw撮影する」なんて賢い方法もあります。

メーカーの現像は本当にキレイなので、それがバッチリハマる条件を見極めて使い分ける人もいるわけです。

考え方次第でどちらも利用できるのが一番良い

お客様の要望や、会場の環境によって求められるものは違うので、カメラマンはそれに合わせて色々な設定を行います。なので、本来は「どちらがいい」というようなものではありません

大切なのはそのベースとなる「カメラマンの価値観」であって、そこに特色が出るのではないでしょうか。

長くかきましたが、rawだとかjpegだとかが写真の本質を決定するわけではないのです。ぜひ、カメラマンが何を考えて撮影しているのかにも焦点をあてていろんなサイトを見てみてくださいね!

KOBATONE 小林嘉明