結婚指輪は前撮りに必要?どれくらい前に用意すべき?その理由

「あれ?」

「うそ?そんなに時間がかかるの?」

「それって間に合わないんじゃ・・・・」

プロポーズが終わって、結婚に向かって準備を始める二人。忙しい仕事の合間を縫って準備を進めますが、そうなると億劫になりがちなのが「大きな準備」。

大きな、とは、金額が高価だったり、意味合いが重い物だったりするもの。例えば、お互いの家に挨拶に行ったりするのはとっても緊張しますよね。そういうイベントはスキマ時間で準備するにもなかなか気合が必要で、後回しにしてしまいがちです。

そして、その1つが『結婚指輪』ではないでしょうか。

大切なものだとわかっているから、ちゃんと選びたくて後回しにしがちです。ブランドはもちろん、材質やデザインを選べることや、金額が高くなりがちなところがそうさせるポイントの1つです。

でも結婚指輪って、実は前撮りにあるととってもいいアイテムなんですよ。意外と知られていませんよね。今回は、そんな結婚指輪と前撮りの関係を紹介していきますよ。

結婚指輪は作るのに時間がかかる

プロポーズ

指輪はそんなにめったに買うものではないので、ほとんどの場合「初めて」作りますよね。誰でもおそるおそる指輪屋さんに入るものです。・・・そして、びっくりするのが案外時間がかかることです。

結婚指輪にはデザインが出来上がっているものから、オーダーメイドするタイプまで様々な物があります。また、最近はリングの内側や側面にお二人の名前を入れたりする「刻印」も流行っています。

それらの内容によって時間は変わりますし、さらに指輪屋さんの人気度、混雑具合によって「待ち」が発生する場合もあります。

結婚指輪の制作は長いもので半年程度かかる

具体的には、短いもので「ひと月」程度。長いもので「7ヶ月」くらいです。

また、これは注文してからの時間ですから、お店に行ってデザインのやり取りなどが発生する場合、その期間がさらに上乗せになります。半年以上かかるケースはレアですが、僕が撮影したお客様に聞いてみた経験では平均して5ヶ月程度はかかっている印象です。

プロポーズしたらすぐ結婚指輪を買うくらいが良いかも

最近は出会ってから半年で結婚、なんていうことも普通にあります。結婚式は動き出してから7ヶ月程度かかりますし、指輪も時間がかかります。結婚を決めたら比較的すぐに作ってしまっても良いのかもしれません。

前撮りやフォトウェディングには必須と言っていいアイテムです

そして結婚指輪は前撮りでも「あるといい」アイテムの代表格です。せっかく写真を撮るならドレスや小物と一緒にバッチリ揃えるのがオススメです。特にフォトウェディングは、「写真を撮りながら二人だけで結婚式を行う」イベントなので指輪がとっても重要です。フォトウェディングを考えている方はぜひ準備をしておきましょう。

前撮りでは結婚指輪が大切な意味を持ちます

前撮りは写真を撮るだけのイベントではありません。前撮りを通して、二人に思い出を残してもらうものだとも思っています。少なくとも僕は。

前撮りでは公園など、二人だけのロケーションで撮影をしたりしますが、そこであらためて結婚指輪を贈り合うイベントをやってもらうこともあります。本来は結婚式当日に教会などで牧師先生に仕切ってもらい、ゲストたちの目の前で行うものですが・・・これがなかなか緊張します。失敗したくない気持ちで「次の動きはなんだっけ?」といったところに意識が行ってしまい「左手ってどっちだっけ?」なんてことにもなります(笑)

指輪交換

僕は実際に緊張して中指に指輪を入れた新郎さんを知っています。その場で新婦さんに「薬指そっちじゃない!」ってツッコまれて教会中に笑いが起きていました。そこで緊張が解けたようで、そこからは非常に和やかな進行でした。あとで新郎さんに話を聞いたら「それより前の記憶がない」って言ってました。それくらい緊張するものです。

前撮りでは結婚式本番よりもリラックスして行えますし、二人だけなのでちゃんと自分たちの気持ちに向かい合って指輪交換ができます。中には、気持ちが高揚して泣き出してしまう新郎新婦もいるくらいです。

そう、チャペルで行う結婚式本番とはまた違う魅力があるんです。愛は何度誓ってもいいじゃないですか!

結婚指輪で写真のバリエーションが増えます

上に書いた意味も大切ですが、写真はそれなりのバリエーションが欲しいものですよね。結婚指輪があると、構図のバリエーションがかなり増えます。例えばこんな感じ。

指輪交換

普通の指輪交換とか

指輪交換だけ

こんな感じの結婚指輪だけのイメージも撮れます。普段から着けている指輪だと「年季」が入っていていい感じになったりもしますよ。他にも

結婚指輪と親指に顔

こんな感じのカットを撮影することもできます。

指輪があるだけでカットのバリエーションが増えるので、指輪はぜひ揃えておきたいアイテムなのです。

結婚指輪は二人の愛を象徴するもの

結婚指輪はわかりやすいシンボルです。知らない人でも、見ただけで「あー、結婚したのか!」ってわかるものですよね。写真を撮る上でも意味をつたえやすいアイテムです。ベールやドレス、ウエディングケーキに続いて「結婚式を感じられる」アイテムだと思います。

そして、結婚式のアイテムの中でも「ずっと身につけている」ものなので本人たちにも意味が強いアイテムです。

まとめ:写真を予定しているなら早めに作ろう

いかがでしたか?

結婚式本番だけではなく、前撮りやフォトウェディングにも重要な「結婚指輪」。あるととってもいいので、ぜひ早めに作ってみてくださいね!

KOBATONE 小林嘉明

動画もどうぞ!

年賀状に結婚写真を使いたい人必見!撮影時期と方法まとめ

年賀状用に結婚写真がほしい。そう思っている方も多いのではないでしょうか?特に年末に結婚したなら、その少し後に報告したい。という感じで、タイミング的にも狙いたいところだと思います。しかし、結婚写真は撮影したらすぐにもらえるものではなく、「仕上げの時間」というものがかかります。注意しなくては、年賀状に間に合わない、なんてことにもなりかねません。そこで今回は、年賀状用に結婚写真を使用したい場合の方法と、間に合わなそうな場合の対応策についてお伝えしますよ!

結婚写真の納期

結婚写真は撮影から納品までだいたい3週間ほどかかる場合が多いです。もちろん、すべての会社がそうではないので、確認が必要です。しかし一般的に、「データのみ」で仕上げても3週間が業界的な平均値だと思います。

データとは写真のことです。詳しくは”

結婚写真のデータとは?素朴な疑問を解決

”で触れています。

年賀状を作る時期から逆算する

ということは、年賀状を本当に年末ギリギリに作ったとしても、12月の頭には撮影をしていないと無理です。年賀状を作る時間を考えたら、11月中というのが妥当な期限と言えるでしょう。

11月は超繁忙期

日本における結婚式が最も盛り上がるのは、10〜11月のシーズンです。どの結婚式場も「てんやわんや」になります。フォトウエディングなどの写真だけを扱う場合も、気候的に安定しているためこの時期が非常に人気です。つまり、何がいいたいのかというと「予約は早めにしなくてはいけない」ということです。

更に逆算して、申込みはいつ頃すべきか?

挙式披露宴を全部やるなら半年以上前が目安

結婚式というのは準備に時間がかかるものなので、かなり前もって準備をする必要があります。平均的に7ヶ月程度は見ておいたほうがいいでしょう。ごくごく稀に、3ヶ月等の短いケースもありますが、ほとんどが「家族の体調を考慮して短くした」とか、そういった事情です。普通に時間をかけてちゃんと準備するなら、半年以上かかると思いましょう。

挙式のみは3ヶ月以上前

挙式だけを行うような場合はもっと短くすむ場合が多いように感じます。手配内容が少ないためです。挙式前3ヶ月程度で予約する人も多いです。あくまで目安なので、実際ははプランニング会社や、神社などの仕組みに左右される部分です。かならず確認が必要になります。もちろん、早ければ余裕ができますから、早いに越したことはありません。

フォトウエディングも3ヶ月以上前にしましょう

フォトウエディングも同様です。3〜2ヶ月前には予約をしていたほうがいい場合が多いです。というのも、近年人気があるフォトウエディングは、件数も多く、人気の会社はすぐに予約が埋まってしまいます。撮影希望日の3〜2ヶ月前に申し込む方が非常に多いので、それよりも前にしておいたほうが確実性が増すでしょう。あまりギリギリに注文してしまうと、撮影場所が制限されたり、お気に入りの会社にお願いできなかったりと、デメリットも増えます。

挙式披露宴をするなら4月くらいまで

以上のことから、結婚式を準備し始める、つまり、式場見学を終えて、結婚式を申し込むのが4月くらいがいいということになります。式場の見学や吟味もあると考えると、年始には準備しておいたほうがいいということになりますね。感覚的には、お正月に「来年の年賀状どうしようか?」というくらい計画的でないといけません。

挙式のみや、フォトウェディングの場合は8月頃まで。

準備期間が短いフォトウェディングや、挙式のみを行うような場合は、夏には予約をしておきたいところです。「写真を撮るだけ」、と侮るなかれ。挙式のみで写真を残すことや、フォトウェディングは今や人気のプランです。夏頃に予約してちょうどいいのです。

といっても、既に時期が過ぎてしまっている場合は?

そんなこと言っても、もうその時期過ぎちゃってるよ。というあなた。いますよね?わかります。では、そんなあなたが年賀状に写真を使えないのかどうかお伝えしましょう。答えは、「写真会社によっては使える」です。実際に、僕もお断りしている内容もありますので、ちょっと注意して読んでいただけると幸いです。

対応方法いろいろ

指定の写真だけ先に納品してもらえるか交渉

年賀状で使いたい写真はだいたい限られています(後述します)。ということで、年賀状で使いたいカットを先に写真担当に知らせてみましょう。もし可能であれば、そのカットだけを、先に渡してもらうことも可能かもしれません。気をつけたいのは、それはかなりイレギュラーだということです。もちろん、断られるケースも多いので、覚悟しましょう。

自分のカメラで撮影してもらう

年賀状で使いたいカットだけを自分で持参したカメラでプロに撮影してもらう方法を取る人もいます。あなたのカメラは、プロのカメラと比較すると画質はいまいちかもしれませんが、ハガキに印刷する程度であれば、最近のデジカメなら十分過ぎる性能があります。会場やカメラマンにお願いして、そこだけ持参のカメラで撮影できるか聞いてみましょう。もちろん、超イレギュラーなことなので、「断られるのが普通」くらいに思っていてください

注意してほしいのは、「そこだけ」にしてほしいことです。

僕もカメラマンとして長いので、こういった内容を頼まれた経験もあるのですが、一番困るのは、「全体的になんとなく撮ってください」「あとで選ぶので、まんべんなくこのカメラでも押してください」といった注文です。

カメラを預かる僕は理由を伝えて断るか、特定のカットだけにしてもらうようにしています。なぜなら、撮影中のカメラマンはいろいろなことを意識して撮影しますので、カメラが一台増えるだけでけっこう大変です。もしあなたが「押すだけでしょ?大した手間じゃないだろう」と考えているなら、考えを改めて避けたほうが賢明です。

あくまで僕の場合ですが、撮影のテンポや、表情の新鮮さにも気をつけて撮影しています。もう一台カメラが増えてしまうと、撮影の流れを止めて、もう一台で撮影して……とやることになります。すると撮影が非常にスローになりテンポが悪くなります。被写体であるあなたも退屈してしまうことがあるのです。

困っちゃううなると何が起こるか?残念なことに、「結果的に残る写真の表情が良くない」等のデメリットが出てきます。撮影全体のクオリティが低下します。要するに、最終的に自分たち新郎新婦が困ってしまうのです。本当にイレギュラーなやり方ということを自覚しましょう。もちろんカメラマンも「撮ってあげたい気持ち」はありますが、自分の撮影の質を落としてしまっては本末転倒なのです。カメラマンの能力をなるべく高く発揮させて、より良く撮影してもらうためにも、お願いする場合は撮ってもらうカットは决めておきましょう。一種類だけ、一箇所だけならたいして問題にはなりませんから、場所を絞ってほしいのです。

納期が早いところに依頼する

そもそも、納期が早いところに依頼するというのも手です。最初の方で、平均的に三週間と伝えましたが、もちろんそれより早い会社もたくさんあります。1週間や、とんでもなく早いところでは、翌日なんてものもあります。もちろん、その場合は編集や仕上げに関してある程度ライトなものになっていると思いますから、そのあたりは条件を飲む必要があります。

友人に撮影してもらう

披露宴中や、前撮りの休憩時間などで、年賀状にしやすいような写真を友人に撮影してもらいましょう。後述する「使いやすい写真」を狙って撮ってもらえば十分使えるはずです。

結婚写真を使った年賀状で、使いやすい写真パターン

年賀状用にデータを先渡ししてもらうにも、自分のカメラで撮影してもらうにも、とにかくカットが決まっていたほうがいいことはわかりましたね?では、どんなカットが使いやすいのか紹介しましょう。もちろん、時期に余裕がある方も参考になりますよ!

俯瞰集合写真

俯瞰集合写真

俯瞰集合写真は使いやすいです。楽しい雰囲気ですし、見た人も「ああ、結婚式したんですね」っていうのがわかりやすい。ただ、年賀状を受け取った人の中には「自分呼ばれてないぞ」って状態になる人もいるかもしれないので、それは注意。

ツーショット正面

年賀状正面2ショット最も結婚式らしい写真でもあります。やっぱり、「結婚の報告」ですから。THE結婚式って感じの写真が使い勝手がいいです。招待してない友人にも気を使う必要が薄いでしょうし、最も適しているかもしれません。

ツーショットバストアップ

年賀状バストアップ新郎新婦二人のバストアップやウエストアップ(胸・腰から上くらいの写真)で、カメラ目線のものも使いやすいです。全身のものよりも、表情がわかるので、絵柄的にも力があって、一枚で結婚を報告するのに向いています。

和装限定「お辞儀カット」

和装で撮影しているなら、「お辞儀カット」もありです。二人で並んで正座して、お辞儀をしているカットです。「新年のご挨拶」感もあるので、実際に撮影を希望する人も多いです。

年賀状用カット

そもそも年賀状用に撮影するカットもあります。例えば「来年の干支を持つ」とか、「年号の書かれたアイテムを持つ」とか、年賀状用に撮影するカットをあらかじめ予定しておけば、悩まずに済みますね。

年賀状に使いにくいカット

不可能とはいいませんが、使いにくいカットがあります。使うにはセンスが問われたり、問題が起きやすいカットです。紹介しましょう。

各グループでの集合写真

記念写真友人各卓写真や、友人と撮影した記念写真は使いにくいです。よっぽどそのグループが「誰が見ても納得の行く」メンバーでない限りあまりよろしくないでしょう。他の友人との格差を感じさせてしまう可能性があります。使える場面としては、例えば新郎新婦と一緒にバンド活動してる仲間と撮影したものとか、親族みんなで撮影した写真などは使えると思います。

アイテム・イメージ写真

アイテム年賀状小物を撮影したカットは単体では使いにくいでしょう。自分たち的には結婚式を象徴するようなアイテムでも、他人から見るとちんぷんかんぷんの可能性があります。しかし、まれに、顔を載せるのが恥ずかしい人は結婚指輪の写真で年賀状を作ることもあります。結婚指輪は例外的にアリと言えるかもしれません。

顔がわからないタイプの新郎新婦の写真

シルエット素敵に撮れていても、二人の後ろ姿や、シルエットなどはあまり使われません。結婚報告のハガキとしてはあまり向かないからです。顔が見えて、見た人が「ああ、あの子結婚したのね!」ってなる写真のほうが使いやすいのです。使える場合ももちろんありますが、印刷してみたらシルエットが暗すぎた、なんてこともありますので、ピンポイントで依頼するには向かない写真と言えます。

まとめ:11月の結婚式は納期に注意

いかがでしょうか?年賀状に写真を使いたい場合、思っているよりも早い準備が必要だということがお分かりいただけたでしょうか?しかし、今回ここに記載した方法だけがすべてではありません。写真会社や会場によって対応は変わってきますので、どんな方法ができるかご自身の依頼しているところに聞いてみましょう。

結婚写真選びの疑問。プロは素人と何が違うの?3つのコツ

いざ、結婚写真を注文しよう!という時に、ちょっと疑問になるのが、「プロとアマチュアで写真ってそんなに違うものなのか?」ってことですよね。プロと素人が変わらないなら友人にでも撮影してもらえばいいし、プロならではのポイントがあって、納得できるなら快くお金も払えるというもの。しかし、これはとても難しい問題です。プロでも答えにくい質問なんです。でも、ここを知っておけば写真やカメラマンを選ぶ際の心強いヒントにもなるでしょう。そこで今回は、プロカメラマンがアマチュアとどう違うのかに焦点を当てて紹介していきましょう。

プロカメラマンに免許や資格は必要ない

カメラマン免許

まず、プロと一口に言っても非常に幅が広いです。全然ダメなカメラマンもいれば、ものすごく良いカメラマンもいます。なぜなのか?それは、カメラマンになるのに資格審査など、能力を規定するものが何もないからです。実はカメラマンには誰でもなれます。ある日突然、「私プロカメラマンです。」と宣言すれば、その瞬間にあなたはプロカメラマンなのです。

勘のいい方はこう思いましたね?「あれ?それってアマチュアと変わんないんじゃないか?」って。そう、全くその通りです。資格的に言えば、アマチュアとプロを隔てている壁はないんです。では、どこが違ってプロはプロと名乗っているのでしょう?ひとつずつ見ていきましょう。

写真を仕事にしている人=プロ

プロだと名乗った人を全てプロだと定義して話すと、話がとても複雑になります。「俺は気持ちはプロだぜ」っていうカメラ少年もいるでしょうし、その心意気を表すためにあえてプロと名乗っている人も世の中にはいるでしょう。なのでここでは、「写真を撮ることを仕事としている人」を「プロ」と定義して話します。

俗説検証「ご飯を食べていればプロ」は本当か?

よく、ご飯を食べていればプロ、みたいな言い方がありますよね?どんな業界でも、その仕事で得たお金だけで食べていける人をプロとして定義したりします。ですが、これがカメラマンに当てはまるかと言えば、あまり当てはまらない気がします。別の仕事の副業をしている場合などもありますし、最近は働き方が自由です。それこそ反対に、「アマチュアでお金を稼げている人」もいるんじゃないでしょうか?従ってこのポイントはあまりあてに出来ないと思っておきましょう。

「プロ=写真が上手い」ではない

「プロ級だね」なんて言葉があるくらいですから、「プロは写真がうまい」という認識が世の中にはあると思います。しかし、本当のところはと言うと、全員のプロが上手いわけではありません。プロであるということは、お金をもらっているということです。お金をもらっているということは商売であり、商売の基本は需要と供給です。そう、つまり、プロカメラマンに求められるのは、上手さよりも需要を満たす能力なのです。

需要を満たす写真

犬と猫

まだちょっとピンとこないかもしれませんね?「上手い」と「需要を満たす」は、一致しないこともあります。例えば、お金を払ってくれる人(クライアント)が犬の写真を欲しがっていたのに、めちゃくちゃ可愛く撮れた猫の写真を渡しても意味がありませんよね。たとえそれがどんなに上手く撮れていてもです。

プロより上手いアマチュアもいる

そういう意味では、プロよりも「上手い」アマチュアもたくさんいます。要するに、写真がとってもきれいに撮れるだけなら、趣味で撮っている人でも十分に可能だからです。

プロは「だいたい」アマチュアより上手い

運さえあれば写真は上手く撮れる

スマホで写真

あなたも、携帯電話やスマホのカメラで、「理屈はわからないけど」キレイに写真が撮れたことありませんか?「いい写真だね」なんて仲間内で話した経験あるんじゃないでしょうか?ありますよね?でも、それってなんで上手く撮れたんでしょう?わかりますか?

おそらく、言葉にして説明するのは難しいと思います。安心してください。わからないのが普通です。しかし、それを理論づけて、再現できれば、また同じように写真を撮ることができるはずですね?その知識を様々な場面にマッチしたパターンでストックすれば、色んな場面でうまく写真を撮影できるはずです。つまり、「確実性」が高まります。

確実性と広い知識

クライアントの要求に応えられることが求められるプロカメラマンには、この「確実性」が大切になります。お金をもらうからには、より高い確率で要望の内容を達成する必要があるのです。そのためには、たくさんの知識と経験が必要になります。カメラの知識だけでは足りません。「カメラを扱う為の知識」なんて前提条件なんです。例えば結婚式を撮影するなら、結婚式の知識が必要になります。結婚式の流れや、神社や教会のしきたり、披露宴会場でやってはいけないこと、やるべきこと、新郎新婦とのコミュニケーション能力、スタッフとのやり取り能力等、挙げていけばキリがないほどの能力が必要になります。

こういった能力と経験の積み上げにより、結果として、「ちゃんとやっているプロ」であればおおよそのアマチュアよりは上手いはずです。

あなたが飲食店へ行く理由

料理にお金を払う理由

突然ですけど、お米、炊いたことありますか?きっとありますよね?写真の話はわかりにくいので、ここでは料理に例えて話をしたいと思います。料理にも、プロがいますね。料理研究家、評論家、そして料理人の方々です。さて、あなたは自分でも作れる料理を、どうしてお店で食べるのでしょうか?答えは簡単ですね。プロの味がおいしいからです。ほかにも、自分で作る分の手間が浮くことや、難しい料理に対する技術料としての料金を支払っているということでしょう。

プロは絶対数

優れた料理人はなぜ料理が上手なのか、その理由は色々あると思います。しかし、もっとも間違いないのが、「こなした数が多い」ことだと思います。単純に料理した数が多いから彼らの料理は美味しいのです。一般的な家庭で自分や家族の料理を作っているだけでは一日三食が普通です。だけれど、彼らは一日に100食作ったりします。これでは作業に対する経験値が違うのは明白です。包丁さばきや火加減等、誰でも100食作ればうまくなるというもの。たくさんやれば、うまくなるんです。

一万時間の法則

「一万時間の法則」というものを知っていますか?どんなことでも一万時間その作業に取り組めば、いっぱしのプロになれる、という法則です。この言葉はプロのこなしている数を上手く表している言葉だと思います。

常に微調整して成長を続ける

成長

数をこなすだけではなく、一つ一つに対する「反省」も必要になります。例えば写真では、カメラマンは撮影だけではなく、その撮影データを厳選したり、修正したり、仕上げる作業を行います。これは、料理人が作った料理を味見しているのと同じことですね。今日はしょっぱい、水気が多い、火の通りがあまい、等、自分の味を確かめて、更に美味しく作るために微調整をかけていくのです。

カメラマンによって大きく差がある部分ですが、一例として、昨年、僕は216,400枚の写真を撮影しました。つまり年間で約22万枚の写真を撮ります。それだけたくさん撮影して、それだけたくさんフィードバックを得ているのです。単純にその数が多い、というのがプロの最大の特徴ではないでしょうか?仮に、これを読んでいるあなたが年間に20万枚以上写真を撮って編集しているなら、プロになれると思います。

その道のプロにお金を払う理由

一般的な8時間勤務の仕事で 一万時間をある作業につぎ込もうと思うと、3年ちょっとかかると言われています。もしあなたが料理人と同じ腕前で料理を作りたいのであれば、調理を仕事にしても3年かかります。 写真でも3年かかります。写真にしても料理にしても、「自分たちでもできるんじゃないか?」と考える人はよくいますが、同じレベルでやろうと思うのであれば最低でも三年かける必要があると思っていいでしょう。もちろんそんな人はいませんよね?三年を費やすぐらいならお金を払って、その時間を費やして研究しているプロにお願いしてしまうのが賢いやり方だからです。

能力が高いほど評価基準が細かい

こなした絶対数が基本であることがわかったところで、その次はその「濃さ」が問題になります。ここまではプロとアマチュアの違いに近い話でしたが、ここからはプロ同士の能力の違いに迫っていこうと思います。

素人の基準は大きい

何事も上手い人と下手な人がいますが、両者の違いは感覚の違いであると言えると思います。言い方を変えれば認識の違いとも言えます。例えば一般的な人であれば、料理を食べた時の感想は「うまい」「まずい」に始まり、「しょっぱい」「甘い」といった程度の評価まででしょう。評価する軸の数が少ないのです。

料理評論家のトレーニング

毎日お米を炊く

昔聞いたことがあるのですが、料理評論家は毎日自分でお米を炊いて食べるんだそうです。ただ、その内容が普通では出来ない内容です。彼らは、毎日米の状態をチェックして、銘柄や湿度はもちろん、研ぐ方法、水の種類、温度、浸水時間、炊き方に至るまで全てを毎日ほとんど同じようにやるんだそうです。そしてそれを同じように食べて評価するんだそうです。毎日ですよ!ちょっと一般家庭では無理ですよね。同じように作っても少しづつ差は出ます。彼らはそれを感じ取ります。それを続けることで日々の微妙な違いを感じる味覚をトレーニングしているそうです。

細かい評価

ワインの味

料理の評価の話に戻りますが、料理の評論家レベルであれば、評価の細かさが段違いに正確です。一般人の大雑把な評価に比べて表現の幅が異常に広いですよね。わかりやすい例えは、ソムリエが料理の味を評価するときも非常に多彩な表現を使います。「枯葉の香り」や「十円玉の匂い」などおおよそ料理には関係のないような要素まで登場させて料理を評価することができます。

それは彼らが日頃から評価するポイントをどんどん細分化しているからに他なりません。一般の人が甘さ、辛さ、塩気等の10個くらいの基準で採点するような料理の点数を、彼らは100や200ぐらいの多彩な基準で採点できるのです。

料理の話ばかりだったけど。。。

これを写真に置き換えると、全く同じことが言えます。 普通の人に写真を見てもらった場合、「素敵な写真」とか「ダサい写真」といった「大雑把な評価」になると思います。しかしプロカメラマンに同じ写真を見せれば、「シャドウのディテールが出ている」とか「コントラストの抜けがいい」など、評価が細くなっています。それは彼らが毎日毎日撮影を行って、毎日毎日データを作っていく中で蓄積された評価の基準が存在するためです。

上手い人ほど、評価する軸の数が多い

覚えておいてくださいね。

上手いプロと下手なプロの差

もうなんとなくわかったかもしれませんが、上手いプロと下手なプロの差は、一回一回の濃さの差です。例えば僕は22万枚の撮影をしていますが、この22万回のシャッターを何も考えずに撮っているのと、毎回反省して撮影しているのでは天と地ほどの差があ開きます。

撮影に対する考えの違い、マインドセットの差

そしてその根っこになっている部分が、マインドセットや哲学と呼ばれるものです。要するに、撮影をどういう考えでやっているか、という話です。写真には写りませんが、確実に現れる部分です。僕は技術よりも大切だと思っています。特に結婚写真では、「新郎新婦のために」という気持ちがなければ、撮影の時に動けません。

動くカメラマン、動かないカメラマン

考えてみてください。新郎新婦の写真を撮るためには、カメラマンは新郎新婦が撮れる場所でカメラを構えている必要がありますね?そのカメラの位置にカメラマンが動く必要があります。ゲストが撮りたいならゲストが見える位置、小物やアイテムでも同様です。

マストな写真

実は、写真は一部の必ず撮らなければ行けない写真を除けば、撮るも撮らないもカメラマンの自由なんですよ。例えば、新郎新婦がゲストと談笑しているところがそれにあたります。規定上撮らなくても良いんです(逆に、必ず撮れるという保証ができないため)。

つまり、カメラマンの気持ち次第です。そこで、撮ってあげたいと思うか否か。撮ってあげたい、残してあげたい、という気持ちがなければ、カメラマンの足は止まってしまいます。カメラを構えることもないでしょう。というよりも、本当はその一歩前の段階で差が付きます。

そもそも気持ちがないカメラマンは、素敵な場面を発見できない。

どういうことなのか、更に掘り下げます。

素敵なところを探す能力

だんだん僕の写真論みたいになってきてしまいましたね。一般論よりも、ここからは僕の考えが強くなってきます。ここまで読んでくださってる優しい方はもう少しお付き合いください。

同じ場所にいても違う写真になる

ある程度自分のカラーを持ったカメラマンが撮影をすると、面白いことがおきます。同じ場面や、同じ結婚式を撮影しても、違う撮影内容になるんです。それは、二人のカメラマンで見ている内容が違うからです。写真は突き詰めれば、「そのカメラマンがどんなふうに世界を見ているか?」というところに行き着きます。なぜなら、撮影能力がしっかり体の一部になれば、撮影者の見た世界を表現するものに近づいていくからです。

どう世界を切り取って残すかは「気持ち」がベース

撮影は気持ち

その時に大切になるのが、その人の気持ちです。カッコつけた言い方だと「感性」でもいいかもしれませんが、僕は気持ちだと思います。「素敵だ」と思って撮影している人と、業務的に惰性で撮影している人が同じ挙式を撮影すると、大きな差が開きます。もちろん、ある程度腕のあるカメラマンなら、技術的にきれいな写真を撮ることは出来ますが、「いい場所をどれだけ探し出せるか?」という大切なところで差がつきます。

意識するということ

人間は意識しているのと、意識していないのでは、大きな差が生まれます。例えば、「昨日の天気はどうでしたか?」と訊かれてすぐに出てきますか?天気に意識が向くような生活をしていると出てきますが、室内で完結する生活をしているとなかなか答えられないと思います。それと同じとことです。「どれだけたくさん素敵なことが結婚式場にあるのか」を探しながら撮影しているカメラマンのほうが圧倒的に良い写真が撮れます。

本当に感動するには心を水晶玉のように透明でピカピカに磨き続けないといけない

野村浩司(写真家)

僕が大好きなフォトグラファー、野村浩司さんが残した言葉です。とっても感銘を受けました。

カメラマン選びであなたができる3つのこと

最後に、カメラマン選びであなたができることを、ここまでの内容を踏まえてまとめましょう。

1,あなたの感性を信じよう

いきなりですが、あなたの直感を信じてください。先述の通り、カメラマンはうまくなるほどどんどんその人自身の「ものの見方」に近づいた写真になっていきます。これは言い換えれば、「人間性が出ている」ということですし、「好みや考え方が端的に現れている」ということです。

あなたが写真を専門的に勉強しない限りは、そこから具体的な内容を拾い上げることは出来ないでしょう。しかし、写真を見た時にあなたが「いい」と感じるのであれば、それはつまりあなたと感性が近いカメラマンなのです。だから、あなたが良いと思えるカメラマンはあなたの直感で探し出すというのもありです。なにより、自分が納得できていなければ、あとで後悔したりしますから。確信を持てたものを頼むと良いでしょう。

2,数字を見てみる

たくさん撮影している、いろんな会場で撮影経験がある等の情報はある程度アテになるでしょう。信じ過ぎはダメですが、数をある程度こなしている経験値というのはバカにできません。

3,情報を提供しているカメラマン

サイトで情報提供するカメラマン

例えば打ち合わせや、パンフレットや、ウェブサイトで情報を提供してくれているカメラマンもいいでしょう。やっぱり写真を見るだけでは、カメラマンがどんなことを考えて撮影しているかまではわからないものですから、ウェブ上のコンテンツなどを利用して自身の考えを発信しているカメラマンにするのもいいでしょう。理由を聞いて写真の意味や価値がわかると、同じ写真でもより良く感じます。

写真が気に入って、更に考えも気に入れば、それはあなたにとって「価値のあるもの」になっているはずです。

いかがでしたか?ぜひ写真選び、カメラマン選びの参考にしてみてくださいね。

KOBATONE 小林嘉明

披露宴の流れを決める為に役立つテンプレと7つのコツ

披露宴、もちろん、良いものにしたいですよね?

でも、よほど結婚式に列席した経験が多くない限り、「披露宴で何をしたらいいか」なんてわからないですよね。内容を決めるにも困ってしまいます。実際、わからないからプランナーさんに全部投げてしまっているケースも多いと聞きます。それも楽だし、相手は専門家です。それでもいいでしょう。しかし、これは自分たちの披露宴です。自分たちの気持ちに沿った内容にしたいという部分もあるはず。基本はプランナーさんにお願いしつつも、自分でできる部分は考えていけるといいものです。今回は、プランナーさんと相談するときにも、そもそも結婚式場を探している段階でもヒントになる「披露宴の流れを決めるコツ」を紹介しますよ。

披露宴の内容を決める7つのコツ

  • 風船人と違うことをする必要はない
  • テンプレートを知る 
  • 変えられる部分を知る 
  • 会場に由来する部分 
  • 時間に由来する部分 
  • やらない、という選択肢 
  • 時間の限界 

上記が僕の考える7つのコツです。僕は結婚式の写真屋さんです。この仕事をしていると、毎週2件は披露宴を見ます。もちろん、いろんな構成の披露宴を見てきました。オリジナリティの高いイベントや、ウケのいい内容、それはもう「たくさん」です。今回紹介する7つのコツは今まで見たいろいろな披露宴を通して感じたことをまとめたものです。役立てていただけると幸いです。

早速見ていきましょう。

披露宴のコツ1「人と違うことをする必要はない」

結婚式の定番

披露宴には定番の形があります。最も手早く、充実した内容を決めるには、定番をベースにするのがおすすめです。「定番」は、定番になるだけの理由があります。過去にいろいろな人たちが結婚式をしてきて、「これはやったほうがいいな」「やらないほうがいいな」を繰り返してきて完成した形だからです。

ウエディングケーキ

例えばケーキカット。昔と形は変わっていますが、今でも定番のイベントです。意味や由来は諸説あって、有名なものでは「夫婦がする最初の共同作業」「ギリシャ神話で愛を誓った男女がパンを分けて食べた話に由来する説」「アメリカでケーキを新婦母が焼いて、新婦が切って配る風習に由来する説」があります。でも、僕が思うに、ケーキカットが定番化した一番の理由は「結婚式らしいから」だと思います。「結婚式をした実感」が得られることが大切なんだと思います。

なぜ結婚式をするのか?

結婚式って、気持ちに区切りをつけるためにするものだと思うんです。だって、結婚式しなくても結婚はできるじゃないですか。婚姻届を書いて、役所に出せばいいだけです。入学式や卒業式と一緒です。カリキュラムが終わっているなら、卒業式を欠席しても卒業は出来ますよね?じゃあ、「なんで結婚式するのか?」「なんで卒業式するのか?」って考えてみたら、それは「気持ちに区切りが付けられるから」だと思うんです。

だから、「結婚式らしさを感じられるから」でイベントを選んでも全然おかしくない。

そう思いませんか?

先入観を捨てよう

変わったことをしないといけない、ぼんやりと、そんなふうに思っていませんか?「あなたらしい」「ふたりらしい」「二人だけの」「個性的」「こんな結婚式見たことない」・・・こんな感じの、独自性を強調した広告が婚礼業界には多いです。別にわるいことではありませんが、ちょっと考えてみてほしいんです。確かに、二人だけの内容を取り入れることができれば、それはいいことかもしれません。でも、本当にそうでしょうか?

僕は「人と違うこと」=「良い披露宴」という方程式は少しズレているように感じます。

「自分たちがやりたかった内容を突き詰めたらオリジナルなものになった」ならそれは素晴らしいと思います。しかし、ひたすらに奇抜さを求めるような姿勢はあまりおすすめしません。オリジナリティを出すことに集中しすぎて大切なことが抜けてしまう事があるからです。結婚式は時間も限られています。もっと大切なことに目を向けたほうが効果的です。例えば、ゲストに対してのおもてなしや、身の回りの人たちへの結婚の報告や誓いの方が大切ではないですか?それに、あなたとパートナーの結婚式です。それだけでオリジナルなもののはずです。この際、変わったことをしなくちゃいけない、という考えは捨ててしまいましょう。

披露宴のコツ2「テンプレートを知る」

披露宴の演出は、たくさんの新郎新婦が過去に挙げた披露宴の中で磨かれたものです。ウケない演出は淘汰されて、行われなくなります。反対に定番化するものは良いものが残ります。早速見てみましょう。

  1. wedding-party入場
  2. ウェルカムスピーチ
  3. 主賓挨拶
  4. wedding-party乾杯挨拶
  5. 歓談
  6. ケーキカット
  7. 新婦中座
  8. 新郎中座
  9. プロフィール映像
  10. 再入場
  11. イベント
  12. 新婦の手紙
  13. 記念品贈呈
  14. 謝辞
  15. 退場

上記が定番中の定番の内容です。羅列されるとわかりにくいですが、グループに分けることが出来ます。

披露宴前半 披露宴後半

上記の感じで大きく部分に分けることができます。かたまりで捉えるとわかりやすいかと思います。これをベースにアレンジしていくことになります。

披露宴のコツ3「変えられる部分を知る」

イベントは一番自由

イベントはまるごと変更が出来ます。ケーキカットしてもいいですし、テーブルラウンドしてもいいです。余興でもいいでしょう。時間さえ守れば一番自由度が高い部分と言えます。

アイテムや方法で独自性を出す

イベント以外の部分は、流れがほとんど決まっています。洗練されていると言ってもいいでしょう。入場や退場、そして挨拶ですから、ほとんどの新郎新婦がもれなく行う内容です。披露宴という2時間半の限られた時間内に、必要なものが無駄なく収まっているイメージです。しかし、何も手が加えられないかと言えばそうではありません。小物を使ったり、やり方工夫してアレンジすることができます。例えば、入場で二人の作ったオープニング映像を流してから入場してもいいですし、イベントに合わせて歓談のタイミングを変えたり、歓談中の着席スタイルを変更して新郎新婦がゲストの方に出向くスタイルにしたって良いのです。流れは確かに定番ではありますが、自分たちの色を反映することで独自性が演出出来ます。

披露宴のコツ4「会場に由来する部分」

会場によってできる内容と出来ない内容があります。例えば、ガラス張りの披露宴会場で、外から直接入場できるような構造の会場であれば、庭などの外から新郎新婦が入場する方法がよく取られます。ゲストは屋内の席から新郎新婦が見えるようになっているため、意外な入場に驚いてくれる訳ですね。しかしこの入場、夜には出来ないケースもあります。屋外に照明設備がない場合があるためです。真っ暗で何も見えなくなってしまいますからね。

階段を使って入場

他にも、階段を利用して入場したり、大きな扉を利用して入場する方法等、会場の特色を活かして入場するような場合があります。これらはもちろん会場の形や設備によりますから、はっきりした要望がすでにある場合は気をつけて会場を選ぶ必要があります。入退場の方法は、会場の定番になっていることも多いので、プランナーさんに確認してみるといいでしょう。

披露宴のコツ5「時間に由来する部分」

4つ目のコツとも少し重なりますが、披露宴の内容は時間にも影響されます。一般的な披露宴会場では昼の挙式と夜の挙式が選べます。そのどちらかを選ぶかによってできる内容が変わることがあります。例えば、夕日が素敵な会場で披露宴がしたいなら、披露宴の時間が夕焼けの時間になるように選ぶ必要があります。イルミネーションを生かしたいなら夜にする必要がありますし、キャンドルを使ったイベントもそうです。同じ会場でも披露宴を開催する時間によって雰囲気は全く異なりますから、開催する時間も重要なポイントになります。憧れている絵柄があるなら、忘れないようにしましょう。

披露宴のコツ6「やらない、という選択肢」

ときには「やらない」、ということも大切になります。テンプレに書いてあることすべてをやる必要はありません。実際に、手紙を読まない新婦もいますし、お色直ししない場合もあります。イベントをやらない洗濯をすれば、それだけ歓談などにまわせるので、どれをカットするのか、という視点で見てみるのも大切です。

披露宴のコツ7「時間の限界」

どんなにやりたいことが詰まっていても、制限時間はあります。おおむね、披露宴は2時間半なので、詰め込んでもそれよりも長い演出はできません。延長料などを支払えば、長く行える場合もありますが、基本的には制限された枠の中で行います。やりたい内容はたくさんあると思いますが、何を優先するのかしっかり自分たちの価値観と照らし合わせて決めることが大切になります。

まとめの実践ワーク:テンプレを元に考えてみよう

いかがでしょう?なんとなく全体像はつかんでいただけましたか?もちろん具体的な話は実際にプランナーさんと話し合いながら决めていくことになりますが、披露宴の骨格が理解いただけたらよいかと思います。最後にまとめとして以下の質問に答える形で考えてみてくださいね。きっとヒントに繋がるはずです。

  1. 披露宴で大切にしたいことはなんですか?
  2. ケーキカットなどの定番イベントをしたいですか?
  3. お色直しはしますか?
  4. 会場ならではのイベントで憧れはありますか?
  5. 夕方や夜でないとできないイベントはありますか?
  6. 余興やテーブルラウンド等でやりたい内容はありますか?
  7. 新婦の手紙は読みたいですか?
  8. 今挙げた中でカットしてもいい内容はありますか?
  9. (困ったら1に戻ってよく考えましょう)

他にもいろいろなことを考えなくてはいけないですが、披露宴を考える時の土台にしていただければ幸いです。

それでは、良い披露宴を!

KOBATONE 小林嘉明

神社以外でもできる!?神社結婚式の流れや形式を予習しよう

神社で結婚式、なんとなく「良さそう」とは思っているものの、あんまりよくわからない。そんな感じではないですか?

なんとなく難しそうな雰囲気がありますよね。実際、挙式した新郎新婦に聞いてみると、「初めて聞く単語が多くて難しかった」という意見も聞きます。今回は、神社での結婚式の基本的な流れと意味、そしてちょっとしたバリエーションを予習しましょう。実は「神社以外の場所でも挙式可能」なんですよ。早速見ていきましょう。

神社での結婚式を「神前式」と呼びます

神社で挙げる結婚式を「神前式」といいます。読み方は「しんぜんしき」です。

人前式(じんぜんしき)と読み方が紛らわしいですが、違います。人前式については”

最低限覚えておきたい人前式の基本形1つと6つの参考例

”も参考にしてみてくださいね。

神前式の流れ

神社で神様に結婚を誓う神前式は、神社特有の日本語が出てきます。そのため、神前式は読み方の難しい儀式が多いです。挙式の流れと一緒に読み方を紹介しますね。

参進の儀(さんしんのぎ)

鳥居

挙式の開始前、新郎新婦や親族は控え室などの神社に用意された部屋にいます。そこから行列になって神社(あるいは神社の中の結婚式を行う建物)に入場する儀式があるのです。入場から儀式なんですよ。すごいですね。

神職(しんしょく)と巫女(みこ)さんが先頭で誘導してくれるので、新郎新婦、両親、その他の親族(血縁が近い順)で列になって歩きます。新郎家新婦家でそれぞれ列になるので、二列で歩くイメージです。

神職とは、普段私達が「神主(かんぬし)さん」と呼んでいる人です。本当は神社での役職には神主と呼ばれるものは存在しなく、正しい呼び方が神職(しんしょく)なんだそうです。言い換えれば、神社に勤めている人は神職です。中でも一番偉い人が「宮司(ぐうじ)」と呼ばれます。

神社内での席

儀式ではないですが、わかりにくいポイントなので書いておきますね。

神社の奥に向かって右に新郎側親族、左に新婦側親族が座ります。親族ごとに左右に席が分けられているんです。先頭に両親が座ります。新郎新婦は一番前の中央に席が用意されています。神社の人の案内に従ってください。

修祓の儀 (しゅばつのぎ)

神職が祓詞(はらいことば)という「おはらいの言葉」を読み上げます。新郎新婦や親族の身のけがれをはらい清めます。

祝詞奏上の儀 (のりとそうじょうのぎ)

斎主(さいしゅ)がふたりの結婚を神様に報告するための言葉「祝詞(のりと)」を読みます。

神社によって少しずつ言葉が違いますが、末永い幸せを祈る内容になっています。

斎主とは、神社での儀式を執り行う神職を指すそうです。「さいしゅ」以外に「いわいぬし」とも言われています。祭主とも書くそうです。

三献の儀(さんこんのぎ)

三々九度(さんさんくど)と呼ばれることのほうが多いかもしれません。ここから新郎新婦の行う所作になってきます。

巫女さんや神職からお神酒(みき)という日本酒が注がれるので、新郎新婦はそれを飲みます。小・中・大の三種類の盃(さかずき)で3回ずつ飲み交わします。合計9回飲むことで縁起が良いとされています。

神社によって細かい順番に差があったりしますので、それぞれの神社で確認しましょう。ほとんどの神社では挙式前のリハーサルで動きを教えてくれます。

指輪の交換

神前式でも結婚指輪

指輪交換はあまり神社挙式でやるイメージがないかもしれませんが、最近は取り入れられることが多いです。神社によってタイミングが違います。次に紹介する誓詞奏上の後で行う場合も多いです。結婚式をする神社に相談しましょう。

誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦が誓詞(せいし)ということばを読み上げる儀式です。普段読み慣れない言葉で書かれていますが、多くの神社はリハーサルで読ませてくれます。よみがなが振られていることもあります。言葉は神社によって少しずつ違います。

よくちゃんと読めるのか心配する声を聞きますが、リハーサルで読めばだいたい問題なく読めていることがほとんどですので、そこまで心配いらないでしょう。どうしても心配なら事前に一度見せてもらえるか聞いてみましょう。

玉串拝礼(たまぐしはいれい)

玉串は榊

玉串とは、榊(さかき)の枝のことです。場合によっては少し飾りがついています。玉串を神様に納めます。まず新郎新婦、そのあとで親族の代表者(両家1名ずつ)が収める場合が多いです。納める、といっても難しい動作ではなく、クルッと回して台の上に置くような動作です。

枝を置く際の動き方や、納めた後に行う二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)が各神社によって異なります。この動作も事前にリハーサルできることが多いです。

親族盃の儀(しんぞくさかずきのぎ)

親族杯の儀と書くこともあります。「親族固めの杯」ともいわれ、両家が親族となる儀式です。巫女さんが親族全員にお神酒を注ぎまわるので、全員で一緒に飲みます。

親族を結ぶ儀式なので、友人が列席している場合、友人にはお神酒が注がれないケースもあります。神社によっては友人からは「おめでとうの意味で飲んでください」と言って注がれることもあるので、ケースバイケースです。

斎主一礼(さいしゅいちれい)

式が完了したことを神様にお知らせして一礼します。斎主に合わせてみんなで一礼します。

退場

神社から出ます。出るときも神社の誘導に従ってください。

写真を注文していると、多くの場合、このあとで集合写真があったりします。

神社によって違う儀式

上に書いたのが通常の「よくある」順番です。ここでは、神社によってバリエーションが存在する内容を紹介しますね。

巫女の舞

巫女さんが舞を奉納する場合もあります。順番も神社によります。僕が見たことがあるのは、三献の儀の前と、親族固めの杯の後があります。最初か最後にやることが多い気がします。

神社に由来した独自の儀式

みくし

まれに、神社のエピソードに由来した儀式を取り入れていることもあります。

具体的に言うと、赤坂氷川神社では御櫛預けの儀(みくしあずけのぎ)という儀式をやっています。意味は赤坂氷川神社様のサイトより引用

女性の分身ともいわれる櫛(くし)をご新婦からご新郎へ預けることでお二人一体となり、新しい生活を二人三脚で営む誓いを立てる、当神社ご祭神の神話に基づいた独自の儀式です。

情報源: 結婚式のご案内 | 赤坂氷川神社オフィシャルサイト

僕もよく撮影しますが素敵な神社です。オススメですよ。

神前式は神社以外でもできる

神職

結婚式場や披露宴会場によっては、会場内で神前式ができる場合もあります。多くは近所の神社の神職の方が出張で来てくださり、挙式をしてくれます。神社によっては出張挙式セットみたいなものを持っており、会場に建物としての神殿がなくても可能な場合もあります。

神前式の特色

「家族を結ぶ」側面が強い

親族杯の儀、など「2つの家族を結ぶ」儀式があります。他の形式の挙式に比べて、家族どうしのつながりを意識した挙式です。

神社そのものが生活に馴染みがある

具体的な信仰をもっていなくても、神社にお参りに行く事もあったりするなど、日本人にとっては生活に溶け込んでいる神社。歴史のある建物も相まって、結婚した実感を得やすいという面もあります。

神前式で注意すること

収容人数に注意

もともと家族と家族で行う儀式だったため、親族同士のみで行うことが多かった儀式です。そのためあまり参加人数が多く出来ない場合が多いのです。神社内も40人程度の席しかない場合も多く、友人列席者などをたくさん呼ぼうとすると入れない可能性があります。あらかじめ人数は確認しておきましょう。

移動手段に注意

神社は階段が多いです。歩くのが大変な親族がいる場合には気をつけましょう。

いつまでも残る場所で結婚式を挙げよう

結婚式場は流行りがあるので、ある程度で改築工事などが入ってしまいます。それに比べると神社やお寺というのはいつまでも残っているものなので、「結婚式をした場所にまた戻ってこられる」という理由で挙式する人もいます。

挙式内容について確認することまとめ

  • リハーサルはあるのか
  • 式の流れ
  • 誓詞奏上のことば
  • 参加できる人数
  • 移動手段

もちろん、神社で結婚式をしたい旨を伝えれば説明もしてくれるので、説明を聞いてもわからない場合に補足的に確認するのがおすすめです。

色々見てみて、「ここだ」と思えたら日程や料金についても確認しましょう。

では、あなたのいい神前式の参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

最低限覚えておきたい人前式の基本形1つと6つの参考例

挙式スタイルが選べるみたいだけど、どうしよう?人前式は自由らしいけど、何をするの?

あなたもそんな疑問を持っていませんか?なかなか想像つきませんよね。そこで、今回は人前式のキホンと、実際に人前式の内容を組み立てる際に参考になるポイントでまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

人前式は自由だけどテンプレがある!

一般的に、「人前式は自由」と言われています。なぜかというと、キリスト教式などの宗教的な儀式と違い、堅苦しいルールがないためです。しかし、「自由と言われても何していいものか…」となるのが人というもの。でも、安心してください。定番の形があるんです。つまり、基本をベースに要所要所アレンジすればいいんです!では、早速紹介しますね!

人前式の定番の形

  1. 人前式(ゲスト着席)
  2. 新郎入場
  3. 新婦とお父さん入場
  4. エスコートチェンジ
  5. 誓いの言葉
  6. ベールアップ・キス
  7. 指輪交換
  8. 結婚証明書にサイン
  9. 立会人サイン
  10. 証明書披露
  11. 承認の拍手
  12. 退場
  13. (ゲスト移動)

上記が定番の形です。キリスト教式を知ってる人はわかると思いますが、実はほとんど同じなのです。

キリスト教式についても知っておくと理解が深まります。”

キリスト教式の流れってどんな感じ?意味とバリエーションも併せて解説

もご覧ください。この順番を踏まえた上で、意味やバリエーションを紹介しますね。

人前式の意味とは

人前式とはそもそも、「ゲストに対して新郎新婦の愛を誓うイベント」です。キリスト教式や神前式と異なり、神様に誓うわけではないので、厳格な決まりはありません。新郎新婦のやりたい方法で、2人の結婚を宣言すればいいんです。

キリスト教式に似てるのはなぜ?

教会

確かに、誓う形式は自由です。 しかし、結婚式といえば定番のイメージがありますよね?お嫁さんがバージンロードをお父さんと歩いたり、ベールアップしたり、指輪の交換をしたりするイメージです。これらはもともとキリスト教式のイメージなのですが、やりたい人が多いためよく取り入れられます。その結果として、ほとんど定番の内容になりました。つまり、いいとこ取りですね。 キリスト教式のイベントには憧れるけど、キリスト教式が宗教儀式であることに違和感を感じる人や、自分たちとゲストとの関係性を重んじる新郎新婦に選ばれやすいのが人前式です。

キリスト教式との違いは?

“誓いの方向”が違います

キリスト教式などの神様に対して誓う儀式は「神様の方を向いて」挙式を行います。つまり、祭壇のある方を向きます。ゲストには背中を向けている場面が多いですね。 それに対して、人前式はゲストに対して誓うので「ゲストを向いて」挙式を行います。 また、そのためゲストの座席も新郎側と新婦側が逆になります。

例えば下記はキリスト教式の写真です。真ん中の白い道がバージンロード、写真の奥が入り口です、新婦が居る側が新婦家、新郎が居る側に新郎家という座席になっています。

キリスト教式

そして下記が人前式の写真です。同じく中央がバージンロードです。撮影会場の都合で同じ向きの写真でなくて申し訳ないですが、新郎新婦の位置が逆なのがわかりますね。

人前式

このように、誓う向きが違うと並びも違うんです。

儀式の意味が変わります

例えば、キリスト教式ではベールダウンは教会の地下にいる悪魔から新婦を守るために母親がベールをかぶせるものでしたが、人前式では「花嫁支度の仕上げ」としてかぶせるなど宗教色がなくなった意味合いがあります。それぞれの儀式の意味は後述でまとめますね。

場所が比較的自由です

挙式を行う場所はどこでも大丈夫です。結婚式場のチャペルでもいいですし、レストランの中でも大丈夫です。そのため宴内人前式など披露宴と合体している挙式スタイルもあります。結婚式場のチャペルには、人前式用に「十字架を取り外すことができる」タイプの建物もあります。宗教色が苦手な人は確認してみましょう。

宴内人前式については”

挙式と披露宴が1つに合体!?宴内挙式という選択肢

“も参考にしてみてください。

オリジナルイベントを人前式に取り入れる6つの参考例

内容の一部を変更したり追加したりして、「自分たちらしい」「ゲストとのつながりを感じられる」流れにしている人もいます。ここでは実際に僕が見たことのある内容を紹介しますね。

サーフボードが結婚証明書

海が好きな新郎新婦でした。出会いも海。サーファー仲間が多く参加していた結婚式。二人は「自分たちらしさ」ということで、結婚証明書を「サーフボード」にしました。サーフボード全面にみんなからのメッセージを書いてもらうのです。 また、別のお客様はスケボーで同じことをやっていました。結婚証明書を別のアイテムに変えるというのは取り入れやすい方法ですね。

承認の拍手を変更

クラッカー

イベントをよく主催したりする新郎新婦。紙吹雪が飛び出すクラッカーを自前で用意しました。承認の拍手の代わりにそれをみんなで一気に鳴らしました。大量の紙吹雪が出てきれいでした。ただ音が鳴るだけのものよりも写真映えするのもポイントですね。

砂合わせの儀!!?を追加

日本古来の結婚式のイベントで、「水合わせの儀」というものがあります。それぞれ違う環境で育った二人を象徴する「水」を1つの容器に流し入れて合わせる儀式です。両親にそれぞれの実家から水を持ってきてもらい合わせることが多いです。 砂合わせの儀とはつまり、水合わせの儀のアレンジバージョンです。新郎新婦はお互い海育ちで、出会いも海だったとか。地元の浜辺の砂をあわせて1つの瓶に入れる儀式でした。砂にはサンゴなどをまぜてあり、完成品は綺麗な見た目になっていたので、あとで飾ることができるのもとてもいいと感じました。

ブーケ、ブートニアのセレモニーを追加する

ブーケ

ヨーロッパの言い伝えで、ブーケとは花婿がプロポーズをする際、野の花を摘み集めて束ねて花嫁に渡したものなんだそうです。また、ブートニアはその花束から一輪の花を選び、「花嫁からのOKの返事」として花嫁から花婿の胸元に飾ったもの。 これを挙式内に取り入れるイベントがあるんです。何人かのゲストに花を一輪ずつ持ってもらい、新郎が入場時にそれをみんなから集めてブーケにする、というもの。 そして完成したブーケを新婦へ渡し、新婦はブーケの中から一輪の花を取り出して新郎の胸元に飾る。これがブーケ・ブートニアのセレモニーです。ゲストが関わることのできる内容なので人前式をする人に好まれます。

リングリレーで指輪を届ける

指輪交換の時にも取り入れられるイベントがあります。「リングリレー」といって、結婚指輪がゲストみんなの手を渡って新郎新婦の元に届けられるイベントです。指輪を落としたりなくしたりしないように、リボンを指輪に通して行う形が一般的です。このイベントもゲストとのつながりを重視するイベントです。

誓いの言葉を友人達との質問形式にする

友人「新郎、〇〇さんは、食べ過ぎ、太り過ぎに注意し、適度な運動を心がけることを誓いますか?」

新郎「はい!ちかい・・・ます!できるだけ!(笑)」

こんな感じでちょっと笑える感じのやり取りにする場合が多いです。もちろん、愛を誓いますか?のような質問も織り交ぜます。仲のいい友人が数人いる場合は、その仲間たちにそれぞれ一つずつ質問してもらう形にすると和やかになりますよ。人前式ではもともと新郎新婦のキャラクターを押し出した面白い「誓いの言葉」にすることが多いので、こういった形式もアリです!

人前式のイベントの意味

ゲストとのつながり

最後に、各イベントの意味についてご紹介します。キリスト教式とは違う素敵な意味があるので、ぜひ知った上で挙式してみてくださいね。もちろん、自分たちで独自の意味やイベントを作ってもいいと思います!それくらい自由なのが人前式です。

新郎入場・新婦とお父さん入場

人前式において、ゲストは承認者であり、立会人です。そのゲストに見守られながら、入場を行います。特に、新婦さんとお父さんにとっては大切な瞬間です。バージンロードは、「今までの人生」を表しているとされています。入場口が「誕生の瞬間」、そしてお父様と歩むバージンロードが今までの人生です。親に見守られながら歩んだ日々を思い出しながらゆっくりと歩みます。そして、バージンロードの先端、「今日」にあたる場所に新郎が待っているのです。

ベールダウン

入場前にベールダウンを行う場合もあります。ベールダウンは、新婦のベールをお母さんにおろしてもらう、というイベント。お母様は、花嫁支度の仕上げとして新婦のベールをつけてあげるのです。また、ベールは親からの「守りの象徴」でもあります。

エスコートチェンジ

新郎さん

エスコートチェンジとは、新婦さんのエスコートを「お父様から新郎さんへバトンタッチ」することを指します。とっても大切な瞬間です。

誓いの言葉

新郎新婦から、二人の愛を誓う内容をゲストへ宣言します。あらかじめ書いておいた「誓いの言葉」を大きな声で読みあげます。真面目な内容でもいいですし、ちょっと面白くしてもいいです。今後の生活における目標などを織り交ぜる事が多いです。「掃除と洗濯は手伝います!」とか「なるべく料理がんばります!」など。

ベールアップ・キス

新郎は新婦のベールアップをして、キスをします。今日から新婦さんを守る新郎さんだけがこのベールを上げることができるのです。

指輪の交換

リングは円形をしていますよね。どのようになぞっても終わりがないことからリングは永遠を表すと言われています。永遠の愛のしるしとして、指輪をお互いの薬指に贈ります。

結婚証明書にサイン(新郎新婦と立会人)

拍手で承認

結婚証明書はオリジナルの形式をとることが多いです。人前式で最も多いのが、来てもらったゲスト全員に名前を書いてもらうケース。この場合、挙式中に書いてもらうのではなく、ゲストが来場して受付をした際にあらかじめ書いてもらいます。挙式中だと時間かかってしまいますからね。

証明書披露〜承認の拍手

新郎新婦の名前を入れて完成した証明書をみんなへ披露します。結婚を承認するゲストは大きく拍手でその意思を表明します。

新郎新婦の退場

新郎新婦の門出をみんなで祝います。フラワーシャワー等を行うことも多いです。

人前式は自由です

どうでしょうか?なんとなく理解していただけましたか?まだまだバリエーションのある人前式、おすすめのイベントなど、これからも紹介していきますね。ぜひ検討中の場合は色々参考にしてみてくださいね!

では、良い結婚式選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

キリスト教式の流れってどんな感じ?意味とバリエーションも併せて解説

結婚式、だいたいのイメージはあるけど、実際にはどんなことをするのかわからない。そんな状況ではないですか?結婚式という言葉自体はよく聞きますが、実際のところどんな意味があってどんな動きや流れになっているのかわからないですよね。もちろん、これからあなたが挙式するのであれば意味を理解していたほうが有意義に行うことができます。

結婚式には主流な3つのスタイルがあります。実際、ほとんどの結婚式はこの3つのスタイルで行われるのです。今回はその中でも教会式にスポットを当てて解説しますね。

挙式の3つのスタイル

現在行われている結婚式は大きく以下のスタイルに分類できます。

  • キリスト教式(=教会式)(=チャペル式)
  • 人前式
  • 神前式(=神社式)

結婚式場で案内される内容はほとんどこの三つの挙式スタイルになっているはずです。ここで紹介するキリスト教式は、三つの中でも人気のある「結婚式と言えばコレ!」といったイメージのスタイルです。

キリスト教式とは(教会式)(チャペル式)

教会式

名前の通り、本来はキリスト教の教会で行います。新郎新婦が夫婦になった誓いをキリスト教の神様に対して誓う儀式です。挙式は神様に誓いを立てるものなので、新郎新婦の行う動作もそれぞれに意味を持ったものになっています。キリスト教の儀式なので「神父」や「牧師」と呼ばれる人が式を執り行ないます。

神父と牧師は違うの?

神父と牧師には大きな違いがあります。

キリスト教には2つの宗派があり、「カトリック」と「プロテスタント」と呼ばれます。「宗派」というのは宗教や神様に対する考え方による流派。要するにジャンルが違うのです。

神父と牧師

ものすごくざっくり説明すると、古くからある厳粛なキリスト教がカトリック。そこから分裂した比較的自由な価値観をもつキリスト教がプロテスタント。実はプロテスタントというのもざっくりした呼び方で、さらにその中にはたくさんの細かい宗派があります。宗派によって呼び方が違うのです。神父はカトリック、牧師はプロテスタントの呼び方です。

神父になるには厳しいルールや階級制度があるので、選ばれた人しかなることが出来ません。それに比べ、牧師になる方法はたくさんあります。プロテスタントのルールが自由なためですね。そのため、結婚式場にいる司式者はほとんどがプロテスタントの牧師です。

*以下では「司式者」というとわかりにくいので、「牧師」でまとめますね。

キリスト教を信じていないと挙式できない?

できます。ただし、きちんとした教会での挙式は条件があります。

結婚式における「チャペル」には、2つのものがあります。結婚式場に設置されている「結婚式専用のチャペル」と歴史のある「本物のチャペル」です。結婚式専用のチャペルとは、ぶっちゃけた言い方をすれば、結婚式場が作った「チャペル風な建物」です。普段は礼拝もしていませんし、教会として使われることはありません。それに対して、本物のチャペルは普段から礼拝や祈りに使われている由緒ある教会のことです。

結婚式場で挙式をするなら、お金さえ払うことができれば誰でも挙式が可能です。本物のチャペルで挙式をするなら、その教会の定めたルールに従ってください。例えば、新郎親族のどちらかが信者でなくてはならない場合や、挙式前にある程度教会に通う必要があったりします。本来、神様に誓う儀式なのでとても神聖なものです。その宗派の教えに共感して、信じて、信者になって行うのが自然なのです。

ただ、必ず信者でなくてはいけないか、といえばそうでもありません。プロテスタントはそれぞれに考え方があるので、信者以外でも受け入れてくれる場合があります。傾向として、よく結婚式を行っている教会は信者でなくても挙式ができる可能性が高いです。結婚式の写真がSNS等に載っていないか、調べてみてから行ってみるのもいい方法でしょう。

キリスト教式の基本的な進行・流れ

新郎新婦

実際にどんな流れで挙式をするのか見てみましょう。基本の形は儀式なので決まっています。教会や牧師さんによってちょっとずつバリエーションがありますが、基本は変わりません。以下の順番が定番です。

  1. (ゲスト着席)
  2. 牧師入場
  3. 新郎入場
  4. 新婦と新婦のお父さん入場
  5. 新婦さんをお父さんから新郎さんへ受け渡す
  6. 賛美歌
  7. お説教
  8. 誓いの言葉
  9. 指輪の交換
  10. ベールアップ・ウエディングキス
  11. 結婚証明書にサイン
  12. 結婚宣言
  13. 賛美歌
  14. 新郎新婦退場
  15. (ゲストも外へ)
これが基本的な流れです。この流れを「式次第」と呼んだりもします。次はそれぞれの意味について解説しますね。

キリスト教式の流れと意味の解説

それぞれの入場

  1. (ゲスト着席)
  2. 牧師入場
  3. 新郎入場
  4. 新婦と新婦のお父さん入場
  5. 新婦さんをお父さんから新郎さんへ受け渡す

最初から5番目まではそれぞれの人が中に入ってくる部分です。ハイライトはもちろん新婦とお父さんが一緒に歩く場面。チャペル中央の通路は「バージンロード」と呼ばれ、結婚式の際には特別に扱われます。バージンロードの上を新婦さんとお父さんは一緒に歩くのです。

バージンロードは今までの人生

バージンロードは花嫁の今までの人生を表していると言われます。チャペルの扉が誕生の瞬間。お父さんに付き添われ、守られながら、今までの人生を一歩ずつ歩み、新郎の待つバージンロードの先端、今日の結婚式へと進むのです。そして、今日からは新郎さんが新婦さんを守ることになります。お父さんから新郎さんへ花嫁さんをバトンタッチして、入場の儀式としています。

(すごいいい儀式ですよね!書きながら僕も改めて感動しました!)

ちなみに、「バージンロード」という名称は和製英語です。海外では「ウェディングロード」「ウェディングアイル」等と呼ばれるそうです。「花嫁の為の道」、という意味です。

賛美歌〜牧師さんのお話

5の賛美歌、6のお説教は、キリスト教の儀式の部分です。

儀式

賛美歌は「聖歌隊」と呼ばれる音楽を担当する人たちを中心に、ゲストも一緒に歌うのが一般的です。キリスト教の曲なので、正直なところゲストは曲を知りません。そのため歌えないことが多いです。でも、気にしなくて大丈夫です。そのために聖歌隊がいるのですから。

牧師さんのお説教は、結婚に関する内容を聖書から引用してお話をしてくれる事が多いです。牧師さんによって違います。

お説教とは、宗教的な内容を人々に話すことを言います。普段私達が使う「お説教」はそこから転じた言葉です。「おこる」ようなニュアンスがある言葉ですが、本来の言葉にはそんな意味はありません。「為になる話」くらいの感じですね。叱られるわけじゃないので安心してください(笑)

誓いの言葉

結婚式でいちばん大切な場面です。なぜなら、神様に対して二人の愛を誓う儀式だからです。新郎新婦一人ずつに牧師さんから質問があり、最後に「愛を誓いますか?」と訊かれます。「はい、誓います!」とそれぞれ答えましょう。

指輪の交換

結婚指輪

誓いの印として、結婚指輪をお互いの薬指にはめます。一つずつ順番にやります。まず、新郎から新婦へ相手の指輪をはめてあげます。それが終わったら、新婦から新郎へと指輪をはめます。

ベールアップ・ウェディングキス

新郎さんが新婦さんのベールを上げます。ベールには、悪魔や悪いものから新婦さんを守る効果があると言われ、親が新婦さんを守る象徴としてあります。今日から新婦さんは新郎さんに守ってもらうので、新郎さんがベールを外す(上げる)のです。

こういった意味があるため、新婦さんのお母さんにベールを下ろしてもらう「ベールダウン」という儀式もあります(後述します)

結婚証明書へサイン

結婚を証明する結婚証明書へサインをします。新郎新婦と、牧師さんが書きます。結婚の証人を立てる場合もあり、その場合にはゲストから代表して署名をもらいます。親が書くことが多いですが、新郎新婦が予め人を指定することもできたりします。二人の出会いのきっかけになったキューピッド的な人を指名することも多いです。

結婚宣言・賛美歌

牧師さんが、新郎新婦が夫婦になったことをゲストに宣言します。聞き届けたゲストは拍手で承認を表します。

その流れで改めて、賛美歌を歌います。

新郎新婦退場

みんなに見送られながら、門出を祝ってもらいます。拍手やフラワーシャワーをすることが多いですね。入場時と違い、新郎新婦は一緒に歩きます。

実際にあるバリエーション

基本はわかっていただけましたか?上記以外にも、追加でイベントが増えたり、逆に減るものがあったりします。ここでは、実際にあるバリエーションを少し紹介したいと思います。紹介するのは一例で、場所によってかなり自由だったりします。一例として考えてもらえるといいと思います。

ベールダウンがある

ベールダウンとは、新婦のお母さんにベールを下ろしてもらう儀式です。タイミングは入場前です。バージンロードにこれから出る(つまりこれから生まれる)新婦に対して「悪魔から身を守る」為にお母さんにベールをかけてもらいます。

賛美歌やお祈りのタイミングが違う

聖歌隊

賛美歌がないこともあります。牧師さんや教会のルールによるためです。他にもお祈りがあったりして、少しずつ内容が違うのです。宗派による、考え方による部分なので、牧師さんにおまかせしてください。

ベールアップと指輪交換の順番が逆になる

上記の順番と逆になることがあります。意味は変わりません。

ベールアップがない

マリアベールというタイプのベールは前部分がありません。ちょうどベールアップする部分がないためベールダウンもベールアップもしません。

指輪や結婚証明書の披露がある

ゲストに対して、指輪や結婚証明書の披露があることもあります。

指輪の場合は新郎新婦が結婚指輪をはめ終わった手をみんなに見せます。ちょうど芸能人の結婚記者会見みたいな感じですね。

結婚証明書の場合は、牧師さんがゲストに対して証明書を見せます。高くかざして見せる感じです。もちろん、サインが終わった後に行います。

ベールガールやリングボーイがいる

リングボーイとベールガール

結婚式に参加する子供たちにやってもらうイベントもあります。花嫁のベールを持って歩く「ベールガール」、バージンロードに花びらを撒く「フラワーガール」、新郎新婦の指輪を運んでくれる「リングボーイ」などなど、いろんな種類の参加方法があります。

男女逆でもありです。稀にですが、大人がやることもあります。新郎新婦をくっつけた友人とか、縁のある人がやることもあります。

ブライズメイド・アッシャーがいる

欧米ではよく見られるそうですが、日本では最近ちょっとずつ増えてきました。新婦の友人が新婦のまわりの世話をしたりするブライズメイドと呼ばれる役割になったり、新郎の友人が同じくアッシャーと呼ばれる役割をしたりします。しかし、欧米と日本は結婚式のスタイルが違うので、すこし欧米と意味や立ち位置が違います。例えば新婦の身の回りの世話は、アテンドや介添(かいぞえ)とよばれるスタッフが行うことが多いですし、新郎も同様です。ブライズメイドやアッシャーはそれぞれみんな同じ服で揃えて参加するので、日本では「おしゃれに友人の結婚式を祝う」側面が強いと思います。

欧米では、結婚式には「結婚を妬んだ悪魔が来る」と言われていたそうで、新郎新婦と同じ背丈の若者に新郎新婦と同じ格好をさせて、悪魔を混乱させるために行っていた文化のようです。

意味や内容を理解して素敵に挙式を

いかがでしたか?結婚式には素敵な意味がたくさんありますね。

ぜひ意味を理解して、それぞれにあった役割で挙式を考えてみてくださいね!最後に、イベントごとの役割をインフォグラフィックスにしてまとめました。

では、素敵な結婚式を!

KOBATONE 小林嘉明

結婚式写真に小物を使うなら気をつけたい2ショット撮影タイミング

せっかく選んだドレスです。結婚式当日はちゃんと写真に残しておきたいですよね。

「お気に入りの髪飾りが写真に残っていない」「ベールを付けた状態の写真がない」

お色直しや、小物チェンジのタイミングを間違えると、そんなことになるケースもあります。そこで、今回は実際に気をつけるポイントを紹介しますね。ちなみに、ここでいう「小物」とはベールとかブーケなどのことです。お色直し等で変えてしまうものを中心に話しますね。

お色直しやパーツチェンジはタイミングに注意

靴もですね

お色直しは知っていますか?

結婚式当日に衣装を2着着る場合の「着替え」のことを指す言葉です。お色直しをしてしまうと、当然、先に着ていた衣装の写真はもう撮れません。また着替えるなんて無理ですからね。そのため、撮りたい小物がある場合はそのタイミングに注意しないといけないのです。特に、身につけるタイプのもの。

  • ドレス
  • ブーケ
  • ブートニア(新郎さんの)
  • 髪飾り
  • ヘッドパーツ
  • ベール
  • トレーン
  • ヒール

などです。これらの小物は衣装とセットになっているので着替えると戻せません。そのため、着替える前に計画的に撮影できるようにしておくことが大切です。

そのために、着替えと写真撮影のタイミングを把握しておくことが重要になります。

結婚式の撮影には2種類あります

まず「どんな写真に残すか」考えましょう。ひとくちに「写真に残す」と言ってもいろいろな撮り方があります。ここでは大まかに分けた2つの状況で説明しますね。

写真を撮影している状況を2つに分けると下記の種類があります。

  • カメラマンが指示できる写真
  • 自然な写真

の2種類です。「自然な写真」とは下記のような写真。

歓談

イベント中や挙式中を撮影するような写真です。カメラマンは新郎新婦に声をかけることができないので、基本的にその場で起こっている内容を記録するスタイルになります。

次に「カメラマンが指示できる写真」です。

2ショット

立ち方などいろいろな内容を新郎新婦に声をかけ、指示をしながら撮影しています。カメラマンが動きをコントロールできるので、しっかりした撮り方で撮影が出来ます。そのためキメキメの写真はこっちの撮り方でとります。プランナーさんや会場に時間と場所を確保してもらって撮影します。余談ですが、前撮りなんかもこちらの撮り方ですね。

まずは撮影してほしい、というのがどちらのタイプの写真なのか、明確にしておきましょう。

写真撮影のタイミング

2つの写真撮影にはそれぞれタイミングがあります。

自然な写真

挙式中、披露宴中は常にこの状態です。

カメラマンが指示できる写真

二人きりで撮影できるタイミングでしか撮影ができないので

  • メイクシーン直後(挙式前)
  • 披露宴再入場直前(お色直し後)
  • 披露宴終了後

の3つのタイミングで撮影をします。とても時間が短いことが多く、長くても15分程度が目安です。全部必ず実施できるというわけではなく、当日の時間の具合によって時間調整がされたり、削られたりします。特に再入場前の写真は時間の都合でカットされます。最低でも、それぞれの衣装で1回ずつは確保するように調整されます。

稀にですが、この確保をしないプランナーや会場もいます。念のため「この人忘れそうだな」と感じたら一言言っておきましょう。

さて、気づきましたか?

最初の衣装で撮影できるのはなんと1回だけなんです。そのため、この部分を注意する必要があります。実例をあげますね。

注意ポイント:挙式後、披露宴までの間にパーツチェンジ

ベールをつけた花嫁って憧れですよね。挙式の際はこの状態で出たいもの。でも、ベールがないのも素敵です。そこで、よく行われるのが披露宴の入場までの間にヘッドパーツや小物のチェンジです。着替えるよりは短時間で、印象をガラッと変えることができます。おまけに両方楽しめるというお得感のある方法なんですが、変えた後の小物を撮影するタイミングがないんです。

正確には「カメラマンが指示して撮影できるタイミング」がないんです。

小物を変えたら即入場、披露宴前半を楽しんで、披露宴会場から出たら即着替えです。僕はタイミングがあれば披露宴中にちょっと声かけて撮影したりしますが、なかなかそのタイミングもありません。基本的に友達やゲストがひっきりなしに来てワイワイしてるので、そんな隙間すらないことが多いです。

ちなみに、自然な写真でよければ下記のような感じで撮れる可能性は高いです。

高砂でヘッドパーツ撮影
高砂でヘッドパーツ撮影

事前に依頼しておくとか、その場で声かけて「撮ってください」と伝えれば確実ですね。

対策:中座時に時間を確保してもらう

ブーケ

カメラマンに指示して撮ってもらいたい場合、タイミングは披露宴会場の外にいるときです。オススメは中座(お色直しのための退場)のあとです。着替えは新婦の方が時間がかかるので、別々に中座します。先に新婦が中座して、直後に新郎が中座します。先に着替え始める為ですね。そのため通常、カメラマンは新婦の中座を撮影したあと、すぐに新郎の撮影に行かなくてはなりません。けっこう時間差ないんですよ。

パーツチェンジした小物が撮影したいなら、プランナーさんにお願いして、このタイミングで小物を撮影するだけの時間分、新郎中座を待ってもらうようにお願いしてみましょう。あんまり時間をかけてしまうと予定が押してしまうのであくまで短めですが、言っておかないと撮影は難しいです。先程の写真のように自然に撮影することもできますが、確率的に確実ではないです。時間の確保ができればより確実なので、要望があるならちゃんと伝えておきましょう。

もちろん、カメラマンのスタイルや会場の状況にもよりますから、事前に相談できるならしておきましょう。

要望を明確にして、場合によっては時間を確保してもらおう

1,撮りたい写真が下記のどちらかを明確にする

  • カメラマンにかっちり指示してもらう写真
  • 自然な中で撮ってもらう写真

2,そのうえで、要望を伝える。

  • かっちりが希望なら時間を確保してもらう。
  • 自然でもいいなら、そう伝える。

以上を意識すれば、かなり正確にカメラマンやプランナーに伝えることができます。カメラマンは「撮って欲しい」と言われた時に、どんな写真を求めて言われているのかわからないことがかなりあります。かっちりと自然を伝え分けるだけでかなりわかりやすいと思いますよ。

それでは、あなたの結婚写真選びの参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

予定にリハーサルは入っていますか?うっかり防止4つの確認

「えっ?ないんですか?リハーサル?」

撮影をしていると、こんな発言を挙式直前によく聞きます。あなたは自分の予定に「リハーサル」は入っていますか?

リハーサルは、文字通り結婚式の形を予習しておくイベントです。結婚式では普段の生活ではやらないような動きがあったり、独自の形式や「しきたり」があったりします。予習しておかないと色々不安ですよね?今回は、リハーサルをした方がいい理由や、デメリット、写真的な利点等を網羅的に紹介します。リハーサルを考えてなかった!というあなたはぜひ読んでみてくださいね。

結婚式のリハーサルとは

結婚

まず、そもそもリハーサルについて知っておきましょう。

概要

結婚式において、リハーサルとは、結婚式の流れをあらかじめ一通り全て行っておくイベントを指します。挙式の部分を予習する内容なので、披露宴に関しては行いません。宴内人前式などの場合には挙式の部分だけをリハーサルします。

いつ行うか

結婚式当日、挙式の前に行います。

ただし、挙式の直前ではなく、「他の挙式前に行うイベント」とのタイミングを調整して行います。例えば「親族紹介」や、「2ショット撮影」などです。使用したい場所や、移動経路などによってプランナーさんが調整するのが一般的です。

例外的なものとして、キリスト教の教会があります。結婚式場のチャペルではなく、本当に普段から礼拝が行われている教会のことです。

教会では「挙式当日だけ教会に来て結婚式を挙げて、それ以来教会に行かない」という形式はできず、だいたい新郎新婦のどちらか、もしくは両方が信者である必要があります。また新郎新婦のどちらかが信者ではなかった場合、ある程度教会に通っていないと挙式が出来ない決まりの教会が多いです。詳しくは挙式したい教会に聞いてみてください。教会へ通う必要があるため、結婚式よりも前の日程でリハーサルをしてくれる場所もあるようです。もちろん、当日にやるところもあります。僕は撮影していてどちらも見たことがあります。

どこで行うか

チャペル

基本的に挙式を行う場所ですが、他のイベントとの兼ね合いで変わります。

本来ならチャペルや神社の中など、挙式をする場所で行いたいですよね?しかし、場合によってはそうも行きません。例えば、ドレス姿を挙式本番までゲストには見せたくない場合です。通常の時間では、ちょうどリハーサルしている頃に挙式に参加するゲストは式場にやってきます。ゲストの待機場所がどうしてもリハーサルが見えてしまうような建物の場合、リハーサルかゲスト、どちらかを見えないようにずらす必要があります。結果としてリハーサルの場所をずらすのです。ゲストは時間通りではなく、早めにきてしまう場合もあり、コントロールが難しいのです。

他にも、建物の構造や、複合施設なら他のイベントとの競合もあります。プランナーさんに確認しましょう。

誰が参加するか

新郎新婦と、挙式で出番のある人です。

出番がある人としては、お父さんが代表的です。花嫁入場時にエスコートをするためですね。他にも、ベールダウンをするならお母さん、リングガールやページボーイがいるなら担当してもらう子どもたちに来て貰う必要があります。

ベールダウン、ページボーイなどはまた別途説明しますね。

どんなやり方か

人前式ならば司会が仕切ってくれます。キリスト教式なら聖歌隊や牧師様・神父様が仕切ってくれます。プランナーが説明してくれる場所もあります。

ベールアップのやり方など、新郎新婦がやる動作を一つずつ解説してくれます。

リハーサルのメリット

  1. 順番を知ることができる。
  2. 安心できる。
  3. 衣装を着た状態の動きに慣れておくことができる。
  4. 持ち込みスタッフにとってもメリットがある。
1〜3はわかりますよね。4に関しては後述します。

リハーサルのデメリット

正直、ほとんどないと思うのですが、強いて挙げるならば

  1. 場所によっては挙式前にドレス姿をゲストに見られてしまう。
  2. 進行や挙式によっては親族紹介に出られないこともある。

くらいだと思います。

スタッフにもメリットがあります

スタッフ

リハーサルは新郎新婦二人だけではなく、実はスタッフにとってもリハーサルなのです。

特に「持ち込み」で写真屋さんやメイクさん、アテンドさんを持ち込んでいる場合です。結婚式は会場ごとに結婚式のやり方が微妙に違うので、かなりベテランのスタッフでもぶっつけ本番では「えっ!??」ってなる場面があります。そのためスタッフ的にも、会場のやり方を見たりできるので、リハーサルがあるのは非常に助かります。

僕(写真屋)は、新郎新婦の動きの傾向や、歩くスピード、距離感などをリハーサル時に見ていたりもします。あると助かりますね。

リハーサルがない場合もある

式場によってはリハーサルが全くない場合もあります。

その場合は「ぶっつけ本番」です。結構ドキドキしますよね?それでも余裕な人はいいかもしれませんが、念のため予定を組む時点や、事前の打ち合わせ時にプランナーさんに確認しましょう。

その場合の確認項目を最後にまとめておきますね!

まとめ:リハーサルで確認する内容

  1. リハーサルの有無
  2. 「どこで」やるのか
  3. 「いつ」やるのか
  4. 「実際に動きながら」できるのか

上記の4つを確認すれば大丈夫でしょう。稀にですが、リハーサルと称して口頭でさらっと順番だけ説明しておしまい、なんて場合もあります。そのため4の確認はしておいたほうがいいでしょう。

いかがでしょうか。予定を組む際の参考になれば幸いです。

KOBATONE 小林嘉明

親族紹介は先手を打って安心!7つの確認をしておこう!

親族紹介、やり方は決めていますか?

「え?親族紹介?考えてなかった」「親族紹介のやり方って何?」そんな風に思いませんでしたか?大丈夫、そう思うことも多いくらい見落としがちなのがこの親族紹介です。確かに、結婚式や披露宴に比べて印象が薄いですよね。でも、親族や家族からするとちょっと目立つタイミングでもあるので気を遣う部分でもあります。実際、親族紹介がスムーズに運ばずにちょっとした問題になることがあります。今回は、そうならないために事前に確認しておくポイントも紹介しますね。親族紹介を控えたお父さんにも必見の記事ですよ!

覚悟しておきたい「親族紹介でよくあるトラブル」

  1. 親族が遅刻する
  2. 紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする
  3. 名前が覚えられない(紹介者が)
  4. 紹介時の呼び方で困る
  5. 車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する
  6. 友人の扱い(親族以外)で困る
上記のトラブルはよくあります。
1意外はそこまで大きな問題にはならないですが、なるべくならスムーズに進めたいですよね。そこで、まずは親族紹介について知っておきましょう。親族紹介について知っている人は下のトラブル対策まで飛ばしてOKです!

結婚式の親族紹介とは

概要

これから結婚してつながるふたつの親族を紹介し合うイベントです。

形式

家系図

新郎新婦それぞれの「お父さん、もしくは親族の代表の方が親族を全員紹介する」形式が一般的です。しかし、かっちりした決まり事ではないので、他の形式でも大丈夫です。例えば「新郎新婦自身がそれぞれの親族を紹介する形」や「自己紹介」の形式もあります。

新郎新婦が参加しない場合もあります。その場合、新郎新婦はその間に2ショットの撮影などを行っていたりします。

タイミング

挙式の前に行います。親族集合写真と連続の場合が多いです。

結婚式での親族紹介の順番(全体)

新郎家から紹介して、新婦家を紹介します。婿養子の場合には逆にすることもありますが、最近はあまりこだわらない人が多いです。しかし、親族に形式にこだわる人がいる可能性もありますので、心配なら開始時に一言入れておくと安心でしょう。「慣例にならって新郎側から始めます」などの一言で十分かと思います。

結婚式での親族紹介の順番(身内)

紹介

基本順

  1. お父さん
  2. お母さん
  3. 兄弟(上から順番)
  4. 残りの親族

昔は礼儀として「一番最後に紹介者自身の紹介をする」という流れもありましたが、最近はそんなこともありません。例えばお父さんが紹介していても、上記の順番で自分自身も紹介します。

新郎新婦の紹介

新郎新婦を紹介したりする場合もあります。その場合はお父さんの前、つまり最初に紹介します。例えば「新郎の山田太郎です。そして私が太郎の父、山田一郎です」みたいな感じです。

主役だからなのか、新郎新婦の紹介をしない場合もあります。まあ、結婚式自体が自己紹介みたいなものですしね(笑)

既婚者、妻帯者の場合

兄弟や親族に既婚者がいて、家族がいる場合は、まとめて紹介します。

例えば、兄弟が山田一郎・二郎・三郎・四郎だとしましょう。新郎が一郎さんです。三郎さんには奥さんと娘さんがいます。すると順番は

  1. 一郎(新郎)
  2. お父さん
  3. お母さん
  4. 二郎
  5. 三郎
  6. 三郎妻
  7. 三郎娘
  8. 四郎

このようになります。親族内にいても新郎親族、新婦親族を軸に紹介しましょう。

場所

レストラン

親族紹介は小さな部屋を用意して行う場合が多いです。ですが、これも決まりはありません。近年人気のゲストハウスやレストランウエディングでは、このような部屋がない場合も多いので、導線で決める場合が多いです。例えば、親族紹介の直後に親族での集合写真を撮影する場合、写真室や撮影用のスペースで行う場合も多いです。

親族紹介の席順

上で説明した順番で紹介を行うので、紹介する順番で並びます。両方の親族が対面になるように並ぶ場合が多いですが、場所の都合上そうならないこともあります。例えばチャペル等で行うケースもあるのですが、その場合にはチャペルの椅子に座って行います。チャペルの椅子は祭壇の方向(神様のいる方)を向いているので、対面にはなりません。

結婚式での親族紹介の呼び方

紹介するのは身内なので、紹介時は「さん」や「様」は付けません。ですが、緊張していたりしていつもの呼び方になってしまったり、面識の薄い親族にはつい「さん」付けしてしまいます。最近の雰囲気からすると、別に構わないと思います。堅苦しくするよりも、わきあいあいと楽しそうに紹介するのが最近の雰囲気です。

紹介内容

続柄(新郎新婦から見ての関係)、名前くらいでも十分です。中には住んでいる地方も紹介する人もいます。

親族紹介のトラブルと対策

親族の遅刻

かなりよくあります。基本的に全員揃うまで「待ち」になるんですが、挙式時間などは决められているので、いつまでも待てる訳ではありません。他のゲストに迷惑になったり、式場の他のお客様に迷惑になってしまったりします。全体が伸びてしまうと延長料を請求される場合もあるので要注意です。

交通事情

原因は交通事情の場合が多いです。しかし、対策できるケースもあります。「会場の入口がわかりにくい」などがそれにあたります。近くまでは来ているのに、入り口がわからない、なんてこともあります。個人的な統計ですが、都会にある神社で非常に多いように感じます。ビルに囲まれている、大通りに入り口が面していない、等のわかりにくい条件が揃っているためだと思います。

対策として

  1. わかりやすい案内を招待状につける
  2. 遅れた場合の動きを决めておく

が有効だと思います。1に関してはわかりますよね。スマホなら地図をあらかじめ送っておいてもいいでしょう。スマホが苦手なお年寄りの場合は、若手の親族に先に来てもらっておいて、フォローしてもらうなどの方法も有効です。

2に関しては「親族紹介は予定時間になったら始めてしまう」などを先に决めておくということです。更に招待状などで伝えておいてもいいかもしれませんね。その場で対応を迷い始めると結構混乱します。新郎新婦自身はなかなか身動きが取れないので、指示も出しにくいです。「遅れている親族を別の親族が探しに行ってしまって全然戻ってこない」おまけに「そのまま連絡が取れない」とかめちゃくちゃよくあります。遅れた本人、待ってる親族等、いろんな人が気まずくなるので、これも有効な方法だと思います。

紹介順を决めていなくて親族と新郎新婦がドタバタする

上記の「親族紹介とは」で勉強しておきましょう!手前味噌ですが(笑)

紹介者はだいたいお父さんですが、お父さんも当日めちゃくちゃ緊張します。いきなり不安になって新郎新婦に質問しに行ったり、会場スタッフに質問しまくったりします。ですが、突然には頭に入らないので、先に教えてあげましょう。

対策は

  1. 親族紹介をお父さん(もしくは代表)にしてもらうかプランナーに確認する
  2. お父さん(もしくは代表)なら内容や順番・形式を伝えておく

といった感じでしょう。

プランナーに確認、というのは、会場ごとに紹介形式を决めている場合があるためです。せっかくバッチリ决めたのに結局本番で違ったのでは肩透かしを食うので、念のため確認を先にしましょう。

名前が覚えられない(紹介者が)

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親族が多いと紹介時に名前がわからない場合も多いです。事前に覚えても緊張で出てこない場合もあります。ちょっとやばそうだな、と思ったら下記の対策しておきましょう。

  1. そもそも「自己紹介」形式にする
  2. カンペを用意する

自己紹介形式にしてしまえばとても楽です。おすすめの方法です。ちょっとイレギュラーですが、それぞれの家長が紹介するパターンもありです。

紹介時の呼び方で困る

これは紹介者に報告しておきましょう。両家で揃っていたほうがいいので、紹介する内容をざっくりお願いしておきましょう。

  • 紹介者に「続柄、名前だけでいいです」等伝えましょう。

車代などを渡しやすいタイミングだったりするので、混雑する

親族

ご両親が親族に対してあいさつ回りしたり、謝礼や、車代などを渡しに行く場合もあるでしょう。ご両親は披露宴中など、隙間があれば行く機会を伺っていたりするものです。全員をまわりきれるかわからないため、親族紹介前の、ちょっとした待ち時間などでも行っておきたいものです。しかし、場合によっては親族紹介のときに時間が無い場合もあります。挨拶で親族がごちゃごちゃに動いてしまって時間がかかる場合もあるので、余裕があれば両親がそういう挨拶などができるタイミングがあるか確認しておくのも手でしょう。

他のタイミングは披露宴中の歓談タイムがそれにあたります。歓談とは、イベントが特になく、飲食と会話を楽しむ時間です。

  • ご両親が挨拶まわりできるタイミングを確認しておく

友人の扱い(親族以外)で困る

神社で多いケースですが、挙式の参加者が「ほとんど親族+友人数人」みたいなケースがあります。挙式前に親族紹介がありますので、紹介場所には友人も一緒にいるのですが、式場や神社によっては友人は親族ではないので席を外すように指示があったりします。その際に居場所がないことがあるのです。特に神社では雨が降っている場合など本当に居場所がないケースもあるので、事前に神社に確認しておくといいでしょう。相談に応じてくれない場合もありますが。。。友人には一言伝えるくらいはできるでしょう。

  • 親族紹介の間の友人の居場所を確認しておこう

確認箇所まとめ

最後にもう一度まとめます。

  1. 親族にはわかりやすい案内を招待状につける
  2. 親族が遅れた場合の動きを决めておく
  3. 親族紹介をするのが誰かプランナーに確認する
  4. 紹介者に紹介の内容や順番・形式を伝えておく
  5. 名前が覚えられるか不安なら「自己紹介」にする
  6. カンペを用意するかも検討する
  7. 友人の居場所を確認する

上記の7つを確認しておけば、かなり安心かと思います。挙式に比べると目立たない箇所ですが、ぜひ、スムーズに行えるようにがんばってくださいね!

では!

KOBATONE 小林嘉明